leylaさんの映画レビュー・感想・評価 - 46ページ目

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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.7

再鑑賞。
ジャームッシュの処女作であり、大学卒業制作。彼の原点はここにあり、今もブレてないと思います。

16mmフィルムのザラザラ感と雑然としたニューヨークの裏街のロケ地、耳に残る劇伴や効果音。お金
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.5

同性愛・宗教・政治・不倫愛、多様に絡み合うテーマを、ヴィットリオ・ストラーロによる美しい映像で綴ったベルトルッチ監督の傑作。

ローマとパリを舞台に上流階級の退廃的なムードと芸術性に溢れた映像は、絵画
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.8

ロバート・レッドフォードの引退作品とのことで、感謝と尊敬の想いを込めて…。

暴力も銃の発砲もせず、紳士的に60回以上の銀行強盗を行い、18回の脱獄を成し遂げた実在の犯罪者フォレスト・タッカーを描いた
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.9

映像、衣装、色彩、すべてが完璧って印象。ファッションデザイナー、トム・フォードのセンスが溢れています。

アメリカの作家オースティン・ライトの小説を映画化した作品。ずっと不穏な空気感がつきまとう。
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.3

命の期限を知った男2人のロードムービーとくれば、面白くないわけがない。

病院で同室になった余命宣告をされた2人が、見たことのなかった海が見たいという一心で、命がけの冒険をする。ギャングやパトカーに追
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.2

いつも通りのクストリッツァならではのエネルギッシュなワチャワチャ感は健在。拳銃や手榴弾は出てきますが紛争の描写はない。

ドナウ川沿いに住むジプシーたちの群像劇を描いた作品。

「アンダーグラウンド」
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.1

Coolなイギリスのクライム・コメディ。

いかさまポーカーに負けてチンピラ4人組が巨額の借金を背負う。返済しないと指がなくなっちゃうよ〜。
返済までは1週間以内、さて4人の結末は?

金と大麻と2丁
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息子のまなざし(2002年製作の映画)

4.4

フィルマでレビューを読んで期待値が高まっているダルデンヌ兄弟の作品、やっと観ました。

ドキュメンタリーのように、淡々と主人公を追うカメラと自然体の演技。リアリティがありすぎてヒリヒリするほど。

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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.6

あと味、爽やか。
誰が観てもわかりやすく楽しめるおバカな大人の青春コメディ。

すごく笑えて、最後はウルッと🥲
エンドロールまで凝ってる!

腕時計のセールスマンをしていたオッサン2人、スマホのせいで
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BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ハビエル・バルデム見たさでしたが、彼の演技は相変わらず凄いというかすさまじい。

本作は黒澤明監督の「生きる」にインスパイアされたとのことです。

👇ネガティブな感想となります🙏

この映画の世界観、
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

3部作の2作目を借りたつもりが間違えて3作目を借りてしまった!ガーン😱

1作目が刹那的な恋ならば、こちらは永遠の愛。

1作目の1995年から18年後。ジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリ
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麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

4.3

最初から最後まで救いなど1つもない。
アイルランドの悲惨な歴史を描いたケン・ローチ監督の渾身の一作。
英国では賛否両論を巻き起こしたそうです。

1920年、アイルランドのコークが舞台。当時、アイルラ
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.1

青春映画というのは年齢を経るほどに胸キュンになるのかも。80歳になってもキュンとするものだろうか?🤔

いま、高校時代を生きている人にとっては地獄の3年間だろうし、こんないい友人がいきなり現れるわけも
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ハリーとトント(1974年製作の映画)

3.8

悲哀感もあるけど、心温まる老人と猫🐈のロードムービー。

妻に先立たれ一人暮らしの72歳のハリーは、アパートの取り壊しで強制的に立ち退くことになり、愛猫トントと旅に出る。

猫のために中古車🚙を買って
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.7

映画史に残るクストリッツァ作品。

あらすじや賛辞はたくさんのレビューで挙がっていて、だいたい同じです。これを当時、映画館で観たらぶったまげただろうなぁ。26年前とは思えない、今観ても斬新です。

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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.3

9年ごとに3作あって、2人のセリフだけという手法がすごい。脚本も演技も💯点つけたい。

列車で偶然出会った男女が意気投合して、途中のウィーンで降りて共に過ごす。明日の朝、別れるまでの刹那的なラブストー
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.5

再鑑賞ですが、1度目は主人公の目線で、今回は父の苦悩と母の孤独を感じて観ることになり辛い気持ちになりました。

プロローグは、物語の終盤のある日を描くことから始まります。それは、15歳の少女エストレリ
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みんな元気(2009年製作の映画)

3.7

妻に先立たれ、孤独感と年老いていく悲哀が全身から漂うデ・ニーロの演技が素晴らしかった。

家族みんなで集まるはずの日、子供たちは全員父(デニーロ)の元に帰ってこなかった。
みかねた父は自ら子供たちを訪
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.5

なんというすれ違いの切なさを描いた台詞劇なんだろう。

主人公ルイの取り返しのつかない12年の不在と
これが最後であろう家族との3時間。

自分がまもなく死ぬことを伝えるために帰郷し、伝えようにも伝え
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

4.2

街の片隅にひっそりと慎ましく生きる人々を温かな視点で描くカウリスマキ監督の作品が好きです。

この作品はフィンランドではなく、フランスの港町ル・アーブルが舞台。移民問題という深刻なメッセージを投げかけ
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転々(2007年製作の映画)

3.9

オダジョー見たさで何気なく観たら、好きな雰囲気でずっと観ていたくなる心地いい作品でした。
ゆる〜っとほんわか脱力系。何も起きないけど、でもちょっとキュンとくる。

吉祥寺から霞ヶ関まで、主人公のオダギ
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アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

4.3

1400年代のロシアが舞台。天才といわれながら不世出のイコン(聖像画)画家アンドレイ・ルブリョフの苦悩と再生を描く壮大なドラマ。

テンポがよく、会話も多いので話自体はわかりやすいのだけど、歴史的、宗
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.1

「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督の自伝的作品。

舞台はダブリン。親は離婚寸前、父が失業したせいでカトリック校からイジメや体罰が横行するシング・ストリート高校に転校し、ロクでもない学校生活を送
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

ダメダメだけどいい人な役をしているコメディタッチの中井貴一が好きなので、魅力を堪能しました❣️

史上最低の支持率の総理大臣が、記憶をなくしたらいい人になっちゃった!
ベタだけど何も考えずに楽しめるコ
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.9

実話に基づいた良作。

ナチスに略奪されたクリムトの名画を取り戻すために、オーストリア政府を相手に法廷で争う主人公マリア(ヘレン・ミレン)と弁護士(ライアン・レイノルズ)の物語。

ストーリーが進むに
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ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

4.0

“ゴッドファーザー・オブ・パンク”と呼ばれるイギー・ポップ&ストゥージーズをジム・ジャームッシュが撮ったドキュメンタリー作品。

他のドキュメンタリーとは愛情の度合いが違う。

イギーやメンバーのイン
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.9

とにかくストーリーは度外視して、頭を空っぽにしてロックを楽しもう!ってコメディ。

バンドを追い出され、お金を稼ぐために先生と偽って名門小学校に入ったダサくてウザい主人公のデューイ。

授業はすべてロ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.9

レビューが高評価なので期待値上がりました。

北イタリアの美しい風景とティモシー・シャラメのまだあどけない美少年ぶり、そして期間限定の恋という設定が、この作品全体をみずみずしく叙情的な雰囲気にしている
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.6

コメディな展開とノリノリのABBAの曲で気軽に楽しめる作品です。
メリル・ストリープをはじめ、おばさまたちが弾けてて観てるこちらもハッピーになりました。
ピアース・ブロスナンやコリン・ファースなどキャ
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.2

戦争が行われている架空の国で、牛乳配達の男と多国籍軍の英国将校に追われる女が恋に落ちる。クストリッツァ監督が主演も務める純愛ドラマ。

クストリッツァの映画は戦争の描写がデフォルトなので、一旦戦争の話
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.8

1989年カナダのモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件をモノクロ映像で描いたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督初期の作品。台詞が少ない静寂の中、モノクロームの映像が緊張感と深い印象を残します。

犯人は反
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.1

過去鑑賞記録

三船と志村喬の共演。
命短いヤクザを三船が、酔いどれ医師を志村喬が演じる。
三船の若さと才能にクギ付けになりました✨
酔いどれ天使、タイトル秀逸だな〜👏
再鑑賞したらちゃんとレビュー書
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.9

雪深いワイオミング州、ウィンド・リバーと呼ばれるネイティブ・アメリカン居留地でひとりの女性の凍死が見つかる。
ストーリーが進むにつれ、彼女がなぜ、どのように亡くなったのか、そして根深い先住民への差別が
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.3

たのしぃぃぃ💓💓
かわいぃぃぃ💓💓

ウェス・アンダーソンのセンスが隅々まで楽しめるストップモーション・アニメです。

ロアルド・ダールの原作をウェス・アンダーソンが手掛けたら、こんなにおしゃれでテン
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危険なメソッド(2011年製作の映画)

3.3

精神科医ユングとフロイトがなぜ決別したかを紐解くクローネンバーグ監督による史実に基づく物語。

フロイトとユングに興味があって観てみましたが、専門用語が多いし、共感性もないし、感動もない…

キーラ・
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.9

19世紀、デンマークの田舎町。
牧師だった父の教えを守り、村人たちへの善行を行いながら信心深く慎ましく暮らす姉妹のもとに、フランス内乱で家族を失い逃げてきたバベットがメイドとして住み込み始める。

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