桁外れの製作費で全編セットで撮影したものの、大コケしてコッポラが破産するキッカケになった、伝説のラブロマンス。全編セット撮影のロマンス映画、という意味では、晩年のフェリーニ映画やカラックスの「ポンヌフ>>続きを読む
なぜ貞子と伽椰子がお互いに対抗意識を燃やしてるのか、とか、安藤政信とあの女の子の関係性は何なのか、とか、あの夫婦から玉城ティナが本当に生まれるのか、とか、ツッコミ所はあげればキリがないが...。
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前作に似た設定、たけし映画の役者ばかりの謎キャスティング、哀川翔、というだけだと、まあ普通に観れるかな、と思っていたが...。
完全に黒沢清が遊んでるだけの映画。
どう評価したらいいのかわからんし、>>続きを読む
一体全体、何がどう「蛇の道」なのかよくわからないが、香川照之の気持ち悪さは既に見られる。
アホみたいに凝ったカメラワークの数々もさることながら、どこをどう行ったらそんな場所に行き着くのか、というよう>>続きを読む
まあ、これが実話っていうのは凄いかもしれないけど、相当脚色してるのが見え透いている。絶対、もっと女抱いてただろ、主人公。
時代背景と音楽に魅力を委ねすぎていて、映画としては別に大したことない。いっそ>>続きを読む
正直いってポルトガルの歴史など露ほども知らないのだが、カーボヴェルデにおける植民地支配や軍事政権下のクーデターなどの、割と普遍的にいろんな国で見られるできごとがあったことくらいは知っている。実はどこの>>続きを読む
こんな美しい画を撮る撮影監督・シェイマス・マクガーヴェイ。フィルムの特性を生かしつつ、鮮やかな色彩で魅せる、被写界深度の浅い画の数々は写真のようで、とても「アベンジャーズ」を撮った人とは思えない。>>続きを読む
大学の授業で観た。教授は、マックスがピーターのシミュラークルである、という前提を踏まえた上で見せていた。
やはりカリエールだからか、物凄くブニュエルっぽい。雰囲気は「昼顔」に近い。
だが、マックス>>続きを読む
アルモドバルの「私が、生きる肌」にかなり影響を与えたと思われる怪奇映画。
もはや美容整形の域を超えたとんでもなく狂った外科手術は極めて胡散臭いが、手術シーンのエグさは、今観てもなかなかクるものがある>>続きを読む
生理的にかなり来る、いつまでも脳内をこだまするあの叫び声は確かに凄まじいが、根幹は「CURE」と一緒なんじゃなかろうか。
しかしながら、あの、赤い服の女の動きは、ホラー映画における「悪霊の怖い動き」>>続きを読む
徹底した男尊女卑と権威的な教会が根強い排他的な村を舞台に、不能となった夫への妻による自己犠牲を描いた、いかにもトリアーらしい大作。
ベージュとグレーを基調にした重苦しく殺風景なスコットランドのド田舎>>続きを読む
人の動きと配置、方向、キャメラの動き、位置、画角、光。笑ってしまうほどにあざとく、全カット計算され尽くされていて全く飽きないコレこそ、紛れもなくベルトルッチとストラーロ両者の最高傑作だろう。
この映>>続きを読む
一つの家族における個々の宗教観の違いとそれによってもたらされる苦難。
無神論の長男、自らがイエスだと信じ込む次男、信仰の面で父と対立する仕立屋の娘との結婚を望む三男という絵に描いたような設定とか、信>>続きを読む
カレン・カーペンターの半生と死をカーペンターズの曲にのせて描いた中編映画だが、出演者が全員バービー人形という点が少し変わっている。
ただでさえ出演者が皆、バービー人形であることに加え、時折挟まれる字>>続きを読む
メタ演出を売りにしてるのか知らんが、ちょっと繰り返しすぎてしつこい。
スカッとするアクションなのは否定しないが、根底にあるのが80年代ノリなのに今時受けを狙ってる感じがわざとらしいし、色々と泥臭すぎて>>続きを読む
全編、全カットにわたってエモーショナル。
かなりの量の脳内麻薬が出る、ヤバすぎる音楽映画。
基本、グラムロックの系譜を追ってはいるが、間違いなくパンクロックの要素もある。
イギリスはワイルドの時代か>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
めちゃくちゃ笑えた。
古谷実原作、吉田恵輔監督。絶対に気持ち悪いに決まっている。
学生時代の境遇により、溜まりに溜まったコンプレックスが爆発する、実はかなり起こりうる噺なのが怖いし、きっと森田剛はど>>続きを読む
今更ながら、友人にDVDを借りて観てみた。
「ブレードランナー」に影響されてはいるが、あの中華圏を下敷きにした薄汚い美術は、本当に凄い。SFでありながら、人の動きやディテールが有機的なのも特徴的で、>>続きを読む
かなり前に観た。性転換したロックミュージシャン・ヘドウィグと残された1インチ、東西に分断されたベルリンとアメリカについての物語。
確かに、流れるサントラ曲は名曲ばかり。ロックの真髄、ここにあり。>>続きを読む
単純に昔のB級映画として観たら間違いなく痛い目に遭う、凄すぎる映画。
とにかく、怖い。
まず、セット怖すぎ。いかにもB級映画らしい、チャチなセットだが、その無機質でシンプルなデザインがやたら強い陰>>続きを読む
ロンドンを舞台に、恋愛にうまくいかず、都市の中で孤独に生きる三姉妹の日常が、群像劇のように綴られる。
どこの国にもありそうな、泥臭くてありふれた、よくあるはなしの数々だが、ロンドンの夜の光、高感度1>>続きを読む
小学校に上がる前に観て以来(当時はイランではなく、インドの映画だと勘違いしていた)、何回も観ているが、いつ観ても泣いてしまう。泣けないわけがないやろ。
全く期待していませんでしたし、途中まではまあまあ退屈でしたが、実は爆笑必至の凄い映画でした。しかも、エドワード・ヤンやブニュエル、ブレッソンらの影をにわかに出して映画ファンにサービスしつつ、日本のヲタ>>続きを読む
詩情はあるが、アクションに欠けるジョン・フォード映画。
後半の酒場の乱闘とか面白いが、取ってつけたような印象。カッティングやフレームの切り取り方も、意外と普通。
いかにもアメリカ万歳な感じとか、確かに>>続きを読む
当時11歳くらいのスカヨハがかなり可愛い。小さい頃からよくあんな表情できるな。
ディレクターがキチガイ。でもディレクターはアレぐらいじゃないとあかんな。
スピルバーグの「激突!」の元ネタ?マジか?何やら話題らしいので観てみた。
スピード感が半端じゃない。カッティングがなかなか飽きさせないし、カットごとに変わる音の躍動感が最高。よく見たら、撮影と編集が>>続きを読む
「ブラックスワン」は嫌いだが、これは好き。
いってしまえば「レイジング・ブル」みたいな噺ではあるが、この映画のガチさ具合はまた次元が違う。本当にド底辺。
大勢から愛されているはずなのに実際周りにい>>続きを読む
酷い。
「演劇的な映画」というのは数あるが、ここまで「観ていて舞台の情景しか浮かばない映画」は観たことがない(強いていうなら『シカゴ』?)。全てのカット割、キャメラワークが全く無駄なもののように思え>>続きを読む