GONさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.1

ハイ、恋愛ベタベタハッピーエンド大好き人間です。

2人が告白し合うカラオケバーのシーン好きすぎて発狂しかけた。
本音(小声)→告白(小声)→結婚の告白(小声)→愛の告白(大声)と(若干のプライドが邪
>>続きを読む

噂の女(1954年製作の映画)

3.7

ラスト15分あたりの主要3人の立場逆転が上手すぎた。表情の動きによって瞬時に立ち位置が入れ替わる。久我美子がヘプバーンにしか見えなかった。

ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

4.0

冒頭の長回しと”タイタニック・バー”に初めて入店した時の長回しがバチバチにキマっててカッコよかった… 時は停滞しつつも、映画的には進展する長回し。
会話が増えてショットの上手さが激減した後半と、そもそ
>>続きを読む

Helpless(1996年製作の映画)

3.5

すんごい黒沢清っぽい。突発的な暴力も世界観も。そんで内容がよく分からんところも。
OPの空撮とトンネル内の暗闇から突如現れるカメラのフラッシュに唸った。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

一貫して平面かつ機械的な構図を保つその姿勢が素晴らしい。
そして2話目の曲がかかるシーンでセットが展開し、初めて映像に動きが出来た時の開放感!

ストーリーはうん、序盤の情報量が多すぎて疲れちゃったか
>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.6

裏・ゴッドファーザーだ・・・
ゴッドファーザーはThe・マフィア(理想の裏社会)を描いた映画に対してこっちはThe・チンピラ(現実の裏社会)を描いた映画だと思った。

ま〜なんつってもジョー・ペシがデ
>>続きを読む

上を向いて歩こう(1962年製作の映画)

2.5

8½—に引けを取らない超強制ハッピーエンドでわろた 歌と昭和感はいいけど、21世紀生まれの自分からするとこの内容は現代にそぐわないなとしか思えなかった

親密さ(2012年製作の映画)

4.4

前半:☆4.6
うおおおおこれぞ濱口竜介…!!相変わらず波長が合うのに40分ほどの時間を費やしてしまったけど、ハマった後のこの高揚感は他監督のどんな名作にも変え難い…
個人的に濱口さんは言葉と映像の
>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

2.5

当たり前のように逆走したりサンルーフから体出す大杉漣わろた

妻は告白する(1961年製作の映画)

3.7

個人視点だけじゃなく世間視点からも捉えてくるの恐いわ…
若尾文子のメンヘラ演技、特にズブ濡れで会社に来るシーンが完全に狂ってた。

東京公園(2011年製作の映画)

4.5

この映画の榮倉奈々は女神。三浦春馬に向けて彼女が無邪気な笑顔を浮かべた時、あまりの可愛さとふたりの関係の尊さにめちゃめちゃニヤけてしまったのはここだけの話。
内容は中盤~ラスト30分までが完璧だった。
>>続きを読む

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

3.5

上映開始10分前までラーメン食ってたせいで前半ところどころ寝てしまった… そんで4時間半ほぼ席座りっぱなしだったからケツめっちゃ痛てぇ…

しっかしよくもここまで市民に寄り添う市長さんが実際にいたもん
>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

3.8

えげつなすぎん!?

初・増村。
この監督ってコミカルな映画作ってるイメージあったからこの映画もコメディ系なのかな〜とか軽い気持ちで観始めたらまさかの超・重・重・メンヘラ映画でした!!
狂いすぎ!
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.1

修羅場からのチャリ乗れなくて押して登るシーン笑った ラストの笑顔の多幸感いいな〜
去年の新作の中でもトップ5に入るくらい好きだった 個人的には80~90分くらいの尺で十分だと思ったけど

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.3

ちょくちょくシュールな笑い入れてくるのズルいわ!
一撃で空気を不穏にするTVと電話の音。

ニンゲンって結局自己卑下・否定と承認欲求の塊で、この『ニンゲン合格』ってタイトルの意味は自分の存在が他者に認
>>続きを読む

ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.9

前半めっちゃ面白かった… あらゆる描写を見せない&語らないんだけど、その視聴者に想像させる演出のお陰で更に緊張感と残酷さを増幅させている。

ダイナマイトどんどん(1978年製作の映画)

3.0

指一本でボール支える田中邦衛わろた
ただ話は全体的にタルい 冒頭は良かったけど

トム・ジョーンズの華麗な冒険(1963年製作の映画)

4.3

・オスカー受賞
・レア
・平均スコア3.3

この3つが同時に成り立つことってある!?ってレベルの存在自体がヘンテコな珍作。
スコアの低さにビビりながら鑑賞したんだけどめっちゃいいじゃないか…
>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.3

前半。不快な空気が漂っている時は何も起きず、反対に何も起きそうにない時に何かが起こる。

後半。不快な空気が漂い続け、予想出来そうで出来ない展開が更に不安感を掻き立てる。

画と音楽と俳優の声量の相性
>>続きを読む

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

3.6

爆笑系じゃなく微笑系のコメディ。日本の社会人もユロ氏とかミスタービーンみたくゆる〜く生きれたらいいな。流石に緩すぎるか。

アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.0

アカクラゲ鷲掴みした途端ぶっ倒れるのわろた
黒沢清はギリギリを攻めてギリギリ越えていくアブナイ監督なのだな。登場人物たちが行動に出る3秒前にイヤな空気が漂い始め、その先の残酷な描写を視聴者にわざと先読
>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

【1/16 再鑑賞】
面白かったが、当然ながら初見時ほどの感動は得られなかった。


【2022/1/7 初鑑賞】
満席の劇場からどよめきが起きた。マーベルに関心がなくなっても親愛なる隣人は一生愛すと
>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

4.0

精肉工場で牛引き裂くシーンキッッツ…
フェリーニのアマルコルドの曲が使われてたけど結構マッチしてて笑った。いつものファスビンダーよりは構図で魅了されるシーンは少なかったかな…いやそれでも面白かったけど
>>続きを読む

シベールの日曜日(1962年製作の映画)

4.5

うわあああダメだって…!愛と可愛さと美しさと尊さで満ち満ちたふたりの関係をグッチャグチャにして引き離すのはやめてくれ…!泣いちゃうから…!

可愛さ部門ではシベールが圧勝なんだけど、やさしさ&尊さ部
>>続きを読む

いちごブロンド(1941年製作の映画)

4.1

古さはあるけどそれ以上に尊い映画すぎる…

正直前半はノレなかったけど後半以降がめちゃくちゃよかった。主人公とヒロイン2人が満面のスマイルを見せてくれるだけでやさしさに包まれて泣いちゃう… 妻を心配さ
>>続きを読む

お早よう ニューデジタルリマスター(1959年製作の映画)

4.7

新年あけましておめでとうございます〜
2022年最初に観る映画は小津。新年早々小津。我ながら良いチョイスだ。
そんで味わい深〜いほのぼのした小津映画を期待してたんすよ。そしたらですよ。


ぬぁんじゃ
>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

1話目:☆4.6
文句のつけ所がねーやい。最高。偶然と想像の物語であり、1話目のタイトル通り魔法が掛かっている。

2話目:☆4.2
やたらと長いシーンさえも無駄ではなかった。3つの話の中でいちばん脚
>>続きを読む

ミニー&モスコウィッツ(1971年製作の映画)

5.0

ハァァァスキスキスキスキスキ♡

一生愛せる… 一生観ていたい… 最高のラブストーリーでしたありざいますカサヴェテス!

めちゃくちゃ好きなのに、何が好きなのか自分でも分かんない!ロメールの映画を観
>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

-

音楽センス皆無でデヴィッド・バーンの音楽を1曲も聴いたことがない僕にはわからん 当たり前だが

第三の男(1949年製作の映画)

4.0

散々語られてるけど斜めの構図、一点透視図法、観覧車・螺旋階段の構図がキマり過ぎてる。ウェルズと猫のシーンとか完璧だった。

そんでこの映画の監督ウェルズだと思ってたらキャロル・リードなのね。

ハズバンズ(1970年製作の映画)

4.0

ラヴ・ストリームスみたいな爆発力を勝手に期待してしまったせいで鑑賞直後は不満でしかなかったわけだが、一晩経って広い視点で改めて観てみるとジワジワ味が出てきた。これからは”一晩たってから面白みが出てくる>>続きを読む

天国にちがいない(2019年製作の映画)

4.0

スレイマンがパレスチナと世界の情勢に対して何を伝えたいのかさっぱり分かんなかったので解説サイトを調べまくった。面白い解説は沢山あったけど、スレイマンの眼差し映画として観るだけでも十二分に楽しめる。

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

-

原作好きだし、学校でも盛り上がってるしで授業終わって友人とソッコー観に行ってきやした。
初日とはいえ平日、しかも真昼間なのに劇場の混み方が異常だった。高校生カップルも大量にね… デート兼受験勉強の息抜
>>続きを読む

キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

3.8

背景の切り替えだけで車移動を完結させたり数の暴力で押し切るのももちろん素晴らしいが、転がり落ちる大量の岩石の間を疾走するシーンが圧巻。キートンにしか撮れない映画だった。1時間でまとめたところも含めて。