Mypageさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

一晩中(1982年製作の映画)

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夜すぎる。
こういうのって思いついたところでそうそううまくできるものじゃないという気がするが、アケルマンは映像の「時間」についての根本的な信頼があってできてしまうのかもと思う。
夜の時間が通りの車の騒
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東から(1993年製作の映画)

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ソ連崩壊前夜の東側諸国。
映像が意味を持たなくなるまで長回しで時間を映し出す。意味がなくなった映像には、「見る/見た」という感覚すらも脱色されて、純粋な時間の経過だけが刻まれる。
カメラを車窓から歩道
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ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

3.8

愛することは残酷なことだけど、人は愛さずにはいられない。あなたは絶対に幸せになる。でなければ地球がひっくり返る。そんなことは起こらないでしょ?だからあなたは幸せになる。
そんな慰め方ってある…?
最後
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TOKYO EYES(1998年製作の映画)

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幸いあなたには腕がないからね!

早稲田松竹から高田馬場へ向かって歩いていたら、なにかの店の前に立っていた黒人の男性とすれ違うときに目が合って「オツカレ」「アーユーハッピー?」「ナイスガーイ」と言われ
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

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何か言葉が思い浮かぶまでもなく90分が過ぎた。
「トリ!」「ロキタ!」の声がまだ頭のなかで反響される。まさにその反響する声に残る映画の力強さ。
登場する大人たちは2人の敵、悪役、であるよりも取引相手、
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白夜(1971年製作の映画)

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じつにブレッソンでありじつにドストエフスキーだ
単純だがラディカルな視点、ピュアとイノセンスを女性の身体に重ねて男性によって欲望をそこに反射させる。被食者であるはずの少女の影にむしろ猛獣のような狂気が
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ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

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絵が動いているだけのはずなのにどうしてこんなに疾走感、かっこいいのか

唯一、ゲオルギア(1994年製作の映画)

4.6

本当にみてよかった。
上映後もロビーで1時間もはらださんにお話を伺うことができた。
ありがとうございました。

祖国の人々(1915年製作の映画)

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本買った。

客が来ると料理人が張り切るのだが、張り切ると味が落ちる。だけど味の落ちた料理を食べて今日は張り切ったんだなとわかるのは嬉しい。明日は美味しい料理が食べれるよ。
超一流のジョークを伝え聞く
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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

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みみやられた
超フィジカルな映画体験であり、青山真治ワールドでもあり、ノイズミュージックのライブでもあった。
後半は耳鳴りが止まなかった。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.5

ちょっとヤバすぎ
何から何まで良かった
2023年はここから始まる
ありがとう


スピルバーグの半生を"ほんとうに"追体験するような映画だった🥵
あるいはそれはトリュフォーとかの半生であるのかもしれ
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なみのおと(2011年製作の映画)

4.0

2時間半があっという間。
記録というには映画すぎる。
『SHARING』の舞台挨拶で篠崎監督がカメラは幽霊なんだと言っていて、それが偶然にもシンクロしたような感覚。
きょうだいなり夫婦なりの関係がある
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おかえり(1996年製作の映画)

3.9

整った
絶妙な
「おかえり」を言うか言わないかくらいの些細な変化、あるいはちょっとした気遣い。
寺島進さんの優しさと上島美穂さんの危うさ。
それを抑制の効いたローアングルのカメラで静かに追っていき、窓
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ある映画作家の手紙。白黒映画のための七つの断片(1982年製作の映画)

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電車通り過ぎての浮浪者の歌声
美容室の喧騒
コートを着たり脱いだり
部屋の中と通り
カフェの窓越しに話す二人

犬のモンタージュ
食べるモンタージュ

ペーパーシティ 東京大空襲の記憶(2021年製作の映画)

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77年前、ここで起きていたこと、東京大空襲についての声をこんなにも聞いてこなかったのは、辛かったからとか思い出したくないとかっていうことでもなくて、そもそも政治的な力がそこにはたらいていること。

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14歳の栞(2021年製作の映画)

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めちゃくちゃ中学生だったし、めちゃくちゃ埼玉県って感じだった。埼玉県の落ち着いてる中学校はまじでこんな感じ。
まあほかの地域の中学校がどんな感じか知らないけど、埼玉県のこの絶妙にふわふわした感じ。“地
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月の寵児たち(1985年製作の映画)

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相関図とかつくってんのかな
いろんな人が出すぎてる
喧嘩する夫婦
合唱
カルテット
爆発
ドアの覗き穴
ものが壊れる
このアパートはどうなってんの
カメラがパンした先になにかある
人が通り過ぎたところ
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