IDEAさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.1

エヴァンゲリオン新劇場版ではTVシリーズを"リビルド(再構築)"するとの方向性で4作が作られたが、『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』でもその考え方は変わらないように感じる。
オリジナルファンの心に
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.4

娘の背教は疑えど、依然神の存在は疑わず。


目に見えない神の奇跡を信じ、手を伸ばせば触れられる我が子を信じられなかった一家の悲劇的末路を描くホラー作品。
原題は『The Witch / The VV
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.2

「借金を抱えた囚人が、拾った金貨を盗まず返した。」
一つの美談が、人間の心の闇を炙り出す---。


「悪魔の証明」という言葉がある。
「この世に悪魔が存在しないと主張するならばそのことを証明して見せ
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

-

名作に名曲あり。
脚本はレシピ、キャスティングは食材選び、そして音楽はスパイス。
音楽の良し悪しでその映画の味が決まる。
どんなに素晴らしい材料を集めても、音楽を失えば途端にその輝きは消える。

曲の
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.3

ファミリーへの愛ゆえに目指した栄光の頂き。
眩いあの光に向かって這い上がったはずだった。
いや違う、大切なものを失ってようやくわかった。
あの光は天上の恵みではなく地獄の業火だったのだ。
私は登ってい
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フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

3.5

ガチ中のガチでつまらなかったので、まあオマケして☆2.0だな!と。

が!しかし!今作の主演は〜?
\クロエちゃ〜ん!!/

彼女が出てたら〜?
\最高じゃ〜ん!!/

ということで明らかな贔屓加点を
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.3

コルレオーネの愛の物語、再び----。

裏社会の実権を手中に収めた後のマイケル・コルレオーネの人生と、父ヴィトー・コルレオーネがファミリーを作り上げるまでの人生を2本柱で描き、200分の超長尺ながら
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

4.0

Theクロエちゃんを堪能するための映画。

野郎どもの名前は全く頭に入ってこないし(覚える気もない)、そもそもクロエちゃんの一挙一動を追うのに気を取られてストーリーが追えていない説あり。

極秘任務を
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プロジェクトA2 史上最大の標的(1987年製作の映画)

3.7

成 龍 爆 誕 !

ということで、本日はジャッキー・チェンの誕生日だそう。御年68歳。他のアクションスターにも感じるが、旧作の時のイメージが強いと歳を聞いて愕然とするという…。


さて今作。
開始
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恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989年製作の映画)

3.7

穏やかな波に揺られるような心地よいジャズの音色が癒してくれる、幸福なひとときを得られる作品。
全編を通して品の良さが漂っており、J・ブリッジスとM・ファイファーの燻らす煙草の香りが香水のように感じられ
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.8

午前十時の映画祭11の余韻がまだ残る中、間髪を容れず12が始動!第1作目は『ゴッドファーザー』
以前DVDで鑑賞した際は最序盤の結婚パーティー辺りですぐさま寝落ち、それ以降観よう観よう詐欺で今日に至る
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.6

焼け爛れた肺からは、刻一刻と空気が失われてゆく。
旅立ちの時は近い。
しかし代わりに身体を満たすもの。
愛、想い出。そして、決して消えぬ痛み。

戦火の中途切れてしまった愛の糸、
まだ繋がっていたこと
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.2

監督ケネス・ブラナーの幼少期をモノクロの郷愁漂う映像で振り返る自伝的作品。
やはり自分の故郷について語るだけあって、生きている画で描かれているのが伝わってくる。
カラーの映像から、過去の記憶に切り替わ
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ラスト・ボーイスカウト(1991年製作の映画)

3.5

ラスト・ボーイスカウト、略してラスボー。
ランボーみたいに筋肉はありませんが、髪がまだあるブルース・ウィリスのシブさが光る正統派のハードボイルドアクション!

いきなりアメフトの試合が始まり何事かと…
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.1

観客の皆さまに本日披露いたしますのは、"嘘"に囚われた男の空虚な人生…。

人生に"絶対"は無い。砂の城が波に攫われるように、積み上げたものが脆くも崩れ去る。一瞬で。
賑やかなカーニバル、観客の拍手が
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ゴーストシップ(2002年製作の映画)

3.3

内容超要約ラップだYo!

お宝探しだ!燃える執念
大海漂う幽霊船 ゆらり現れ事態は急転
それはまるで"海の宮殿"

怪奇現象 受けてたちましょう
明かされる事実は実に非情

探索してたら空腹感
そん
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余命10年(2022年製作の映画)

3.7

桜が散り、私の命も儚く消えゆく。
私の大切な時間の花弁が
ひとつまたひとつ風に乗り遠くへ。

母は優しく私の髪を撫でる。
父は何も言わずに頰を濡らす。
結末が見えてしまったこの物語の行先に
我が子と歩
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.4

序盤、盲目の時計職人ガトー氏のエピソードが語られる。
戦時中多くの若者の命が失われ、彼の息子も例外ではなかった。悲しみの中、彼はただひたすら時計作りに打ち込んだ。
そんな彼が1918年に完成させた駅舎
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.9

ビビッドに誅殺する-----。

よりハードに、よりバイオレントに、弱きを助け悪を挫く。

煌めくネオンや駐車場での駆け引きは、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『ドライヴ』を思い出させ、主人公サ
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

大切なのは一歩踏み出す少しの勇気。
魔法の言葉「YES!」は、自信のない自分にちょっとだけ力をくれる。

ジム・キャリーのコメディは『マスク』以来。
かなり面白い!
爆笑…というわけではないものの、ニ
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

(拍子木の音〜♪)

町人の 暮らしを踏みつけ笑っておる
善人を 殺めて奴は笑っておる
欲にまみれた悪人の 贄になったは数知れず

悲嘆に暮れるご婦人の 涙をそっと拭きませう
ここに集った彼ら七人
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EVA エヴァ(2011年製作の映画)

3.3

少女は僅かな希望にすがる。
皆が私を愛してくれた。
私の記憶、大切な感情。それは私のもの。

なぜ私を生んだの?
どうして私を愛したの?
こんな終わりが来るのなら生まれてこない方がよかったのに。

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プレジデント・デイ ゾンビで復活した米国大統領たち(2016年製作の映画)

1.5

【大】大統領に詳しい方は深く楽しめる!
…いやっ!嘘つけや!あらすじ大嘘やないか!
深く楽しめるかどうかとかそんな次元の作品ちゃうやん!
そもそも大統領である必要全く無いし!

え?私が歴代大統領に詳
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.8

内容超要約ラップだYo!

降りかかる理不尽、途端に未亡人
罰を与えたい、ヤツを許せない

日常が崩壊、未だ消えぬ後悔
もはや見えない私の将来

犯人の笑顔を剥ぎ取る手段
ひたすら練り上げる地獄行きプ
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.5

陰鬱な雨、洗い流せぬ血の香り。
歯車が狂ったこの世界で「嘘」と「真実」がせめぎ合い、「復讐」のため降り立つ純黒の翼がゴッサムの闇夜に溶け込み、消える。
空に輝くシグナルは曇天を照らせど、暗く沈んだ我が
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グラディエーター(2000年製作の映画)

5.0

ローマ帝国に栄光あれ。

賢帝は現世を離れ、将軍は追われる身に。
しかし誇りは失わぬ。
偉大なる皇帝のため、ローマ帝国のため、そして家族のため、力強く剣を振るった日々。
燃え上がる不屈の炎は揺らがず、
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.2

原作は「外国旅行物」として最上の作品の一つであるとアガサ・クリスティ本人が述べている通り、その映像化である今作も、エジプトの薫りを感じられる仕上がりであった。

しかしながら、前作『オリエント急行殺人
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

3.3

誰しも思う。あの時こうしていれば。
思い残した人生の刻に球場で向き合う。


とうもろこし畑に野球場⁉︎
野球場に既に亡くなった名選手が⁉︎

oh!ファンタジーィ!

野球場を造れとの謎のお告げに従
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.2

偏見という柵がある。
ある人には高く感じられ、あの子供たちには無いに等しかった。
彼らは容易に柵を越え、輝きを失いつつあった2つの命が寄り添い互いに輝きを取り戻す。
僅かな時間、見えぬ未来。
2人の少
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ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013年製作の映画)

3.5

悪霊たちとの、伝説の金塊争奪戦勃発!

【R】あーる日、霊になっちゃった!

任務中にいきなり殉職したニック(ライアン・レイノルズ)。
彼女に別れを告げ、悪霊どもを逮捕するゴーストエージェントに華麗に
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.9

寂れた田舎町、子供だからこそ感じる今の環境への閉塞感。それはきっと、大人になれば諦めに変わる。
子供ならではの純粋な心を通して見つめる未来の自分。良い未来が思い描けない不安。
自分はこの町でずっとこの
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モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.0

ハリーはメディア王ライオネルの息子。親のすねをかじり悠々自適に暮らしていたが、就職せねば縁を切るといわれやむなく就活へ。しかしどこまでも狡猾なハリーは父ライオネルの人脈を使い裏口入社しようと企む…!>>続きを読む

ボディガード(1992年製作の映画)

3.5

一流ボディガードのフランク。
(ケヴィン・コスナーがシブく演じる)
今回の依頼は人気歌手レイチェル(ホイットニー・ヒューストン)の警護。
フランクは、自身の仕事に誇りを持ち、公私混同は絶対しない頼れる
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サイクロンZ(1988年製作の映画)

3.6

"法律を駆使しない弁護士"
ジャッキー・チェン!

"下手すりゃストーカー規制法に抵触"
サモ・ハン・キンポー!

"奇人変人、空気は読まない"
ユン・ピョウ!

『プロジェクトA』『スパルタンX』の
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.3

ちょっとした偽装誘拐、依頼者も犯人役も容易にwin-winのはずだったのに徐々にズレていく計画、ドツボにハマる。
可笑しみを感じられる黒い冗談を存分に堪能。コンパクトに収められた尺も嬉しい。


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デッドマン(1995年製作の映画)

3.5

魅惑的な詩《死》の誘い。

心があらわれる叙情的なギターの音色に惹き寄せられて、柔らかく燃ゆる灯火を辿る旅。
鉛が命を奪い去り、肉体と分かたれた魂は遥か大海を静々と渡る。

肉体は衰え、刻一刻と死に近
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