鹿伏

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMの鹿伏のネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


「分身ってのはこうやるんだ」

20年越しの再会!
TVアニメが放映してた頃はちょっと歳上のお兄さんお姉さんが戦って傷ついて思い悩んでるのを見て(ハワ…)と思ってたが、いま見ると(みんな…みんな子どもなのに…)となった。私は歳をとってしまった、いや20年て

ちゃんと続編でアホラブコメでNTRで人死にに対して容赦がなくて完全に知ってるSEEDだった。脳内でINVOKE、あるいはあんなに一緒だったのにが流れてた。ラストのあの感じ、最近のアニメだったら手心を加えるだろうに容赦なく爆発。シンがコクピット狙いの必殺野郎だったこと十数年ぶりに思い出した。いまではあんなワンコのような顔になって……パーティの場面でドカ食いしてるシン、あんな心を許してるような表情を浮かべてるだけで泣きそうになるね。そう、そうなんだよキラ、その「任せたよ」って言葉をもっと早くにいうことができていれば……褒められたら伸びる子なので後半の無双してゆくところはもはや泣いてた。よかったねシン…でも「ジャスティスだから負けたんだ!」は言わない方がいいよ。カドが立つからね

ラクスのパイロットシーン、アグネスに対するアンサーでもあり、ただ後ろで祈って待ってるだけじゃないというスタイルで大好きな展開なんだけど(組織のトップがバリバリの前線に出るんじゃないよとは思うが、あのドスケベすぎるパイロットスーツなに??? あの場面だけ完全にスパロボのカットインみたいになってたじゃん、コラ揺れるな揺れるな。あと妖精みたいに浮いてるのも「エンゲージ!」後にミサイルすべて撃ち落とすのも意味不明すぎて笑っちゃった、主人公カップル補正強すぎる。王道カップルしか勝たん

それにしてもアスラン、美味しいところすべて持っていきすぎる。ズゴッグでシュラとバチバチに渡り合ってるのもいい。カッコよさポイントをあげすぎたから後半のカガリのところは露骨な調整!!など笑っちゃったがアスランだって19や20歳そこら、そういう想像だってするでしょうが!!!

あの頃は戦争を終わらせるために半ば自棄だったけど、ある程度キラ自身が快復してきたらあの頃の自分の行いは果たして正しかったんだろうかと弱音を吐くキラ、SEEDとDestinyの地続きなんだなと思うし、そういう意味ではキラもラクスもかなり直接的な言葉で物語の芯を語る終わり方だったので(アァ、わかってたけどちゃんともう終わるんだな)の気持ちもあった。でも無事に終われたからよかったね。言葉では語ってるもののあまりにもすべて投げっぱなしのままなのでイマイチ終わり感はないんだけど……後日談とかまったく描かれないと結局は分断されたままなのかな!?みたいになっちゃわない? 外交なり先の希望が匂わせ程度でもいいからやらなきゃ完全に武力で無効化!にしか見えなくなっちゃわない??

売れたら続編また作るのかな、でまデュランダルみたいなカリスマ性のあるキャラクターは長い時間追ってきたからこそ付いていけるわけで、今回もデュランダルの遺志を継ぐっていう小粒にしかなりようがない広げ方なので、正直この続きは難しいだろうなあという気持ちもあり……でもみんなの元気な顔が見られたから本当によかったよ
鹿伏

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