ゆうぞうさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ゆうぞう

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赤頭巾ちゃん気をつけて(1970年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

1968年の東大紛争のニュース映像を挟み、東大入試中止に将来をどうすべきかと悩む日比谷高校三年生の庄司薫君の日常を描いた作品。

愛犬の死、思いがけぬ怪我、性への渇望、将来の自分の在り方、エリート街道
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.3

ポリコレ描写は苦手なものが多い。
私はわかってますよと言いつつも
人種の違いも性の在り方も オブラートに包んで無かったものにしようとしている感がどうも好きになれない。

「赤と白のロイヤルブルー」
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裸のランチ(1991年製作の映画)

3.5

ウィリアム・S・バロウズの原作をデヴィッド・クローネンバーグ色に染めた問題作。
バロウズをモデルにした麻薬中毒者のウィリアムが見た世界だから
観ている側は狐につままれた状態で何が起こってるのかわからな
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ブギーマン(2023年製作の映画)

3.5

今までに「ブギーマン」とタイトル付けされた作品はたくさんあるけれど
スティーヴン・キング原作はこの作品のみ

ブギーマンが神出鬼没に現れ次々と殺戮を繰り返すスラッシャー映画かと思いきや
ブギーマンと少
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.4

人口過多により食糧難になった社会に"ソイレントグリーン"なる加工食を政府は週に一度配給するが

さてそのソイレントグリーンの原材料は何だ?と真相を追求する刑事ソーンを
演じるはチャールトンへストン
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夢みる校長先生 子どもファーストな公立学校の作り方(2023年製作の映画)

3.8

時間割りも無し通信簿も無し
公立学校でありながら
子供ファーストの教育を考え実行した校長先生達のドキュメンタリー

82分足らずの作品だし校長先生の話が面白くあっという間に終わるけど
独自に打ち立てた
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バービー(2023年製作の映画)

3.4

カラフルな映像と笑いの中に
問題定義を投げ掛けた良作

だけど、好きか嫌いかと問われれば
嫌いではないけど好きにはなれない。

B級でも友達みたいに大好きになる作品もあるけど、こればかりは映画との相性
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人狼ゲーム 夜になったら、最後(2021年製作の映画)

2.8

コーエン兄弟の映画やTVシリーズ「ファーゴ」みたいに個性あるメンバーが出てくれば食らいついたのに、モブキャラクラスの登場人物ばかりで1人として魅力的な人が出てこない

そんな中で人狼は誰だ?と騒いでも
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西陣心中(1977年製作の映画)

3.0

西陣織りをテーマにした芸術性高い作品かと思いきや
魔性の女を主役に周りの人々がその色香に翻弄されていく様を描くサスペンス劇場みたいな作り

肝心の西陣織りは背景にしか過ぎず
女が何故に西陣織りに惹かれ
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ザ・ビーチ(2020年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

未体験ゾーンの映画たち 2022年公開作品

海辺の別荘を舞台にした若き恋人たちと中年夫婦の4人の室内劇かと思いきや
観ているうちに思いがけない方向へと物語は進む

精神疾患を抱えてそうな妻の目に宿る
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フェノミナ(1985年製作の映画)

3.5

周期的に観たくなる映画があるけど
この「フェノミナ」は冒頭の美しいスイスの景色から瞬時にして何度もその世界へと入り込んでしまう

当時14歳のジェニファー・コネリーは「フェノミナ」と「ラビリンス」で大
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エンバー 失われた光の物語(2008年製作の映画)

3.3

ずっと前にケーブルテレビでこの作品の終盤をチラッチラッと観たのだが
映画は絶対に最初から観たい派なのに
あれ?どうしてその時は途中から観てしまったんだろう。

たぶんジャン=ピエール・ジュネ「ロストチ
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地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.5

午前10時の映画祭

1957年制作
こういう本格的SF映画が自分の生まれる前に作られていたとは東宝特撮チーム素晴らしい

確かに異星人ミステリアンやロボット怪獣モゲラのネーミングは時代を感じ微笑まし
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ラビッド・ドッグス(1974年製作の映画)

3.4

これは思わぬ拾い物
タランティーノやティム・バートンに影響を与えたイタリアホラー映画の父マリオ・バーヴァの1974年の犯罪サスペンス映画だが
4人組の強盗団が大金を盗み逃亡を図る………


あぁ、その
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キャノンボール(1980年製作の映画)

3.0

久々に観たけど
これってジャッキー・チェンやマイケル・ホイ作品でお馴染み
ゴールデンハーベスト(嘉禾電影有限公司)作品なんだね。

ドラマシーンはゆる~いけど、みんな楽しんで撮影に参加したんだろうな。
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ナチスに仕掛けたチェスゲーム(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

脳は記憶を蓄積し、その記憶は美しい物語に脚色する。
そして時には残酷なほどに苦しみの極限に追いつめる反面、時には救済のためのカタルシスへと導いてくれる

ナチス軍資金集めのためオーストリアの貴族達の資
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イビルアイ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「パラドクス」のアイザック・エスバンだからと期待したけど捻りが弱いなあ。

三つ子の姉妹と魔女との戦いを寓話めいた演出で見せる導入部は良いのだけど
現代パートは寓話をなぞるような展開で
何一つ驚きがな
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

険しい顔のサンドラ・ブロックが
幼い子供二人相手に
「どんな時も目かくしを絶対に取らずに絶対に喋らないこと」と始まるが
これからどんな展開を見せてくれるのかとワクワクしてたら
シャマランのあの映画を思
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

大好きなヨーロッパ企画の映画第2弾。

老舗旅館を舞台に2分間のタイムループに巻き込まれる人々を描いたコメディだけど

劇場内、最初のループはクスクス
5、6度目はワハハと盛り上がり楽しい映画鑑賞の時
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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

3.0

待ってました。こういうのを待ってました。
もちろん名作とも呼べないし芸術性云々とも言えないけど
高校の頃の観ていたお昼のロードショーみたいなチープさ
こういうのを待ってました。

古くから親しんだキャ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

初日1回目に行ったけど
満席に近い状態

やっぱりこのシリーズ面白いわ
2時間43分の上映時間は
あっという間

カーチェイスや列車内でのアクションも良かったけど

今回は魅力的なキャラクター多かった
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

3.5

アイスクリーム屋に勤める女(吉岡里帆)と女流作家(モトーラ世理奈)の交流、
蒸発した父を探しに突然やってきた姪っ子(南琴奈)と叔母(松本まりか)のちょっとしたバトルをメインに
お洒落な映像と音楽でその
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サムワン・インサイド(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

久々に「13日の金曜日」や「スクリーム」などの殺人鬼が人を襲うスラッシャー映画でも楽しもうと観てみたけど
これは心に傷を持った若者達の心の再生と未来への旅立ちを描いた青春物として描いた方が良かったのか
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ヒッチハイク(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

低予算ながら面白い映画を作ろうと頑張った制作チームと出演者一同には拍手を送りたい。

ホステージとなった二人の男女の時系列の歪みから、
これはジャームッシュがティルダ・スウィントンを大空に舞い上げたよ
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フラクチャード(2019年製作の映画)

2.2

「あぁなるほどね」と開始20分ほどでオチがわかっちゃったから、あとは答え合わせするみたいでハラハラもドキドキもない

こんな手垢のついた構成なら
30分から40分の短編としてまとめた方がメリハリ効いて
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.9

1作目からの大ファンなのでレビューを書こうとしたら恐ろしく長くなったので、短めにするぞ

そうだ! その人にとってその人がいる場所はあるんだ!
その場所は過去じゃない

じいさんになってもあんたがいる
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

劇場を出てふと気づいたら
「あれ?俺ニヤニヤ笑ってる」
そんな気持ちになる映画「1秒先の彼」

タイムラグ(時間差)を元にしたほのぼのSF物語だけど、誰でも恋する相手はいつも数秒先を歩いてるよね。
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.2

話題のミーガン 観てきたけど
すっかりミーガンの魅力に取り憑かれてしまいました。

しかしこの作品、楳図かずお作品を思わせマニアとしてはたまらないんだけど、
もう一つ、ロボットが反乱を起こす1973年
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お!バカんす家族(2015年製作の映画)

3.0

チェビー・チェイスのグリズウォルド家のコメディロードムービー、18年ぶりの第6弾「お!バカんす家族」

今回は成長した長男ラスティが二人の息子のパパになりアメリカ大陸横断の旅にでるが
チェビー・チェイ
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波紋(2023年製作の映画)

3.9

ほとんど無表情の筒井真理子を見て
踠いても逃れられない悲しき人の運命と嘆くか
困難があるからこそ、さあ笑って前に進もうと70年代ドラマ風に立ち向かうかと感じるのは人それぞれだけど
監督のニュートラルな
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デッド寿司(2012年製作の映画)

2.5

こんな事は有り得ないと眉をしかめるか、有り得ない世界を「くっだらねえ」と言いつつも楽しむかは人それぞれの自由

製薬会社に復讐を誓う男が死んだ細胞を邪悪なものとして蘇らせるウィルスを開発するが、それが
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.8

指先が触れる瞬間
唇が触れる瞬間
肌と肌が触れる瞬間

気持ちが小刻みに揺れ動く

ヘンタイ ホモ野郎

罵りあいつつ 微笑みあう二人

泣けた…

ゲスト(2009年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

韓国映画「箪笥」のリメイクらしいけど観ていないので何の知識もなくこの「ゲスト」を観たけど、浅いなあ………
悪い奴は悪い奴のままで先が読める展開と言うか……

しかし、毎度の事ながらこういう映画の保安官
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青春のお通り(1965年製作の映画)

3.0

吉永小百合・浜田光夫主演だから東京が舞台と思いきや大阪弁を喋る吉永小百合。
出演者みんなの「なんちゃって大阪弁」はご愛敬だが、大阪駅前や天王寺動物園、千里ニュータウンの懐かしい映像がチラッと映し出され
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.9

生きとし生けるものの存在意義は他の生命によって絶えず変化し続ける
時には愛するものであったり癒しであったり、利用できるものであったり憎悪の対象であったり

本作はロバのEOのロードムービーであるが、ロ
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