複数のストーリーが絡み合うように進行する。
こういうのをグランドホテル方式というのかな(グランドホテルという映画が初めて取り入れた)。
この映画では、角谷ミチ+成宮瑶子、岡部ヒロム+岡部幸夫、マリアの>>続きを読む
弟分の結婚と引き換えに、左右田組が出した条件は、榊組の組長を殺せということだった。
花田秀次郎は、仕方なく引き受け、なんの恨みもござんせんが、と言って刺し殺す。
刑務所に入って7年、シャバに出てまず向>>続きを読む
フィリピンのベンゲット道路の呪いというか。普通の人だったらベンゲット道路の段階でがっくりしてしまうような気もする。
日本に帰ってきた佐度島他吉は車力になって働く。ところがあっという間にお鶴が亡くなって>>続きを読む
スタイリッシュな雰囲気、切れのあるアクション、ダイナミックな話の展開、それに対して、主人公たちのまったりとした日常。
計算された筋の運びでまったく飽きさせない。
ストーリーは、なぜかよくあるバイオテロ>>続きを読む
登場人物は魅力的なのだが、背景がちっともわからない。まあ、それでも、派手なアクションシーンなので見てしまうわけだが。
まずはガスバックの銀行強盗である。うまくいきかけるが、部下が裏切り殺されかける。>>続きを読む
この映画はもちろんルポルタージュではない。芦川いづみさん演じる伊集院和子が美し過ぎるからである。
この手の映画では、オリバーストーン監督のJFKがあったりするが、ちょっとちがう気もする。
米軍基地で通>>続きを読む
全体的にはあまり面白くはないのだが、ストーリーの組み立て方がとてもうまい。後半、最後の方になって、本当に絶妙なタイミングで鶴田浩二さん演じる冬村吾郎が登場するのだ。
横浜から大阪の港まで、弟の遺骨を>>続きを読む
テーマは「親ガチャ」だろう。そういう世の中を冬と表現しているのだ。その冬に咲くのが、冬薔薇である。どんな花なのかな。悲しい花なのかな。
最後の方、母親が晩飯代、と言って、千円札渡すけど、ええええ、て>>続きを読む
これが全体の一番最初になるのだろうか。
主人公の黒桐幹也が雪の降る坂道で着物姿の女性を見る。それが両義式ということになる。
この雪のシーンというのが、夜なわけだが、とすると、白と黒の世界である。でも、>>続きを読む
映画作りに長けたロマン・ポランスキー、手堅くまとめてきたなあ、という感じだ。
歴史上の有名な事件、ともすれば、関心があっちこっちに向かい、散漫になるところ、かっちりとした作品になっている。だから、だれ>>続きを読む
設定がさっぱりわからないので、最初の方を三回ぐらい見直した。
マスターというのがいて、サーバントというのは、マスターに使役される存在で、サーバントが戦うらしい。それぐらいわかったとしても、戦いのシーン>>続きを読む
暖簾の重さというか、責任だけではなく、人情とか、温かさも含めた大きさを感じる。
きめ細かく丁寧に映画を作ってあって、安心して見れる。
ストーリーはシンプル、大阪の昆布屋、浪花屋二代記である。
吾平は大>>続きを読む
この映画の本当のタイトルは、「暗黒街最大の決斗になるかと思ったら、ストーリーの収拾が付かなくて、尻切れトンボでわけのわからない結末になってしまった、残念」。あちこちで、岡本喜八監督みたいなことをやろう>>続きを読む
いやあ、後味悪すぎでしょ、胸糞だし、この映画(けなしているわけではないです)。
でも日本人は見るべきだ。いや、日本人じゃなきゃ、この映画の面白さは絶対にわからないと思う。
以下は、あらかじめ内容を知>>続きを読む
こういうすばらしい作品を見ると、つくづくと思う。
人生は短い。まして自分の老い先は短い。つまらぬ映画は見るべきではないのだ。
ここでは、他の解釈とはまったく違う解釈をやってみる。
ストーリーを簡単>>続きを読む
三作目ともなるとマンネリなのだろうか。
またしてもソウルソサエティがおかしなことになって、火山の噴火みたいなのが出てきて、そこから出てくる溶岩みたいなのに覆われていく。
たまたま来ていたルキアは謎の姉>>続きを読む
終盤まで、川島雄三監督の作品とは思えないほどの間延びした抑揚のないつまらなさである。期待はしない方がいい。
場所は靖国神社の近くなので、たぶん、神楽坂なのだろう。
今日も客とセックスしていまう芸者、小>>続きを読む
そんなバカな、という最後に絶句してしまう(もちろん褒めているわけではない)。
普通の企業の皮を被ったやくざ組織、マル和産業。弟分の星野が社長だが、兄貴分の中部が出所してきた。
社長の座を渡したくない星>>続きを読む
全体の話の一部でしかも、時系列の順序にはなっていなかったのね。世界観、設定についての前知識はまったくない。
ただ、これだけみると、まず、事件があり、次に謎解きがあり、最後に種明かしがある、ということで>>続きを読む
この映画で高倉健さんと鶴田浩二さんのポジションが逆転したような気がする。高倉健さんは、以降、日本侠客伝、網走番外地、昭和残侠伝と三本のシリーズの主役を務めるようになるからだ。ギャングものから任侠ものへ>>続きを読む
この映画「めし」のおかしいところがわかった。子どもがいないのだ。それ以前に性生活自体がないし、夫婦にあるようなスキンシップがまったくない。
ちなみに、現在なら、一年以上、妊娠の兆候がなければ不妊という>>続きを読む
これってリバイバル上映していたのね。レンタルで見てしまった。絶対に劇場で見るべき傑作。もったいないことしてしまったなあ。
シロとクロの住んでいる宝町って、どんなところだろう。原作者の経歴がわからないの>>続きを読む
2020年製作とあるけど、やはり、チャン・イーモウ監督、冬季オリンピックの演出総監督で多忙だったのかもしれない。
初恋のきた道、HERO(昔のしか知らないけど)みたいな、見る人の感情を大きく揺さぶるよ>>続きを読む
長い、まだ終わんねえのかと思ったら、まだ続く。なんでこんなに長いのかというと、ずっと緊迫した空気で満たされ、息抜きがないから。
だから、映画が終わったあと、放心状態になってしまう。
まず思い浮かべたの>>続きを読む
エリア・カザンの作品。若いころ、欲望という名の電車、波止場、エデンの東、と見たが、申し訳ないけど、全部忘れた。
覚えているのは、知性ある野良犬みたいな凶暴なマーロンブランドとジェームズディーンだけだな>>続きを読む
猛烈な細かいフラッシュバックのようなカットを繋ぎ合わせている。こういう手法がいいのかどうかはわからない。
まずは普通のストーリー。
西くんという漫画家志望の青年が電車で幼馴染のみょんちゃんと出会う。>>続きを読む
第二編になるとさすがに状況がわかってきた。
ニューヨークから東京に帰ってきた滝沢と咲。なぜか、引き離され、滝沢は連行される。
滝沢は、トイレで弘瀬に会ったので身代わりを頼み、自分は脱出。東のエデンから>>続きを読む
人、多過ぎ。
なぜ、十人なのかわからない。結局、機能しているのは、そのうちの二、三人でしかない。
おそらく、無理なキャスティングをした関係だと思われる。
十二人の怒れる男、あるいは、12人の優しい日本>>続きを読む
あるでかい会場に関東のやくざ幹部が続々と集結する。なかなかの迫力である。また、数年ぶりに会う幹部などもいて、やあ、どうしてた? みたいな同窓会的な感じもする。
だが、実際の会合はけっこうしょぼい。議題>>続きを読む
一転、二転、三転していくストーリー展開で、スクリーンに釘づけにされる。本当に素晴らしい。
復讐する話だと思っていたら、復讐されている話なのね。
以下はあらかじめ内容を知りたくない人は見ないでください>>続きを読む
光を使った描写が素晴らしい。いままで見たことがない。
ストーリーもすごく繊細な部分(つまり、言葉で表現しづらい部分)をうまく表現できていると思う。
テーマは恋愛の儚さと、プラスアルファで、ちょっと友情>>続きを読む
総長がぶっ倒れる。そこでいまのうちに跡目を決めようということになった。
中井信次郎が選ばれるが、オレは、外様だ、ということで辞退。代わりに、松田鉄男を推す。
ところが、仙波多三郎は、あいつはダメだ、刑>>続きを読む
法廷ものか。若尾文子演じる滝川彩子は、証言台で始終、伏し目がちでおどおどとしている。なぜかというと、夫殺しの汚名を着せられ、世間の注目を集めているからである。
以下は、どのような事件かということの説明>>続きを読む
原題が、The Nest巣となっている。この巣は、巣立ちをする、の「巣」なのかもしれない。アメリカからイギリスに引っ越したので、「巣」はアメリカのことなのかも。
アメリカで上手くいっていた家族が、イギ>>続きを読む
この意味深、というか、さっぱり意味不明な「タイトル」は、なにを意味しているのだろうか。
おそらく、「あした来るひと」を、もう少しわかりやすく引き伸ばすと、「あしたがなにもしないで来ると思って、今日を顧>>続きを読む
賭場でさっそうと花札を切る海津銀次郎。後ろには舎弟の花沢が控えている。その姿を眩しそうに見る桜井。もう一人、あかん、と泣きべそをかいている山波新吉。
海津銀次郎が帰る道すがら、山波新吉が追いすがってき>>続きを読む