うわさのバーフバリ旋風に、遅ればせながら乗ってみる。
冒頭からのデカすぎるロケーション(あの滝まじか)、ラストの人海は日本映画と規模が違いすぎる。しかも後半ほぼ回想シーンに当てちゃうところも、なかな>>続きを読む
なにという理由もなく本作を再見したのだが、こんなにも数多の病院が多く出てくるものかと驚いた。そしてそれらが、単に病人を「CURE」する治療・癒しの場ではなく、ある種不吉な場、現実世界を逸脱した場として>>続きを読む
未体験ゾーンの映画たち2018にて。
面白い!
兄ちゃんのフォルムこわすぎ。かわいい女の子たちがバットやナイフ、銃を持って暴れ回る気持ちよさ。暴力彼女ライザが頭から血を流して運転するかっこよさ。ヴァ>>続きを読む
未体験ゾーンの映画たち2018にて。
どういうスタンスで観るかで評価は変わるだろうが、本作を「未体験ゾーン」という点で観ればこれほどの珍品もない。というのも、心底つまらないからだ!
後半にいくにした>>続きを読む
死んだような人生を送ってきた男が、事実「死んだ男」に出会い、生きる活力を得ていく設定はだいぶ面白かったし、事実冒頭30分までは観ていて気持ちいい。
だが後半、「彼にはこんな能力が!」「彼はこんなこと>>続きを読む
ダークでこわーい大人のおとぎ話(?)のはずが、身震いするほどの怖さはなく、淡々たんと進む。思うに、魔女や黒山羊・黒兎や深い森に潜在的な恐怖心がないからだと思う。ベトナム人の知人が四谷怪談・お岩さんの怖>>続きを読む
前半は相当イタく、これは全然刺さらんかもしれん、というか「モテキ」の二番煎じなのかと思ってしまう流れ。ほんとつまらなかった。
しかし最後はすごく素晴らしく、本来「モテキ」で観たかった現実的なラストを>>続きを読む
どうしようもないほど、つまらない。10分ほど寝てしまい起きたとき、まったく話が進んでなくて震えた。
テンポよく観れてても、ギャグを挟むと一気にリズムが悪くなるのでほんとイライラする。また、ホウキや武>>続きを読む
「真実には興味ない」「命は生まれつき選別されてる」「人の命を自由にできるから憧れた」など、こちらをひやひやさせる言葉の数々に息をつくのも忘れさせるほどの緊張感!是枝が画面越しに、鑑賞者を殺しに迫ってく>>続きを読む
安定の面白さ!人類の概念泥棒する侵略者という設定がたまらん。終始ギャグっぽくすすむが、夫婦の食事シーン(カボチャの煮物にまつわるやりとり)にはグッとくる。あそこは重要なシーンだ。
ところが、概念泥棒>>続きを読む
IMAXで観る喜びを体感できるのはよかった。が、決して実写至上主義ではなく面白ければCGでもなんでも使えと思ってる小生にとっては、それまでだった。
結局、戦勝国の一方的な驕りのようなものが前面に出さ>>続きを読む
映画館で手を叩いて笑う奴、いるじゃないですか。個人的には理解できなかったのですが、本作は小生気付いたら手を叩いて笑ってました。30年の人生でいちばん笑った映画かもしれませぬ!!
「メガネ×チェック」>>続きを読む
その日は婚活パーティーでいろいろあって惨敗して、むしゃくしゃしてたんですよ。その日は風も強く、時折横なぐりの雨脚にいらいらいらいら。でも本作の、富士・富士宮紛争の不毛でどうしようもない、暴力連鎖を観て>>続きを読む
1番の見所は、新宿駅まで娼婦の自分を愛してくれた男との集合場所に向かう長めの横移動の場面で、すっごく痺れた。内省しているナレーションもがんがん泣けてくる。オススメ!
「男は理性で女を愛し、女は本能で>>続きを読む
Bluetoothじゃ味わえない感覚だ。
あのiPod初期の、耳心地のわるい大きなイヤホン。それをつけて街を疾走するなんて胸熱だ。ドライビングテクもかっこいい。
なんとなく主人公が、『バッファロー6>>続きを読む
ラスト、暗いところで眉間のしわ寄せて戦うヒロインに全然アガらない。塹壕から飛び出すワンダーウーマンにテンション上がるが、それ以降下がる一方だった。
それと島パートが長くて、ほんとイヤだった。特殊翻訳>>続きを読む
ゾンビ映画は開けてすぐに鮮度の落ちる海鮮食品のようなものだから、とにかくゾンビの“ファーストバイト”がかっこよくなくてはならないと思います。
その意味で本作は完ペキ!
売り子さんの後ろに立ち上がる、>>続きを読む
くどすぎる字幕があったり誤植(?)があったり欠陥的にテンポが悪かったり、本作キーパーソンである山下百恵さんをナレーターに置くところのバランスの悪さはどうしても看過できない(特に最後の!)。山下さんがエ>>続きを読む
何度脱衣シーンを観せられるのだろう。
繰り返される主従逆転。わめき散らすだけの人間たちと、過剰すぎるキャラクターと装飾。
心底下品だ。大嫌い。
奇しくも『ラ・ラ・ランド』と同時期に公開。ハリウッドが自分の可能性という内向きなの“夢”の物語であるならば、空族は外に目が向けられていた。搾取・情・支配・夢・愛。思えば『国道20号線』『サウダーヂ』は>>続きを読む
今というのは、選び取らなかった人生の総体だ。「あぁすればよかった」「こうなりたかった」という夢。そもそも映画時間こそが目を開けたままみる夢時間そのものであり、そう思うと映画を愛した・映画に愛された、な>>続きを読む
天安門事件・東西ドイツの統一・冷戦終結・ソ連解体…80〜90年代にかけて“激動”の時代を駆け抜け、そのうねる潮流の中に浮かび上がる“激情”。どんなに身体を重ねても埋まらぬ孤独感に苛まれ、観てるこっちも>>続きを読む
老人ホーム施設で、「永遠に生きよう」と老人たちに呼びかける偽マイケルこと、ミスター・ロンリー。偽マリリンに恋することで、生きることで伴うどうしても不可避な“死”と、その死にいたるまでの、これまたどうし>>続きを読む
文学部日本文学科卒としては遠藤周作は避けては通れないし、というかむしろ好きだし愛してる。だからこそ、スコセッシの映画化には多少なりとも心配はあった。アメリカ人に大和魂が、江戸時代魂がわかるものかと(自>>続きを読む
『インターステラー』でみたような時空間歪みもの、それをさらに1段階ドラッキーに格上げした視覚体験がめちゃくちゃ面い。次世代マーベルとでもいうか。確実にIMAX案件の映画だった。
お話的にも大体好物。>>続きを読む
ラスト「ここで終わる?!」と思ったが、このしり切れとんぼな感じが、実はいまの僕たちと地続きな感じすら与えて非常に印象的だ。思えば、この映画は技巧的な工夫に満ち溢れている。鏡、水たまり、過度に見える彩色>>続きを読む
「仕事の中身でお前は決まらない。預金残高とも関係ない。持ってる車も関係ない。財布の中身も関係ない。クソみたいなファッションも関係ない。お前らは、あらゆる付属品がついた世の中のゴミだ。」
「ワークアウ>>続きを読む
時系列をシャッフルしたり2画面にしたり、ミュージカル調になったり古典映画を模したり、お洒落ではありながら、この焦らし煙にまく感じは非常に意地が悪い。好き!
500日の“サマー”の日々が彼女の美しくて>>続きを読む
「女は産むたびに生まれ変わり、男は背中に背負っていく生きていく」というような台詞が劇中にある。それをまさに体現するごとく、舐めるようにカメラはことあるごとに彼等の背中を捉える。その視線に応える、鬼太鼓>>続きを読む
どんなに“性”を重ねても、埋まらぬ孤独な“生”。まっすぐ傷つけることをせず、緩衝材を挟んだ交流しかできなくなった現代。そんな時代に、カサカサな現実にあまりに不器用に向き合う3人の女たち。お互いの本名を>>続きを読む
港町の成人映画館、過去を否定し生きる身元不明の青年の生き方にふさわしく、海岸線を寄る辺なくふわふわふわと定めなく漂い走る、1台の自転車。また帰着点をまったく予感させない、単純な繰り返しのつづく馬跳びシ>>続きを読む
偏愛するロウ・イエ監督の新作。マイベストは『スプリングフィーバー』で変わらぬが、本作も傑作。愛しすぎていた。
人の肌に触れることが仕事のマッサージ院仕事であるはずなのに、“肌に触れる”ことで自分が傷>>続きを読む
いまいちノリきれないのは、刺激的な画や音だけが目立ち、心の機微や繊細さに迫ろうとしないからであろう。繰り返される鏡や鏡越しのショットは、大きすぎる自意識の象徴であろうが、それ以上の深みに迫らず、ただた>>続きを読む
鼻ほじりながらナメてた観る前の自分をぶん殴ってやりたい。超絶ウルトラよかった。
“今”は“過去”の積み重ねであり、それらこれまでの多層的な営みの総体こそ人間そのもの。「人を愛することは、その人の過去>>続きを読む
自分よがりな南と猜疑心の北、その間を彷徨う個人。水の上すら自由はなく、それを知らずに見えない“網”にひっかかってしまった漁師の悲劇。行くも帰るも生き地獄、なにも知らぬ子どもの無垢な笑顔だけがこの国の救>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
1回目は正直そんなに刺さらず、2回目でグッとくるタイプの映画だった。
要は「絶望とどう向き合うか」という映画だ。絵を描くときの右手、唇に紅を塗るときの右手、愛する人や大切な人とを繋ぐ右手。手の機能以>>続きを読む