開明獣さんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

5.0

憎しみが憎しみを生む。それが戦争がもたらす忌むべき負の連鎖だ。

未だに中共の侵略に備えて軍備を増強しろだの、北に対抗できるよう戦力を強化しろだの、呪文のように唱え続けている人達がいる。唯一の被爆国な
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.0

フォロワーさんの間でも難解と評判の本作を鑑賞してみた。が、一人ではない。とある週末、開明獣は、娘を伴って実家へと赴いていた。Covid-19を慮って久しく訪れてなかったが、寂しさを訴える父母からのたっ>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

5.0

木漏れ日、朝陽、風のざわめく森、河瀬直美監督ワールドはこの作品でも健在。優れた小説家や詩人には独自の文体が、傑出した画家には独特の画法があるように、秀でた映像作家には固有の書法がある。


蒔田彩珠さ
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ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(2015年製作の映画)

5.0

すべての小説を愛する人たちに捧げる。この作品は、そういう副題でもよかったかもしれない。

ハーレムの地下にあるジャズクラブで、紫煙たなびく中、バーボンをあおり、スイングするリズムに合わせてストンプする
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

5.0

劇場で観たかった。最後の方は、涙、涙。

人間の尊厳とはなんだろうか?

電車の中で訳もなく大声をあげている人を見て眉をひそめたことがある。自分の子供がハンディを背負って生まれてこなかったことを、そう
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

1.0

メル・ギブソン監督の新作、「博士と狂人」公開に伴って、世評の高かった本作のレビューを再掲。初出時は、一桁の方しかご覧になってないので、お許しを。生粋の天邪鬼、開明獣の壊れた頭でのレビューゆえ、これまた>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

5.0

浅学寡聞にして、この作品の原作者、イェジー・コシンスキーの名を知らなかった。全米図書賞まで受賞した作家だというのに、海外小説好きとしては、お恥ずかしい限りである。翻訳作品は全て絶版、中古は高騰しており>>続きを読む

画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密(2012年製作の映画)

5.0

「ある数奇な画家の運命」を鑑賞したら影響を受けて再掲。芸術の秋など、らしくもないが。

「もし彼女の描いた作品がこの世から消滅したならば、美術史に空白、欠落を間違いなく残すであろう、唯一の女性画家であ
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はちどり(2018年製作の映画)

3.0

開明獣は時々分裂する。

開明獣1号「この間観た映画、なんだっけ?」
開明獣2号「なんだよ、おまえ覚えてないのかよ?56歳でアルツって、やばくね?」
開明獣3号「ほう、そこまで大言壮語するからには、貴
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.0

芝居上手な人達が演じているので安心して観てられるんだよね。うんうん、そうね、そーなんだよねー・・・だけど・・・🤔

開明獣は、良かったと思った作品には4点以上を、惜しみなくつけるタイプです。満点だって
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.0

可もなく不可もなくだったー😞
わらひにスケボー感性は理解できまぺーん😱
トニー・ホークのばかあ😞

素人童貞で、友人ほぼゼロの後輩いわく、「いい歳こいたオッサンに理解出来るシロモノじゃねーんだよ!!」
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マイルス・デイビス: クールの誕生(2019年製作の映画)

5.0

マイルス・デイビスのアルバム、「カインド・オブ・ブルー」の第一曲目、"So what?"は、20世紀以降の音楽の中で、ジャンルを超えて必聴の曲である。

ピアノのビル・エヴァンスがその独特なリリカルな
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

5.0

優れた作品はポリフォニックであることが多い。他でも書いたが、20世紀希代の大作家、ドストエフスキーの作品を評した、哲学者のミヒャエル・バフチンは、その作風をカーニバルと評している。哀愁を帯びたピエロに>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

5.0

「事件記者」でその名を知り、「青の帰り道」、「DAY AND NIGHT」を観てファンになってしまった、藤井道人監督。アカデミー賞獲ったのに、さして大きく取り上げられず地味に公開された本作なんですが、>>続きを読む

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

5.0

追悼、Eddie Van Halen

ジュゼッペ・トルナトーレ監督は大好きな監督で、ほぼ全作観てるのですが、何故か今作だけは何回観てもしっくりこなくて、マイ・トルナトーレ・ライブラリーの中では評価が
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映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

4.0

予告編が面白かったので、何も知らずに本編を鑑賞。当たるも八卦当たらぬも八卦、というより、衝動的ジャケ買いに近い行動か?

芝居はみんなど素人的にど下手😱脚本も台詞まわしおかしい😩演出はベタベタでドン引
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TENET テネット(2020年製作の映画)

1.0

右から読んでも左から読んでもTENETなんて、ここは分かりやすくて良かったのに・・・

Time enters neutrality

なのか、

Time ends nothing

なのか、そ
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ストロベリーナイト(2013年製作の映画)

5.0

ただただひたすらに残念
海外ドラマにも積極的に出ていたり、これからも第一線で活躍出来たはずなのに
ご家族の心中やいかばかりか それを慮るならば、かような投稿もいかがなものか
とは思いつつも、哀悼の意を
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.0

王道中の王道。てっぱーん😌

ワンパターンは、ワンパターンでも、そんじょそこらの駆け出しとは年季が違うぜい😎

そして・・・やっぱり泣かされるんだよねえ💦

最初のトイストーリーから、ずーっとピクサー
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

5.0

毎年4月15日、メジャーリーグでは各国から集ったベースボールの猛者達がその背に42番を背負う。そう、有色人種としてメジャーで活躍した偉大な選手、ジャッキー・ロビンソンを称えてのことだ。だが、今年はコロ>>続きを読む

グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

5.0

古くはローマの植民市として建設され、今もその名残を留める美しい街、フランスのリヨン。パリからTGVという高速鉄道で2時間ほど南に行ったところに位置し、ソーヌ川とローヌ川が合流する旧市街は世界遺産に指定>>続きを読む

みかんの丘(2013年製作の映画)

5.0

陽のあまり射さぬ斜面で蜜柑を造り続けている男がいる。男の名はマルゴス。同じくエストニアから移住してきた老友、イヴォは収穫した蜜柑を箱詰めする木箱を作ってマルゴスを助けている。

旧ソ連邦から独立したグ
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ペット(2016年製作の映画)

2.0

R-56レビュー作品
テーマ: 家族愛

警告: 本レビューには、浅ましくもいかがわしい、目をおおんばかりの描写が出てくる可能性がゼロではないため、お下劣大嫌いな方、心臓の弱い方、頭の固い方、潔癖症の
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ミッドナイト・ガイズ(2012年製作の映画)

4.0

28年間、毎朝、朝焼けの絵を描き、同じダイナーでターンオーバーのイージーフライド・エッグを朝食に摂る。高血圧や緑内障など満身創痍で、唯一の楽しみはケーブルテレビを見ることくらい。乗ってる車も年代物のポ>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

うーん。結構、早くから完全にではないけれど、妖怪の勘で、近いとこまでオチに感づいてしまっまのよねー。あー、やぱーり、みたいな展開で、のれませんでした😞

プロットと設定が雑すぎる!!元SSが、いきなり
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さざなみ(2015年製作の映画)

4.0

日本未公開の処女長編作を含めて、未だ4作品しか世に問うてない、英国の映像作家、アンドリュー・ヘイ。「荒野にて」があまりにも素晴らしすぎて、間を置かずに観たのが本編だったが、レビューを書き損ねていた。こ>>続きを読む

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.0

とある自粛中の夜、開明獣宅に後輩がふらりとやってきた。娘は、友達の家に泊まりに行って不在である。

後輩: 年齢不詳。一生独身。素人童貞。「愛は金で買える」が信条。
開明獣: 56歳。娘と2人暮らし。
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真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)

5.0

彼女の一撃は、剃刀やナイフじゃない。それは、鉈で骨ごと観てる側を断ち割ってくる。肺腑を抉るような演出には、目を背ける人も多いかもしれない。

彼女の作品が好きなのは、どうしようもない状況に、自分の意思
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グッドバイ(2020年製作の映画)

4.0

煙草を吸わなくなって、もうどのくらいになるのだろうか?覚えてないほどの月日が経ってしまった筈だ。今では、鬱陶しさしか感じない紫煙だが、当時はその香りに魅力されていたこともあったのだろうか。片隅に追いや>>続きを読む

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.0

あばばばばー、まてしても泣けなかったー😱

ホントは2点台なんでふが、令和の二宮忖度と呼ばれている開明獣なので、散々にちなんで、3.3なのでふ😈

エルファニングたんは、いつも通り、儚く美しく、主演の
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

5.0

夢破れたものが、夢を追うものを応援する。夢を追うものは、夢破れたものを慈しむ。

今の香港のように現行政府を表立っては批判出来ない中、夢を追うものを潰すな、自由を標榜するものを弾圧するな、とのメッセー
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

2.0

ヤバい
全然泣けなかった😱
ホントは1点台つけたいけど、
世間体を考えて2点台へと忖度🥺
心が干からびているのか、脳が腐ってるのか、はたまた両方なのか、GW中でもあり、殆どの病院がCovid-19対応
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ダム・キーパー(2013年製作の映画)

4.0

久しぶりにダム・キーパーの家に遊びに行った。彼は風車の中に住んでいる子豚🐽なんだ。色々諸事情あって、彼の家の風車の羽根の一つが壊れたのを治す手伝いをしてやって以来、付き合いは続いている。彼は私をカイさ>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

5.0

懐かしいなあ。暑い最中でさ。まだ、上映館が2館くらいで、口コミ聞いて行ってみたけど、2回とも満席で観れなくてさ。癪だから、意地で朝から並んで、やっと午後からの回で観れて、その時は興奮したね。映画って、>>続きを読む

一粒の麦(2016年製作の映画)

4.0

まずは、この作品を紹介してくれた、フィルマーズのnanaさんに感謝。

一粒の麦、もし死なば。

聖書の中の有名な文句の一つであり、フランスの文豪、アンドレ・ジッドの小説の題名でもある。僅か一粒の麦か
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戦慄の果てに女は嗤う(2016年製作の映画)

3.0

一回挙げたレビューが、安部政権のコロナ対策なみに酷すぎて、撤去。コロナは、この鉄面皮の開明獣の心さえ蝕んでしまうのだろうか😭

実際、今はみんなシンドイよね。自粛が大事なのは分かるけれど、いつ終わると
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