骨折り損さんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

骨折り損

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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.9

こういう映画大好き。
もうオープニングのユーモアのセンスから一気に虜になり上映中ずっとクスクス笑っていた。笑いは割と古典的で主人公とまわりの人々との温度差で笑うものが多いのだが一般市民とヒトラーが話す
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.2

この映画の素晴らしさなんて言葉で説明できない。観る、聴く、それでわかる。
観終わった後に走り出したくなる映画。

陽のあたる教室(1995年製作の映画)

3.6

音楽の力が涙腺を直接刺激してくる。
耳から、目から、鼻の奥をヒリヒリつついてくる。ただ、演奏シーンが素晴らしい分、他の多くのシーンが退屈なのがもったいない。逆に言えばそれでも泣けるのでそれだけ名シーン
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.7

ラブストーリーのラストで初めて泣きそうになった。理由はよくわからない。
「野球と母親の話をしないなんていい男ね」なんてことない台詞だが男女の関係の核心を突いたオシャレな台詞だと思った。トニーを観て憧れ
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レスラー(2008年製作の映画)

4.1

哀愁っていいな...。
主人公のおっさんは決していい人ではない。正しいことと悪いこと、理屈だててこのおっさんを説明すればこの人はただの欠陥人間だろう。けれどもこのおっさんの背中は語る、かっこいい漢って
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プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)

3.8

最高に楽しい映画!!...のはずだった。
途中までは甘酸っぱくていい雰囲気でワクワクして自分の中では傑作になる予定だったが、終わり方がどう頑張っても好きになれなかった。しかし最後の展開を差し引いても全
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.2

気持ちが悪い。
そこのギョロ目、お前に言ってんだよ。
クスクス笑いながら話す感じとか早口で屁理屈言うところとかそういうところがキモいっつってんだよ!!ああーキモい!!
ジェイクギレンホール、まさに怪演
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.2

シリアスですよーシリアスですよーはいっ何笑ってんの!人死んでんだよ!?的なテンションで終始真顔で笑わせてくる意地悪な作品。あっこれがブラックコメディか。

美女缶(2003年製作の映画)

3.2

設定が面白い。60分を綺麗に使った作品。
ただ、役者の演技が総じて下手で感情移入は難しい。

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.0

誰かの人生を生きた気がした。
何を期待して話が進む訳でもなくただ身の回りの出来事に身を委ねるだけ、それを観る側は観察する。だから、正直途中退屈な時間があったし同じような展開が何回かありつまらないと思っ
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父と暮せば(2004年製作の映画)

2.9

娘と父が喋る、喋る。
もう喋らないかなと思ったらまだ喋る。
そして浅野忠信挟んでまた喋る。
一つの場所での会話劇を飽きさせないようにカメラワークが工夫されていて面白かったがそれでも飽きに勝てていなかっ
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.8

全編手持ち?
と思うほどカメラを固定して撮っているカットが思いつかない。そこがいい。この映画が切り取る喜びも悲しみも憎しみも愛も全てが不安定なものだということをカメラの微かなゆれが訴え続けてくる。

21オーバー 最初の二日酔い(2012年製作の映画)

3.3

主役がアジア人という点以外はよくあるアメリカパーティ映画。普通に面白い。

Whiplash(原題)(2013年製作の映画)

3.5

セッションの短編。
本編のワンシーンと全く同じだが本編の方が数倍面白い。それは主役が違うから。
ジョニーシモンズもやることはやっている感じは伝わるがマイルズテラーの緊張感が積み重なっていく細かな表情の
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セッション(2014年製作の映画)

4.3

うわぁああああ!!!
ひたすら画面に釘付けになる。
とにかく熱い映画だが、主人公がなぜドラムにそこまで打ち込むかとか背景とか一切説明がないのにどっぷり共感できるのはやはり演出が素晴らしいからだろう。逆
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何者(2016年製作の映画)

3.9

共感しかしない。
サークルに没頭し就活を控えていてツイッターもやっていてなおかつ文系大学生の僕には今このタイミングでこれ以上に全てに共感できる映画は存在しないと思う。
しかし共感することが映画にとって
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LIFE(2016年製作の映画)

2.5

面白さのよりどころがない。
映像は綺麗だがふーんという感じで終わりせっかくの五分という時間がもったいない作品。

僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

4.0

この映画は僕に言いました。
映画作りの初心忘るべからずと。

自主映画ばかり作っていると「ちゃんとしてる」商業映画に憧れて少しでもちゃんとしてる感を出そうと考えてしまい近頃の僕は映画の本質を忘れかけて
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.9

いい映画を観た。
悶々としてる思春期男子二人が自作の車で旅に出るなんてワクワクが止まらないわ!
ゆっくりと進む手作り車の中で笑い合う二人が映り僕はただひたすらいいなー楽しそうだなぁという感情に満ちてい
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

僕はまっすぐな話には弱いんです!

入り組んだ設定も展開も伏線も感情も一旦休憩しよう、本当に魅せたいものはなんだ!飾りは捨ててそれ一本で勝負しろ!ってな感じの裸一貫勝負に見事勝った作品。

クリントイ
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.9

脳みそに風が吹いている。

小窓のような画面を目を凝らして見てみるとほとんどの人が共感なんてできやしない地球が回っている。
メッセージ性は強いものの、押しつけがましい感じはあまり受けないのでもし監督が
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

よくわからんけど胸にグッとくるものがあった。それは確か。

とにかく映像表現が面白くて全然カット切れないのに知らない間に時間が過ぎている。長回し風にするのに至る所に工夫が施されていて素直に感心する。鏡
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.4

シンメトリーの構図にカチカチッとしたカメラワークがシュールさと気持ち悪さを巧みに演出している。
それに加えて美術や役者の演技、挙動一つ一つがこの閉塞的でどこか空想的な世界観を完璧に構築している。
世界
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.7

学生の恋愛なんて無責任でしょうもない。

よくおじさんやおばさんが言うこの台詞、今までうるせえと思っていたけれどこの映画を観て確かになとどこか学生の恋愛を俯瞰視できた気がする。

君の名は。(2016年製作の映画)

3.6

RADWIMPSとの出会いが大衆への扉を開いた。

...というのは少し言い過ぎかもしれないがこのアニメ映画が万人に受けたのは間違いなくこのバンドの音楽も大きな理由の一つだと思う。それ程までに音楽と映
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フォーカス(2015年製作の映画)

3.5

はい例にも漏れず僕もマーゴットロビー目当てで観ました。

王道ハリウッドアクション映画のちょうど中の中って感じ。ただ、クライマックスで目玉のバトルがなかったのは唯一ハリウッドの王道から外れている。とて
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.2

正直評価が難しい作品。
これは面白いのか?退屈なのか?見終わった後もわからないまま。ただ一つ言えるのは90分見続けられる顔ってよく考えるとすごい。役者の勝利。

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.3

楽しかった!!
けれどこの映画の違和感の根源は「悪役が主役なのに王道物語」なところに尽きると思う。
せっかく悪役に焦点を当てるのならばもっとぶっ飛んでて嫌味で理解できない連中に描くべきだったと感じる。
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es [エス](2001年製作の映画)

3.7

やっぱりこういうの好きだ!
嫌だったらすぐやめられるお遊びなのになぜかやめられない。なんだこれは?

...地獄か。

小道具で被験者の心の変化を上手く表現しているが主人公のメガネだけは必要な場面によ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

2.9

正直、つまらなかったです。
前評判が良かった分、期待値が高かったのですが結果は大きく下回りました。演出のせいなのかニュース映像を観ている気分で一切感情が揺れ動くことなく観終わりました。ただ、多くの方が
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奇跡(2011年製作の映画)

3.2

悪い意味で是枝節炸裂していない。
是枝作品にしては珍しく物語にはっきりと目的があるのに展開がつまらないので中途半端。これなら日常の雰囲気楽しむ系の方が絶対面白い。誰も知らないとは対照的に演技が下手な子
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羅生門(1950年製作の映画)

3.3

台詞を用いず映像で物語を観る者に力強く伝える手法が素晴らしい。これが映画の力だ!と言われてる感じがして惚れ惚れする。
ただ多くの昔の映画ように登場人物の感情が極端に切り替わる表現がどうしてもサイコパス
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.6

地獄みたいな話。
登場人物それぞれの不幸に焦点が当てられ彼らの必死でもがく姿を応援したくなったところでそれを嘲笑うかのように彼らをまた不幸が襲う。主演三人の圧巻の演技力だけでも一見の価値ありだが、気分
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