らら

ウーマン・トーキング 私たちの選択のららのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

・女性たちの性格や考え方が様々な点が良かった。特に、PTSDのような発作を起こした女性に対して反感を持つ女性が「被害を受けたのはあなただけではないのに大袈裟だ」というような発言をするシーンが印象的だった。今の日本でも、痴漢やセクハラの問題に対してそれくらい受け流せと言う女性はいるので、同じ立場に立たされる女性同士だからといって問題の受け止め方まで同じとは限らない(だから話し合いが必要なんだな…)。


・歌(おそらく讃美歌?)が女性たちの心を繋ぎ、安らぎをもたらすシーンが何度も出てくる点も印象に残った。この映画の主題からは逸れるが、歌うことには、人々の想いを1つにして団結を促す作用があると感じた。讃美歌や校歌や戦歌は顕著な例となる。


・国勢調査の車がday dream believerを流しながらやってくるシーンは、馬車や讃美歌との対比となり、宗教村の異様さを引き立てていた。


・女性たちの最終的な判断から、非暴力不服従という言葉を真っ先に連想した(映画に出てくる村はキリスト教一派だが…)。
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