サブタイトルに『ぼくが選ぶ未来』とあるが、今回は字幕版を鑑賞。わざわざ字幕版って言わせるくらいなら、分けろよって話だけどね。。
空を疑う。その後、街を疑う。そして自分の居場所を確かめる。そんな事も知>>続きを読む
子供という非常に無垢な存在は困惑でしかないが、その繊細さに気づいている彼らの素晴らしさは誠実だったんじゃないだろうか。
松本穂香と藤原季節が好きだった。
とりあえず、何度も泣いた。
守るはずの子供を奴隷とした大人たちも、意地でも「脱獄」に屈さなかった子どもたちはどちらとも正しかったとは思えない。それでも、現実現代にありふれる"未成年であるが故のマイノリ>>続きを読む
"愛が愛に最も近い瞬間"が見えた気がする。血まみれの浴槽に浮かんだ手と静かなマヒトゥ・ザ・ピーポーの音楽は何をものがたるのか。
自分勝手でも愛されたり、愛されてるから殺したり、殺したから自分勝手になっ>>続きを読む
とりあえず今日観た「新解釈・三國志」が東宝一のクソ映画だったので同監督のコレで口直し感覚。こちらは大変満足できた。
ヲタクが推しに向ける"エモさ"を表現する手立ての一つとしてミュージカルが思い浮かん>>続きを読む
僕は割と福田肯定派のつもりだったんだが...
笑いと時代劇のミスマッチ、いや可能性を狭める言い方は良くない。"福田雄一の薄い笑い"と"栄光な三國の史"の合わないこと。構成が下手で訳が分からなかくて、最>>続きを読む
(大冒険・地獄旅行未鑑賞)
設定も時系列も人間もぐだぐだなのにそれなりにまとめた上で、音楽という概念にここまで心を震わされるなんて。
92分の尺のせいか訳分からんままあっちゅう間だったけど、間違いな>>続きを読む
...まぁものすごくドラマ的なんだけど、いくつになっても友情や胸のときめきは褪せないなと勇気づけられたのは間違いない。
大人の恋はまだ無縁過ぎる若造なので、色濃くなっていくと後々ブッククラブのシーンの>>続きを読む
好きだけど、想いを伝える事を躊躇わなければいけない。どこまでいっても今泉監督作の温かさと優しさである。
「花屋」「ラーメン屋」という割と対照的にもなっていそうな二つの店と、訪れると決まっている別れの>>続きを読む
"99分ノンストップの衝撃"と言う程にはスリルをあてにしない方が良い。
内閣・戦争・TOKYO・愛、奥の深さを追う毎にスリルからかけ離れていくのは売りと違うかとは思ったが、やる事はちゃんとやる、邦画的>>続きを読む
いやぁ最高だった。ここまで会話劇で楽しめたのはやはり才能かな。演者であるバカリズムも、見事に一人の女を体現していた。「女にとって...」ってあんた女じゃねえだろ!ツッコミながら大声で笑っていた。
バ>>続きを読む
思いの外くだらない前半に比べ殆ど直視できなかった終盤。体に悪い。
怖いもの見たさで応募した自分が馬鹿だ、とも言いたいが試写なのでそれも憚られる。
ただ一つ何か感じたのは、ホラー嫌いの自分がこの恐怖に出>>続きを読む
歴史的傑作の前作を観てしまうと、どうも続編が作られた意味を見失う。国民的アニメで泣かせるために作られたような気がする前作と、山崎監督が2本のCGアニメ制作を経て作ったアドベンチャー的今作。九十数分とい>>続きを読む
誰もが知ってる青い怪物・ドラえもんについての物語。
普段の土曜日(僕がよく見ていた頃は金曜日だった)のアニメを見ていると忘れがちだが、これはれっきとしたSFである。未来から孫の孫がやってきて、現実じゃ>>続きを読む
男は無理をしてでも男でいなきゃいけない。こんな意地、張れることがまず羨ましい。
一生後悔する程の悔しさも、誰かと笑ってればすぐに忘れるものだから、と人生経験からも僕は断言できる。どんな生き方にも10>>続きを読む
僕はこれを、全く新感覚な"ミュージカル"と捉えた。背景で幾らゾンビが我々の種を喰っているとはいえアナは高らかに歌っている。監督としてはその軽快さを押し出したかったのだろうが、それにまんまとはまってしま>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
もう、マジでくだらない青春。見えるのは、過去と現在と、当たり前な未来だけ。皆が呼んでる「アイツ」が誰だか分かってしまうほどの佐々木の根底の強さは、人の思いに浸り込み、巧みに話芸をこなす、誰にでもいる羨>>続きを読む
この映画に、これを観た4時間にとてつもなく歴史を感じるのは何故だろう。
死について向かい合うべくして向かい合った。一部の人間たちの辛さをたっぷりと注がれた。2時間では感じることのできない重み、痛みだ>>続きを読む
実はもう3回目。同じ瀬田なつき監督の「ジオラマボーイ・パノラマガール」を観たから今回また新たな発見に気付けるんじゃないかな、というのと、アマプラからなくなりそうだったから観た。
とにかく、すごい映画>>続きを読む
実は2年前にも観てたらしいが全然覚えてなかったわ。
予告からして黒沢清色薄めで期待値はそこそこだったのだが、いざ本編を観てみれば、マジでエグい奴だった。
始まった途端にいなくなったはずの人間が現れ>>続きを読む
素晴らしく暗い世界。光を求めるようにして交差していくものの、この世界は誰の居場所もない気がする。
音楽はループしていく。映画的でないのに、これは映画である。とにかく、言葉にできない、しようがない。山戸>>続きを読む
NHKのドラマで終わらなくて良かったと想う。
黒沢清の映画ってしっとりとした質のあるもので、でもその質がいつの間にか畏怖へと変貌して、そこに映る蒼井優が最後に怪演だったと分かる。"お見事です"。
もし>>続きを読む
まだ近年の作品はあまり観てないのだが、中川龍太郎監督の映画って"横暴期"と"天然期"に分かれている気がして、特に「Plastic Love Story」や「雨粒の小さな歴史」も含まれる横暴期の映画があ>>続きを読む
好きだ。唐突の告白で申し訳ない。観終わって1時間経った。
ラストカットが忘れられない。
あの気怠さ、あの息遣い、何度も魂が逆立って、記憶を辿ってはずっと燃えている何かを見ていた。あれは幻だったのだろう>>続きを読む
東京の風、夕陽、飛行機、人だかりがレコードのように周り廻る。これは間違いなく瀬田なつき監督の映画だった。
小沢健二も、下手すれば東京も、今まで知ったかぶりしてたのだ。
観ながら自分の体温が上がった瞬間>>続きを読む
柄本家のゴドーは、本当に完成したのだろうか。証拠映像も稽古の過程も観てきたが、未だに分からない。演劇とは何なんだろうか。
「1、2、3、4」で泣き出す少女。17歳の実像にも見えた彼女を演じたのがThe peggiesのボーカル・北澤ゆうほである事も凄かった。
ストリップ小屋でのシーンが大半だが核となるシーンが特にないため>>続きを読む
劇場で観るのを躊躇わなくて本当に良かった。
映画向けとはいえ同じスピーカーから流れる音楽に泥酔しクラブと一体化する感覚を手に入れられた後半、僕も拍手を送ったり叫びそうになった。
コメディとしてのテンポ>>続きを読む
最低にしか見えないのだがめちゃくちゃ可愛すぎる。
男には誰にでも媚をうる。これに何の得があるのかすら男は考えてしまうのだが。
女には皆に敵意をむき出し。どんな差だよ、とは思いながらも男には笑えてきて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
面白かった。というより、胸に尖った物を突きつけられた感覚。七人それぞれの涙に、僕も堪えきれず涙を流した。
誰もが誰かを疑ってる以上に信じてるのかもしれない。信じることは人間にとっての発作的な作用なの>>続きを読む
「朝が来る」を観たのでこちらも。2年半ぶり2回目。
"食映画"というよりも、変わっていく周辺の世界に自分は何を残せるのか、というテーマに変わる後半が割と好きだった。
光や木や葉を名前の通り自然体に>>続きを読む
しんゆり映画祭にて先程鑑賞。当日券買ってその辺をフラフラしてたら道に迷って、汗だくで遅刻しながら入場。ほんと迷惑おかけしました。
だからというか、長さというか、落ち着いて観れなかったかも。
それにし>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ちょいちょい心配な点もあったが、期待値にかき消されそうな作品にしてはめっちゃ面白かった。
まず、この映画に関して、「爆笑」「驚愕」「深刻」「ちゃんと考えるべき事だと思った」という言葉を使うべきか迷う>>続きを読む
フォロワーさんが称賛したので観てみたがやばい。嘘みたいな超傑作。
開始早々感じる「柴公園」み。まぁ映画になる経緯が同じだったので無理はない。でも柴公園好きじゃないので心配になった。
しかしそれにして>>続きを読む
間違った愛し方はあったとしても、歪んだ愛などない。
二人の異なった人間性が一人の純粋さを産み、顔は似ていく。愛くるしい寝顔のために奮闘する大人も誰かの子供で、その繰り返しで波が立ち、風が吹く。
なのに>>続きを読む
誰しも、どんな形であれ誰かに支えられて生きている。何にしろ愛である。
些細な事故により、人生の一大曲面を運命に決められる。ひとりで生きれないハンデなんてある種の監視なのだが、そこに生きる人たちに悪意な>>続きを読む