三樹夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

ゴジラ(1954年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

今や大量に作られ玉石混合と言ってもいいかもしれないゴジラシリーズ。ゴジラ映画ってどれから見ればいいの、どれが面白いのと訊かれれば、ゴジラが怖いやつほど面白いよ、1作目のゴジラは超絶怖いし1作目から順に>>続きを読む

人間解剖島/ドクター・ブッチャー(1981年製作の映画)

3.4

食人族+ゾンビという好きなもの二つ出てるけど、好き+好きで大好きになるかと言えばそうでもなく、ラーメン好きでコーラも好きだけど、スープがコーラのラーメン出されてもそれが大好きになるというわけではない。>>続きを読む

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.0

デジタルリマスター版が劇場で上映していたので、高校生の時にDVDで観た特別完全版以来2回目の観賞。
ベトナム戦争が泥沼化したように、この映画もそれに追従するかのごとく泥沼化。マーティン・シーンと行くベ
>>続きを読む

吸血鬼ゴケミドロ(1968年製作の映画)

3.2

戦争なんて続けてたら、ゴケミドロ来ちゃうよ、人類滅んじゃうよってことなんですかね。それにしても、あの飛行機変な人乗りすぎだろ。飛行機が墜落するよりあそこまで変な人が集まる確率の方が少ないでしょう。まあ>>続きを読む

キネマ純情(2016年製作の映画)

3.7

女の子同士がキスしてるポスターを見て観に行くことを決意。予告編見たのかどうなのかは忘れたけど、この映画は女の子同士でのキスの回数が一回や二回でないことが分かり、これは百合映画なのかレズ映画なのかと観る>>続きを読む

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前編は社会派ミステリーですね。ちなみにミステリとミステリーは違う。ミステリは狭義の意味での推理小説で、ミステリーは例え冒険小説であろうがサスペンスであろうが何らかの謎があって、それに迫るものであればミ>>続きを読む

デッドプール(2016年製作の映画)

4.0

デッドプールが誕生するまでが時系列シャッフルで描かれているのがこの映画です。まじめだの健全だの優等生だのは死ねといった勢いでおちゃらけており、そのおちゃらけぶりで第四の壁も越えます。映画関連のギャグが>>続きを読む

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.0

デッドプールの後にこの映画観たんですけど、アメコミものでも温度差が全然違いますな。今回は、ヒーローたちの行動によって犠牲者が出てしまうけどそこんとこどうするのが主。現実でもイスラム国に空爆してますけど>>続きを読む

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

シビル・ウォーを観に行こうと思うので、今更ながらその予習としてその2。
今回は70年の眠りから覚めて、自分の所属する組織と戦うはめになるわけですが、裏ではヒドラが糸を引いているとまたもや(結局)ヒドラ
>>続きを読む

キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011年製作の映画)

3.5

シビル・ウォーを観に行こうと思うので、今更ながらその予習として。
この映画でキャプテン・アメリカの誕生から冬眠70年を経て復活までが描かれていて、ヒョロガリチビの兄ちゃんが血清打って筋肉モリモリマッチ
>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.8

私はこの映画を観てたらお腹が空いた。なんか焼き肉食べたくなった。結局食べなかったけど。この映画の中で堪能できる美しい自然が野生を呼び覚ますのかな。
ストーリーとしては、クマに襲われ瀕死の重傷を負ったデ
>>続きを読む

楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

3.4

これはとにかく3DCGを見てくれという作品でしょう。じゃなかったら、主役はツンデレポンコツ女の子で声優は釘宮理恵なんてことはしないでしょう。まあ、こんないかにもというのにキャラなのに、僕は危うく病がぶ>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.5

映画でも結構腰が引けたようになっていく中で、R15であそこまでゴア描写できるんだ(してくれるんだ)ということが分かった。そこらへんは素晴らしい姿勢だと思う。ホントありがとうございます。R15であそこま>>続きを読む

狼よさらば(1974年製作の映画)

3.7

犯罪都市ニューヨークにガンマンが蘇る。ゴロツキに妻を殺され、娘を廃人にされた男の復讐。まあ、復讐というよりテーマはヴィジランティズム(自警主義)。
良心的反戦主義の男が自警主義の世界に入っていくまでが
>>続きを読む

ウエスタン(1968年製作の映画)

4.3

冒頭から、明らかならず者だろう、法なんてこれっぽっちも守ってなさそうな危ない男三人登場。初っ端から場は緊張に包まれ静寂が支配する(BGMすらなし)。セルジオ・レオーネの特徴、アップの多用がまたそれを煽>>続きを読む

0課の女 赤い手錠(1974年製作の映画)

3.8

赤いコート、赤い手錠、赤い拳銃、赤い警察手帳と赤一色に身を包んだ(でもパンティーは白)杉本美樹主演のバイオレンスアクション。金田一少年の事件簿の異人館ホテル殺人事件知識だが、一つの色に偏執的に拘るのは>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.2

最初から最後まで不穏な空気。BGMもさらにそれを煽る。
主人公の色気のないブラしてるねーちゃん(でもそれが逆にエロい)が別の麻薬捜査チームに加わるわけだが、そこを率いているのがサンダル履いた明らか何か
>>続きを読む

ベティ・サイズモア(2000年製作の映画)

4.2

夫が殺される現場を目撃してしまった田舎のウェイトレス(彼女が誕生日にやった事といえば駄目亭主に飯作ったのと録画してもらった昼メロを観たことぐらい。泣ける)が、あわや精神崩壊というところで自分の大好きな>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

バルバラは男を動かし破滅に向かわせるファム・ファタールなんですが、登場人物の中で一番ボロボロ。アリシアも白血病だけどさ、もはやそれどころじゃない。車椅子のオッサン(絶対変態)の家でのシーンで裸が来るー>>続きを読む

マルタの鷹(1941年製作の映画)

4.0

ハンフリー・ボガート演じる探偵のもとに超絶怪しい美女(ファム・ファタール)が嘘くさい明らか裏があるだろう依頼を引き下げ訪れ、事件に巻き込まれていく。殺しが起き、そして黒い鳥(マルタの鷹)を巡り嘘のつき>>続きを読む

リクルート(2003年製作の映画)

3.4

主人公がアル・パチーノから父親のことを餌にリクルートされ、スパイになるためのテストを受けるわけですが、どこからどこまでがテストでどこまでが本当のことかわからない。敵味方の区別もつかず疑心暗鬼になるわけ>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

カースト上位の人たちは桐島がいなくなりあたふたするわけだが、はっきり言ってその様は滑稽としか言いようがない。彼らは桐島に依存していて、桐島がいなくなってしまうとどうしたらいいかも分からんと空っぽなわけ>>続きを読む

サウルの息子(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

この映画、画面を占領するのはほぼ主人公であるサウルの顔で、ピントもサウルにしか合わせておらず、主人公以外はピンボケしておりなんとなく何が映っているか判別できる程度。これは観客がサウルと一体になった主観>>続きを読む

ホット・ロック(1971年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

サービス精神は満載。宝石強盗、脱獄、警察署侵入、金庫破りとこれでもかと詰め込み、ヘリまで飛ばす太っ腹ぶり。爆発もあるし、ギャグもちょいちょい挿んで観客を1秒たりとも飽きさせまいとする姿勢は、10分に1>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.8

製作費の大半を改造車にぶち込み作られたこの映画、脚本よりコンテの方が先に出来てたとビジュアルは狂ってて美しい。映画スカウターがあれば爆発してる。もうねギターから炎出した時点で凄い。ドーフ・ウォリアーを>>続きを読む

パッション(2004年製作の映画)

3.3

修道女のおばちゃんの妄想をメル・ギブソンが映画化。メル・ギブソンは変態。しかも、イエスの役も自分がやるつもりだった、となれば、そんな映画変態に決まってる、これは観なければ。
ということで観ましたが、拷
>>続きを読む

HK 変態仮面(2013年製作の映画)

2.5

この映画は完全に名前負け。ほとんど変態がいない。女王様にムチ打たれるとかパンティーかぶるとか誰でも思いつく凡庸な発想。そんなもん変態でもなんでもない。変態というのは、女学生の上靴をコピー機でコピーする>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

カッコいいジミー大西ことマット・デイモン演じる主人公で、自分を見せると嫌われるんじゃないかということを恐れ、自分を見せない、見せることが出来ない、自分を見せないと、たとえどんだけ天才でも何の意味もない>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

SF+時代劇ということで、この作品はハイグレ魔王以来の本郷みつると原恵一が大きく二つに分けてコンテを描いたとのこと。大体、時代劇パートが原恵一で、現代に戻ってきてからのロボ戦が本郷みつるだそう。雲黒斎>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.1

この映画は168分あるが、始まってから1時間半以上はひたすら会話となっている。勿論、その間に着々と伏線が貼られていったり、登場人物紹介であり、各々のキャラクターの人となりがよく分かる。なんかこいつ怪し>>続きを読む

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

遂に歓喜の瞬間が訪れた。槇原死亡‼︎(ヒャッホー)。やっとこのクサレ外道が倒されたわけだが、本当に悪い奴はのうのうと生き残ったばかりか(勿論山守と早川のこと)、まだ自分の手も汚さず甘い汁を吸おうと虎視>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.5

今回の敵は世界征服をたくらむ悪の組織。今までの敵は四天王の中でも最弱の雑魚共、俺こそが四天王の中で最強、という奴が出てきたという感じです。
今までのダニエル・クレイグボンド(プーチンボンド)は結構シリ
>>続きを読む

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

4.6

この作品で描かれているのは崩壊だ。ただなぜ崩壊したのかといえば、警察や新聞という新たなヤクザ以上の強大な組織との対立であり、またそれぞれの保身がかえって身を滅ぼす結果となった。第二次広島抗争が終わって>>続きを読む

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.9

この作品から第二次広島抗争の始まり。これと次の頂上作戦を合わせてひとつの話で、今作の話は内紛だ(次の頂上作戦は崩壊)。当然仁義なんてなく己の保身と欲望の赴くまま右往左往している。
前々作でやりたいこと
>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

5.0

仁義とかそういう綺麗事で若い奴が犠牲になり続けるというシリーズ共通のテーマが前面に押し出された仁義なき戦いシリーズ2作目。1作目の撮影中に製作が決定し、1作目公開から3か月後に公開されるという当時の東>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

5.0

仁義なんてものは無い、己の欲望むき出しでタマの取り合いやってるのがこの映画だ。鉄砲で撃たれればのたうちまわる、所謂実録やくざ路線。かなり実話が元になって綿密な取材によって作られている。第一次広島抗争が>>続きを読む