ブラックユーモアホフマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

ブラックユーモアホフマン

ブラックユーモアホフマン

デカローグ デジタル・リマスター版(1989年製作の映画)

4.9

21/04/20
1.「ある運命に関する物語」
寝たー。30分くらい寝たー。悔しいー。すぐにリベンジしたる。待ってろよ。

2.「ある選択に関する物語」
老医師と煙草女。
上手え〜。うめすぎるなぁ。こ
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十三人の刺客(1963年製作の映画)

3.7

んーーぶっちゃけ三池崇史版の方が面白い。先に観た『十一人の侍』の方が後に作られてて、さすがに面白さが増してる。そして三池版の結末はむしろ『十一人の侍』の結末をなぞっているのだろうと思う。

どうも、技
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十一人の侍(1967年製作の映画)

4.1

初・工藤栄一。

まあ椿三十郎、忠臣蔵的な。時代劇にはよくある話だと思うけど、泥臭い。泥臭いというか、泥。文字通り。

時代劇にはよくあるこういう話を、現代を舞台にしてはできないものかと考えてみる……
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白かった。どんな話に転がるのか全く想像がつかない。

新興宗教みたいなカウンセリングコミュニティ、そこのカリスマカウンセラーのおっさん、ちょっと不気味な少女、その父親、問題を抱えているら
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.9

シャマランの『ミスター・ガラス』みたいな。人に蔑まれ社会に馴染めない君たちには実はすごい力があるんだよ、という切ない話。

もしくは『X-MEN』的な。主人公がウルヴァリンで博士がプロフェッサーXで、
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

4.6

傑作やん…!!

正直、今年ニューマスター版が公開されるまで知らなかった。超面白かった。
クルマ映画の傑作、色々あるけど、これもなかなか。

犯人の顔が見える『激突!』、ジェニファー・ジェイソン・リー
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

4.5

ワケ分かるようで分かんねえけど面白えー。

ポール・ハギスの『クラッシュ』を観たのは高3の時。8年前か。その時、『クラッシュ』って言ったら映画ファンなら普通こっちっしょ、っていうその感じと同時に存在を
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.8

地味だけど、いい映画。

『モンスターズ・ユニバーシティ』思い出した。誰よりも恐がらせ屋になりたいという情熱が強くて努力もしてるけど才能が全くないマイクと、そこまでの情熱はないけど才能がめちゃくちゃあ
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.4

ジブリなら『崖の上のポニョ』。フクロウおばさんのくだりは露骨すぎるほど『千と千尋の神隠し』。細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』『未来のミライ』っぽくもあるのかな、観てないからなんとも言えないけど。>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

3.9

おおかみこどものロビンとメーヴ

『ブレンダンとケルズの物語』の時よりアニメーションの質は段違いに上がっていて、その点は何も言う事なし。

脚本もよくなったとは思うのだけどしかしやはりまだ拙さが残って
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.6

地獄巡り系映画。

両親から離れおばさんと暮らしていたが、おばさんが急死。その死体に驚いてランプを落としてしまい燃え移った炎で家が全焼。帰る場所を無くした少年の地獄巡りが始まる。

どれくらいの期間の
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.8

逆・田舎ホラー。

舐めてた村人が実は狂った殺人集団でしたモノを村人視点から描く。
『ジョン・ウィック』もキアヌに殺される人視点で描いたらホラーになるだろうな、みたいなことで、殺る側目線で見ると爽快感
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.8

ヴィンス・ヴォーン可愛いw

ただヴィンス・ヴォーンが殺人鬼役であることで、もちろん入れ替わってる時には主人公然とするんだけど、殺人鬼としては怖さに欠ける。個人的には、企画を通すのが難しくはなるけど、
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.7

圧倒的。
今はあまり感想を筆舌を尽くして語りたいと思えない。まだ余韻に浸っていたい。

描いていることは全然違うけど三宅唱監督の『きみの鳥はうたえる』を観た後の感覚に近い。世界の原子の一粒一粒、人間の
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きまじめ楽隊のぼんやり戦争(2020年製作の映画)

4.4

ちゃんと戦争映画。

シュールなコント的な作風だが、最後は涙を流しそうになった。抑制されたクールでドライな演出の積み重ねでちゃんと人間味のあるエモーショナルな結末に辿り着いていて、監督の独自の世界を構
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少女ムシェット(1967年製作の映画)

4.3

すーごいな。ムシェットの強さ。もう人生にうんざりしてしまっている少女。

例によって説明が少なく、自分で考えて誰がどういう人なのか補完しながら観なければならないのだけど、ムシェットの姿一発でどんな子な
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バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

4.0

むかーし授業で一部を観た気がするけどちゃんと全編を観るのは初。
になるはずだったけど、静かで暗くて、結構寝てしまった気がするなぁ……。

ブレッソンは『白夜』に続いてようやく2本目。

いまいち状況や
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.4

ベルリンの壁を背に闘う性別逆転007
って感じだ。

しかもジュディ・デンチやレイフ・ファインズが演じるMは優秀で頼れるボスだけど、今回のおじさんたちはポンコツ。

もう女は男のサポート役じゃないし、
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.5

いい夫婦だよね〜笑

吹替版で鑑賞。豪華声優陣だけど全然活躍しない。杉田智和、宮野真守、中村悠一、花江夏樹、の必要あったのか?笑

どうしても『エイリアン』がやりたいんだな、ポール・W・S・アンダーソ
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フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年製作の映画)

4.5

サンダ対ガイラより好きだった。

フランケンシュタイン(「の怪物」は早々に省略される)がサンダ対ガイラよりもっとキモいから怖い。悪い奴じゃないのは分かるんだけどどうも愛着が湧かない。

相変わらずの超
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ガス人間第1号(1960年製作の映画)

4.6

超面白い!アメコミみたい。

言うなればミュータントだ。
『X-MEN2』でアラン・カミングが演じてたナイトクローラーって好きだったんだよなあ。

もしくはハルクとか、MCU版のスカーレットウィッチ&
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マタンゴ(1963年製作の映画)

4.3

さすがに名作。
トラウマ映画として名高い本作、やっと観た。

『エイリアン』とか『遊星からの物体X』とかの日本版って感じ。

幽霊船ってロマンあるよなぁ。

もう大人なんでトラウマにはなりませんけども
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獣人雪男(1955年製作の映画)

4.2

未ソフト化とかって事情まったく知らずに観た。面白かった。
本多猪四郎の映画っていつもこんなんだけど。

今ならもっと上手くやれるだろうと思いつつも、ちゃんと雪男が怖い。ハッキリ見せなかったり、なかなか
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

3.7

俺はもう、シンエヴァ後の人間なのよ。

大学に入って出会った映画好きの3人に1人は『愛のむきだし』か『リリイ・シュシュのすべて』かその両方に影響されていて、4人に1人はゆらゆら帝国が好きだった。正直、
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カサノバ(1976年製作の映画)

3.9

胸焼けするわ〜
なんだこの映画w

実在した性豪ジャコモ・カサノバが女性遍歴を回想する、2時間30分の大作。

衣装や美術が超豪華かつ独創的なデザインですごい。時代物なのに何千年も先の別の惑星を描いた
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

結局、旧劇場版の終わらせ方に手法としては似てた。内容はもっとオトナなんだけど。正直、新劇場版はそうじゃない終わり方を期待してたからちょっと残念。でもまあ、そうでもしないとやっぱり終わらせられないよね。>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.9

見事な続編だなぁ〜。

読み通り!タイムリープしてしまった原因が分かりそこから更に物語が発展していき、新たな問題が立ち上がってテーマが深掘りされていく。

クリストファー・ランドン、もしくは脚本のスコ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.1

時をかけるファイナルガール

初クリストファー・ランドン。
来たる『ザ・スイッチ』にそなえて。

面白かった〜。
ジャンル×ジャンルで新鮮な映画。
それぞれのジャンルの定石をしっかり踏んではみ出さない
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スパイ(1957年製作の映画)

4.0

初クルーゾー。

めちゃくちゃ面白くなりそうなのに、なりきらない惜しい映画だった。

結局誰が誰でどんな目的で何をしてたのかがイマイチ最後まで分からない。ある程度それが狙いなところもあるんだろうけど、
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夏の嵐(1954年製作の映画)

4.2

アリダ・ヴァリ。ぴったりの役だな。やっぱりこの人にはこの人にしか演じられない役がある。すごい俳優だ。

美しいけど、目力が凄くて、壮絶な瞬間の顔の強さは怖いとすら感じる。そして声が低くて少し嗄れている
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家族の肖像(1974年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ面白かった〜。

ヴィスコンティは『ベニスに死す』に続いて観るのは2作目だけど、好きかもしれない。

別れた妻との想い出と共に豪邸で一人孤独に暮らす老人。そこに空いている部屋を間借りしたい
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.1

映画監督にとって映画作りとは人生そのもの。だから人生が行き詰まれば映画作りも行き詰まる。

プロデューサーやら他のスタッフやら、役が欲しい女優やらほとんど素人みたいな奴らやら、愛人やら妻やら……四六時
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青春群像(1953年製作の映画)

4.2

今更ながら初フェリーニ。

タイトルままの映画。
最近観た『トキワ荘の青春』も思い起こさせた見事な青春群像。

中でも中心になるのは女に目がないフーテン気質のファウスト。友人の妹との間に子供ができてし
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樹海村(2021年製作の映画)

3.7

『犬鳴村』と同じく、嫌いじゃないんだけどもうちょいどうにかならなかったかなと思うところもある、という感じ。

伽椰子と俊雄の住む家を中心に、関わってしまった人たちの末路を描く短編集のような構成をとって
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マイリトルゴート(2018年製作の映画)

4.0

面白いなぁ。よくできてるなぁ。
エンドクレジット際(ぎわ)の音もよく考えられてる証拠だなぁ。