GONさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

3.7

全ての青が光と影によって美しく撮られている。

初のダニエル・シュミット作品鑑賞。こんな映像を撮るのか。

個人的にはもっとこう、ファスビンダーみたいな動きを期待していたので残念ではあったけど、見たこ
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空に聞く(2018年製作の映画)

4.2

声と音の映画であり、構図映画。

この映画が声映画であることは冒頭できちんと声と音で説明してくれる(もちろん説明的な言葉は使わずに!)のだけれど、とにかく声と音の情報量が多い多い!
祭りの中での取材は
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

4.5

この世のオッサンたちはロクでもない奴らしかいねぇ!
普段真面目そうにしてるアイツも!ソイツも!裏の顔は恐ろしいんだぜ!
そんなヤツらはみーんな海に突き落としちゃえ!ザッパーン!!!
日本版ヌーヴェルヴ
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.7

エンダー映画。

友人に「この映画クソおもんないから観てみろ!」っていう謎すぎる勧め方されたから期待値低めで観たけど結構ドキドキするしちゃんと面白かったです、ハイ。

セッション(2014年製作の映画)

4.2

最初はパワハラ映画だったのがいつの間にかパワハラを通して生まれた友情映画に昇華したの面白すぎるだろ

前半はひたすら鬼教官の罵倒発言オンパレードで超楽しい。後半に入ってダレたかなって思ったけど、ラスト
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麦秋(1951年製作の映画)

4.5

【8/14 再鑑賞】
「大っ嫌いだよー」
「おじいちゃんツンボかい?」
「嘘つき、レールじゃないじゃないか」
クソガキのウザさと微笑ましさとリアルさ。

【7/21 再鑑賞】

【2021/6/16
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.7

爆速フラグ回収好き

ラストのデッカイ怪物が色んな宇宙をビー玉みたいに転がすシーンってこの映画が元なのね

田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版(1951年製作の映画)

1.0

単刀直入に言う。つまらん。

2時間弱の尺なのに5時間くらいあるように感じた。途中退席しようか迷ったくらい

バイクのシーンはまだ良かったけど少なくともこれは僕の求めるブレッソンではない
喋りすぎだし
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

アンソニー・ホプキンスすげぇ!ってなる体験型映画。
小津とかキューブリック好きなのかなーって思える構図がチラホラ見られた。
この映画において「どれが本当の現実なんだ!?」っていうのは問題じゃなくて、そ
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アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)

3.7

恐怖の殺人エレベーター

SF苦手でもこれとガタカは好きって言う人多そう
ヒトラーの輪廻転生なんかたまったもんじゃねぇ

都会の放浪者(1966年製作の映画)

3.5

拳銃の魅せ方上手すぎ。拳銃が落っこちてるだけで不気味な雰囲気を漂わせるカメラの動きと演出のうまさ。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.9

色々バランス悪いし編集もそんな上手くないけど最初の20分と卒業式のシーンは面白かったのでいい映画だと思う
ハイペースなノリも青春してんなーって感じで勢いあるから別に悪い方向には傾いてない

小カオス(1967年製作の映画)

4.2

この頃から既にキレッキレ。凄すぎんだろ。
このはっちゃけ具合ゴダールっぽくて観てて楽しかったし、ファスビンダーの顔からクソガキ臭が漂ってるのがウケる。

愛は死より冷酷(1969年製作の映画)

4.3

超ドライ。超ホワイト。超クール。だけどダサい。何故だ!!

今までファスビンダーは後期の作品しか観て来なかったから今回ようやく初期作品に手を付けてみた!
初期作品はほぼ廃盤になっちゃってるから高いけど
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.3

これはなかなかキチィ。
LGBT系の映画は心を抉ってくるような描写があることが多いけどこれは特にキツイやつ。後半の展開はリアルさに欠けるが。

アラジン(2019年製作の映画)

3.0

A whole new world のシーンだけ観るつもりだったんだけど暇だったから最後まで観た。
衣装もセットも役者の台詞・演技までぜーんぶ細かくディズニーがチェックしてそう。NHKみたいだね。アニ
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花様年華(2000年製作の映画)

3.7

ドランめっちゃ影響受けてるな〜笑
あの映像の見せ方のうまさは王家衛から受け継がれたものだったのか。ドラン作品、特に『胸騒ぎの恋人』が好きな人ならハマるだろう。

ズンチャッチャッ♪ズンチャッチャ
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.6

松田優作、怖い怖い怖い!!でも面白い!!この映画好きな人とは気が合いそうっす♡

あまりにシュール。シュール過ぎるしカオス過ぎるコメディ。
なんなの「としまえんなら一番で入れますね」とかいう皮肉の効き
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獅子座(1959年製作の映画)

3.5

前半はそんなに面白くなかったけど、後半のあのオッサンが出てきてから面白くなった。
ゴダールも出てた。思ったより出演時間が長いのに一言も喋らないしなんか浮いてた。
雰囲気の暗いロメールは好きじゃないが幸
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

1.5

皆さん、レビューでネタバレしすぎでは?って思ってしまった笑
色んな感想読んでも「○○の演技マジパネェ!」って文があったから正直鑑賞前からアイツの正体分かってた… だけどさ、本当に問題なのはそのどんで
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切腹(1962年製作の映画)

4.0

すげーよ。難しい言葉使うから最初らへんストーリーよく分かんなかったけど、最後まで飽きん。
大島渚にも似た美しい構図の連続から始まるOPの重厚感。そして後半にかけて徐々に雰囲気がピリついてきて、伏線回収
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ミュージックボックス(1989年製作の映画)

3.1

ラスト20分からが本番の映画。

今更ながらに気づいたけど、僕は法廷サスペンスが苦手なのかもしれない。クライムサスペンスとかと違って証拠や証人の調査→法廷論争の繰り返しだから割と淡々としててのめり込め
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.7

リンチ様ーー!あれ?リンチ様?いつものリンチ様はどこに行ったのー!?
あ、そうか!きっとリンチ様はもう疲れたんだ!いつものドギツイ映画を作るのはもう沢山だって!そうかそうか!ここまで振り切って良いお話
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ベレニス(1954年製作の映画)

2.0

一瞬だけ「おっ」となる様なシーンがあった気もするが、基本つまらん。というか僕は雰囲気の暗いロメール作品は基本好きになれない。あとブルーレイなのに信じられないくらい画質が悪かった。歯。

少林サッカー(2001年製作の映画)

4.2

ただひたすらアホな映画に見えるんだけれども!
イナズマイレブンみたいな謎のエフェクト以外はカッチョイイ映像表現がわんさかあるじゃあないか!

何が他のアホ映画と違うかってカメラの切り返しと編集が上手い
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晩春(1949年製作の映画)

4.2

【9/21 再鑑賞】

【8/13 再鑑賞】

【7/11 再鑑賞】
じんわ〜〜〜〜り

【2021/5/8 初鑑賞】
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!スゴいっ、スゴすぎるよーー!!小津監督ーーーーーッッ!!!
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たそがれ酒場(1955年製作の映画)

4.0

空間の使い方が驚愕的に上手い。ひとつの酒場だけで群像劇ってのは作り出せるんだな。飲み終えた客は店から出ていくけど、カメラだけは最後まで店に居座り続ける。
ラストシーンは凄い評判良いけど、「当分聴けなく
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シュザンヌの生き方(1963年製作の映画)

2.5

ところどころのショットと白黒映像が生む全体の雰囲気は良かったけど、そんなにハマらなかった。
六つの教訓話の内のひとつだけあって、たしかに教訓話である。が、大して面白くないので明日にはその教訓話は忘れて
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

前半がまじでクソつまんない上にイライラ展開ばっかだったからどうしようかと焦ったけど、後半は普通に良くて安心した。
岸井ゆきのと深川麻衣の女同士の口論怖え〜!
ラストショットのさり気ない凄み。

こわれゆく女(1974年製作の映画)

3.2

こわれゆく女というより、こわれている女。

初カサヴェテス。
カメラの撮り方がドキュメンタリーっぽくて気味悪い。微妙にピンボケしてたり、異様にクローズアップしてきたり(しかも明らかに意図的に)、そんな
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ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

4.0

白が眩しいぃぃぃぃ!目が!目がぁぁぁ!

破滅の白。
フェリーニも涙目の白。

普通暗い雰囲気の映画は黒基調の映像になるけど、ファスビンダーはその常識さえも覆す。この破滅的なストーリーをドイツの影(裏
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我輩はカモである(1933年製作の映画)

2.0

ただ勢いがあるだけのギャグセン低い系映画。”古い映画”なんていうハンデ抜きで単純に面白く見せようとしてる事がつまんなくてシラケる。あのレモネード売ってるおじさんなんも悪いことしてないのに虐めまくるの意>>続きを読む

サイクロンZ(1988年製作の映画)

3.6

いつもよりコメディ色薄めのジャッキー。
主演3人の喧嘩シーンの動きがいちいち洗練されてて面白い笑
クライマックスのアクションはジャッキーもサモハンも凄かったけど、ユン・ピョウが一歩抜きん出てたな〜!足
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.0

疾走する愛。暴走するカメラ。汚れた空間の中で光り輝く赤の力強さよ!
カラックス2作目。ポンヌフの恋人の時は映像の美しさが目立ったけど、この作品はカメラワークと編集。いきなり早送りになったりカメラが暴れ
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