全編クライマックス。高いテンションを維持し続ける壮大な画面と音楽、マッチョな人々。オーバーアクトもピッタリ。
こんなスケールの大きい作品を観て、たくさんの人々が簡単に死にゆくことに引っかかるんだから、>>続きを読む
一見無機質に見える人々の感情が突然走り出すのを目撃する感動!
劇中流れる音楽も抜群。画面の静けさに反してどれも熱を帯びていてかっこいい。観ておいて本当に良かった。
美しくって大好き。映像も勿論だけど、ハズレ者に対する眼差しが本当に美しい。アウトサイダーでも存在して良いんだよ。孤独者が社会で生き続けるには声を殺すしかないけど、人生を変えるほどの出会いがあれば、(た>>続きを読む
「何処か」へ旅立ちたい主人公は、同時に家族も愛している。弟が無邪気に「僕たちはどこにも行かない」と口にする時、彼の表情にはその相反した気持ちが映し出される。
まるで「音の無いダンス」のような街で、自分>>続きを読む
美しさに惚れ惚れ。マイノリティの物語であっても、彼らが互いに心を通わせる様があまりにロマンチックで、心が震える。
「この曲でお前を思い出した」って台詞にめちゃめちゃグッときた。
「出発」と同じく若者があてもなく暴走を繰り返す。しかし、彼は最後まで誰かと思いを通わせることができない。欲望は満たせても、理想の相手との気持ちの共有は果たせず、プールの奥深くに潜っていく。
悲劇でしか>>続きを読む
このラストは泣いちゃうよ。めちゃくちゃ好き。善き人が苦難に立たされた時、それまでの正しい行いによって報われる。それだけなのに、分かっているのに、嬉しくなる。
あと、女性を映す光の加減が本当に美しい。ヒ>>続きを読む
やっぱりフィンが好き。ダメな奴でクズと呼ばれ、反乱軍の存亡がかかった時でもカジノに行けば興奮しちゃう。でも味方のために命をかけ、最後には敵を倒す。どうあっても魅力的。前作と変わらず善の力を見せつける彼>>続きを読む
めちゃめちゃ面白いうえに、ベッタベタな友情で締めるんだから愛さずにはいられない。
このクソくだらない話を作るために、セレブをこれでもかと使ってるのも素晴らしい〜。こういうのに弱い、俺は本当に。
エンタメシリーズの祭りのあと。前作までのテンションは穏やかに引き継がれ、死に場所を探す旅が始まる。死の匂いを漂わせながら、くだらない世間もちゃんと映し出す。年齢を重ねても、死に様を見せる事で表現してい>>続きを読む
突然抗うことのできない恐怖に襲われる。どうしようもなく、諦めるしかない。そんな可能性が誰しもあるのだから世界は嫌だ。別にそれがこの作品のテーマじゃないけど。美しい物事を追い求める人々の醜さ、とか人生に>>続きを読む
感情移入する隙を一切与えない鬼畜の所業。ヤバい奴のヤバい言動を観るの、最高に面白いです。
ココアシガレット感覚で齧る人骨。
この世の悲しみには乗り越えられないものもある。それでもその悲しみを背負って生きていくしかない。そんな考え方がとても正しく思えて、沁みてくる。
アメリカクラシック。どんな奴でもみんな悩めるティーンで、それぞれの重圧を感じている。小さな集団で自分を維持することが全てであった彼らにとって、それを知ることがどれほど重要な事か。
とっても素晴らしいけ>>続きを読む
そりゃノスタルジアでしかないです。彼ら自身が未だに過去に生きているのだから。あの時代の呪いが彼らにも、僕たちにも、ベッタリ張り付いている。
今作でその呪いは解けるのではなく、まだまだ続いていく。彼らは>>続きを読む
2人が会えるかどうかに焦点が当てられる後半が良い。時間軸や設定はどうでも良くなって、ただその「運命」が成就することを願ってしまう。こういうのどんなものでも好きだ。
その「運命」のために幼馴染3人が地域>>続きを読む
ヒッチコックが「普通の人間の人生はつまらない、そんな人物の映画は撮らない」と言っていたけど、僕の人生は確かに映画になりそうになくて悲しい。
スクラッチ音のような鳴き声を出す鳥が群れをなして襲ってくる恐怖。
鳥に襲われパニックになる人々。初めて町に来た主人公を「お前が鳥を呼んできた!」と厄介者呼ばわりするコミュニティの閉塞感も怖い。男の母親>>続きを読む
周りからバカにされている主人公たちがグダグダと生きている序盤から最高。もうこれだけで自分が投影できて嬉しい。「俺の気持ちが分かるか!」なんて言ってしまうのも良い。
コミュニティのなかで見下されても、自>>続きを読む
冒頭のシーンの熱の入り具合と言ったら!人々の躍動、色彩、音楽、全ての要素が豊かに満たされている。タイトルが出た直後の静寂の数秒間、周りから「すごいね…!」という声が聞こえて頷いてしまう。これから素晴ら>>続きを読む
人間の姿に嘘がない。それまでの出来事が集約されるあの瞬間。滑稽であまりにあっさりと終わる。感動もあるけれど、それが人生だと言われているような。
あと、トム・ウェイツのエンディングは泣いちゃう。
破滅に向かい寄生してくる「友人」の危険な煙を吸い込み、それまでの生活を奪われてしまう。彼女の息苦しさが画面から伝わって恐ろしい。嘘が明らかになる、感情の抑制が効かなくなる、その瞬間が見事に映し出されて>>続きを読む
ウィノナもクリスチャン・スレイターも激マブ。スクールカーストなんて下らないモノを壊していく2人が素敵。最後の爆発後のメイクがコントみたいで笑っちゃったけど。
出てくる女たちが魅力的。リヴ・タイラーの美しさでもう満足。ワンシチュエーションで次々に事件が起きるの、とってもアメリカドラマっぽい。
めちゃくちゃ泣けちゃう。後半がズルい。前半の物語の退屈さは後半の怒涛の展開のためにあるのでは、と思うほど。
絶望のなかで、自分たちの働きが「誰かに届いている」と望む彼らの美しさ。人物同士の関係の魅力に>>続きを読む
膨大な情報量とそれを展開するスピードに圧倒される。ハズレものたちがチームを組み、国家の一大事に立ち向かうなんて、応援するほかないではありませんか。それぞれのキャストも良すぎる。
さらに日本の中心部が破>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
豪華な出演陣という点において観る価値は多いにあると思うけど、全く好きになれない。泣き、叫ぶ人物たちの姿には圧倒されるけど、彼らの感情よりも誰が犯人かということに注目してしまう。3組のストーリーが並列さ>>続きを読む
大好き。音楽の扱い方が抜群に良い。曲が構築される様子が丁寧に描写される素晴らしさ。街中での録音でニューヨークのすべてを音楽にしてしまうという、あまりに美しい手法に興奮。そしてその音楽が悩む人々を救うの>>続きを読む
めちゃくちゃ面白い!バカバカしくてブチあがり、登場人物と同様に人生について思いを巡らせ、ロマンチックに心震える。80'sという時代を感じられてもノスタルジーにはならないのは、あくまでリンクレーターの極>>続きを読む
ひとつひとつの動作の丁寧な描写。アラン・ドロンが鏡に向かって話しかけるシーンが象徴するように、ホモセクシュアルな美しさが全編に。
彼のような巨匠が、人生はこんなものだ!と言い張れてしまうとは。謎ばかりが残る終わりに、妙にスカッとしたのは、81分という上映時間で登場人物たちの生に明確な区切りをつけたからでしょう。感じていた緊張や不>>続きを読む