骨折り損さんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.6

「これこそこの世に映画が存在する理由」
なんて大げさな言葉を批評家が言っていたが1作目を見直した時の僕にはにわかには信じ難い言葉に思えた。
しかしこの映画を観た時、その言葉はあながち間違いではないと思
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

-

うーん!完全に好みの問題!
好きな人はめちゃくちゃ好きな理由もわかる、ただはっきり言って僕はここまで複雑にする意味があまりわからなかった。多分、この映画を楽しめるかは映画の見方、何を映画に求めているか
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.7

重厚という言葉がぴったり。
会話からの会話からの会話で、派手さはないが徐々に事件の真相に迫っていく過程はしっかりと観る者を惹きつけるものがあった。カットバックの多さや会話劇、特に音楽の使い方がかなり海
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.6

!?!?!??
謎ぉ...謎だよぉ...
なんだこの感覚は。何を見せられたんだ俺は一体。恋人がいないやつは動物になっちゃう...。えっ?まず設定がわけわかめなのにその説明もなしにグイグイ物語進めるやん
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雨月物語(1953年製作の映画)

3.5

面白い寄りだけどすごく好きではない。
まず、カットを無駄に割らずとも計算された人物の動きとカメラワークでワンカットでも飽きさせない長回しの多くに目を見張る。そして男を愛するそれぞれの女性キャラクターの
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.1

グッときましたねぇ。
個人的には思春期のキラキラだけを切り取る映画より鬱屈した気持ちが外にエネルギーとして出る映画の方が共感できるのでこの作品はハマった。田舎の全寮制の学校って誇張なしで刑務所よな。逃
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バッド・ラップ(2016年製作の映画)

3.1

絶対もっといけただろ。
アメリカで頑張るアジア人ラッパーたちに密着するんだからもっとエグいものあるだろ、もっと目を背けたくなるようなシビアなもんとか熱い思いとか血とか涙とかいくらでもあるだろ!!ドキュ
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折鶴お千(1935年製作の映画)

3.4

見終わってみるとけっこう考えさせられるものがあって深いけど、前半が退屈すぎて全体でみると微妙な評価になってしまう。映像が荒く白黒でしかも暗いシーンが多いからか、人の判別が個人的には難しくてこいつあいつ>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.6

人は残酷なもので、慣れるという性質があります。一作目のキングスマンを観た時、それはそれは映像が斬新でカッコよくて笑えてスタイリッシュでハイパー興奮したのを今でも覚えています。今作も映像のお金の掛け方は>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.4

暖かいわぁ木のぬくもりを感じる。
ファンタジー設定を暖色を一貫して保った映像、撮り方で活かしているのが世界観をより素敵なものにしている。毎日顔が変わる男の天職が家具職人というのもおしゃれだし物語に切な
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.4

うーんやるせないなぁ。
モヤモヤするなぁなんだこの映画は。
ただ明確に足りないと思う点はあると思う。まず子ども二人の友情をもっとシーンを重ねて丁寧に描くべきだったと思う。そこが軸っぽいのに二人のドラマ
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.3

ほお...これはギリ好きじゃないわ多分。
映像は楽しいしワンダーウーマンもバチクソ綺麗なので見てはいられるが、なんだかクライマックス付近で完全に興味を失ってしまった。おそらくワンダーウーマンに観てるこ
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.2

いい映画。
1930年代の映画だから正直そんなに分かりやすく面白いものではないだろうと思っていたが、素直にめちゃくちゃ面白かった。80年以上前の映画がこんなに笑えて共感できるものだとは全く予想していな
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.7

全てのキャラクターにしっかり個性があってパニック状態の中でも常にそれぞれを判別できたのは地味にすごいことだと思う。全体を通してかなり楽しめたが、ゾンビ映画としての目新しさはあまりなかった。個人的には美>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.7

ファーストカットが見えた瞬間、聞こえる足音。
それに違和感を感じたらもうその世界に引きずりこまれている。
後戻りはできない。
5秒前までうるさく響いていた他の映画予告の音とは住む世界がまるで違う、鼓膜
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セトウツミ(2016年製作の映画)

2.6

寒い正直。
くすっと笑える掛け合いも何回かあったけど基本的に内海の斜に構えておもんない例え言う感じと無駄に長いツッコミがウザかった。はっきり言うと、クッソイラついた。あとバレンタイン一個って言って瀬戸
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.3

これホラー映画なのか?
怖いもの観たかった人からしたらガッカリでしょ。思てたんとちゃうくんがたくさん映画館から出てきたよ。監督がこの題材を使って何がしたかったのかけっこう謎だった。謎というか、ストレン
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狂った一頁(1926年製作の映画)

-

サイレント映画を、弁士抜き、劇伴抜きで文字通り完全に音無しで初めて見てみた。
結果は、精神が崩壊した。
この作品を理解するのに様々な捉え方ができるが個人的にはこの映画は物語とは全く別のところに作り手の
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

いやー楽しかったなー本当に。
これぞ映像体験って感じだった。
頭使ってあれこれ考える映画もいいけどこういうただただ観てて気持ちがいい映画も最高。やっぱり映画っていろんな楽しみ方がある。主人公の生い立ち
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サウスポー(2015年製作の映画)

3.6

王道を観たかったし期待通り王道をみせてくれて良かった。ただやっぱり王道で超高評価になるにはもっと感情に訴えかける熱いシーンや感情の爆発が欲しくなってしまう。いい映画だったが、ぐっと胸にくる感じは他のボ>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.0

メトロノームチクタクチクタク...
からの暗くて何かが起きそうなオープニングが最高にかっこよくて痙攣した。
なんなんだこの映画は。
ずーっとかっこいい、かっこよすぎる。
知性と芸術的センスを兼ね備えた
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スペースボール(1987年製作の映画)

2.6

スターウォーズヲタクでもなくアメリカ人のギャグセンスがツボでもない僕は正直そんなに笑えなかった。
スターウォーズ以外の作品のパロディも入ってきたところは所々面白かったけど純粋なギャグは小島よしおの方が
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.2

これは評価が難しいぞ。
最後、はっふざけんなよってなったからまあ中盤の緊張感を差し引いてもどうしても評価は低めになるけど映画全体でみるとけっこう入り込めた。

ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

3.9

この映画に出てくる多くのキャラクターが何かしらの障がいや生きにくいものを持っていて、主役はドリーで彼女の記憶障害が物語の一番大事な部分ではあるが、彼女をとりまく魚たちもみんな当たり前のように他と違うも>>続きを読む

ベイウォッチ(2017年製作の映画)

3.7

脳筋最高っ...。
この映画を観るちょうど前の日にハリウッド版デスノートを観て筋肉信仰のアメリカってクソだなつまんないなと酷評したが、この作品を観て脳筋の素晴らしさに打ちひしがれました。
胸筋!日焼け
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.7

観る前から人が死ぬことがわかっている映画はあまり好きではないのでこの映画も初めはかなり穿った見方をしていた。しかし観終わって思ったのはこの作品の本当のテーマは死なんかじゃない、むしろ生きることだと。悔>>続きを読む

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.4

圧倒的映像美と極上の音楽!
映画が眼と耳で感じる総合芸術であることを最大限に活かしている。というかそこに思いっきり振り切っている。正直、話はよくわからなかったしキャラクターにもあまり特異なものは感じな
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Death Note/デスノート(2017年製作の映画)

2.7

だせぇ。
原作はスタイリッシュな頭脳戦こそが一番の売りのはずがこの脳筋製デスノートは終始、知性が全く感じられない。脳筋、脳筋、脳筋。あとファイナルデスティネーション。
かなり楽しみにしていた分、ショッ
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.5

いい映画であることは絶対なんだけど、期待値を下回った。というか勝手に想像していたのと大きく違っていた。熱いボクシングサクセスストーリーだと思っていたがボクシング自体は意外と淡々と進みそこに期待していた>>続きを読む

ザ・コーヴ(2009年製作の映画)

3.8

賛否両論あるだろうが、僕はこの映画の撮影への執着心に胸を打たれた。
正直、作品の内容や視点、メッセージ性は主観的過ぎてあまり好きにはなれないがこの映画を観たたくさんの人たちが日本を嫌いになったり魚を食
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.7

あれをあれしてあれしたらあれになるから
...ってどれがどれじゃぁああああ!!
登場人物たちの会話はどれもとても自然で生き生きしていて良かったが、阿部寛の口癖はさすがにくど過ぎた。
まあそのくどい口癖
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.4

この映画が勧善懲悪じゃないのは「犬だから」だとしたら納得できない。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.7

映画における役者の重要度を改めて思い知った。もちろんこの作品はアカデミー賞脚本賞に輝いているだけあって物語の丁寧さや感情の起伏の説得力も一流だが、それ以上に役者の演技こそ特筆すべきものであると感じた。>>続きを読む