ditaさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.5

@シネ・リーブル梅田  

前作同様色と光で心情を表すショットに唸る。昔自慢、今は演じているだけで本当のわたしは違う。もう…どこのわたしですか。ケイトが壊れゆく様に胸がチクチクした。今回のウディ役=ジ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

@シネ・リーブル梅田(1回目) 2018.6.24

あぁもう大好きだ…もともと映画をつくる映画が好きなのもあるけど、その人の好きなものを他人が否定しないことって、創作の世界だけじゃなくて社会におい
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マッド・ダディ(2017年製作の映画)

3.5

@シネマート心斎橋  

愛すべきB級、面白かった!襲う理由は不明でもルールは明確という素晴らしさに加え、ニコケイの現状への吐露が泣かせる。カメラワークに不満はあれど何よりクレイジーなニコケイ!これだ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.5

@MOVIXあまがさき  

こういう話って、特別な君が周りを変えていくかに主眼が置かれがちやけど、これは特別な君を周りが変えていく話でもあったと思う。友達がバカにされて悔しいと思うジャックの勇気と優
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ほんとにあった!呪いのビデオ BEST10(2018年製作の映画)

3.5

@第七藝術劇場  

楽し怖し。わたしにとっては仕事のストレスを発散する元気ビデオ、とでも言うのだろうか。これは演出者の腕とセンスが顕著になるいい題材やと思うなぁ(偉そうに。老人で大笑いして、首のやつ
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ダークサイド(2018年製作の映画)

3.0

@シネマート心斎橋  

未体験ゾーンを楽しむつもりで観始めたらオープニングが格好良くてびっくり。画もファッションも90年代っぽい感じで好きなやつやった。その設定いる?とか散々引っ張ってこれ?とか言わ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.5

@塚口サンサン劇場  

シリーズ未見コレも初見。冒頭こそ世界観に圧倒されて乗り切れなかったけど、これは怒った人が怒った人を追いかけるだけじゃなくて、モノ扱いされた女性や抑圧された人間が尊厳を取り戻す
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かぞくへ(2016年製作の映画)

4.0

@シネ・ヌーヴォ

邦画洋画を区別するとかそういうのではなく、この映画が創られた国に生まれてよかったなぁとしみじみ思った。観ている時はひたすら胃がちくちくしたけど。旭も洋人も佳織も負を断ち切れない理由
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アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.0

@シアターセブン  

惰性に慣れきったわたしには眩しい世界で、どこか引いた目で観ている自分が嫌やなぁと思いながら観てたけど、役を演じる役者が役者本人と重なった時はグッときた。74分ワンカットでやりた
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用心棒(1961年製作の映画)

4.0

@大阪ステーションシティシネマ ~午前十時の映画祭9~  

客席が六十郎くらいの人たちばっかりやったけど、めっちゃ面白いから十郎や二十郎も観ようぜ。三船の色気が半端なくて惚れるのはもちろん脇キャラも
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

@ MOVIXあまがさき  

見えない映画だった。骨が折れる。傷を負う。命が尽きる。全てがフレームの外で起こり、わたしたちは結果だけを知る。今この映画が公開されることが「タイムリー」と言われる狂った
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ルイ14世の死(2016年製作の映画)

3.0

@第七芸術劇場  

まだかまだか?今ちゃうんかい!と思ってしまった時点で監督の思うツボ。この王のことを心から心配してたのは犬だけやったのかもしれないなと思うとわたしの心配をしてくれるのはきっと猫だけ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

@MOVIXあまがさき  

隅から隅まで楽しい映像と可愛い犬たちにわくわくしつつ、同時にとても厳しい目線を感じた。どうしても殺処分の現状やハンセン病を想起してしまう。邪魔なものは排除し都合の悪いもの
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

5.0

@塚口サンサン劇場

ことばにしたくないくらい完璧な世界観やった。ひとつのエピソードや台詞だけでわかる人物描写。恐ろしくも魅力的なクリーチャー。ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか生か死かよりも、彼
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.0

@シネ・リーブル梅田  

勝手な先入観で自分には向かない作品かと思ってたけど見事に予想を裏切られた。こんなに楽しい映画そうそうないし、人生の宝物になる台詞に出会えた。「生きることが好きだ」もうこれだ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

@TOHOシネマズ梅田  

青春映画としては王道やけどしっかり泣いた。アラニスを聴く17歳も母親に愛されていることなんてわかってるのにわからないふりをするのも全部わたしだった。ひとつだけ不満があると
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.0

@大阪ステーションシティシネマ ~午前十時の映画祭9~  

く、狂っていやがると思わず呟いたりヘルツォークかよと思ったりセカオワはこれ観ても世界の終わりを名乗れるのかと思ったり(関係ないけど。ワルキ
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カーキ色の記憶(2016年製作の映画)

3.5

@シアターセブン  

アサド政権下のシリア。フィクションと現実の映像が交互に映し出される度に何でこっちが現実やねんと苦しくなる。世界の人々はシリア国民が自然災害で死んでいると思っているのではないかと
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メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

4.0

@シアターセブン  

まさに奇跡の映画だった。あの時代の空気や青春の刹那を切り取ったショットの数々が最高に格好良くてヒリヒリした。90年代青春真っ只中だったわたしが、もしリアルタイムでこの映画に出会
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枝葉のこと(2017年製作の映画)

4.0

@第七藝術劇場  

圧倒的な生(ナマ)に胸が掻き毟られた。全然違うのにパターソンを思い出した。幾重にも蓋をした心の奥から漏れる狂気は日常に飲み込まれ、またクソみたいな明日がやってくる。少しくらい行動
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.5

@梅田ブルク7  

母が、彼女が「ジョー!」と叫び呼ぶ声だけが過去と現実の狭間で苦しむ彼を留まらせていた気がした。I've never been to meな彼が本当に殺したかったものは何なのか。少
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ウィッチ・フウィッチ(2018年製作の映画)

4.0

@第七藝術劇場  

小川紗良が「はい、魔女です」って言うた瞬間から魔法に掛かり、ずっとどきどきしながら観た。魔女と狼男というファンタジックな題材やけどちゃんと恋と欲とエゴが描かれていて、誰が何と言お
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.5

@109シネマズ大阪エキスポシティ  

原作未読アニメ未見。映画って役者の輝く今を映像にすることも重要だと思っているので、小松菜奈のおそらく今しか出せない小松菜奈っぷりを作品として残しただけで価値が
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アメリカン・ヴァルハラ(2017年製作の映画)

4.0

@シネマート心斎橋  

イギー好き好き言うてるけど実はにわかファンなので上っ面の感想になるけど、超よかった!真摯な音創り、昂るライブ、格好よくてお茶目なイギーにずきゅーんってなる。イギーとジョシュが
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

4.0

@シネ・リーブル梅田

おーいみんなーこっちの犬もめちゃくちゃ面白いよ!(ウェス犬はまだ観てへんけど)
これもネタバレ厳禁映画やから感想が難しいけど、今年イチ胸きゅんラブストーリーでした。爽やかボーイ
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

@大阪ステーションシティシネマ  

冒頭からダニエル・デイ=ルイスのだだ漏れる色気に完全にやられ、中盤は男と女のラブゲームにぞわぞわし、観終わった直後はガッツポーズとともにありがとうPTA!と叫ぶ。
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

4.0

@シアターセブン  

奥歯をずっと噛みしめながら観た。どんな感情も追いつかず、思考が停止した。平和ボケが悪いことだとは思わない。むしろ彼らが命懸けで発信するメッセージを命を懸けずに拡散出来るのはわた
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.5

@ MOVIXあまがさき

ミシェルの震え声はいつ聞いても震える。スリル、ショック、サスペンスな展開に長さは全く感じなかったけど山場ってどこやったっけと振り返りつつ最終的にはケチクソジジイめ!という感
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ダリダ~あまい囁き~(2016年製作の映画)

3.0

@テアトル梅田  

まさにスター=恒星。放つ光が強すぎるが故の孤独。近付いてきた男を照らせば照らすほど男たちは自分の暗さや影の大きさに気付く。作品としては長く感じたけど彼女のエナジーを描き切るには時
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.5

@ TOHOシネマズ西宮OS  

結局人生は山あり谷あり谷間あり(最低。「映画化を何度も断った」モリーが映画化を認めたってことはそういうことなんやろなという穿った目で見てしまったけど、なかなか面白か
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あなたの旅立ち、綴ります(2016年製作の映画)

3.5

@塚口サンサン劇場  

例えば仕事が忙しくて家事が疎かになってる時にめっちゃ几帳面な同居人が「冷蔵庫の中汚いなぁ」って言うてきたら殴りたくなるし、要するに正論って言うてることは正しくても人格や言うタ
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ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.5

@シアターセブン  

銃撃戦、爆破、瓦礫、遺体。過去ではない、これはたった数年前の映像なんだと自分に言い聞かせる。「おはようコバニ」の声とともに描かれる希望もあるし、きっと映画が伝えたいこともそれだ
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霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

3.0

@シアターセブン  

どーん!きゃー!じゃないホラー。話自体はわかったような全然わからないような。恐怖は存在するものなのか、思想や想像が生みだすものなのか、そういう時は歌ってみたらいいんやろうけど歌
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

4.0

@MOVIXあまがさき(1回目) 2018.5.18

かつてネプチューンマンはこう言った。
「キン肉マン、キミはこの世に完璧などというものはないといったな。しかし、わたしはみつけたぜ。この世に完璧な
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.0

@塚口サンサン劇場  

塚口のリバイバル上映に外れ無し。
バンドの成功と挫折という王道ストーリーにイーストウッドの憎い演出が加わり楽しいし泣けるし最高。君の瞳に恋してる辺りからボロ泣きでフィナーレは
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

@塚口サンサン劇場  

ぶちおもろいもん観せてもろうた。観とらんやつが「やくざを格好よく描くなんて時代遅れ」とか言うちょるけど、豚の糞食わせ食わされする奴らのどこが格好ええんじゃ。瀧のダサセーターの
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