鹿伏

フルーツバスケット -prelude-の鹿伏のレビュー・感想・評価

4.1

「がんばったね」

わかってたのに泣いちゃった
紫呉もはとりも繭子もすごーく大人だと思ってたのに、まさか彼らの年齢を超えることになるとは……そしてまた動いているさまを目にすることになるとは……新しいアニメは観てなかったけれど、完結した作品がずっとファンを増やして、愛され続けているの、とてもとても素敵なことだね

あの頃は熱量だけで読んでたけれど、たしかに今みたら勝也は完全に……大人になったら7歳差なんて些細なことだけど!このときに限っては!!などなる。そりゃ今日子も思わず口にしちゃうわな

あらためて、なんて残酷……となる。丁寧に丁寧に描写されるほど、ロリコンだ!とか歯の浮くようなセリフ!とか思いながら、でもやっぱり好きになってゆくのに、もうふたりともいないんだ…と浮き彫りになってしまうので……あの(夾からすれば)呪いなような「許さない」があくまで夾がそう考えて思ってしまったというふうに解釈されて、今日子があの場面で口にしなかったことがなんだか嬉しかったな……もちろん原作の「(かつて透を守るという約束を果たせなかったから、今度こそは)ツケを払わなきゃ許さないよ」も人間味があって大好きなんだけど、やっぱり今までの流れで見たら今日子が口にしない方が……もしかしたらそう聞こえたかもしれない、でも透が「憎しみの言葉などではありません 絶対 絶対です」と言い切る鮮やかさよ

テレビのリモコン、みんなケータイも持ってないのに地上波の4色ボタンついてる!とか思ってしまった。ウゥ〜

でもやっぱり短いながらも夾と透が元気そうに、倖せそうに暮らしていたらそれだけで泣いちゃうね
鹿伏

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