leylaさんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

leyla

leyla

映画(2307)
ドラマ(17)
アニメ(0)

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

年末ドラン祭り。
グザヴィエ・ドラン監督&主演による同名戯曲の映画化。終始、重くてまったりしています。

田舎の閉塞感が、こんなにも人の心を狂気へと導くのかと恐ろしくなるサイコサスペンス。
ドラン演じ
>>続きを読む

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.7

年末ドラン祭り。
ダビデ像のようなイケメンのニコラを、ゲイのフランシスとノンケの女子マリーの友人同士で好きになってしまう胸きゅんラブストーリー。
ニコラの魅力にみんながトリコ。本人はそれを知っていなが
>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.3

こういう実話ベースの作品はたまりません。
夢とか青春とか親子の絆とか友情とか恩師と生徒の関係とか炭鉱に働く人々の想いとか、ひと言では言えない感動がいっぱい詰まっている。

NASAの技術者ホーマー・ヒ
>>続きを読む

世界の果てまでヒャッハー!(2015年製作の映画)

3.7

くっだらね〜!楽しい〜っ!笑える〜!
友人たちと旅先で起こるハチャメチャな珍道中。
おばあちゃんが一番ぶっ飛んでた!
ただ手持ちカメラの映像の揺れで酔ってしまったので、三半規管が弱い方はご注意を。
1
>>続きを読む

スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

3.9

アレックス・プロヤス監督による映像美に酔いしれる映画。

登場人物は3人のみ。自作の飛行機に乗ってこの土地を離れたいと願う車椅子に乗る兄と、離れたくない妹、北へ向かう途中に立ち寄った逃亡者の男。兄と男
>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.6

「リトル・ミス・サンシャイン」の監督夫婦が手掛けたラブストーリー。思っている以上にファンタジー色が濃かった。ゾーイ・カザンが脚本でヒロインも演じています。祖父はエリア・カザンなんですね!すごい一家。>>続きを読む

メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

4.3

何回目かの鑑賞。オダギリジョーと西島秀俊をWで観られる、自分にとっての眼福映画なのでヨコシマな気持ちが半分。この作品のオダギリジョーは最高に美しく、まだまだ無名でダメな役の西島秀俊も貴重。

作品の内
>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.8

ホドロフスキーの未完の作品「DUNE」制作についてを本人と制作者たちの証言を元に描いたドキュメンタリー。完成したら12時間にも及ぶ作品になるし、ホドロフスキー監督だと一般ウケしないだろうからと、オクラ>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.9

何せ100年前の映画なので、画像は悪いし、カメラの位置も正面だけだし、効果音もないし、セリフも思うように入れられない。制約がある中で創っているものなので見づらいのは仕方ないかな。

この時代にこの映画
>>続きを読む

スパニッシュ・アパートメント(2002年製作の映画)

3.6

主人公のフランス人大学生がスペインに留学し、他国の学生たちと1年間ルームシェアする日々を描く青春ドラマ。

フランス、ドイツ、イギリス、スペインなどいろんな国柄が出ていてそこは面白かったし、青春時代の
>>続きを読む

SUPER 8(2001年製作の映画)

3.9

クストリッツァ自身のバンド「ノー・スモーキングオーケストラ」のツアーを撮ったドキュメンタリー。

ザラッザラのモノクロ映像がカッコいい。メンバーが本気で悪ふざけしてて陽気で、クストリッツァの作品同様、
>>続きを読む

ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)

4.6

遅ればせながらの初クストリッツァ作品。なんでしょ、この感じ。たぶん初めてフェリーニを観た時のワクワク感に近い。

ハチャメチャでワケのわからない展開なんだけど、目がそらせない。賑やかでシュールでユーモ
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

若草物語は読もうと思ったこともなかったなぁ、そういえば。4人姉妹の話ぐらいしか知らない。
お父さんが牧師でお母さんがボランティア精神に溢れ…そんな素晴らしい両親だから姉妹もとても優しくて素敵な関係なん
>>続きを読む

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.7

前半ラブコメからの後半の展開は予想外でぐんぐん引き込まれた。
途中で観るのやめるともったいない。(ちょっとやめそうになった)

レビューでワム!の「ラスト・クリスマス」がテーマと知っていたので、なるほ
>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

難民問題を扱う2作目。この作品はいつものカウリスマキ作品よりも深刻でメッセージ性が強かったように思う。

社会の底辺で生きる人々を描き、希望を与えてきたカウリスマキ。この作品も同様に、どこの国の人であ
>>続きを読む

ネコのミヌース(2001年製作の映画)

3.7

オランダの人気童話を映画化したファンタジー。原作はアンデルセン賞受賞作家シュミットの代表作です。

猫😺が見たくて猫以外のところは飛ばし見しようと思ったら、インテリアやファッションなどすべてが可愛くて
>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.9

観終わって、実際にこういう人がいてこんな末路を辿ったのかという悲しさの方が大きく残った。根底にはマイノリティの苦しみが描かれている。

第二次大戦中、解読不能といわれたドイツの暗号「エグニマ」を解読し
>>続きを読む

マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

3.2

ヘビーなの観たい気分じゃないので、軽く観るのにちょうどいいかなと選んだ大人のラブコメ。
パリに住む裕福なアメリカ人夫婦の晩餐会にメイドのマリアが身分を隠して参加することに。マリアの恋愛騒動が勃発し…。
>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.7

スパイク・リー監督だから黒人差別へのメッセージ性はかなり強い作品だけど、潜入捜査ものの作品としてもテンポがよくて楽しめる。主役はデンゼル・ワシントンの息子で、お父さんが主役を務めた「マルコムX」とも繋>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.9

実在する株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォードの半生を彼の原作を元にスコセッシ監督がディカプリオ主演で映画化。巧みな話術で儲けていき、あっという間に億万長者に。26歳で49億円、その成り上がりっぷり>>続きを読む

またね(2014年製作の映画)

3.8

毎日窓辺で顔を合わす、向かいのアパート同士のおじいちゃんとおばあちゃん。意識して照れちゃうとこが微笑ましい。手や顔のシワまで素敵です。
ジャームッシュの「パターソン」的な日常のささやかな繰り返し。
>>続きを読む

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.4

ストーリーとしてはよく出来てるタイムループもので、最後まで引き込まれたけど、あまり好みではなかった。
あの時ああしていれば…の結果がこんな風になったんだ〜という設定は面白かったけど、それが何度も起こる
>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.9

やるせない…。ひとつの愛を貫く形。

時代背景や閉鎖的な田舎の特性など、同性愛への差別が酷かったことは容易に想像できるけど、それよりも愛し合っているのに会えない辛さの方が2人にとっては大きかったんだろ
>>続きを読む

バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.9

BSで放映されてたので久々に再鑑賞。

やっぱり面白い。かなり昔の映画なので突っ込みどころは多々あれど、この映画にはヒッチコックのやりたい演出がテンコ盛りって感じです。

消失系の最初なのかな?この映
>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.0

ビッグ・フィッシュはホラ吹き、大嘘つきの意。
ティム・バートンワールド全開のファンタジーに、現実的なストーリーを織り交ぜた、いつものバートン作品とはひと味違うストーリー。ティム・バートンの映像はやや食
>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

取り返しのつかない過去を背負った主人公リーの後悔と虚しさを全身から漂わすかのような演技、ケイシー・アフレックの存在感が光っていた。

あんなに辛いことがあったら、誰も簡単には立ち直れないし、希望なんて
>>続きを読む

マイ・ルーム(1996年製作の映画)

4.0

王道中の王道ともいえるヒューマンドラマ。豪華キャストでいかにもって感じが苦手で今まで敬遠してました。メリル・ストリープ見たさでしたが、観てよかった!

ダイアン・キートンとメリル・ストリープが姉妹役で
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

17歳、どこの家庭にも1つや2つはありそうな問題を抱えた高校生の葛藤を描いた等身大の青春映画。

母親とのやりとりや友だちとのエッチ話、イケてない自分と決別したくて背伸びしたりだとか、リアリティがあっ
>>続きを読む

あこがれ(1958年製作の映画)

3.9

5人の悪ガキたちが憧れの年上女性とその恋人との仲を邪魔しようと悪戦苦闘する姿を綴る短編作品。

まだ恋も知らない悪ガキたちの気持ちが伝わってきて、懐かしい気持ちになれます。

憧れの女性を演じるベルナ
>>続きを読む

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.8

トリュフォーの長編2作目。

最初は漆黒の夜の街を逃げる男のカットから始まり、なんか起こりそうと思わせるのに、あれれ、いきなり知らない男と普通に会話しちゃうのかって具合に、88分の中に拉致や銃撃戦、殺
>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

SFだからと敬遠していたけど、思っていたのと違ってこの映画の根底にあるのは人間の本質を貫くテーマで、ノーラン監督にも近い感覚。たった106分なのにそれ以上の深みがあるのは、緻密な構成と描写のためかな。>>続きを読む

きっと ここが帰る場所(2011年製作の映画)

3.8

ロックスターを全盛期に引退し、歳を取っても派手なヘアメイクをしたシャイアンをショーン・ペンが演じる。いつもカートを引っ張って歩く、風変わりだけど内気で純真な元ロックスターの役づくりが魅力的。

30年
>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.3

スミからスミまでとにかくオシャレで可愛いフレンチミュージカル。

ピンク、水色、イエローなど淡い色使いのワンピースや帽子、作業服まで全部がステキすぎてハフ〜ン💕となります。

ミシェル・ルグランの音楽
>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.5

美しい荒野の映像から始まったと思いきや、ハビエル・バルデム扮するシガーの驚愕の殺戮シーン。その不気味すぎるおかっぱ頭と形相に、ひたすら怖い怖い!と思って観ているうちに、流れる血さえ心地よくなっていき、>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.7

不穏な雰囲気で始まり、いったいどんな内容かわからないまま進む。やがて、ストレートなラブロマンスになるという独特な世界観。その振り幅が大きいのはすごいと思う。

青い光や色の使い方や劇伴の入れ方など創造
>>続きを読む

プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)

4.3

予想以上によかった💕
大好き💕💕💕

内気でダサイ14歳の少年ダンカンが、ひと夏の経験を通して自分の殻を打ち破る青春ストーリー。

大人の都合で振り回される子どもはいつもそう、大人に支配されて我慢しな
>>続きを読む