こういう近未来SFというのはディテールが重要だ。ストーリー自体はむしろ二の次でもいいように思う。
いま現在というところから、ああこういう未来になるんだと、しばし、空想に浸れて、現実を忘れることができる>>続きを読む
成瀬巳喜男のことだから、後半にドラマチックな展開があると思いきや、たんたんと最後まで行ってしまう。手堅く終わらせたという感じだ。
原作を読んだことがないのでなんとも言えないが、演劇の方を映画化したよう>>続きを読む
こんなにつまらなかったっけ、と思って、監督は鈴木清順監督ではなく、鈴木則文監督だったかなあ、と何度も見返してしまったぐらいだ。
この原作、ほかの監督も映画化していて作品がいくつか作られているが、ずっと>>続きを読む
船乗りになっていた平松信太郎が浅草に帰ってきた。
父親は朝日座を持つ興行師、平松源之助。
ところが、平松源之助は借金のために自殺。平松興業は、信太郎が継ぐことになった。
対抗するやくざ観音一家に朝日座>>続きを読む
エドワード兄とアルフォンス弟のエルリック兄弟は、メルビンという脱獄囚を追う。メルビンはジュリア・クライトンという女性のところへ行ったことがわかる。
彼女はアメストリスのテーブルシティにいるらしいことが>>続きを読む
疑似家族的なのでは、紀子の食卓なんてのもある。
あと思い出したのが、まほろ駅前多田便利軒。雰囲気的に似ているかも。ただ、強烈なキャラ、行天春彦みたいなのは出てこない。
コトという主人公の若い女性が、>>続きを読む
やっぱり、このシリーズ、100分を越えるぐらいが、最適な尺なんだな。見ごたえがある。
簡単にあらすじ。
逃げ惑う臙条巴。やがて、ヤンキーに追い詰められ暴行を受ける。
そこへ両儀式が登場。あっという間>>続きを読む
原恵一監督の作品だと、モーレツ大人帝国の逆襲が傑作過ぎて、どうしても期待値のハードルが上がってしまうなあ。
河童も、他の監督の作だといい作品と思えたかもしれない。
カラフルであるが、そもそも、オチを>>続きを読む
滅多に、というか、まったくないのだけど、この作品だけは原作を読んでいる。原作と比べてみるのも一興かと思うのでやってみる。
まずは原作である。
老境に差し掛かったある男、尾形信吾が、自分の最後を直感し、>>続きを読む
最初に思い浮かべたのは、時計仕掛けのオレンジ。次が、ウォリアーズ。
退屈だから、喧嘩をするという発想は斬新だ。また、電車に乗るとき、一切、キップを買わないで、そのまま、改札を押し通ってしまう。
多くの>>続きを読む
なんとなく、三作品目になって、メインテーマは「母」なのかな、とは思えるけど。
とはいえ、ストーリーは完全に破綻してしまった。強引に任侠ものに持って行くしかなかったのだろう。
あるいは、趣向としては、か>>続きを読む
DVDでは何度も見たけど映画館では始めてだ。
それなりに鮮明になったが、その分、逆にモブシーンが、学芸会みたいなチープさでくすぐったいような気分。1982年製作だしね。カネかかっていない。
当時は、こ>>続きを読む
見ようか見まいか、一昨日ぐらいまで迷っていた。ぜんぜん登山には興味ないしなあ。
まあ、単純に山に登るだけで単調だし、エベレスト初登頂にもまったく興味はない。
でも、90分と短いので決めた。120分越え>>続きを読む
冒頭の説明はいいとして、そのあとの混沌とした情け容赦のない展開はとてもいいと思える。
ただ、途中からがらりと視点が変わる。うちわネタばらしというか、キャラも大きく変わる。ここからが後半となる。
この後>>続きを読む
あいかわらずたくみな筋立てで感心してしまう。
今度の舞台は築地魚市場。大正末から昭和初期の頃の築地の風景は貴重だ。
高倉健さん演じる船乗り、緒方勇、あれえ、寝過ごしたら船がオレを置いて、出ちゃったよ、>>続きを読む
シナリオは当て書きだったのだろうか。だとすれば、有名女優が複数出演していて、交通整理が大変だったのかもしれない。
1時間30~40分ぐらいまでは、ダラダラと進行し、たいして面白くはない。そこを過ぎると>>続きを読む
網走番外地が一流(というと変な表現だけど)とすると、続は一気に三流になってしまった。三流にはもちろんそれなりの楽しい感じもあるけど。
函館で銀行泥棒、宝石が盗まれる。
網走刑務所を出所した橘真一、舎>>続きを読む
救急車で病院に運び込まれる両儀式。前編からの続きなのだけど、どういうのだっけ、忘れた。
たしか、黒桐幹也が両儀式に襲われたのだっけ。
まあ、いいや、とりあえず、瀕死の重傷を負った両儀式。病院で治療に入>>続きを読む
真夜中に二回連続で見てしまった。さすがに三回目は怖すぎて止めたが。
作画は、仕方がないと思うけどしょぼくてあまりよくない。
でも、なんでこんなに怖いのだろう。
犯人? マネージャーのルミでしょ。wik>>続きを読む
いつもと違って、冒頭に激しい殺陣シーン、かと思ったら、いつもと同じに戻る。
亡くなった弟分の妻、秋津加代は病身で、とりあえず、武井繁次郎が付き添いで、故郷の銚子の近くの漁港へ。
父親の潮政一家、秋津政>>続きを読む
イヴの時間と同じコンセプトなのにこうも話の展開が違うとは。
ただ、こちらの作品の方が、作画も完成度も格段に落ちてしまう。急ごしらえで作り上げたという感じ。
アンドロイドはブーマと呼ばれている。
一方、>>続きを読む
結末が本当に、ええええええええっという悲しさ。
映画の世界に飛び込んで、礼子さんの胸ぐらを掴んで、首がかくんかくんするぐらいに揺さぶって、なんで、こうちゃんの気持ちを受け入れてあげなかったんだよお、と>>続きを読む
キワモノ映画にならずによかった。
ドキュメンタリータッチがいいけど、撮影は大変だったろうなあ。
ストーリーは良くできていて、飽きさせない。最後のシーンにうまく着地させている。
あらかじめ内容を知りた>>続きを読む
最悪の人、ということであれば、原題通りである。
とすると、いったい、なにが最悪なのだろう。
それは自分の選択によって最悪なことになった、ということだろう。
たとえば、この映画の始まりは、主人公のユリア>>続きを読む
正直に書く。実はあまりにもかったる過ぎて、途中で見るのを断念している。
あらすじをざっと(最後の方は見ていないのでネタバレサイトから)。
人型アンドロイドと人間が共存する世界。
向坂リクオの家にもサミ>>続きを読む
原作を前提としているのだろうか。たぶんそうだろう。あるいは、原作に乗っかっている、と言った方がいいのかな。
たとえば、他サイトに載っていたが、最後の現代のシーンで、観光地のようになった雁の寺、売店のお>>続きを読む
昔、神田の近くの会社に勤めていたので神田祭は懐かしい。
今回の高倉健さんの役は火消しの新三である。冒頭から出てくると、ちょっと話に締まりがなくなるような気もする。
正月の挨拶回り、呉服問屋、沢せいを訪>>続きを読む
前作は機関車で逃亡したところで終わった。続なので機関車のシーンからである。ただ、そこまで合わせる必要もないように思える。
のっけから、機関車は、敵軍の仕掛けた地雷の爆発により脱線横転してしまう。
たし>>続きを読む
恋愛映画の王道のなかの王道。
嫌味がないのはヒロインのアラナが少しも美人ではないし、体型もいまいちなところだろうか。
もちろん、それは、将来のアラナ自身が、昔のことを振り返ったからだろう。それが、映画>>続きを読む
静かな始まりだが、レースシーンになると、一気に持っていかれるほど素晴らしい。
レッドラインの予選のイエローラインというレースなのかな。
JPがトップでゴールする寸前、メカニックのフリスビーは八百長を企>>続きを読む
刑事コロンボと同じ方式で、冒頭から犯人がわかってしまう。刑事コロンボの場合は、追う側(警部)からだが、この映画の場合は、追われる側(犯人)から描いている。
顔面蒼白、茫然自失状態で歩道を歩いている、田>>続きを読む
「おくりびと」と同様の、お仕事映画の側面が強いように思われる。上映は戦後20年経った1965年。生々しく当時の軍隊経験を覚えている人が多かった一方で、若い人は完全に知らないといった時期だ。
主人公は大>>続きを読む
なるほど、筋がないのね。予備知識なしで初めて見ると戸惑う。
漢方医のおっさんが、オレの財産の半分を施設に寄付するから神様なんとかして、と祈っているが、なんのために、とは考えてはいけないのかも。
この漢>>続きを読む
終戦直後、新興やくざ、岩佐ひきいる新誠会は、急速に勢力を伸ばしていった。
昔ながらの神津組は押される一方。ついに、二代目親分、源之助が射殺されてしまう。
そんなとき、寺島清次が復員して帰ってくる。源之>>続きを読む
またしても、時系列にはなっていない。二章が出会いだったが、三章はその続きではないのだ。
ただ、続いているとすれば、それは連続猟奇殺人事件である。
ざっとあらすじだけ。
手足が捩じ切れるという連続猟奇殺>>続きを読む
素晴らしい作品。
ストーリーが都合よく連なっているように見えるし、実際にそうなのだが、おっさんのギン、おかまのハナ、家出女子高生のミユキ、三人の登場人物の思い出や感情の流れと平行しているので、見ている>>続きを読む