事実に基づくとあります。ということは、この泥棒がきっかけでイギリスＢＢＣの受信料は2000年から75歳以上の年金生活者は無料になったということなのでしょう。ＮＨＫが国民に知られたくないニュースでしょうね。さて映画。ゴヤの名画を盗んだ裁判が面白かったです。さすがにユーモアの国と感心しました。法廷内のほとんどの人が被告の話にクスクス笑っていました。裁判長は、「ここはコメディアンのオーディションの場ではありませんよ」と注意していましたが。日本の司法制度では、裁判員は殺人のような大罪に限られていますが、イギリスは違うようです。もちろん何万ポンドもする名画を盗むのは大罪ですが。裁判は、罪の軽重ではなくて一般庶民がその事件をどう評価するかに懸かっているように思いました。こうなると弁護士の仕事は非常に重要です。陪審員をどううまく説得するかに懸かっているのですから。貧しいＢＢＣの受信料を払えない老人を何とかして救いたいというお爺さんと奥さん、そしてその息子のお話でした。日本よりも、よほど受信料の取り立ては厳しそうでした。
