煙草と甘いコーヒーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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スノーデン(2016年製作の映画)

3.2

アメリカが怖い

国を超えた正しさとか、政府の不正を暴く勇気とか、そんな類の感動ではなく、こんなにも世界を圧倒しようとし、してしまえているという現実。

その脅威を感じ、素直に対抗を試みている各国。
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ラストの実母との再会は、涙があふれてきた。

いい映画だった。

実母と兄への想い

そのトリガーとなったのがあの揚げ菓子というのも良かった。

しかし、実母への焦がれる想いを抱くこと自体が、育ての親
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭で家庭の事情と人間関係の崩壊っぷりが描かれている。

粘っこくて狭くて小さい

30人近い行方不明者を出している容疑者を追うのが刑事二人?

刑事が嘘くさい。
吉田の弟チンピラ達が嘘くさい。
脅し
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

1980年代イタリア

フランス的なのか、イタリア的なのか、普段見慣れている映画とは違った感覚。

各カットがふわっとしているような、各カットに持たせる意図や意味が薄味の調味料のようなそんなカットの連
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

2.7

映画をよく見る二人の知り合いが、二人とも良かったと言っていたのもあって、かなり期待して見始めた。

去年あたりから、日本のドラマや映画と、アメリカが主の海外のドラマや映画との差が気になってしまう。
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.6

自分の判断が、大切な人の人生を台無しにしてしまうかもしれない、、、

その胸を締め付ける苦しみが、切ないほど描かれていた。

メアリー役の子供の演技が素晴らしい!

紙の月(2014年製作の映画)

4.0

生きるということ

いつの間にかリファレンスを参照することが、当たり前のようになっている。

標準程度に真面目で、平均程度に堅実に。

間違ってはいないし、どちらかというと共感と安堵を与え与えられてい
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おとうと(2009年製作の映画)

3.5

自分のおじさんのことを思い出す。

陽気で面白くて愛嬌があるけど、社会が求める生き方が苦手というか。

山田洋次監督の作品は、そんなに沢山見てるわけではないが、作り手のエゴが出ないように作られているよ
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イブラヒムおじさんとコーランの花たち(2003年製作の映画)

4.4

この映画はなんなんだろう、、、

フランス在住のユダヤ人の少年と父。
そして売店のおじいさん。

その日常にふと紛れ込んだかのような感覚。

物語が作られているハズなのに、パリのどこかに存在しているん
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

1.8

何がいいのかわからない、、、

何気なく過ごしていたごく普通の青年たちが、勇気を出したことで英雄になった、ということは良いことだし、素晴らしいことなのだが、一本の映画として見せられた時のこの気の抜けた
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恋人たち(2015年製作の映画)

2.5

映画業界の中で定評のある、と思われる、橋口監督作品

人は落ちるとこまで落ちると覚醒剤に手を出す

という、しっくり来ないどん底の描き方

冷たい熱帯魚もそうだったが、日本の屋内とその美術

ホームレ
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天気の子(2019年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

タイトルが出てくるときの唐突感はあったが、雨の表現の凄さは圧巻。

天気の巫女という設定で、少年も空に行けてしまうんだ、、、と都合が良すぎる感はあったが、まあ、そういうものなのだろう。

人柱

少年
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

ラスト前、急激に違和感を覚える。

仲間と別れ、新たな道を選んだウッディ。

この時は、えっ?! みんなを捨てちゃうの? 別れちゃうの?

と思ったのだが、さらに驚いたというか、違和感を覚えたのは、そ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

凄く良かった

息子が友達と一緒に校門に現れた時の母親の反応

最初に友達になったジャックの演技

難病の弟を持った姉の居場所

友達内での探り合い、駆け引き、力関係

親友とのすれ違い

どれも演技
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.5

産まれても泣かない赤ん坊を泣かせようとする医師たち。このシーンは是非見て欲しい。

2022年のロシアのウクライナ侵攻以前にも、内戦、紛争はあり、そのことを知らずに、2022年のロシアの行動にショック
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

完璧すぎて、ため息が出た

精密に組まれた構成
脚本の完成度
面白くも切ない話

ジョーカーと被る部分もある

社会から弾かれた者
社会の最下層にいる者

そんな者たちによる報復劇

プライド、誇り
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

妻がゴーストライターを引き受けざるを得ない理由
そして、その状況

ミスリードをさせるための夫の態度

予告編を見てしまうとそのミスリードが楽しめないという悲しさ

ということは、ミスリードで観客を楽
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37セカンズ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

脳性麻痺で生きるということ

その生々しさがたまらない

その生々しさに比べ、演技や展開にやや嘘っぽさを感じるところがところどころあったのが悔やまれる

主人公を雇っている漫画家、とその担当
娘宛の夫
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思いやりのススメ(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

Netflixのサムネイル動画で「You must be Mr. Benjamin」という挨拶が気になっていたので見ることに。

自分の目の前で大切な人を失ってしまった場合、しかもそれが自分のミスであ
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未来のミライ(2018年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

何がしたいのか、明確な意思を感じられない、そんな感じ。

くんちゃんの声が子供じゃなさ過ぎる。
その違和感が終止付きまとい、非常に苛立ちを覚えた。

星野源が特にだが、アニメに俳優を声優として起用する
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新聞記者(2019年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

知人のひどい感想を先に聞いていて、その酷さを確認するために見たような映画

どうひどいか、というのを結構忘れてしまっていたのと、偏見を捨てて素直な気持ちで見ないと、と自分を戒めながら観賞

っていうか
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夢みる小学校(2021年製作の映画)

4.0

子供を持つ親の一人ではあるが、こういう小学校があることを知らないことに、なんとも言えぬ恥ずかしさがあった。

子育て&教育

親になって初めて焦る類のことのひとつ。

親になるための最低限のイロハを義
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おくりびと(2008年製作の映画)

3.5

第81回米国アカデミー賞外国語映画賞部門受賞という快挙を達成し、2009年早々の日本は浮き足立っているような、不思議な高揚感に包まれていた気がする。この国はどの国よりも人一倍、人に評価されたい性質を持>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.5

雨のせいで、すべての予定がキャンセルになり、映画でも見るかということで探して見た映画。

最近の映画のように、前提を駆け足で説明するよりは、ややゆっくりと説明が進み、所々で「余計な茶々」が入るのだが、
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.2

子供と映画館で見て以来、6年ぶりに家族で鑑賞。

やはり、面白かった。

ストーリーも上戸彩の声もいい!

1回目の時の見終わった時の「いい映画を見れた」感が、隣で見ていた妻にも訪れていて(妻は6年前
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ハミングバード・プロジェクト 0.001 秒の男たち(2018年製作の映画)

3.2

夢を掴み損ねた男と、それに乗っかった男たち。その結末は切なかったが、自分の考えは間違っていなかったという事実に、映画を見てる自分も慰められた。

レモン農家というパラメーター(変数というか考慮すべき要
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ノエルの日記(2022年製作の映画)

2.0

この駄作っぷりは原作のせいかしら?

THIS IS US が大好きなので、自分の中のケビンに余計なものが混ざってしまうのが怖かったが、やはり気になって見てみることに。

なのだがディズニーランドかど
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

すぐに言葉にはできない混乱が頭の中に広がっている。

ジョーカーを見た後のような、どういう言葉で捉えればよいかがわからない登場人物たちの感情を擦り付けられたような感覚。

浮気すること

子供を放棄す
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ベイマックス(2014年製作の映画)

4.2

ディズニーランドに行って、息子がベイマックスのぬいぐるみを買ったのがきっかけで、久しぶりに家族で見てみることに。

公開されて間もないころに見た時はそれほど気になっていなかったが、小泉孝太郎と菅野美穂
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

結局のところ、デイヴはライブで作曲者であるグレタの思っているアレンジだ、と言ってバラードで曲を始めたが、サビのところでは観客に受けるようなアレンジのままにしていたことにグレタは失望し、ライブ会場から去>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.5

やり場のない閉塞感
見えない将来
嫉妬、憧れ、怒り、プライド、虚勢、反抗、抵抗
いい映画だった

タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

あまりやりたくない仕事中の息抜きに、ちょっとだけ映画を見ようかなと思い、Netflixで1番目に表示されていた(何故かはわからない)本作をクリック。

冒頭だけ見て、仕事に戻ろう、と思っていたのだが、
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

2.7

リッチの到達点が西洋文化まみれなのが切なく、屈辱的で、情けない。かくいう自分も西洋のものに毒されているが、、、

アイテムや小道具、食文化などで、ちょいちょいアジア感は出ているのだが、大半は西洋文化に
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ファインディング・ニモ(2003年製作の映画)

3.0

子供がディズニーランドでニモのぬいぐるみが買いたいと、頑として譲らなかったのだが、見たことないのになんで? ということで、実際の映画を家族で見てみることに。

遠い昔に一度見たような気もするが、ちゃん
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

小説がすごく売れている、ということは知っていたが、映画になったかどうかは記憶になかった作品。

病気が無くても再び働き始めることは叶わなかったのだろうか、、、

そこがこの物語の描こうとしている核の部
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

見終えた後に、言葉にうまくできず、どこか圧倒されてしまっていたのだろう、感想が「なんか凄かったなぁ」とボソボソと呟いてしまう感じだった。

一緒に見に行った妻は、どこかピンと来てない様子だった。

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