このレビューはネタバレを含みます
ドイツ映画祭2019にて。
世界から取り残された巨大スーパーという小宇宙に放り出された孤独を纏うなにもない人々が構築する、慎ましくも「自他」肯定に満ちた人間模様の温かさ。
「美しき青きドナウ」の旋>>続きを読む
ドイツ映画祭2019にて。
ソーシャルメディアの不適切な投稿を検閲する闇の産業に迫るドキュメンタリー。
世界中の人と繋がれる夢のコンテンツとして開発されたにも関わらず、そこに悪意が加われば容易に思>>続きを読む
ドイツ映画祭2019にて。
シリアでアルカイダ系関連組織ヌスラ戦線で活動する父から、愛とイスラム原理主義者として訓示を受けて育つ息子達に迫るドキュメンタリー。
ドイツへ移住したシリア人監督の目に映>>続きを読む
ドイツ映画祭2019にて。
古今東西の芸術家や思想家の文言を引用して既存の芸術をこき下ろす稀代の異色作。
13のエピソードを編集、再構成して練り上げる膨大な思念と文字数の濁流。
それぞれ違う役柄で>>続きを読む
ハリウッドの技術とキャスト、自国とアジア諸国のスターを起用して製作された中国の国威発揚映画。悪い予感は的中し、脈絡のない場面だけが突っ走る。A.ブロディの出番は3分もなく、逆に脳裏に焼きつく。
試写会にて。
イタリアの南部にあるスラムでロマの暮らしに肉薄したドキュメンタリーと言っていいドラマ。
出演者のほとんどが役者ではなく、実際にそこで生活をしているロマの人々、監督が彼らに撮影機材を載>>続きを読む
未体験ゾーンの映画たち2019
実際に起きた事件を基に作られたクライム・サスペンス。
コメディ俳優J.キャリーがこれっぽっちも笑顔を見せず、過去の事件を執拗に追う古いタイプの刑事を演じた稀有で陰鬱>>続きを読む
未体験ゾーンの映画たち2019
未体験ゾーンの看板と言える北欧の王道サスペンスシリーズ第4弾。
こんな胸糞の悪い思想が蔓延っていた世界と地続きの現代もまた病んでいる。と思わされた。
相変わらずの堅>>続きを読む
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売れない役者が息子を喜ばせようと政府の依頼で南北首脳会談の練習の為に金日成になりきる。。。
なんとも突飛な物語と思ったら、エピソード自体は事実だと聞いて驚くばかり。
拷問紛いの訓練で精神を破壊され、>>続きを読む
レスリングで金メダルを目指す親子のスポ根ものかと思ったら、三角関係の恋愛あり、様々な親子のドラマあり、もちろん笑いありと、少々とっ散らかった印象。なのに面白おかしく観れたのはユ・ヘジン演じるギボの真っ>>続きを読む
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「未体験ゾーンの映画たち2019」
「マジカル・ガール」のC.ベルムト監督の最新作。
奇想天外なプロットに違和感を全面に押し出す演出とが融合するシュールさと居心地の悪さは本作にも顕著に表れる。
加え>>続きを読む
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「未体験ゾーンの映画たち2019」
作品の感想と呼べるものが書けるとは思えない程に粗い映画。
挙げたらキリがないが編集の粗悪さは鑑賞意欲を削ぐのに充分だったし、字幕まで音声とズレていて心が折れた。>>続きを読む
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「未体験ゾーンの映画たち2019」
素行不良少女たちが、人里離れた寄宿学校に編入させられ、そこで奇妙な体験をする。というよくある設定ながら、細かいところまで作り込まれた良作。
伏線めいたものを散らし>>続きを読む
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「未体験ゾーンの映画たち2019」
人の記憶が全て記録され、犯罪の解決は容易になった。その分、プライバシーや匿名性が皆無となった近未来サスペンス。
感情を失ったかの様な人々や退廃的な街並み、冷たいデ>>続きを読む
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ホロコーストを生き延び、ユダヤ人迫害のある生まれ故郷ポーランドからアルゼンチンへ移住したユダヤ人のアブラハム。
88歳になり人生の終盤に命の恩人である友人との70年越しの約束を果たしに再びポーランド>>続きを読む
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人間は五感をフルに使って物事を認識しているが、個人的な感覚として言うならば、視覚に頼り過ぎているとも思う。其々の役割はもちろん違うのだが、単体で言うならば嗅覚が最も脳みそ、或いは細胞の活動を促している>>続きを読む
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1950年代のロンドン。
誰かが始めた戦争に傷つき、誰かが定めた法に従順でいなければならない。。。。
貧しくも平和な日常を過ごす、とある一家の主婦ヴェラは家族や地域の人に優しく、誠実に仕事をこなす善>>続きを読む
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試写会にて。
突然の家族の死をきっかけに炙り出される其々の孤独。
引きこもりの長男を溺愛してしまった母、どうしていいか分からず突き放してしまった父、母の愛を独り占めにしながら甘えている事に嫌気がさ>>続きを読む
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第31回東京国際映画祭グランプリ作品。
無差別テロに姉を奪われた青年と姉の娘の喪失と再生を生命力溢れる初夏のパリを舞台に描くドラマ。
突然終わりを告げた日常、見えなくなってしまった未来。そんな現実に>>続きを読む
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パレスチナ人の男とイスラエル人の女、それぞれ家庭を持つ者同士の浮気が招く破滅を描いたイスラエル映画。
ほんの気の惑いで始まったのかもしれない不貞は、日常的になり、お互いの立場への配慮も欠け、誤解を生>>続きを読む
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爆音映画祭にて。
麻薬戦争を舞台にした「ボーダーライン」の続編。
踏み込むほどに終わりの無さを痛感する絶望的な混沌。それは暗闇の中を手探りで彷徨う感覚だった。
前作はE.ブラント演じるFBI捜査官を>>続きを読む
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この世のものとは思えないほど幻想的な、凍った湖や雪深い森のシーンに引き込まれた次の瞬間に訪れるざわめき。
冒頭5分で心を掴まれる。。。
厳格な両親から離れ、期待と不安を膨らませるテルマ。
これは少女>>続きを読む
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イスラエル軍に所属する息子の訃報が届く。
卒倒する母ダフナから、立ち尽くす父ミハエルへ旋回するカメラ。この冒頭の数分のショットに胸を掴まれる。
不気味なほど片付いた無機質な部屋で感情を押し殺すミハエ>>続きを読む
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試写会にて。
日本酒嫌いの理系女子、詩織が実習先の老舗酒蔵での出逢いを通し成長していく物語。
この手の人間ドラマ➕お仕事はどちらかのパートが疎かなったりしがち(特に後者)だが、本作に関してはどちらも丁>>続きを読む
試写会にて。
旧ユーゴスラビアのバンド Laibach(ライバッハ)が北朝鮮の独立解放記念日の為にライブ招致され、その実現に向けた奮闘を綴るドキュメンタリー。
ネオナチと誤解される風貌や前衛的なパフ>>続きを読む
若くして成功した作家のシドニーの失われた魂を巡るクロニクル。
3つの年代の時間軸を織り交ぜ、多重構造にみせる構成が巧く、こちらが抱く「なぜ?」を見事にさり気なく回収してくれる。
閉鎖的な田舎町が全てだ>>続きを読む
大好きなくまのプーさんの誕生に纏わる物語ということで、意気揚々と鑑賞。
しかし、時代背景は戦時下で、やや複雑な家庭環境というシリアスな展開が続く。
意図せず世界一有名になってしまった少年とぬいぐるみ>>続きを読む
マフィアの中で殺し屋として育ったメアリーが仕留めた標的の子供を世話する話。
孤児にしてしまった罪悪感から始まり、触れ合う事で自身も真っ当な生き方を求めていく。
見せ場のアクションはあるものの、全体を通>>続きを読む
試写会にて鑑賞。
韓国、中国のマフィアと韓国警察の三つ巴の抗争を描いたクライムアクション。
マフィアによる暴力描写が多いけれど、警察のコミカルパートが良い緩和剤になっていて鑑賞し易い配慮が嬉しく、ジャ>>続きを読む