開明獣さんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

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人間って、誰しも自傷癖みたいのがあるんじゃないかな。手首を切っちゃうとかだけじゃなくて、壁に際限なく頭を打ちつけちゃうとか、とても大事な人にわざと嫌われるようなことばかりしたりとかさ。何かの理由で、生>>続きを読む

STANDARD(2018年製作の映画)

1.0

原発には大反対である。何故なら現段階では人間には制御出来ない力であり、何か事が起これば、とりかえしのつかないダメージを引き起こすから。テクノロジーの進歩で、AI搭載のロボットが完璧に管理し、しかも万一>>続きを読む

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

5.0

客星。それまで観測されなかった場所で突如として見えるようになり、一定期間後に再び見えなくなる恒星のことで、新星、超新星のことを指す。

「ニューシネマ・パラダイス」を観てからずっと追いかけてきた気がす
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

5.0

くだらあああああん😌

我が親友、ピーターを返せええええ😩

註😘: 文中に出てくるピーターとは、2万年前からわらひと一緒に存在しているナイトウォーカーの長老的存在。何故「返せえええ」なのかは、本作の
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

5.0

関東の劇場全館休館前のまさに最後の駆け込みで観れたのがこの作品だったことは、まさに僥倖なれり。

アメリカ的な、極めてアメリカ的な、どこまでもカルフォルニアの青い空の如く、つきぬけて純粋で、生き物の死
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

5.0

この作品の原作者、小川洋子氏が、英国の文学賞、ブッカー賞の国際部門に、「密やかな結晶」という作品で、候補となったことを祝して!!

ブッカー賞は、フランスのゴンクール賞、イタリアのストレーガ賞と並ぶ、
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題名のない子守唄(2006年製作の映画)

4.5

映画史上に金字塔を打ち建てた傑作、「ニューシネマ・パラダイス」を、ライフタイム・ベストに挙げる人は多い。そのジュゼッペ・トルナトーレ監督による、社会派サスペンス。

とある不幸な女性の、運命に翻弄され
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

1.0

観賞後は、完全に松田優作状態。

「なんじゃ、こりゃああああ😱」

ジャームッシュ節は端々に見られども、映画としてのクオリティとなると、ひでぶ&あべし&たわば、な感じ。これを観ないといけない理由は全く
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HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス(2016年製作の映画)

5.0

ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおー

終わり

補遺: 清水富美加ちゃん、現世に戻ってきてー

HK 変態仮面(2013年製作の映画)

5.0

ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおー

続く

補遺: 元大河ドラマ主役の黒歴史をキミは観る

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018年製作の映画)

4.0

その丸顔の小太りの老人は、白髪に白髭で、マテ茶を啜っている。それに相対して座している東欧から来た大男は、黙念と葉巻を燻らしている。ホセ・ムヒカ、ウルグアイの元大統領と、世界的な映画監督、エミール・クス>>続きを読む

ナイトクルージング(2018年製作の映画)

5.0

ご紹介兼ねて過去作の再掲載です。

エンジニア兼ベーシストの加藤秀幸氏は先天的な全盲の障害を抱えている。その加藤氏は、ある日ある時、突如として映画を作ることを決意する。ジャンルはSFで、題名は"Gho
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

4.0

世界は元素で出来ている!!開明獣は、シモネタと駄洒落で出来ている!!

品性お下劣で低能なわらひには、ぴたーりの作品でふ。勿論、あのメタルコメディの大傑作、「ヘビィ・トリップ」とは、ミジンコとブラキオ
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もみの家(2019年製作の映画)

4.0

富山の農村の四季折々に触れて,埒もなく心傷ついていた少女は緩やかに自分を取り戻していく。田を植え、野菜を収穫し、地元の祭りで獅子神様の舞をまい、人と出会い、別れ、命の終わりと始まりにも立ち会う。

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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

以下は独断と偏見に満ちた、駄文であり、余りにも長く、例え暇があったとしても、一読を勧めるに値しないと愚考する。では、なぜ書いたのか。答えは末文に記してある。

稀代のカリスマ性を持った、アジテーターに
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.0

全く違った生き方の2人が、その無垢さや、純粋さに触れた時に起こる共感が世界を変えていくことがあるのかもしれない。

自らのアイドルに献身的な手紙を綴った少年と、その想いに応えようとした、実生活では苦悩
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37セカンズ(2019年製作の映画)

5.0

その37秒間が無ければ、私の人生は変わったのだろうか?胎内で37秒無呼吸であったがため、脳に障害をもってしまったユマ。漫画を描く素晴らしい才能を持ちながらも、障害のためか、ゴーストライターとして甘んじ>>続きを読む

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

5.0

これはやられた。

最初っから最後まで、笑いっぱなし。ヘビメタ好きじゃなくても、腹が捩れるほど笑える。

ここ数年で最高のコメディじゃない?

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

「ショート・ターム」「ガラスの城の約束」と、佳作を発表し続けてきたデスティン・ダニエル・クレットン監督は今回も期待を裏切らなかった。

黒人への差別と死刑制度へ一石を投じつつ、人間性への信頼を謳い上げ
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.0

ドロシーが、かかとを3回鳴らすと、そこは懐かしいカンザスの故郷でした。

あの「オズの魔法使い」にそんな過去があったとは・・・。レネー・ゼルウィガーの称賛すべき演技と、数々のスタンダード・ナンバーに魅
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

ここのところ、障害者を扱った作品が多く、ここではダウン症の男性が主人公。

人生で道をどこかずれてしまった3人が織りなす暖かいロードムービー。

傷ついても、寄り添える何かを見つけることは出来るのかも
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だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

5.0

ああ、こういうのはいい。

飲酒運転で捕まった、プロバスケのコーチが、減刑のための奉仕活動として、身障者のバスケチームのコーチをつとめる。

奇跡は起きないんだけど、じわりとくる。それがいい。

初恋(2020年製作の映画)

2.0

こんなものなのかあ。

よくも悪くも、三池崇史。そして、日本映画でアクションだと、この辺りが限界なのだろうか。

韓国映画のクオリティと比べてしまうと、俄然色褪せてしまう。

ベッキーも、小西桜子も、
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星屑の町(2020年製作の映画)

4.0

祝、能年玲奈、銀幕カムバック!!

天才女優が戻ってきただけで、ご祝儀的に高得点!!

彼女の演技を観るだけでも、銭を払う価値はある。

野性の呼び声(2020年製作の映画)

4.0

世評は低いけど、わたしゃ、これ好きだね。

原作はジュブナイル版から何度となく読んできたけれど、これは、原作にインスパイアされた、自然もの。

ハリソン・フォードの渋い演技と、犬好きなら割と満足出来る
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.0

劇中で、ダニエル・クレイグが口にする小説、「重力の虹」は、謎の作家、トマス・ピンチョンが1973年に発表して同氏の最高傑作の一つと言われているもの。難解極まりないとされてるが、別に文章自体が難しいので>>続きを読む

無垢なる証人(2019年製作の映画)

5.0

チョン・ウソンは、イケメンの悪役の印象が強かったけれど、今回は正統派の正義の味方。

障害は、ハンディではない、差異なのだ、などというマヤカシは言わない。違うことを違うと認めた時、そこに隠された真実が
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

他の候補作と比べても、アカデミー賞作品賞受賞は至極妥当。 

だが、「殺人の追憶」比べると、ポン・ジュノ監督の最高傑作とは、必ずしも言えない気もする。

家族を想うとき(2019年製作の映画)

5.0

前作、「私はダニエル・ブレイク」よりも救いがなく、しんどい作品。

それでも、ケン・ローチ監督は心を鷲掴みにして揺さぶる確かな手腕をもっている。

心優しき人たちなのに、貧困という癌細胞よりもたちの悪
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

5.0

これは、フォードvsフェラーリという図式を借りた、資本主義至上主義に対する人間至上主義の葛藤だ。

結局、どんなにフォードが金を注ぎ込んでレースで買っても、スポーツブランドのステータスでは、フェラーリ
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ラストレター(2020年製作の映画)

5.0

岩井俊二完全復活。

何者にもなれない心の痛みを抱えた人達が、心の中で救済を叫ぶか、心を閉ざしているのが、いつしか、次世代への希望に目覚め、再生されていく。

王道にして、簡潔に人間を描く。それ以上で
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

1.0

走れメロス、第一次大戦版。

そして、走ったあとには何が残ったのだろう?

映像技法だけで感嘆度合いを最後まで継続させるには無理があると思うんだけどなあ。

虚しさを表すのなら、別に他の手法でもいいん
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

1.0

よく分からん。

ルーン文字を継承する謎の集落に住う奇習に従う人達と、そこに吸い寄せられていく、外世界からの者たち。

相克なのか、葛藤なのか、断絶なのか、差異、なのか、あまり心に響かなかった。

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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.0

ほぼ筋が読めていくし、ストーリーとしても、あまり刺さるものがなく、残念。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

うーむ。良作なのだろうか?

期待し過ぎたか?

もう一度観ても、やっぱりあまり評価変わらない気がする。

合わなかったの一言に尽きる。何か人工的な香りがして、それがハナについてしまった。残念無念です
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

2.0

名優たちの水準以上の演技に、長丁場を飽きさせない演出。これ以上何を求めるというのだろうか?それは、革新性、斬新性、批判性である。ストーンズのドキュメント映画、「シャイン・ザ・ライト」で、大統領一家とそ>>続きを読む