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ウーマン・トーキング 私たちの選択のMEGのレビュー・感想・評価

3.8
だめだ、辛い、感情が先行してしまって冷静に感想がかけない……私たちはモノじゃないんだよ………どうしてそんな酷いことができるんだって思うけど、「同じ人間としてみられていないから」という一番辛い理由にしか辿り着かなくて、悔しくて、悲しくて。

ずっと我慢していたのにラストで感情がぐっちゃぐちゃになって涙をこらえることができなかった。エンドロール中になんとか立て直そうとしたのにひたすら溢れてきて、それを受け止めるので精一杯で。頭ぼーっとしながら劇場を出ました。


「赦す」ことを選ぶ気持ちも、「闘う」ことを選ぶ気持ちも、「去る」ことを選ぶ気持ちもわかる。分かるからこそもどかしい。

女たちは意見を持てないように教育が受けられず、文字が読めない。男の暴力も「赦せなければ天国に行けない」という理由で怒ることも許されない。声をあげれば「作り話だ」と言われる。加害者が家族のこともあるから、家の中も安全ではなく、心落ち着く場所もない。ルーニー・マーラ演じるオーナの「私たちは家畜以下の扱いじゃないか」というセリフ(間違ってたらすみません)が頭に残ってる。

実話を元にしているということで短編ドキュメンタリーも観たのですが、これもかなり辛くて…どこの国に行っても加害者の男性の人生ばかりが尊重されて女性の人権が軽視ないしないことにされるのはなぜなんだろう。

あとポスター、タイトルの位置なんでわざわざ人物の顔に被せてるんだ…と思ってたんだけど、もしかしなくても文字通り「口が塞がれている(意見を持ち主張することが許されていない)」からって気づきました……
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