MinCさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ジャングルの掟(2016年製作の映画)

4.2

素晴らしい、あんな経験したらもう日常には戻れない。文明社会への痛烈な皮肉とか野暮は言いますまい。サソリ毒蜘蛛ワニヘビ尺取り虫。毒蜘蛛だらけのゴルフ場なんて序の口。最も獰猛なのは人間だった。笑うしかない>>続きを読む

不滅の女(1963年製作の映画)

-

なんだか忙しくしかも体調不良のなか、3回券買っちゃったし…で無理くり見て案の定睡魔パターン…
オリエンタルな魅力溢れるトルコを舞台に、やけに訳ありげ美女をひたすら訳ありげに映し出す。画面は綺麗かもしれ
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ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

-

麻薬の運び人にしては目立ち過ぎるトランティニャン。仕事中に女に手を出すのとかジェームス・ボンドばりだけと隙だらけで余裕はない
メタ構造でいじくり倒してシリアスとコミカルを行き来、トライ&エラーを繰り返
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

3.9

最後の泣きじゃくるシーン涙涙
やっと普通の幸せを感じることができて、ホッとしたね。それまでずっとずっと不安だったね、可愛そうに、よしよし。と抱きしめてあげたい。

あの時代、多くの人の命を奪い、原因も
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(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

虹郎くん、センスよくて素敵な俳優なのに、
この度はセンスよくない大人たち?(キャストの皆様は除く)に囲まれてしまったということか⁇ もぅいかにも返り血を浴びるため?の白いコートにまず興ざめ。刹那的性的
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第三世代(1979年製作の映画)

4.7

大音量の鼓動とともに立ち現われ消えていくサブリミナル・オープニングタイトルに痺れる。
コンピュータ販売会社ビル高層階オフィスの展望、手前に小さなブラウン管モニターとハンナ・シグラ。
サイバーパンクとク
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

4.5

性転換手術を施した自分の体を持て余し、愛を失い、生きてく術を失い、若さも失われ途方にくれ彷徨い、悪夢のように走馬灯のように、これまでの人生を反芻するエルヴィラ(エルヴィン)最期の5日間。

何よりも鮮
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親密さ(2012年製作の映画)

-

「詩」ってね、本来もっと昇華された素敵な芸術だと思う。ただ鬱屈とした感情をぶつければいいというものではなく…

「詩」「演劇」「映画」ごちゃ混ぜの所へ唐突に「戦争」という激しくポリティカルな要素をぶち
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あなたの顔(2018年製作の映画)

-

かなり年代物の、相当に味わい深い顔、顔、顔たち。そこに人生を見ろ、と?

@FILMEX

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

4.1

津波にあい、泥水に塗れ、押したら所々鍵盤の上がらなくなったピアノをさすりながら、ポーンと音を鳴らしてみる教授。陸前高田の避難所で奏でられる戦場のメリークリスマス。
震災後、心の余裕がなくてなのか、全く
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.8

や、これはエグ味強め!

ニッポン田舎特有の閉塞感、まだらボケ乱暴オトン、オカンの過干渉、ご近所の噂包囲網、ああぁ、うぐぐぐ。息苦しい…

嫁いびりとか姥捨とか一時代前にはもっとリアリティのあった日本
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パラダイム(1987年製作の映画)

3.5

PRINCE OF DARKNESSという原題を『パラダイム』とした経緯を知りたい。興味深いですね。オカルトなんて、パラダイムシフトの嵐みたいな世界で、常識が通用しないでナンボですものね?(そういう事>>続きを読む

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.5

中谷芙二子さんの霧の彫刻にぼうっと包まれていたら、この作品が見たくなりレンタルお取り寄せ。
霧って実際、水の粒子が光を反射して発光体のように見える時がある。

意思を持った発光する濃霧が海を渡ってアン
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テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

4.5

スッゴイ面白いし、うま〜いこと出来てる!「イスラエルのカメ止め」なんて声もチラリ聞こえてきますが、国際的に超絶複雑な事情を抱える中東の作品で、シリアスにならず、会場がこんなにも笑いに包まれるとは…なに>>続きを読む

カンボジアの失われたロックンロール(2014年製作の映画)

-

ポル・ポト政権による弾圧を生き延びたミュージシャン達による証言と、弾圧前の華開いていた1950年代〜70年頃のポップカルチャー貴重映像で構成されたドキュメンタリー。
と、一言で言うには本当に申し訳ない
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

4.5


タイトルからすると何やらインモラルな薫りがするが、いやいや全く以って滑稽な、いつまでもどこまでも食事する事が出来ないブルジョワ集団という『皆殺しの天使』と同じロジック只それだけのお話なんだが…

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ハネムーン・キラーズ(1970年製作の映画)

-

おデブ婦長のルックスにほんの一瞬、ディバイン降臨か?とファニーでイケイケな悪ふざけムービーを期待して手に取ったところ、、
狂ってるけど究極的な意味での愛⁇⁇⁇のカタチに思いもかけず心が泣けてきた(リア
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木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

4.0

7つの偶然というか必然により
文化庁の予算も出て安泰にみえた凡庸な市長の文化施設構想がまんまと頓挫し、
誰も味方がいないかに思えた、美しい田園風景を守りたいエコロジスト校長の思惑がまんまと通るという、
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

3.9

パリ郊外。
役所で働く、真面目で恋にちょっと臆病で自己評価の著しく低い若い(でも本人が思うよりだいぶ可愛い)女子が、恋に積極的で男性達とエスプリ効いた会話も楽しめるイケイケ女子と出会い、案の定その彼氏
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

-

その透明感ある肌質に見惚れてしまいがちだし日曜美術館も欠かさず見たいくらいだったARATAさん。
泥くさ〜く、唾や痰を吐き散らしガニ股ベランメェ調の893なカントク役にハマるのか⁈しかしそう見えてくる
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東京流れ者(1966年製作の映画)

3.9

ラ・ラ・ランドやキル・ビルにも影響を与えたという色使いの鮮やかさ。
渡哲也(不死鳥の鉄)のライトブルーのスーツはモッズ丈。
殺された愛人に流れる血と朱雲染まる背景。死体を映す俯瞰のショット。
テツ
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けんかえれじい(1966年製作の映画)

3.5

高橋英樹の、3枚目からの〜最後は2枚目で桃太郎侍!なビシッとキメるあの感じ、若かりし頃からのものなのね。
竹林でのけんか修行はカンフー修行みたいだし、転校先の学校で椅子隠されたら、せんせー、椅子があり
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榎田貿易堂(2017年製作の映画)

3.6

スクリーンでKEEさんに会いたくなって映画館へ🏃‍♂️
地方のロードサイドあるあるの謎のリサイクルショップ榎田貿易堂が舞台。貿易、はしてないよね。 〇〇百貨店、と一緒のジャンルね。同じく怪しげな超個人
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モアナ~南海の歓喜~(1980年製作の映画)

4.5

楽園とはまさにこの島のことでしょう❣️
ペア少年の椰子の木🏝登り、でっかい海亀ひっくり返して、ヤシガニは燻り出す
海幸山幸のなんと豊かなことか。
木の皮を丁寧に叩いてほぐして薄く開いて植物の種で染める
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極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

4.1

カナダ北部イヌイットのナヌーク一家の極限の地での暮らしを追った作品。
ドキュメンタリーの元祖と言われているそうだ。

ナイフ1本、1時間ほどでイグルー(イヌイットの住居)作れるし(灯り取り窓もある)、
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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VR技術が現在急速進行形のいま、レディプレの世界はもうすぐそこまで来てる、シンギュラリティ感!

80sクラシックvan halenにて華々しいオープニング、スラム地区ということだが、寄せ集め立体バラ
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ビューティフル・ルーザーズ(2008年製作の映画)

4.3

この作品で撮られているartistsはわたしにとっては憧れでもあるけど、素敵な隣人やルームシェアする仲間みたいな感覚にもなる。
loserというとBECKのアノ曲
i'm loser,baby.why
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団地(2015年製作の映画)

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団地と言えば、団地妻、とか噂話とか上司の奥さんが的なサラリーメンの悲哀とか、何故だかネガティブでゲットーなイメージが先に立ってしまって何とも申し訳ないのだけれど、此処でも、やはり団地内のイザコザ、不倫>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

5.0

黒沢清監督(『岸辺の旅』『ダゲレオタイプの女』『散歩する侵略者』)のenfant terribleとも言える濱口竜介監督の商業第1作そしてカンヌ出品作!

唐田えりか嬢も東出さまもずっと生気がない青
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私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)

3.5

あの白目が飛び出しててヒョロリとしたvoodoo門番ゾンビ!見た目のインパクトだけ、あとはウロウロしてるだけで、結局何もしないんだけどね。

農場主の妻は美人ゾンビっていうか、、ただの夢遊病者にしか見
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

ウィレム・デフォーの孤軍奮闘管理人には恐れ入る。働き者だよねー。お疲れ様です。忙しくても人情をもって店子を見守るいい奴なんだが、頼りにしてる息子⁈らしきケイレブ君には呆れられるし、ヘイリーには使用中ナ>>続きを読む

悪魔祓い、聖なる儀式(2016年製作の映画)

3.5

うはー凄い。何ですかコレ。現実ですか?本当に?
祈りの言葉と聖水をかけられ、神父が紫の布をかけただけ(のようにみえる、、)なのに。なにか憑いてる〜

悪魔憑きのひとは本当に白目むくんやな。リンダ・ブレ
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召使(1963年製作の映画)

4.1

油断し過ぎ&腰抜け過ぎますでしょトニー。訪問時からビールの飲み過ぎで眠りこけ、アマゾンの密林に都市建設とか夢ばかり描きなんでも召使い任せ。御坊ちゃま育ちかもしれないが軍隊生活も経験したとは思えぬ隙だら>>続きを読む

カプリコン・1(1977年製作の映画)

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NASAの宇宙飛行士3人が、火星を飛び立つ数分前にロケットから降ろされ、何処へ行くのかと思ったら。ていうか降りるか⁇そこで。

月面着陸ねつ造都市伝説の元ネタみたいな話。『スノーデン』もそうだけど、リ
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

5.0

この俳優陣の素晴らしさ、三宅監督による才気走ったCOOLな画面と仲間に向けるあったかい眼差し
20代の頃のあのミッドナイトブルーと夜明け…青の時間を一緒に過ごしたかけがえのない日々
なんだろ最高