Monsieurおむすびさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

Monsieurおむすび

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ビューティフル・カップル 復讐の心理(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

未体験ゾーンの映画たち2020にて。

なんの落ち度もなく性犯罪の被害者となってしまったマルテとリヴ夫妻。
2年後、徐々に傷ついた心も癒え、事件を忘れて幸せな日々を過ごし始めた2人。しかし、マルテは偶
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BOYS/ボーイズ(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

のむコレ3にて。

オランダの田舎町に住む15歳のシーヘルは地元の陸上クラブに所属している。そこで出逢い、共にリレーの選抜チームに選ばれた明朗なマークに何故か惹かれていく。。。

自分の中で芽生える「
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トラフィッカー 運び屋の女(2018年製作の映画)

3.7

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のむコレ3にて。

生活苦から麻薬密売に手を出してしまうシングルマザーのソフィア。
その状況を利用し、大金を得ようと画策する兄弟。借金を抱える弁護士の兄エリックと刑務所から出所したばかりの弟アトリ。
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サスペクト 薄氷の狂気(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

のむコレ3にて。

発見された女性の遺体を手掛かりに大勢の女性を監禁、殺害していた男が逮捕される。そこから始まる猟奇的な精神構造をした犯人とのサバイバルを描いたヘンリー・カヴィル主演作。
元SWATや
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カット/オフ(2018年製作の映画)

4.0

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のむコレ3にて。

娘を誘拐された解剖医のポール。
ストーカー被害に遭い、離島へ逃げたリンダ。
接点のない2人が離れた場所で協力し、それぞれが謎を解き明かしていくドイツ製作の本格派サイコサスペンス。
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リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

未体験ゾーンの映画たち2020にて。

いい歳して自堕落な夢追いミュージシャンが、甥っ子の幼稚園の先生に一目惚れ。
気に入られようとついて行った遠足でゾンビに遭遇‼︎さぁ、大変。なゾンビコメディ。
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RECCEレキ:最強特殊部隊(2018年製作の映画)

2.8

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未体験ゾーンの映画たち2020にて。

戦地へ赴く特殊部隊の男。
アクションの要素はほぼなく、男の独白とその背景へのフラッシュバックを通して戦争の無情さを訴える。

時間軸がバラバラのエピソードが入り
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ウィッチクラフト 黒魔術の追跡者(2019年製作の映画)

3.6

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未体験ゾーンの映画たち2020にて。

人身売買組織に娘を誘拐された現代の魔女セレナが、その魔術を駆使して娘を捜索、奪還するファンタジー・ノワール。

静かに暮らしたいだけなのに異様な存在として疎まれ
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ブラック・ウォリアーズ オスマン帝国騎兵団/ブラック・ウォリアーズ オスマン帝国騎兵隊/デリラ オスマン帝国騎兵隊(2018年製作の映画)

3.3

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未体験ゾーンの映画たち2020にて。

15世紀、悪政の王を討つために旅をするオスマン帝国騎兵隊デリラの活躍を描いた歴史アクション。

馴染みのない国の歴史モノだが、ドラキュラのモデルになったヴラド3
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スパロークリーク 野良犬たちの長い夜(2018年製作の映画)

3.0

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未体験ゾーンの映画たち2020にて。

ある民兵組織内で起こる銃の紛失と、その銃を使用したと思われる警察官襲撃テロを巡り疑心暗鬼になる男たちの一夜を描いたサスペンス。

低予算なりの贅肉を削ぎ落とした
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インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

未体験ゾーンの映画たち2020にて。

嘘を嘘で塗り固めていく殺人容疑のかかる男と裁判の為に真相を語らせようとする弁護士の女による会話劇を描いたミステリー。
2017年「インビジブル・ゲスト 悪魔の証
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ゾンビプーラ(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

のむコレ3にて。

規制が厳しいというシンガポールで初のゾンビ映画に挑戦した意欲作。
ゾンビが生前の日課をこなしてしまう特性「筋肉の記憶」を利用したピンチの切り抜け方や、クセの強い人物設定。
抱腹絶倒
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ザ・ソウルメイト(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

のむコレ3にて。

幽霊が怖いマブリーと生霊となってしまった警察官のバディもの。
と、一言では表せない。
コメディや親子愛、アクションの要素が絡み合いながら進むストーリーはやや忙しなく、予告の印象から
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

かわいい作画に
個性的なキャラクター
少年マンガを思わせるストーリーやアクションに目が釘付け。

かつての日本アニメのようなワクワク感を感じながら、ただの模倣ではなく、監督のこだわりが滲み出ている。
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左様なら(2018年製作の映画)

3.6

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誰かが誰かに良くも悪くも些細な感情を抱く、そんな小さな出来事から生じる連なりが目に見える変化へと変貌していく。

そして、それは変わることなどないと思えた日常の其処彼処で手を広げて待っている。

恐ら
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それからのこと、これからのこと(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「左様なら」の併映にて。

短編ながら石橋監督の作品として
「左様なら」とテーマは似ていると感じた。
瑞々しい被写体を美しく切り取る。

波高(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

東京フィルメックス2019にて。

過疎化した島にある閉鎖的な村に赴任した女性警官の視点で描かれる、島という社会で暴走する人々の欲望。


都会とはひと味違う寂れた島の景色と、排外主義者に扇動される人
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失くした体(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

〝手〟が記憶を頼りに、離ればなれとなった〝体〟を探す物語を描いたフランスアニメーション。

意識しなくても、考えていなくても、手が勝手に動いている。

そんな経験がある。
もちろん脳を介してだが、たし
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ロバータ(1935年製作の映画)

4.4

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恋はロマンチックより軽やかに。
飾らないのにお洒落なプロポーズ。

火がつく恋心。その煙が目にしみる。

シナリオにはもう触れない。

主役はアイリーン・ダンで、彼女も異常なほど魅力的なのに、脇役に徹
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あなたを、想う。(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

海底を漂い揺らぐ影は
私の記憶か?私の幻想か?

両親の離婚で離ればなれになった兄妹。
月日が流れ、大人になった2人。
家族を引き裂いた母への怒りに囚われ孤独を抱える妹。
故郷 緑島でガイドをして暮ら
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未成年(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

のむコレ3にて。

韓国人気俳優キム・ユンソクの初監督作品。

女子高生のジュリとユナ、性格も家庭環境も違う2人の少女の接点は互いの親が不倫をしていること。。。

身勝手な大人に振り回されて、家族や自
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アースクエイクバード(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

合わせ鏡のルーシーとリリーの、その両者の心を捕らえてしまう禎二のカメラ。
寄り添う事で生じる期待と不安。
共通の言語を介しても
霧がかかるように隔たる、
「もう1つのロスト・イン・トランスレーション」
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

日々変わり行く世界の片隅に、いつまでも変わらない事を望む叔父と姪の2人がいる。。。

14歳で親を亡くし、酪農家の叔父に引き取られたクリスは、獣医の夢を諦め、身体の不自由な叔父
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列車旅行のすすめ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

まるで脚本家の脳内を旅するかのように、創作と現実が交錯する奇妙さ。
シュールなのにファンキーで、連れ回されるうちにいま見てるモノは誰の何の話だ?と困惑してしまう面白さがある。
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アトランティス(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

近未来の戦争終結間もないウクライナを舞台に、元兵士の苦悩を淡々と描いたドラマ。
固定カメラによるワンシーン・ワンカット、そして恐らくほとんどのシーンをワンテイクで仕留めていると
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戦場を探す旅(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

19世紀中頃にメキシコの密林で戦闘をするフランス軍を追う戦場カメラマンと現地のメキシコ人との奇妙な連帯と友情。

どれだけ進めども、辿り着けない戦場と収めることができない戦場の
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マニャニータ(2019年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

軍を除隊処分された女狙撃手のもとに届く1本の電話。。。

台詞を極限まで削ぎ落とし、彩度を落とした叙情的な映像と歌によるストーリーテリング。
こう聞くと、非常に好みな部類と期待
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50人の宣誓(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

被害者の血縁男性50人が法廷で宣誓すれば加害者を死刑にできる。というイランのトンデモな法律をベースに近親者の因縁を描いたドラマ。

劇中のほとんどがバスの中での会話劇なのだが、
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死神の来ない村(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

45年間1人の死者も出ないイラン山間の寂れた村を舞台に、孤独な老人コミニティーの「もう死にたい」が可笑しく滲む苦味のあるヒューマン・ドラマ。

老人たちの長的なアスランが村にや
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人生、区切りの旅(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

刑務所から出所したばかりのショーンと優しい父フランク。今は亡き妻の遺言は遺灰を故郷アイルランドの湖に撒いてほしい。必ず2人で。
かくして始まる疎遠だった父子のロードムービー。
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約束の地のかなた(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

スウェーデンの田舎町に住む少女エーリンはロマの少女サビーナと出会う。

互いの孤独や疎外感を持ち寄り親密さを深めていく彼女たちを手持ちのカメラが追うドキュメンタリーのような手法
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バグノルド家の夏休み(2019年製作の映画)

3.9

東京国際映画祭にて。

服もスニーカーも黒しか受け付けず、Tシャツのプリントは髑髏ばっかりのおぞましさ。そんなヘビメタ少年ダニエルと地味だけど優しさと強さを持つ母親スーとの2人で過ごす夏休み。

正反
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

今日も世界のどこかで武器を手に、人と人とが争いを続けている。
それでも、今日も相変わらず世界中で人と人とが愛を奏でている。



第二次世界大戦下のドイツ。
妄想の友達ヒトラー
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。

原作未読。
3組の高校生の現実とも幻想とも言えない日常が、グランドホテル形式でもオムニバス形式でもない不思議な形態で進む。

コメディでも、ロマンスでもない。
これは一体どんな映画なの
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ミンダナオ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

フィリピンのミンダナオ島で続く民族、宗教紛争の中で慎ましく暮らす親娘。

大病を患う幼女と寄り添う母親を追い続ける描写はメンドーサ節全開で、愚直とも言える真摯な作り込み方は淡々
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チェリー・レイン7番地(2019年製作の映画)

3.7

東京国際映画祭にて。

1967年、反英デモが過熱する香港を舞台に、母娘と青年を中心とした人々の生活と文化が交錯する官能的なアニメーション。

様々な小説や古典的な映画を引用しながら、当時の香港やそこ
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