ロックウェルアイズさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

沖田修一監督最新作。
水泳部のアニメ好き女子朔田美波は、学校の屋上で書道部の門司昭平に出会う。
それをきっかけに美波は実の父親を探しあてるが、その父親は信仰宗教の教祖だった⁉︎

まずい。
今夏おすす
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.6

韓国発の泣ける列車ゾンビパニック映画。
評判良いので気になっていた本作、ついに鑑賞です。

なるほど、これは評判良いわけだ。
新感染とかいう邦題から笑わせてきますが、強烈ゾンビに甘えることのない筋の通
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

クラス費強奪の容疑をかけられたいじめられっ子の主人公がいじめっ子たちと共に、老人たちの世話をする奉仕活動をするよう先生に命じられる。
そこで老人という弱者へいじめの矛先が移り自分へのいじめが減少、さら
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金メダル男(2016年製作の映画)

3.7

小学校の運動会の徒競走で一等賞になったことで、何かの1番〈金メダル〉に取り憑かれ、全ての1番を目指して生きた男、秋田泉一の人生の物語。

オリンピックの金メダルラッシュにパラリンピックも始まったので鑑
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ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)

4.1

1991年に日本で開かれた卓球の世界選手権にて、韓国と北朝鮮が統一チームとして参加した実話を元にした、日本オールロケと言っても過言ではない、ほぼ千葉が舞台の韓国映画。
国の方針で突如決められた朝鮮統一
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恋の罪(2011年製作の映画)

4.7

未解決の東電OL殺人事件を元にした、園子温家賃三部作の2作目。
渋谷円山町で起きた女性の猟奇殺人事件の真相を追う女刑事。
真相に近づくにつれ、これがただの殺人事件ではないことが明らかになっていく。
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.4

フリー・シティというゲーム上の架空の街で、銀行員モブとして生活しているその名もガイ。
彼らモブキャラたちはその事実を知らず、毎日同じことの繰り返しというこの世界を暮らしていた。
そんなある日ガイは1人
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TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

3.0

孤狼の血の鈴木亮平と今年公開予定の園子温作品のための予習として。
原作は累計200万部を超える伝説の漫画『TOKYO TRIBE2』。
荒廃したトーキョーの地。地域ごとにトライブが組まれ、互いに均衡を
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

男が目覚めるとそこには自分の妻と名乗るエステルという女性が。
絶命した自分をサイボーグ化させ蘇らせたという彼女だったが、その研究室に敵のエイカンが現れ彼女を誘拐してしまう。
いきなり追われる身となった
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ハニーレモンソーダ(2021年製作の映画)

4.0

タイトルの通りソーダのように爽快でキラッキラッの、『サマーフィルム〜』でいうところの青春キラキラ映画を、ほぼ女性客の完全アウェーな劇場で鑑賞。

自分にとって、もうこれは「吉川愛が可愛い」の一言に尽き
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素敵なウソの恋まじない(2014年製作の映画)

3.4

原作はロアルド・ダールの児童小説。
優しいおじいさんが恋したのは、下の階に住むカメが大好きなおばあさん。
カメにしか興味のないおばあさんを振り向かせるため、おじいさんの最後の恋が始まる。
ファンタジッ
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

4.6

ポン・ジュノ長編デビュー作。
とあるマンションで起きる犬の連続失踪事件。
教授を目指すユンジュとその妻、マンションの管理事務所で働くヒョンナム、マンションの警備員、犬が唯一の家族であるお婆さん。
様々
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スカイライン-征服-(2010年製作の映画)

3.3

宇宙人侵略物語の1作目。
地球征服までの3日間の物語と謳っているけど、実質2日間。それにしても、3日間にしては内容が濃過ぎる(笑)。
1作目はあんまりで、その続編はB級ながら面白いという前評判だったの
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.6

安曇春子が失踪した。
程なくして、彼女の捜索願ポスターを模したグラフィティアートが拡散され、街では男だけを狙う女子高生集団が社会問題となっていた。
彼女の存在、彼女の失踪を通して、全く関連性のない世界
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画部のはしの方、時代劇オタクのハダシが、映画部のど腐れ青春キラキラムービーを葬り去るくらいの傑作時代劇を、仲間と共に撮ろうとする話。
主演は活躍目覚ましい伊藤万理華、監督は放送中のドラマ『お耳に合い
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

4.6

チワワちゃんが死んだ。
東京湾バラバラ殺人事件の被害者として。
突然現れ、私たちに爪痕を残して消えていった彼女。
遊んだり、お喋りしたり、キスしたり、セックスしたりした。
それなのに私たちは、チワワち
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.0

化学薬品の散布により氷河期に突入した地球。
生き残ったものたちは一つの電車に乗り込んだ。
前方車両は上流階級、後方車両には下層の人間たち。
日々上流階級の人々に酷使されていた下層の人間たちは車両を乗っ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

夜な夜な酔ったふりをして男にお持ち帰りさせ、そんなクズ男たちに制裁を加えるキャシーの復讐劇。
彼女は何故男を誑かして復讐をするのか?
前途有望なはずの彼女の身に何が起きたのか?

バー→酔うふり→お持
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ポンチョに夜明けの風はらませて(2017年製作の映画)

3.7

卒業間近の高校生、又八とジンとジャンボの逃避行。
ヤンキーに喧嘩ふっかけたグラドル愛と、本番やろうとして店を終われた風俗嬢のマリアも加わり、高校最後の旅が始まる。

だらだら続く道中で巻き起こる事件の
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プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.7

タランティーノ監督のデスプルーフと二本立てで上映されたロバート・ロドリゲス監督のゾンビアクション。
そんなわけで開始前にマチェーテの予告入り。
初めてヒロインの片足マシンガンを見た時(まだ全然映画にハ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.8

孤島に灯台守としてやってきた、老いたベテランのトーマス・ウェイクと若き新人のイーフレイム・ウィンズロー。
孤島の灯台に男2人という極限状態の中、酒に溺れ理性を失っていき、次第に“謎が満ちていく”

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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.2

細田守最新作!
高知の田舎のそばかす女子高生、実は50億人がアカウントを持つ仮想空間Uの新人歌姫Belleだった。
そして、Uの秩序を乱す邪悪な存在、竜。
竜は本当に悪なのか?
Belleと共に彼のオ
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メメント(2000年製作の映画)

4.7

「memento」とはラテン語で「記憶せよ、忘れるな」という意味。
主人公のレナードは妻を殺されたことにより、10分しか記憶を保てない前向性健忘という記憶障害となってしまう。
そんな中、レナードは妻を
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ムービー43(2013年製作の映画)

4.0

これだけの豪華キャストでこれだけのしょーもない話をオムニバス形式で映画にする。
後にも先にもないんじゃないでしょうか。
低俗で下品な最低映画。
でも、だからこそ好き。
酷評も多いし、こんなクソ映画に高
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渇き(2009年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

パク・チャヌク監督のヴァンパイア映画。
蔓延する謎のウイルスに罹り亡くなっていく人々を見て、いたたまれなくなった牧師のサンヒョンは、彼らのためにと人体実験に参加する。
そこで色々あって、ヴァンパイアと
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

まず、これだけは言っておきます。
原作は未読、アニメも見てません。
正直予告とかも少し見ただけでほぼ情報ゼロ、そもそも存在を知っていたくらいでした。
ということで、東リベ初心者として書きます。

ダサ
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いとみち(2020年製作の映画)

4.8

三味線×メイド
青森が舞台の物語。
弘前の高校に通う相馬いとは、口ベタな上コッテコテの方言で友達もあまり多くない。
そんな彼女はある日、青森市内のメイド喫茶でバイトを始める。
そこでたくさんの人に出会
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ワンダフル・ワールド(2015年製作の映画)

3.1

フィンランド発のおバカファンタジー。
アル中になるとゾンビ化する両親と暮らすミッラと彼女に認めてもらえる良い男になるためロボット化した彼氏アイモ。
2人の関係は少しずつギクシャクしていき、2人は別れて
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

姉御肌のリーダー・チュナが、ガンで余命僅かということで再会した、高校時代の仲良しグループサニーの仲間達。
大人になった彼女たちはそれぞれが問題を抱えながら、描いた未来とは違った人生を歩んでいた。
田舎
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ダーク・スター(1974年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・カーペンター監督デビュー作。
ダーク・スター号という宇宙船に乗った4人のドタバタ劇。

観終わって最初に思ったこと、それはズバリ。
「なんだこれ?」
低予算で作られたコメディ調の作品なのですが
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毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)

3.9

初ポランスキー!
とある劇場で行われたオーディション。
演目はSMのM〈マゾ〉の語源となった作家マゾッホの小説『毛皮を着たヴィーナス』。
登場人物は女優ワンダと演出家トマ2人だけ、舞台も劇場内から動か
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話の話(1979年製作の映画)

4.5

ユーリー・ノルシュテイン監督作六本目。
監督の集大成。
鑑賞した全5作の要素を少しずつ取り入れていて、5本の中で最も難解で不気味な30分。
タイトルの通り“話の話”。
監督自身の幼少期の記憶を反映して
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霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

4.6

ユーリー・ノルシュテイン監督作五本目。
恐らく彼の代表作。
霧の中に迷い込んだハリネズミのヨージックが体験する奇妙な出来事の数々。
なんとも不思議な10分間でした。
そして、前作の『アオサギとツル』を
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アオサギとツル(1974年製作の映画)

4.4

ユーリー・ノルシュテイン監督作四本目。
ごめんなさい、タイトルで舐めてました。
互いが気になるアオサギさん♀とツルさん♂。
互いに告っちゃ振られ、告られちゃ振り、の繰り返し。
まさに、『思い、思われ、
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キツネとウサギ(1973年製作の映画)

3.6

ユーリー・ノルシュテイン監督作三本目。
前二作とは対照的に三作目で童話的な物語に。
氷の家に住むキツネと樹皮の家に住むウサギ。
春になり氷は溶け、キツネはウサギの家を占拠。
あの手この手で取り返そうと
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ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

3.5

ユーリー・ノルシュテイン監督作二本目。
ケルジェネツというロシアの河のほとり、タタールとの戦争と村の様子。
うーん難しい。
今回は反戦かと思ったら、またプロパガンダでした。
メジャーな話なのかは定かで
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