彦次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.5

銀河帝国に対する反乱軍に身を投じることになるルーク・スカイウォーカーの活躍を描いたSFアクション。エピソード4ですがこれは後にシリーズ化された事によるもので作品としては今作が全ての始まり。
ジョン・ウ
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映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険(2018年製作の映画)

3.2

NHK長寿番組の映画版。
対象が2歳から4歳なので恐らくは保護者と一緒の鑑賞を想定した作品。乗り物解説から時代劇からアニメと1つの作品ならカオスになりそうな配合具合ですがこれくらい切り替えを大胆にせね
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.3

美術に詳しく総合商社に入社した女性が警備員につけ狙われるホラー。邦画のホラーだと幽霊やら怨念やら出てきますが今作は一切そんなものは出てきません。しかし巨漢無表情で純粋に殺しのみを遂行しようとする警備員>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.3

はるか昔の銀河系の戦争を描いた壮大なSF映画の人気シリーズ。ジェダイの騎士滅亡録ともいうべき話で公開順では6番目で新エピソードとしては最終作で確か当時は今作を以てスターウォーズ完結とされていたと記憶し>>続きを読む

世界でいちばん悲しいオーディション(2018年製作の映画)

3.5

少女24名が離島合宿のサバイバルを経てアイドルを目指すドキュメンタリー。
その昔視聴者参加型番組が隆盛を誇っていた頃の『ザ・ガマン』の様に餌のために苦行を与える形式に見えます。真剣な気持ちで臨んでもら
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『犬鳴村』恐怖回避ばーじょん 劇場版(2020年製作の映画)

2.3

犬鳴トンネルの先に行ったカップルの片割れが怪死を遂げる事から不吉な現象が続くホラー。同名作の恐怖回避バージョンというホラー映画としては恐らくは前代未聞の試み。
どの様な形で恐怖回避しているのか気になっ
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ビーチ・シャーク(2011年製作の映画)

2.8

街に戻ってきたろくでなしの町長の息子ジミーが街の復興という名目でビーチフェスを企むもビーチには謎の人喰いザメが大量出現するというホラー。
鮫は海に現れるという固定概念を飲み込む謎設定です。そんな所でフ
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人情紙風船(1937年製作の映画)

4.3

粋なチンピラと愛睦まじい武士夫婦を中心に貧乏長屋を主たる舞台とした群像劇。
武士、商人、ヤクザ、大家、職人等の江戸の人々が派手なアクションも無く動いていく異色な時代劇でもあります。
冒頭の浪人首吊り事
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エイリアン3(1992年製作の映画)

3.4

前作でエイリアンの巣食う惑星から脱出したリプリー一行が囚人惑星に漂流する事で新たなる惨劇が幕開けるシリーズ3作目。
監督は後に『セブン』を撮ったデビット・フィンチャーで1作目のホラー、2作目のアクショ
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

3.8

一攫千金を求める男達の苦難を描いたサスペンス。所謂古典的傑作に位置付けられている作品です。
前半の人間模様が溜めになって後半のニトログリセリン輸送の緊張感が活きているようにも思えますが前半が冗長に感じ
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アイアン・スカイ(2012年製作の映画)

3.8

月面に逃れたナチスが地球侵攻を企むSFコメディ。
黒人が白人に変えさせられたり、ナチスの科学技術が第二次世界大戦ベースの奇妙な進化をしていたり、女性大統領の権力欲が異常過ぎたりとツッコミどころ満載です
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.7

不気味なトンネルを抜けた先で恐怖体験をしたカップルから端を発し心理療法士森田とその一族の関わりを描いたホラー。実在する心霊スポットをテーマにした作品でシリーズ化されました。監督は『呪怨』の人。
心霊ス
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影なき男(1934年製作の映画)

3.6

ワンナイトなる発明家の秘書が殺害され発明家も行方不明になった事から友人である髭のダンディな酒飲み探偵が妻と共に真相を探るミステリー。
話自体はシンプルですが夫婦の掛け合いが楽しく陰惨さを感じません。拳
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.7

パドメ姫暗殺未遂からクローン戦争までを描いた人気SF映画のエピソードII。公開順では5番目でシリーズとしては恋愛要素を強く押し出しています。前作から10年後という事でアナキンは青年、オビワンは髭面、パ>>続きを読む

バニシング/ダーティ・デカまかりとおる!(1976年製作の映画)

3.5

不良刑事2人組が破天荒な捜査で暗黒街のボスと対決するイタリア発刑事アクション。邦題が『ダーティデカまかりとおる』という学園バトルマンガ『コータローまかりとおる』のパチモノみたいですがこちらが発表は先で>>続きを読む

さらば愛しき大地(1982年製作の映画)

3.7

子どもを失ったダンプ運転手の破滅を描いたドラマ。元々暴力的素養の高い人物が茨城の風土、出来の良い弟という環境に愛人と覚醒剤を加えたことでクラッシュ!秋吉久美子演じる愛人も尖り具合に惚れたのでしょうが尖>>続きを読む

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.5

恋人を失ったスパイが復讐と任務に燃えるシリーズ第22作目。6代目ボンドたるダニエル・クレイグの2作目。
毎回1話完結だったシリーズでしたが前作の続き物という異色作でボンドが真の007になるための話とも
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.4

オランダ画家フェルメールと奉公人の少女との交流を描いた名画『青いターバンの少女』誕生秘話(現実にあったかは別としても)。
神話的題材でなくて日常生活における美を写実的に表現した後世に残る画家もパトロン
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銀座愛物語 クラブアンダルシア(2009年製作の映画)

2.5

水商売の聖地といもいうべき銀座のクラブ「アンダルシア」を舞台にした男と女のドラマ。ネオン劇画の大御所倉科遼先生が原作のみならず製作総指揮を担当されています。
金のある男性が落ち着きのある女性スタッフと
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ロビンとマリアン(1976年製作の映画)

3.5

弓の名手でシャーウッドの森のアウトローたるロビン・フッドが主君リチャード王崩御により尼僧になった恋人ロビンと再会するもノッティンガム代官とラナルフ卿と戦うことになる中世恋愛ドラマ。リチャード1世が死ん>>続きを読む

エンブリヨ(1976年製作の映画)

3.5

犬の胎児を救うべく開発した成長ホルモン剤を投与した医学者ポールが人間の胎児で実験したことで起こる惨劇を描いたSFホラー。系統でいうと『フランケンシュタイン』で身勝手な科学者により生み出された悲劇です。>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

4.0

時は戦国時代、欲に翻弄される男達と悲運の女性達を描いたドラマ。原作は“明和五年晩春、雨が上がり月が朧にかすむ夜、書斎の窓のもとに編成して書肆に渡す。題して「雨月物語」”と記した上田秋成。(四季の美ht>>続きを読む

ヴァンパイア 呪力転生(2005年製作の映画)

2.3

タイ旅行中のアメリカ人青年がキックボクシング観戦中に喧嘩して彼女を吸血鬼集団に拐われたため始祖の吸血鬼一派、吸血鬼ハンター団と関わりながら戦っていくファンタジーアクション。タイ映画と見せかけてアメリカ>>続きを読む

あしたのジョー(1970年製作の映画)

3.0

ドヤ街に現れた風来坊矢吹ジョーが独眼ボクシングトレーナー丹下段平に見出されプロボクサーとして宿敵力石と激闘するまでを描いたボクシング漫画の実写版。漫画の文字まで表現しようとする律儀さですが更にチープ感>>続きを読む

楽聖ショパン(1945年製作の映画)

3.4

ピアノの詩人と謳われたポーランドの偉大な音楽家ショパンの一生を描いたドラマ。
少年時代から作曲に才を見せるも権力者に盾突く様な発言で窮地に至る直情型というか反骨精神を持った愛国者というキャラです。そん
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.8

前作から11年後、牧場で旧友と孫娘ガブリエルと共に穏やかに暮らす退役軍人ジョン・ランボーが父を探しにメキシコで失踪したガブリエルを救いに行くバイオレンスアクション。ランボーシリーズ5作目でタイトルから>>続きを読む

自来也/忍術三妖伝(1937年製作の映画)

3.4

家臣達の裏切りにより親を殺された子どもが仙人に師事する事で忍者ジライヤとなって復讐を行う活劇。
制作年かそれとも演じた片岡千恵蔵の演技によるものなのか歌舞伎の様な仰々しさです。様式美という訳でもなく透
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.0

コメディタッチで描かれた豪華俳優陣による日本版三国志。
劉備三兄弟による桃園の誓いから既に茶化されておりクライマックスの赤壁の合戦まで緩く続いていきます。
笑いのノリよりもダイジェスト版の如く端折って
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セックス調査団(2001年製作の映画)

2.6

時は1920年代、大学教授が人を集めて性のディスカッションを行うドラマ。原作もあるみたいです。
なんだかよく分からないけど調査団に加わりたくなるタイトルのセンス!内容の方は性について語ってたら実施も伴
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三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

3.5

昭和ゴジラシリーズ第5作目。どっかの国の王女が内紛により行方不明になり彼女と瓜二つの自称金星人が地球の危機を訴えるという粗筋。この女性を取り巻く刑事と妹の女性記者が主役といった趣きです。
今作の目玉は
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小公子(1936年製作の映画)

3.5

アメリカで暮らす優しい少年セディが亡き父親からの継承により母と引き離されイギリスで祖父の伯爵と暮らすハートフルストーリー。
偏屈保守というか子ども嫌い且つ女性にも偏見のある嫌なジジイである伯爵が曇りな
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約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.4

天国の様に穏やかな孤児院で過ごす少年少女達が背後に在る冷徹なシステムから逃走しようとするサスペンス。原作は週刊少年ジャンプで連載されアニメ化された作品。
映画版の話を簡単に言えば脱獄モノという事になり
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.3

惑星クリプトンから来たスーパーマンと父の仇でもあるゾッド将軍との戦いを描いた『スーパーマン』のリブート作品にしてDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の第1作目。DCEUとはDCコミックスの実写>>続きを読む

スーパーマン リターンズ(2006年製作の映画)

3.3

5年振りに地球に帰還したスーパーマンとレックス・ルーサーの戦いを描いたシリーズ新作。リメイクでもありリブートでもあり続編ともいえる作品です。
オープニングからジョン・ウィリアムズの名曲が高らかに響く壮
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スーパーマン4/最強の敵(1987年製作の映画)

3.4

惑星クリプトン出身の正義のヒーローと彼の毛髪から生み出された超人ニュークリアマンとの戦いを描いたシリーズ4作目。実はスーパーマンは007の様に長期シリーズを目論んだものでしたが前作の不評と今作の予算と>>続きを読む

スーパーマン III/電子の要塞(1983年製作の映画)

3.5

惑星クリプトンから来た正義のヒーロースーパーマンと悪徳企業の対決を描いたシリーズ3作目。
宿敵レックス・ルーサーは未登場、ヒロインのロイスも出張のため出番は僅少です。そのため敵は貿易業大社長ウェブスタ
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