ゆうぞうさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゆうぞう

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男はつらいよ ぼくの伯父さん(1989年製作の映画)

3.9

「男はつらいよ」42作目
この作品から満男を中心に寅さんは人生の先輩そして恋の指南役として登場

「自分を醜いと知った人間は決してもう醜くねえって。な?」

自分の恋が不純だと悩み卑下する満男に寅さん
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流転の地球/さまよえる地球(2019年製作の映画)

3.3

気になる中国の作家・劉慈欣(りゅうじきん)の「流浪地球」の映画化
科学的根拠に基づきながらも天文学的数字クラスの壮大な発想の劉慈欣作品だから映画制作チームも相当な力が入ったと思う。

たしかに映像やC
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.0

最初から最後まで予想通りの展開
何かの焼き直しみたいな展開で驚きもなく怒りもなく悲しみもなく感動もなく

ただ、横浜流星の演技はいい
虐げられた環境で目に明かりのない彼の演技
次第に人として成長してい
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.0

僕が存在しない世界を天使が見せてくれたとしたら、僕の知ってる人々は幸せな顔をして微笑んでいるだろうか…
それとも生活にやつれ悲しい表情で肩を落とし町を歩いてるだろうか

1人の人間の存在は多くの
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屋根の上のバイオリン弾き物語(2022年製作の映画)

4.3

映画「屋根の上のバイオリン弾き」はミュージカルベスト3に入れたいくらいに好き。

最初に観たのは1996年帝国劇場にて西田敏行さん演じるテビエから

その後ノーマンジュイソン監督作品を観たのだけど、こ
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.5

美しい一瞬に引きがねをひき
永遠にしようとしたのか
絶望のあまり何処までも続く暗闇へと堕ちていったのか
それは青年中尉とサーカスの綱渡りの娘にしか分からぬことだけど、
微笑む彼女の姿に重ね一発の銃声音
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イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-(2019年製作の映画)

3.0

自分はいわゆる「方向音痴」の真反対
特別な対義語はなく「方向感覚に優れている人」なんだけど
初めての場所でも目的地にすぐに着いちゃうし遊園地の迷路も何故か出口を見つけてしまう

だからこそ「迷う」とい
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高台家の人々(2016年製作の映画)

3.3

なんとも可愛らしい映画

妄想癖のある平野木絵(綾瀬はるか)と人の心が読める家系の高台光正(斎藤工)とのラブストーリー

人の心が読めることは幸せなのか?不幸なのか?との普遍的テーマが底辺にはあるけれ
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ザ・プロシージャー:謎の実験室 Part.1(2016年製作の映画)

3.1

くっだらねー!
と言いつつ大声で笑ってしまった

困惑する男の顔が最高

高速道路家族(2022年製作の映画)

3.8

高速のSAで路上生活を送る家族と
それを見守る中年女性

これは大きな意味で考えてしまう映画だから、いま頭の中で色んな思いが交錯中

慈愛とは?
親の愛、うとましい愛、すがりつくような愛、命あるものが
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9

前作も面白かったけど今回はさらに面白くハラハラする展開

デジタル画面のみで進行する斬新な手法だけでなく今回は登場人物に感情移入できた。
ひょんな事から事件解決に協力するお掃除お助けマンのハビエルや友
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

金無し休みなし免停寸前のタクシードライバーと92歳のマダムとの心の交流を描く映画だけど
観ていて不快感はまったくないし悪い映画ではない、むしろ好きかも。
隣の席のお兄さんはグスグス鼻を鳴らしてたしね
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

身体がリズム刻むほどに演奏シーンは圧巻。
原作コミックのファンであるけどその世界観は壊さずに胸熱な時間を過ごせたな。

ドラムの玉田が好きなので
「SO BLUE」でのソロシーンは涙あふれてしまった
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.6

複雑に張り巡らされたネット網により
どこにいるのかだけでなく過去の行動さえもいとも簡単に誰かに見られてしまう現在

そういう映画の展開を観ていながら
ふと過去1956年作品「誓いの休暇」やデシーカの名
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夢はあなたに(1949年製作の映画)

3.0

ヒッチコック「知りすぎていた男」での
絶叫顔とケ・セラ・セラを歌うドリス・デイ

そして父の自慢のレコードライブラリーで聞いてたドリス・デイ

そんなわずかばかりの知識の中から
彼女が素晴らしい歌手だ
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サマー・ストック(1950年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

世相を反映し問題提起を投げかけた社会派ミュージカル大作もいいけど
やはり気軽に楽しめスイングするようなノリのミュージカルが好き

ジュディ・ガーランド、ジーン・ケリー主演、1950年作「サマーストック
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ソルト(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ロシアの二重スパイであることを暴露されたイヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)がCIAの元から逃げ去るが二転三転する展開にいったい彼女はどっちの側なんだと一瞬わからなくなったりで、とにかくスピー>>続きを読む

おいしい家族(2019年製作の映画)

1.8

何だか空回りしてるね

ちょっと変わった包装紙で独特な見せ方でプレゼントってやりたいのかもしれないけど中身は平凡すぎるってやつ

一人として生きてないよね
一人として魅力的な人物出てこないよね

一番
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ゴールド・パピヨン(1984年製作の映画)

3.3

エロティックコミック「グウェンドリンの冒険」を
「エマニエル夫人」「O嬢の物語」「マダムクロード」などのお色気映画の巨匠ジュスト・ジャカンが映画化

だからこそ必然性ないのに「乳出せー」「ケツ出せー」
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

あまりにも色々と受けとめすぎて
いまだに言葉が見つからないままでいる。
台詞として吐かれる言葉が痛いくらいに刺さり途中で退席しようかと思ったほど。

舞台劇から映画化されたのものだけど、チャーリーの部
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【ある意味ネタバレな徒然草的なるもの】

ぶつかりそうになった人に舌打ちをしたり前方を塞がれ「早く行けよ、ばばあ」と心の中で悪態ついたり
いつから見知らぬ他人を意地悪な目で見るようになったんだろう。
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ドリアン・グレイ/美しき肖像(1970年製作の映画)

3.3

「絵の中の肖像画の僕はいつまでも若々しい、老いるばかりの現実とエバーグリーンな絵画の時間が反転すればいいのに」

オスカー・ワイルド原作の「ドリアン・グレイの肖像」を現代に置き換え
多くのヴィスコンテ
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丑三つの村(1983年製作の映画)

3.5

閉鎖的な村での大量虐殺

これはまるで「八つ墓村」ではないか!と思ってたら1938年に実際に起こった事件を元にしての映画化なんだ

肺を患い徴兵検査を不合格になった男が村人から避けられるようになり
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バイオハザード II アポカリプス(2004年製作の映画)

3.8

そりゃあ、
小説やゲームなどの映画化は別物とわかってるけど
PS「バイオハザード」をやりこんだ者としては1作目の映画化された作品は「これじゃない」感があり
気にはなってはいたもの2作目からは手つかずな
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血を吸う粘土(2017年製作の映画)

3.0

吸血粘土が人を襲うって発想
無理あるでしょ、表現限られるでしょ

と思って観てたら粘土はエバーチェンジングに彫塑できる物体なんだよね

だからこそ変幻自在に形を変える粘土は恐ろしく、グロいんだけど
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GOLDFISH(2023年製作の映画)

3.8

そんなにパンクに詳しいというわけではないけど「SEX PISTOLS」や「The Clash」は青春時代の登竜門としてよく聴いていた

この映画はアナーキーの藤沼伸一さん初監督作品だけど
映画としても
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ガバリン(1986年製作の映画)

2.6

ほのぼのホラーコメディ映画

心に傷を負いベトナム戦争から帰還した男が
亡くなった叔母の屋敷で執筆活動を始めるが、都合よく現れる化け物達がセサミストリートのマペットみたいで笑えて楽しめ、なんじゃこりゃ
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阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)

3.8

綺麗な女は損をするわね

中谷美紀扮する翔子が小学生の翔子に語りかける言葉

人に合わせず「自分」として歩きなさい、例え何か言われてもあなたを見てる人は必ずいるわと
勇気と同時に優しい気持ちになれる映
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すべての終わり(2018年製作の映画)

2.8

原因不明の天地異変により
遠い西海岸に残した恋人を救おうと主人公ウィルとこれから義父になる予定の男が救出に向かう

天地異変の原因は何も説明されず、パニックに陥った不安げな人々の起こす人災の方が恐ろし
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.5

ボードゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ」をベースに映画化された本作であるが、チョコボに似た鳥やトルネコに似た商人がチラッと出てきたりで「FF」や「ドラクエ」ファンも大いに嬉しくなる要素あり

しかし、
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エスター(2009年製作の映画)

3.4

怖いですね、怖いですね

と言いながら淀川長治さんが
子供の殺意を描いた1956年のアメリカ映画「悪い種子」を紹介してくれたけど残念ながらまだ観る事ができぬまま

2018年にはロブ・ロウがリメイクで
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.3

尊厳死を扱った映画だけど
ドラマティックな音楽は流れません
フランソワ・オゾン監督を通して
カメラはその場の情況を伝えるだけ

劇場を出るや
色んな思いが交錯して
気づいたら泣き顔になっていた

だけ
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.4

「現実が仮想空間に見えてくる」

この映画で一番忘れられない
四六時中ネットに毒されている我々に送られてるかのような言葉

デスゲーム闇サイトに過激なコメントを書き込んでいたためにサイト側から狙われる
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.9

うちの猫はちゅーるは「黒毛和牛」しか食べねえ~よ
主人は質素なのに猫さまは贅沢

と、話しに行きたくなるような小ネタを会話の中にあちこちと挟み
今回もちさとと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)のダラ~
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ミッドナイト・ミート・トレイン(2008年製作の映画)

3.0

PSゲーム「サイレントヒル3」の地下鉄のシーンを思わせる予告を観てから15年目にしてやっと観ることができた本作

視覚的にも面白かったしハラハラとするアクションシーンもあったけど
地下鉄を通しあちら側
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クラシック・ホラー・ストーリー(2021年製作の映画)

2.8

「クライモリ」から「ミッドサマー」
ちょっとだけ「キャビン」テイストをプラスして仕上げは「ザ・ハント」?
いや、そこまでの爽快感はないな

どこかで見たような話の進行でホラー映画お手本みたいな作りだし
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