なちゅんさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

運命の元カレ(2011年製作の映画)

3.7

そりゃやっぱりたまにはこういうラブコメも見たくなる。
クリス・エヴァンス登場時からほぼ全裸なのは置いておいて、この笑顔はやっぱりだめよ、かっこよすぎるもん。こんなの好きになるしかないでしょ。歌声も笑顔
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ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.7

屈折した家族が終わりに向かっていく。
余分なエピソードが話を長くややこしくしていた節はあるけど、父と息子の物語だと考えると、ヒューマンドラマとしてはかなりいいストーリーだったんじゃないかな。
ただ法廷
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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

3.4

ジャッキーことジャクリーン・ケネディのファーストレディとしての最後の大仕事。
自分の夫が人々に忘れ去られてしまわぬように、彼の手懸けたことが歴史の端っこに葬られてしまわぬように。
盛大な葬列は決して彼
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.2

子役から誰から、全員の演技が素晴らしかった。感情的ではない抑えられた演技だからこそ、クライマックスで感情が迸る様が美しい。デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンの演技がもうピカイチ。>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

ここまで酷くはないにしても、今何が起こってるかってこれでしょ。まあそんな訳で観るなら今しかないくらいの感じで見た。実際それでアメリカでのレンタル数(視聴数?)上がってるのだとか。

未知の脳炎ウイルス
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

クライムサスペンスというラベルだけでは語れないストーリーだし、人種差別問題というのともまた違う気がするし、性差別なのかと言われたらそんな気もするけどそれだけじゃ足りないように思う。
今もこんな差別があ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

うん…
ネタバレを踏む前に観に行こうと、レディースデーを使って見てきたのだけど、レンタルを待っても良かったかもしれないとちょっとだけ思っている。
ネタバレを踏んでも多分このスピード感とコミカルさでだい
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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2016/17 ロイヤル・バレエ「くるみ割り人形」(2017年製作の映画)

3.8

これ映画館でもやってたのね。
年末にWOWOWでやってたのを見てたのだけど、まさかFilmarksにあるとは露ほども思わず。

バレエはしてたこともないし、見たのも小学生の頃に友人たちの発表会を見たく
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バスキア、10代最後のとき(2017年製作の映画)

3.6

昔ユニクロのバスキアデザインのロンTをお気に入りで着ていた。くたびれて外へ来て行けなくなったらパジャマにした。
バスキアの描いた王冠が好きだった。同時にユニクロがコラボしていたのはキースヘリングで、そ
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.8

ダコタ・ファニング以外にウェンディを演じられる人はいないだろうな。繊細な演技にすっかり魅了されてしまった。

ダコタ演じるウェンディはスタートレックが大好きな自閉症の少女で、脚本コンテストに500ペー
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SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

4.2

ドラマSHERLOCKに没頭している。
というわけでこの映画版も「シーズン3の4話目」として鑑賞。そしてその見方は全くもって正解。これだけでも話としては完結しているのは確かだけど、ドラマSHERLOC
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.3

真実を隠すのは、国家のためであったり世界のためであったりして、時としてそれは正しいことでもあるのだけど、先日見た12 Strongにしてもこのアラン・チューリングの半生にしても、あまりにも非情なように>>続きを読む

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.8

1シーン、どうにも呆気なさすぎて怒りすら湧いたのだけど、「これはそうじゃないんだ」と思うに至る。人の命は呆気ないほど簡単に、意味もなく奪われてしまうのだ。

ダンケルク作戦をベースにしたプロパガンダ映
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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

3.9

Ahhhhh!!!!!って思わず声付きのため息が出るエンド。
マンガの憂国のモリアーティを好んでいるので、両サイドから見てる気分で楽しいし、モリアーティサイドのメンツも誰が来るか見えてわくわくする。
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シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.8

はい、すきー。
RDJの、気怠げで厭世的でちょっと斜に構えたような「みんなの知っているシャーロック・ホームズ」じゃない、冒険家な武術家の科学者ホームズと、高貴なジュード・ロウの、聡明だけどちょっと無謀
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ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

3.5

基本的に戦争映画は新しくてもWWⅡのくらいまでしか見ない。しかも自分にとって近く感じられすぎるとかなりダメージが後を引くので、WWⅡのもヨーロッパが舞台のやつを観ている。ここで言うことでもないけど、そ>>続きを読む

明日、君がいない(2006年製作の映画)

4.2

誰がどんな理由で死を選ぶのか。
この作品の中で死を選んだ子は、その素振りも見せなかったというけれど、果たしてそれは本当にそうなのか。
明日死を選ぶのは貴方かもしれないし私かもしれないし、隣の席のあの子
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.9

これは…壮絶…残虐で無謀で、虚しい。

ティルダ様こんな役をしてもまだ美しさを消せないってなに、女神なの?という気持ちと、ジェイミー・ベルは大好きだけど彼が演じるエドガーは決して17歳には見えないでし
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.7

タイカ・ワイティティ、天才かよ。
Thor: Ragnarokで彼を知って、あの色使いや演出、そして彼自身のファニーさをすごく良いなと思った。今作も期待しながら観たのだけど、予想の遥か斜め上をいく作品
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

4.3

Sky lies open.
素晴らしかった。恐ろしく美しい映画だった。
映画館を出た時に思わず空を見上げた。ずっとずっと見つめていたくなった。

周囲の制止も嘲笑も跳ね返して、1人の気球乗りと1人の
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幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

4.2

泣くから。こういうのはそのために作られてるんだから。私はそれを甘んじて受け入れた上で尋常じゃないくらい泣くんだから。
これが実話ベースだなんて、世界は捨てたもんじゃないな。
ベンジャミンの2人の子供た
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.7

昔はこんなに女性蔑視がひどかったんだねって、今は違うみたいな言い方は全くできないけど、少なくともこの時代よりは改善されてると信じたい。この時代にビリー・ジーンのような人がいてくれたから、今まだマシにな>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.3

え、こわ……
エイミーは何がしたかったの?ニックは何がしたいの?愛とは?真実とは?
創り出された「Amazing Amy」がエイミーを蝕んでいたのだろうし、彼女を歪めてしまったのだろうし、だとしたらこ
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.5

ジョニー・デップもレオナルド・ディカプリオも演技力が常人のそれじゃない。素晴らしすぎ……
田舎特有の閉塞的な環境、遠慮のない残酷な視線、それぞれに鬱屈したものを抱えながら発散することもできない家族。見
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.1

いやあ、これは…これは……。
どう言えばいいのか。壮絶で、悲しくて、時折虚しさに襲われる。ストーリーに中身がないという意味ではなく、アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンのその演技に没入した結果
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.1

観賞後、うわーまじか…ってなった後でパタッと言葉を失う。
それぞれのキャラクターの相関図と話のベースはコメディのそれで、その上に建てられたものがとんでもなく不穏で奇妙で、陰鬱でさえある。
序盤は「これ
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.9

なんて綺麗で切なくて愛おしいの。
見えるけど見えないエンジェルと見えないけど見えるマドレーヌの物語。
見えないけど見えるマドレーヌが「見えるし見える」マドレーヌになるのをキーポイントにして、物語が進ん
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ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.6

可愛いなあ。
ダイアン・キートンだからこれだけ可愛いのよ。絶対にそう。ほんとにおしゃれでキュートな人。

頑固な気難し屋と言うよりは、人と関わるのがちょっと下手くそなドナルドと、人と関わるのが苦手なの
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

私は基本的にいつもイギリス贔屓ではあるけれど、その正しい近現代史を知っているかと聞かれたらまだまだ全然勉強不足で、チャーチルのイギリスでの評価も存じ上げない。そんな私に対しても、この映画は彼の迷いや葛>>続きを読む

スノーホワイト 氷の王国(2016年製作の映画)

3.5

シャーリーズ・セロン、エミリー・ブラント、ジェシカ・チャステインって3人が美しすぎる。
エミリー・ブラント演じる“氷の女王”フレイヤは、冷酷なんじゃなく心を閉ざしてしまっただけの哀しい女性で、喪ったも
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スノーホワイト(2012年製作の映画)

3.3

ジャンル謎すぎでは…
スノーホワイトだからベースになるのはおとぎ話だしSF?って思って探したけどなくて、検索機使ったらアクションのところにあって「?」ってなって、観終わってからFilmarks見たらホ
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.9

壮絶…これが実話だというんだから恐ろしい。世の中には私の知らないことがあまりにも多すぎる。
それでもこの映画に関して言えば、いっそこの際どこまでが実話でどこからが創作なのかとかはどうでもよくて、登場人
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.2

この映画の中に流れる優雅で妖しい時間と、ドレスや出てくる衣装すべての美しさに感服。名優ダニエル・デイ=ルイスの引退作という大きな看板を抜きにしても一見の価値がある。

ストーリーだけを追えばかなり突飛
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はじまりのボーイミーツガール(2016年製作の映画)

4.3

ヴィクトールとマリーが可愛すぎて、いじらしすぎて、クライマックスはずっと泣いてた。ヴィクトールのパパが良かったなあ。奥さんの死から立ち直れずに良い歳してめそめそしてるんだけど、一人息子は愛情たっぷりに>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.5

映画を見ながら泣き、見終えてからこの感想を書くために思い返しながら泣き。
ブルー・ジャスミンを見た時から、個性的で存在感があって、笑顔がとびきり可愛いサリー・ホーキンスの演技が大好きで、だから今作もす
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僕が星になるまえに(2010年製作の映画)

3.7

末期がんに苦しむジェームズと親友たちの最後の旅。最期の旅。
哀しくて美しくて、馬鹿馬鹿しくて愛おしい。どうしようもなくやんちゃな少年たちがそのままうっかり大人になってしまったようで、その心のちぐはぐさ
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