スコセッシフォールド全開さんの映画レビュー・感想・評価

スコセッシフォールド全開

スコセッシフォールド全開

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

3.6

仲良し3人衆良かった。中3の最後の夏を前に、友人が島を離れる噂を聞く。溢れ出すやり残したくだらない事。やりたいことリストを次々遂行してくのだけど、有限なので後半はカウントダウンのようで喪失感がすごい。>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

フィクションかノンフィクションか、どちらでも興味はないのでそれ以上考察はしなくていいと思った。演技が下手すぎるのはどのパターンでもダメなはずなので明確に減点ポイント。麻倉さんは声量と抑揚◎だけど、それ>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

偏愛コンテンツ

メインテーマの編曲と絶妙なタイミングでの挿入で上がる。コナンは音響だった。4回目にして劇場選びの正解を引く。

日本版エニグマ解読機。だいぶお宝では?

コナンのラブコメはコレでいい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

構成演出の理解と時系列の整理で脳のキャパオーバー。聴聞会と公聴会の会話、半分も拾えたか危うい。色有りと白黒は主観の切り替えなのか、或いは冷戦の比喩表現なのか、単に見易くするためか。大量に押し寄せる情報>>続きを読む

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

-

学術的功績の恩恵を受けてしまった反権力主義者としての揺れ、プリンストン大学学部長時代の平和、マンハッタン計画の進言。誰からも責められる筋合いはないけど、結果を目の当たりにして悔やみとして綴らなければい>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.4

映像と音の迫力は確かなんだけど、スケールアップしていた箇所はあまり見当たらなかった印象。正当に、ちゃんと続編。
レーザーよりもミサイル。サンドワームはズルい。んでサンドワーム群で突っ込む絵よりも、兵器
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.4

宗教と科学に友情のテーマ。胡散臭い勧誘ワードが放たれるやいなや、不穏なBGMが掛かりだすギミックもポイント。拙いが感情を爆発させるのび太の演説が毎度刺さる。ドラえもん→ソーニャの猫型ロボット組も。>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.4

名前を書くことすらできないアフリカ系アメリカ人が一流大学に行けてしまう例の納得感と、遅れて入社したコロンビア人に管理職を奪われた例の見当違い感の大量の蓄積が、差別の正当化と憎悪化を招いているのだと思っ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.6

画角美こそ至高だと思っている人なので、砂漠の背景が余白に見えたり、妙なズームをしてみたりと、1.43:1フルサイズの良さを消す撮影に不満は終始感じた。鑑賞直後は、砂は地味だよと思っていたけど、そうでは>>続きを読む

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.3

警官と少年が抱き合うシーンが強く象徴する、壁が無くなる瞬間。スポーツの偉大さ、改めて思い知った。

代表戦で実況が監督が選手が呟く「全国民の応援のおかげです」とは重みが違う。国家の統一を賭けた政治的大
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愛してる!(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

お笑い道ど真ん中の「やめてやめてはお願いだろ?」は、SMの基本のレクチャーとして、作品全編でエッチな空気感を漂わせるギミックとして、カリスマ女王様のファースト調教セリフとして、よく馴染んでいてうまい文>>続きを読む

フィラデルフィア(1993年製作の映画)

2.7

論点ずらしと異議あり!の連発ばかりの敗訴ムーヴをかます被告陣営。圧倒的不利な状況を名弁護人の手腕で覆していく法廷劇としての面白さを途中まで求めていて、なんだか見方が分からなかった。無意識の差別に気付か>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

"自分にしか見えない"とか、不確定な数字秒経過で"乗っ取られる"とか曖昧でにわかに信じ難過ぎる話がなぜか受け入れられてテンポよく進んでいくの良い。突然巷で流行っていつの間にか都市伝説化している、最後ま>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.0

絵書くね→カキカキ→白紙→あれ?→水バシャー→浮かび上がる極上の肖像画、でうわぁ〜拍手じゃないのよ。セラピスト泣かせの最強クサドラママシーンじゃない。幼児向けなはずがなくて全人類向け。エンジニアで燻っ>>続きを読む

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

2.0

前編後編でガラッと雰囲気変わるのは好印象だけど、やっぱりそっちなのか〜。

手じゃなくて顔に噛み付くんだ

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.8

タランティーノ作品の初見はオールタイム・ワースト??の「デス・プルーフ」だったので極力避けてきたのだが、つい見てしまいこのスコアである。まさかどハマリしてしまうとは思わなかった。千葉真一が沖縄で寿司を>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

何故か「実は子供が死んでいたんでしょ?」という間違った知識で臨めたお陰で、はからず新鮮な初見鑑賞になりありがたかった。第一次面談の描写鳥肌すぎる。次回も記憶喪失を期待してネタバレ表記にしておく。

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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.2

常に議論は平行線なのと、「去るか闘うか」のテーマにスピリチュアルな言い回しと赦しの定義を盛り込み複雑化され、思考する権利と議論をする権利と選ぶ権利を獲得した女性たちの讃美に高揚はあるのだが、複数派閥の>>続きを読む

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

1.5

シャザム前後で完全に人格も何もかもが変わる!それは全然変じゃない!と意気込み割り切ろうと頑張ったけど無理だった。キモいぐらい別人。

VFXの粗さとキャラクターの深堀りの放棄。前作から何も変えてきてい
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裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

3.9

会話に「んな訳無い」を混ぜるタイプでもあり、視覚的にも「んな訳無い」を提供するタイプなのだから好きに決まってる。

FAKE(2016年製作の映画)

5.0

「人間が人生を懸けた演技をしている」のかつて無いエンタメとして消費したい欲求と、火付けのメディアが後始末の責任を放棄するあからさまな商業主義が、世界の縮図すぎて面白かった。こういう界隈にジャーナリズム>>続きを読む

311(2011年製作の映画)

-

唯一無二の貴重な災害記録映像であるのだが、行方不明者を探している人や遺族に対する失礼極まりない発言を連発する無意味に不快なインタビュアーに終始複雑な気持ちになる、今まで見たことない部類の作品。惜しい、>>続きを読む

ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.7

蛇口から緑色のペンキ。窓越しに覗くアイツ。監禁&強姦。最後まで気を許すことなく、後味も悪くて良かった。こういう配慮のない描き方やオチは問題提起性がある。富裕層も救われない無差別無秩序な点が攻撃範囲を広>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.5

事態が、立場が逆転しても一貫してアンチ権力のテーマ構造が揺るがない、人間の性批判。時と場合で誰でも残酷で盲目になり得る示唆として分かりやすい。ウンコの運用とタコの捕獲技術、偉さの序列は時と場所による。>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

あんな簡単に面接突破できちゃう勝ち組さん。もうコイツは全てもってんのよ。躊躇なく非防水電話を池ポチャできる人間になりたい。

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

2.5

人数も武器も対等な、警察と囚人の対立までは面白かったのだが、第3勢力の極端な一強支配が始まってからがかなりどうでもよかった。逆さのやつとか、天井から覗き込むやつとか笑っちゃう。過剰鼻血演出良かった。>>続きを読む

さよなら地球!スマホを切ったら世界が終わってた(2020年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

現代の煩悩解脱最有力手段、脱ネット。地球消滅で人々が荒れ狂う最中、唯一充実した3日間を過ごせた夫婦。あの可愛い系モフモフに初めから敵意を示すはずかない。スマホ開かなければ幸せに死ねたのに。という話か?

ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.4

新郎新婦や両親ではなく、披露宴参加者とスタッフの掛ける思いに着目するアイデア良かった。特に挨拶役と乾杯役、映像編集役の背景とその解像度の高さが素晴らしい。キャラの肉付け、世界の構築が本当に上手い。それ>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.3

安易にレイプシーンの映像化をしなかったこと、エンタメにしなかったこと(ジャーナリズムのカタルシス性はある)、「声」をテーマにしたことが、なにより被害者たちに敬意を払っていて丁寧な作りだと感じた。

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ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.5

ゾンビーバーに襲われてもM字開脚を怠らないエロ魂。結局最後まで残るのは一番エロかったあの人なの、一貫性があって素晴らしい。そしてお前も望んでいたことだろう?と見透かされいて悔しい。

人間とビーバーが
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[リミット](2010年製作の映画)

1.0

再生ボタンを押す前から分かってはいたけど、狭いし暗いしで出来ることがかなり制限さ…、いや何もできない。電話でお話をするだけ。物語的にも、絵的にも退屈で、90分すら長い。全編つまらない。

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