ギャスさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.1

アベンジャーズ、ジブリ、ドラゴンボール、X-MEN、マトリックス、いろいろ思い出しつつ、
アクション映画としてキレキレでテンポも良く、気になるところはありながらも最後までなかなか面白かった。

ネタバ
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サイレントヒル(2006年製作の映画)

3.0

久々2度目。やはりクリーチャーの造形は良い。
が、今見ると数的な物足りなさやあまりに"偏った"残酷さを感じて面白くはない。
もともとのゲームでは各シチュエーションでの怖さと脱出アクションを楽しめばよか
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.3

面白かった。
ホラーコメディ。
展開はかなり想定内だったが、意外とこういう映画は無かった気がする。
あと、グロは少ないがわりとしっかり。

スイッチしている(入れ替わっている)という事実を親友にわから
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シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

3.2

実話ということで、途中カウントアップされていく数字にため息が。
リアルゴッドファーザー。
判事の執念、信念に敬服した。この事件についての当時の報道はかすかに記憶があった。こんな事件だったのか。

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

3.5

面白くて、切なくて、愛しくて、
そんなオフビートコメディ?

オールドドリオという変わった名前の女性と詐欺師の両親との暮らしは、たしかに少しとぼけた風なノリなのだが、
振り返ってみればとても悲しい物語
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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

2.5

あまりに感傷的。男が自分で勝手に作りあげた闇に自分で酔う感じ。
男がうろたえたり泣きじゃくる感傷的な物語のために女達が使われている気がしてならない。それも無駄に性的に。
最後に良い話にしようとしてもそ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.6

あらゆる配慮が行き届き、
過去のスパイダーマンシリーズのファンにも誠実、
エンタメ展開もこちらの最高潮の期待を超えてゆく、
大満足の作品だった。

もちろん最後の最後まで観ること。

トム・ホランド
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グダニスク(2017年製作の映画)

3.1

前半と後半の意味を無理矢理つなげるなら、
まさに前半のエンディング曲「ネバーエンディングストーリー」なのでは。
決して終わらない物語。

機械化された体になってさえ男達によって戦争略奪殺戮を続けている
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.3

エレクトロの存在に少しジョーカーの悲哀を思い出した。
大いなる力をどう使うか何に使うかへの悩みは1である程度解決したのか、2では誰のために使うのか使わないのかについて、そして両親失踪の謎解きについてに
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.4


スパイダーマンに続きこれも久々二度目だが、こちらはあまり覚えていなかった。ヴィランが誰で何だったかさえも。

しかしこちらにも、良い言葉が。
・大いなる力には敵ができる。人を傷つける。
・困難が人間
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.4

戦争とナチスの犯罪を奥底の背景にして、
ドイツから、東ドイツ、西ドイツの風景の中「ある画家の数奇な運命」というタイトルそのままの物語が展開される。
実話を元にした映画はエピソードの羅列になりがちだが、
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.4

ヒーローとは、大いなる力を持つ者のことではなく、自己を犠牲にしても正義のためにその力を使うことを選ぶ人のこと。
誇りを持って笑って最期の時を迎えられるように。

ネタバレ
しかし彼のMJへの想いへの葛
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.4

久々2度目。
意外とかなりのシーンを正確に覚えていたことに我ながら驚いた。
この映画を見た時の印象が強かったことがわかる。

大いなる力には大いなる責任が伴う。
自分のこの力は呪いだ。

いろいろと示
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

3.5

いったん見始めると、長さは気にならなかった。
むしろ、もっと見続け、見届けたいと思わせる。

ハッピーアワーというタイトルは、楽しい時間という軽い響きもあり、かつ、ディナータイムまでの繋ぎという感じも
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.6


今は口にするのもタブーな、加害者も被害者も人間の尊厳を壊されるある戦争犯罪。
登場した元兵士が意外とサラッと口にしたことに驚いたが、
つまり戦後しばらくはこの犯罪が暗黙の共通認識だったことがわかる。
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また、あなたとブッククラブで(2018年製作の映画)

3.0

年を取っても、学ぶし冒険もするし恋もする。それを"柄にもなく"と、やらないままだと人生つまらないでしょう?と説くシンプルで気楽に見られる映画。
孫もいるような裕福な白人女性4人友達に、50シェイズ-の
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.4

音響技術の歴史を、有名シーンを元にその世界では有名な技術者たちが解説するというシンプルな作りだが、
それら音の効果(足す、削る、作る、調節する、など細分化された解説)があまりにも分かりやすく
ドラマチ
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.5


★エンドロールの最後の方に、
心に沁みる言葉、そして
最後の最後に少しオマケ映像あり。


最後のあの人にそう来たか!と喝采。

こねくり回した世界観も相変わらずで、
以前のストーリー映像も効果的に
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.0


男(男の子)目線の感傷的な成長物語。

"2B"に住む隣人や登場人物などそこここにハムレットを匂わせる物事が出てきたかと思ったが、
そこまでよくできてもなかった。
父親やその愛人なども人物像が薄い。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5


最後の最後まで見ること!

最大悲劇の地球滅亡であろうが、全然一つになれない人間の呆れるほどの愚かさが、そんなバカな(笑)!でもあり得る(怖)…という繰り返しで描かれていて、
声を出して笑った。
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オール・マイ・ライフ(2020年製作の映画)

3.0

予想以上に普通のメロドラマだった。
オシャレで素敵なカップルの、
愛に関するオシャレで素敵な言葉がいっぱい。

平均的人生の27375日のうち、何日思い出のある日があるか、という冒頭の言葉に、確かに毎
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.1

こじらせ追い詰められ道を踏み外しそうになる親(と子)。いくらその奥にちゃんと愛があっても。
でもだいたいは乗り越えられるはず。その奥にちゃんと愛があるから。

というお話なのだと思ったが、ちょっとわか
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.0

初キャッツとして見るのには壁が高かったか。
しかし、酷い酷いと聞いていた程でもなかった。
ただ、舞台は最初から観客の想像力ありきだが、映画はそこをCGで補うのが生々しすぎたのだろうとは思った。

あら
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ノッティングヒルの洋菓子店(2020年製作の映画)

3.3

疲れていても軽い気持ちで最後まで見れるほっこり映画。

スイーツはとにかく美味しそう。
時折出てくるワインの気軽さがいい。
祖母の家やお店がおしゃれ。

冒頭あたりからちらほらと出てくる気球のモチーフ
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.2

見終わるまで、この映画への感想は定まらない。
しかし見終わっても一言では言い表せない。
ちょっとその展開は"ズルい"のでは?という気持ちもなくはない。
からの、
終わり良ければすべて良しなのか?と言い
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.2

何かを振り払うための破天荒さ。
振り払いたい"どうしようもなさ"が残酷なほど、勢いは増していく。

底抜けの明るさは、闇の深さの逆張り。
でもその".何かを突破する力"は、
それを持たない者にとっては
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明日のたりないふたり 特別版(2021年製作の映画)

3.4

これまでのダイジェストもあってからの、すごいトークの熱量ともんどり打って取っ組み合いの技のバトル。着地点の"4人"!
訳の分からないうねりが心を揺さぶる。

凄まじかった。
我が身と相手の身を切りまく
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.5

とても面白かった。
考えさせ、重々しくもあるが、実はしっかりエンタメでもある。

前情報なしに見たにもかかわらず、なぜかフィルのことを最初から"理解"しながら見れた。
そういう意味では私も「山に動物が
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

この映画がホラーと言われる訳がわかった気がした。
愛するが故の憎しみ、葛藤。
後味は恐怖。
認知症への理解を促し、
ケアする側の苦悩を描くと共に、
歳をとることへの恐怖をかき立てる。

観ている側は全
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.2

冒頭の"カッコウの子育て''が全てのようで、そうでもない。
子どもや家の気持ちいいほどの気持ち悪さがこの映画の1番の持ち味。
息苦しく救いもないが意外と面白かった。

ネタバレ
これはフィクションのホ
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日本人のへそ(1976年製作の映画)

3.1

怪作とはうまく言ったもので、
確かに快作でもなく傑作でもないが、舞台らしさを残した演出で忘れられない印象を残す。

上や下や斜めから、つまり真正面からではなく、あの時代の"えぐみ"を見つめて遊んで苦笑
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.2

なかなかに強烈な恋愛映画、と言っていいのか迷っていたら、ハネケ自身がメロドラマのパロディと言っていたらしく、少し納得。
恋愛映画として決してこちらの思うように展開しない。笑えるところはひとつもないが、
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土竜の唄 FINAL(2021年製作の映画)

3.2

男のための映画と割り切って見れば、馬鹿馬鹿しくて楽しい。
やるとなったらとことんやる。
ベタもありえない展開も堂々とやる。
その潔さは、漫画や映画のストーリー展開にももちろんあるのだが、
綺麗な顔をし
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.2

RENT(舞台でも映画でも)を見たことのある人は必見。見たことのない人はRENTを見たくなるだろう。

RENTの作者、そしてその時代のNYの若者たちはあの時代何に苦悩し、何に希望を持っていたのか、
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.1

草彅の演技の不思議な深みは他の作品にも見られるが、この作品での哀切は特にハマっていた。

しかし、ここまで痛々しく作られねばならないのだろうか。
この作品を見るトランスジェンダーの当事者は、この世に絶
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