MiYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.5

ギグワーカー残酷物語。実質的に雇用関係にありながら、個人事業主として仕事を請け負っている。昔から聞く話ではあります。ウーバーイーツもそう。もちろん有給休暇もなければ労災もない。

宅配ドライバーとして
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メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)

3.3

メカゴジラが出てくるまでが長いなぁ。宇宙人が延々と陰謀を巡らせてメカゴジラが登場するわけですが、自分を受け入れなかった日本社会に恨みを持つ天才科学者が独自に育てた怪獣(チタンサウルス)も登場するなど、>>続きを読む

オズランド 笑顔の魔法おしえます。(2018年製作の映画)

3.4

ありふれた感じの「エリート左遷系ドラマ」ですね。良きメンターの存在と主人公の成長。そして主人公のキャリアの選択。想定の範囲内でドラマが展開されます。

まぁ、地方の遊園地の裏側は興味深いですし、波瑠、
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幼い依頼人(2019年製作の映画)

3.6

児童虐待をテーマにしたヘビーな映画でした。母親よる常軌を逸した暴力と、泣き叫ぶ子どもたちの姿は正視に耐えないところがあります。

無気力な主人公が正義に目覚める展開は定型的にも映りますが、子どもたちの
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.0

南海の孤島から連れて来られたキングコングがゴジラと対決するという、あまりにストレートな内容。終盤の対決シーンはやたら長いし、どちらが勝利するわけでもない、煮え切らない結末もモヤモヤ。キングコングの着ぐ>>続きを読む

三文役者(2000年製作の映画)

3.3

殿山泰司という役者のことは知りませんでしたが、それでも映画は意外と楽しめました。

酒癖も女癖も悪い無頼派でありながら、なぜか憎めない主人公を竹中直人が好演。底抜けに明るくて、頭のネジが1本外れている
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盗聴作戦(1971年製作の映画)

3.3

ショーン・コネリー主演のクライム・ムービー。出所してきた主人公(ショーン・コネリー)が仲間を集めて大掛かりな強盗を行うという「オーシャンズ」のようなワクワク感があります。

ところが、犯行計画はことご
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インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者(2018年製作の映画)

4.0

B級感が漂うタイトルですが、なんのなんの、緻密なプロットとどんでん返しを備えた良質なミステリーです。

愛人殺しの容疑をかけられた男が弁護士に供述をするが、その話は嘘に塗り固められていて…。

彼はい
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ロゼッタ(1999年製作の映画)

3.0

毒親と貧困に負けず懸命に生きる少女。親切にしてくれた男を逆に告げ口したりと、綺麗事を抜きに生きることに必死の彼女の姿は、安易な同情は拒絶されます。

カメラ1台で至近距離から彼女を撮るだけのカメラワー
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コーマ(1977年製作の映画)

3.5

原作は医療サスペンスの第一人者であるロビン・クックのデビュー作。かなり昔に原作は読みましたが、真相が衝撃的で今でも鮮明に記憶に残っています。

患者が立て続けにに昏睡状態になるという異常事態を受けて、
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

反ファシズム運動の闘士だった父の死の真相を探るというミステリー映画の体裁をとりながら、イタリアのナチス戦争の歴史を描くという、大変興味深い設定の映画です。国民の歴史における欺瞞は、クリント・イーストウ>>続きを読む

バージニア・ウルフなんかこわくない(1966年製作の映画)

3.0

元々は戯曲で、室内での会話劇なのですが、実生活でも夫婦だったリチャード・バートンとエリザベス・テイラーの演技合戦は凄まじい。

倦怠期の中年夫婦の話かと思いきや、そんな生易しい話ではなく、夫は常に奇矯
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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

3.3

久々の視聴。以前はチャットモンチー目当てで見たんだったな。

佐藤江梨子演じる主人公のキャラがとにかく強烈。自意識過剰で自信満々、そんな自分がうだつが上がらないのは田舎と家族にせいだと他責的な態度も一
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クロスロード(1986年製作の映画)

3.5

ロバート・ジョンソンの伝記映画かと思ったら、彼に憧れる少年(「ベスト・キッド」のラルフ・マッツィオ)が聖地巡礼するという話でした。 

年老いたブルース・ハープ・プレーヤーの名手と、ブルースギタリスト
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ポネット(1996年製作の映画)

3.3

死んだ母親が戻ってくると信じている少女が周囲が必死に説得する話。少女の健気さには泣けてきますが、「死」という概念を知らない少女が、それを理解するに至るプロセスをじっくり描いた物語なのです(京極夏彦でそ>>続きを読む

洋菓子店コアンドル(2010年製作の映画)

3.3

パティシエの卵(蒼井優)の下積み苦労物語と、挫折した天才パティシエ(江口洋介)の復活物語。

どちらも悪くはないんですが、パティシエの世界の奥深さとか、技術の極みとか、そういう「へぇー」と思わせるトリ
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恋をしましょう(1960年製作の映画)

3.3

マリリン・モンロー34歳のときの作品(死の2年前)。よい感じの年増感と色気がありますね。

有名人である主人公(イヴ・モンタン)がそっくりさんを装ってミュージカルに出演する設定はコメディとしては面白い
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.3

イタリアの田舎町を舞台に、小作農が上搾取される格差社会を描き、搾取する側の金持ちの息子が正義感から狂言誘拐を企てる。この前半のドラマはなかなか面白い。

ところが、突如として月日が経過して、キリスト教
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キネマの神様(2021年製作の映画)

4.0

「家族はつらいよ」で限界が見えた山田洋次監督が、ここに来て新たな傑作をものにするとは驚きです。

沢田研二が演じる、家族に迷惑をかけまくる放蕩親父は、山田監督の過去の映画にいくらでも出てくるステロタイ
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伊賀忍法帖(1982年製作の映画)

3.5

山田風太郎は私が一番好きな小説家で、原作はもちろん読了済。ただ小説としては傑作とは言い難い本作。

果心居士と松永弾正の連合に対し、恋人を殺された忍者(真田広之)が単身で戦いに挑む。魅力的なストーリー
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.0

疲れ切った大人になってしまったクリストファー・ロビンがプーさんと再会して、失ったものを取り戻す。ストーリーは美しいです。でもCGのクオリティが感情移入を阻むのです。

技術レベルは高いけど、ぬいぐるみ
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かけがえのない人(2014年製作の映画)

3.3

ニコラス・スパークス原作の映画ってまだあるのかよ、というか感じですが、不思議と飽きはこない。

本作も、主役2人の若い頃を演じたキャスト(ルーク・ブレイシー&リアナ・リベラト)の好感度が高く、この2人
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天国から来たチャンピオン(1978年製作の映画)

3.4

この世に未練を残す幽霊が人の体に乗り移って、夢を実現する。「ゴースト」「愛が微笑む時」などいくらでも先例が思いつきますが、本作はその走りのようです。

クオーターバックとしてスーパーボウルに優勝すると
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.3

エドワード・ノートンの主演監督作。トゥレット障害で人並み外れた記憶力を持つという探偵のキャラが異彩放ってますが、内容は意外なほどストレートなハードボイルド。

ただ見所はエドワード・ノートンの演技しか
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影の軍団 服部半蔵(1980年製作の映画)

2.8

監督は工藤栄一だし、将軍家光の後継をめぐる暗闘という設定も申し分なく、期待値は高かったのですが、つまらない。どうにもつまらない。

ストーリーはごちゃごちゃしてわかりづらいし、アクションも滑稽なシーン
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.3

前半はパニックムービーというより、はぐれてバラバラになった家族が再会するまでのロードムービーといった感じ。このシチュエーションで再会できるの?という無理ゲーですが、なかなか強引な展開はそれはそれで楽し>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.5

人格の入れ替わりなんて目新しい設定ではないですが、美少女と殺人鬼というギャップの大きさはなかまか面白い。

とは言え、何やっても可愛いキャスリン・ニュートン、キモい芝居が上手いヴィンス・ヴォーンなどは
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妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

3.0

山田洋次監督の作品はほぼ全て好きなのですが、このシリーズだけは苦手。

とにかくホームドラマとしての設定や人物造形が古い。いまどき父権主義の権化みたいな親父(西村まさ彦)や従順な専業主婦の母親(夏川結
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サイコ2(1983年製作の映画)

3.5

名作「サイコ」の20年後の続編。もちろんヒチコックは関わっていない(とっくに他界)。爆死の予感しかないのですが、これがなかなか健闘してます。

前作と同じオチかなと匂わせておきながら、2回のどんでん返
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.5

幼い子どもを拉致した夫婦(夫はマーク・ハミル)が自作の教育番組を見せて子どもを養育する。大人になって実親の元に戻された子は、育ての親との心の繋がりを保つために教育番組の続編を作り始める。

なんちゅう
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.5

戦闘シーンの迫力が半端ないですね。戦闘機が迎撃をかいくぐって戦艦を攻撃するシーンのスリルがもの凄かったです。これだけでも見る価値はありますね。

ミッドウェイ海戦で何が勝敗を分けたのかは諸要素があるよ
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.4

ゴジラとキングコングがガチンコで戦うかと思ったら、まさかの×××××が登場で三つ巴の戦いに。このサービス精神は買いたいですね。香港の街を破壊しまくるクライマックスは迫力たっぷりで良し。

地球空洞説と
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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.3

前作は「邪悪な大人と戦う」というテーマがわかりやすく、ドーナル・グリーソンのやられっぷりが笑える、楽しい作品でした。

それに引き換え、軸を失った本作は、完全に迷走状態。ピーターが犯罪(?)に巻き込ま
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.5

同じホテルに泊まる客たちを描く3編のオムニバスドラマ。3組が微妙に重なる趣向は良いのですが、各編がそこまで面白いかと言うと。それほどでも…(そこは「ナイト・オン・ザ・プラネット」には敵わない)。

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エヴァの告白(2013年製作の映画)

3.3

ポーランドから移民としてアメリカにやって来た女性。妹は結核のため隔離され、自分は売春婦に身を落とすも、希望を失わず力強く生きる。

定型的なドラマでもあるのに加え、そこまで悲惨でも過酷でもなかったので
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虹をつかむ男 南国奮斗篇(1997年製作の映画)

3.3

1作目は未見ですが、特段問題ないようです。

このシリーズは、完結した「男つらいよ」の後を継ぐ形で始まったわけですが、やはり重なるところが多いですね。

破天荒なおじさん振り回されながら、若者が旅先で
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