開明獣さんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

5.0

紙の本が好き。どんなに便利でも電子書籍には目もくれない。

正確には数えてないが、蔵書は1万冊弱くらいありそうだ。実家の元自分の部屋が足の踏み場もなくなり、倉庫代わりのロフトが悲鳴をあげ、別借りの倉庫
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ノマドランド(2020年製作の映画)

5.0

祝、アカデミー賞三冠!!

自己を探究する旅
人との交流を意識する旅
孤独であることを好みながらも人との触れ合いも捨て去れない

なんの罪もない普通の人が、偶然がもたらす不運によって、社会的弱者となる
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

1.0

Netflixにも駄作はあるのだな、と。パーフェクトなフレームワークなどないのだから、当たり前なことを認識しつつ、大抵は標準のクオリティラインを超えてくるのに、何故今回はそれが機能しなかったのかが不思>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

1.0

庵野、力尽きる

やるだけのことはやったという、安堵と達成感の涙が頬を伝わっているようだ。その後、暫くして後悔の念が出てくるのではないか?

辛口に言えば、マスターベーション的な表現が散見され、最終的
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

この作品の主人公が間違ってるのではない。私達が間違っているのだ。人が人として生きられぬような社会に何の意味があろうか?

誰かが誰かをいつもディスっているような、荒んだ世の中にも、秋桜のような人達はい
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

5.0

土手沿いの昏き夜道にヘッドセットをして、お気に入りの曲を流して彷徨えば、そこには誰にも入れない世界が聳え立つ

誰もこれから先のことは知らず、また生まれ落ちた時には、どうなるかも知らず、我々は与えられ
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シルヴィ〜恋のメロディ〜(2020年製作の映画)

5.0

ポール・マッカトーニーの大ヒット曲の一つに、「心のラブソング」というのがある。サー・ポーが、あなたは陳腐なラブソングばかり歌っているという批判に対して歌ったカウンターソングだ。世の中馬鹿げたラブソング>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.0

くおーん、ぎゅるるるるるー、ぎきいいい、きしゃささささー、ききっ、ごおおおおん😼

がちゃり、ばたむ。ふー、久方のブレーキターンをオノマトペにて堪能してきました。あ、おぴっこ少し成人用パンパースから横
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アクエリアス(2016年製作の映画)

3.0

我が尊敬するフィルマーズのお一人、いのさんが絶賛されておられたので。Netflixでは12日の今日までということでしたので、駆け込みぎりぎり間に合いました。いのさん、いつもお世話になっております。この>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

4.0

ラッカはシリア北部にある、のどかな地方都市であったという。そのラッカをISが侵略、イスラム国の首都とした。2017年に奪還されるまで、ラッカでは無差別の虐殺が行われてきた。この映画の原題、"City >>続きを読む

ファンダンゴ(1985年製作の映画)

5.0

サー・エルトンの、"Saturday nights’ alright for fighting”がけたたましく鳴り響く中、ビール片手にグラスを決めてバカ騒ぎをするアメリカの学生たち。マリファナこそやら>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.9

旧NERV本部跡

碇シンジ: 自己中なエロ少年
綾波レイ: ふわふわしたエロ少女

碇「あ、綾波!!無事だっんだね!!良かった、良かったよ、君を助けられて」
綾「ふぁっくゆー、でふ」
碇「え?い、今
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.8

ここはたぶんNERV本部作戦司令室

碇ゲンドウ: 色眼鏡をかけたエロオヤジ
赤木リツコ: 顔にエロボクロがあるエロおねえたま

赤「碇司令、人類補完計画とはなんなんでふか?教えてくださいたま!!」
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.7

ここはNERV本部司令室

いつもの如く、むさいオヤジ2人が会話している。

碇ゲンドウ: 色眼鏡かけたエロオヤジ
冬月コウゾウ: 存在感薄いエロオヤジ

冬「碇、ゼーレの人類補完計画の進捗はどうなん
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ヒート(1995年製作の映画)

4.6

尊敬するフォロワー様のお一人、takさんから教えられて。

本作の評価が高いのは、デニーロとパチーノの競演だからということは、勿論あるのだろうが、それだけではない“何か"を持った作品。

「ジョジョの
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燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

5.0

詠春拳の師父、葉問として数々の敵を粉砕してきた我らがドニー・イェン殿が、今回はあの懐かしのお茶目キャラのリバイバルで魅せてくれる!!

黄金期のジャッキー・チェンの作品群を見ているようなテンポの良さと
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(1954年製作の映画)

-

とてつもなく難しかった。時折、こういう評価不能の作品に出会うんですよねえ。

普段なら、鑑賞中から観賞後にかけて、記憶からや脳髄に浮かんだイメージを繋ぎ合わせてレビューがパッと反射的に書けるんだけど、
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

2.0

森に棲む狼と共生する人間と、文明を金科玉条とし、自然を征圧しようとするものとの対比の物語。英国から来た騎士の娘、ロビン、は森でウルフウォーカーと呼ばれる女の子、ネーブと出会う。はじめは狼を人間社会に仇>>続きを読む

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

1.0

登場人物

開明獣: 主人公。強きにへつらい、弱きをふみにじる、鬼畜外道なバツ付きタコオヤジ56歳。
後輩: その名の通り、開明獣の後輩、名前はまだない。素人童貞。「愛は金で買える」が信条
フリッツ・
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殺人者の記憶法:新しい記憶(2017年製作の映画)

5.0

ニーチェやモンテーニュを読み、詩を作り、般若心経に心打たれるアルツハイマーの獣医は、殺人者だった。彼は、楽しむためではなく、殺人を駆除と称する。

最初の「殺人者の記憶法」そしてこの「新しい記憶」、加
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

5.0

珍年、禿げ増しておめでとござまーふ😊2021年も、開明獣は、禿げではなくて、ボーズなのでふー、そこんとこ、夜露死苦💀

早速今年も、「走り出せー、走りだせー♪」って、嵐は活動休止なんでふな😞 残念でふ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

異国の高層ビルの上層階にあるバー。窓から見下ろせば雲が見える。打ち合わせで訪れたホテルのランウジ。メモを取る手がふと止まる。カジュアルだけど、品のあるレストラン。会話をつい止めて耳を傾けてしまう。街中>>続きを読む

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

5.0

ドキュメンタリー映画、「私はあなたの二グロではない」でフィーチャーされていた、黒人作家、ジェームズ・ボールドウィンの原作を映画化。

ニューヨークの黒人の若者達、幼馴染のファニーとティッシュは、恋人同
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複製された男(2013年製作の映画)

4.0

「デューン/砂の惑星」の近日公開を記念して再掲

スペイン語圏、特に南米からはガブリエル・ガルシア・マルケス、パブロ・ネルーダ、バルガス・リョサなど数多くのノーベル文学賞受賞者を輩出してるが、ポルトガ
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ホラーストーリー(2013年製作の映画)

1.0

開明獣が棲息している集落の最寄りの駅の前に、2、3年前にオープンしたこじんまりとしたサンドウィッチ屋さんがあるでふ😌30代くらいの、とても感じの良い(開明獣とは真逆でふなって、こらっ💢)ご夫婦で切り盛>>続きを読む

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

1.0

残念ながら(でもない??)、ついに歳末満点乱発シリーズに終止符でふ🥺

だーみーだったのよー😱

主人公や登場人物全員に1ナノミリも共感出来ず😞ザラザラと神経に触るばかりでした😡体調悪かったのか、顔が
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GOGO(ゴゴ)94歳の小学生(2020年製作の映画)

5.0

年の瀬恒例開明獣満点評価乱発シリーズ多分第14弾!!!

ケニアの小村に住む、ゴゴは94歳にして小学校で学ぶ決意をする。テレビはおろか、電気もガスもない、土間に竈門で薪をくべる貧しい生活の中、彼女が子
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

5.0

歳末恒例大感謝祭評価満点キャンペーン対象作品、第13弾!!!

チャドウィック・ボーズマンの遺作にして最高傑作誕生!!

ストライプの大きめのジャケットにスリーピース。パンツはサスペンダーで吊るし、タ
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また、あなたとブッククラブで(2018年製作の映画)

5.0

年末大奉仕祭、暮れの恒例、満点大振舞いシリーズ第12弾!!!(多分。もう、数字とか数えるの面倒くさいし😓)

ステキな、オバーチャン達のラブロマンス❤️は、観る人のハートをもっこり、じゃなくて、ほっこ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

5.0

「トイ・ストーリー」を始めて劇場で観て以来、ピクサーの新作は、ほぼ必ず劇場で観てきた。これも、予告編を観て必ず劇場に行こうと決めていた。

夜遅くに仕事を終えて戻り、暫くうたた寝をした後になんとなく目
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

歳末満点評価キャンペーン番外編!!

https://youtu.be/j2uhGWbKQwg


フランク・ハーバード原作、文学作品としても名高い「砂の惑星」が名匠ドニ・ヴィルヌーブの手により蘇る。
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

5.0

歳末恒例高評価満点連発大盤振る舞いシリーズ第9弾!!!😱

12月に入ってからのレビューで、満点はこりで9本目となりました😌ちなみに、1点は2本なので、師走はボーナス評価ということが統計学的にも判明し
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メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

監督は、「灼熱の魂」、「ボーダーライン」、「複製された男」、「プリズナーズ」などなど、数々の名作を世に送り出した、現代の巨匠と呼ぶに相応しいドニ・ヴィルヌーブ。原作は、テッド・チャンのSFきっての名作>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

5.0

我が敬愛するフォロワー様のお一人、某夏帆様から、またしても有難いお言葉をいただきました🥺

夏「はああああ!??開明獣、ラブコメ大好物なん!??うっそやーん、タコみたいな顔してからにー、ほんまかいなー
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

5.0

あれから何年経つのだろうか。銀幕に再び天才女優二人があいまみえる姿に感無量。

元所属していたモラルなど皆無のバーニング系の芸能事務所に、散々な嫌がらせを受けてきて、その活動を制限させられてきた能年玲
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声優夫婦の甘くない生活(2019年製作の映画)

4.0

ゴルバチョフが大統領になり、共産体制が崩壊しつつある中、ソ連からユダヤ人が大量にイスラエルへと移住していった。その中には、多くの西側の国の映画のアテレコを務めた、ヴィックとラヤの老夫婦がいた。当時のイ>>続きを読む