hi1oakiさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

予告編だと陰鬱な老後をヘヴィに描いてる映画みたいな印象を受けると思うけど、もっとカラッとしてて笑える部分も多い。半分くらいはコメディだよね。
マイケル・ペーニャそっち側かよ! 麻薬カルテル側の方がいい
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サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

4.0

何かを好きであることの豊かさよ。
いやー、映画って本当にいいもんですね〜。
劇中でも宗教に例えられているように、映画その他の芸術作品について“聖地巡礼”という撮影地を探訪する楽しみ方がある。このドキュ
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Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ(2009年製作の映画)

3.5

大傑作コメディ『バス男』と同様に本当に邦題に恵まれないジャレッド・ヘス監督(『バス男』は2013年に日本でも無事『ナポレオン・ダイナマイト』に改題)。本作も邦題には目もくれず、ジャレッド・ヘス監督作と>>続きを読む

サンセット(2018年製作の映画)

3.1

身もふたもない言い方をしてしまえば、わけがわからない。劇中の会話上の質問に答えが無いことがほとんどなので、謎がどんどん増えていく。まぁ監督もわからせるつもりはないようなので、それはそれでいいみたい。>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

2.8

これは期待外れだ。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』へのブリッジとして、公開を伸ばすわけにはいかないのでこのクオリティに妥協したか?
全編に散りばめられた90年代オマージュな笑いは(自分らの世代には)
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.3

初めてこの映画を観たのは高校の時、英語の先生が視聴覚室で授業の一環として観せてくれた。当時はジャッキー・チェンの『プロテクター』に出てたダニー・アイエロ(当時はアイロって表記じゃなかった?)が出てるじ>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

2.8

実際に起きた事件であり、その事自体については胸が痛くなる。ただこれはその事実をもとにしたフィクション(であると作り手も言っている)。
正直ワンカットというギミックが無かったら観れたものじゃなかったかも
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

正直『ヴェノム』上映後の特典映像として流れた時はクオリティを疑ってた。でもそこはフィル・ロード&クリス・ミラーが率いている作品ということで、そんな不安は杞憂でしかなかった。
アメリカンコミックでは定番
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.2

『サッドヒルを掘り返せ』が公開されるので観直しておこうかなと。
面白いよねー。
俗にマカロニ・ウェスタン(日本以外ではスパゲッティ・ウェスタンだそうです)と呼ばれるイタリア産西部劇(舞台はもちろんアメ
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.8

ドラマだったらワンシーズンぶんに引きのばせそうな話で、ジョージ・ルーカスがハンドリングしてる時代のスター・ウォーズのスピード感で、最高にセンスのいいスチームパンク風ディストピアをカマしてる。
日本だと
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TERROR OF HOUSE テラーオブハウス(2015年製作の映画)

2.9

後半の展開結構面白い!
ただまぁ『世にも奇妙な物語』とか『世にも不思議なアメージング・ストーリー』とかの一編としてならいいんだけど、90分弱の映画としては物足りないかな。
もう少し“台本が無いという体
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.1

“白人目線の[黒人かわいそう映画]だ”っていう意見もわからないではないけど、コレ最高のバディコメディなんだよね。フライドチキンや手紙のくだりの絶妙な笑わせ方素晴らしいでしょ。
近年のグラミーやアカデミ
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アンフレンデッド:ダークウェブ(2018年製作の映画)

3.8

ダークウェブ万能過ぎる! あの映り込んでもノイズ化されるのって実際のテクノロジーなの?…というのを気にしなければソーシャルネットワークデスクトップホラー(?)として良くできた作品だと思う。
書きたいこ
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コンプライアンス 服従の心理(2012年製作の映画)

3.0

「私は盗んでいません」
「なら被害者はなぜ盗まれたと言っているんだ?」
「わかりません」
「わからないで済むと思うか?」

理不尽すぎて怖い。

アメリカで実際に起きた事件を元にした、バイトの女の子が
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何者(2016年製作の映画)

3.8

就活あるある映画でも就活ラブコメでもない、誰にでもある(と思ってる)浅薄な青春期を誇張した“リアルさ”で、観るものを攻撃してくる映画。
性別関係なく“あー自分自分!”っていうキャラを見つけられたらもう
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バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

4.1

高円寺にある洋画カフェ&バー「BIG FISH」。平日に行くと好きなDVDがいただけてしまうという最高に狂ったシステムなので、この作品をいただいてきました。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリ
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.0

Beer StreetじゃなくてBeale Street、テネシー州メンフィスのブルースの聖地。ビール工場があるわけではありません。
とにかく黄色が美しい。黄色が好きな人にはたまらない黄色美映画。
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.7

ジェニファー・コネリー様の美しさが半端無い。
ギレルモ・デル・トロがジェームズ・キャメロンに教えた日本のマンガの映像化を決意、その長くなりすぎた脚本をロバート・ロドリゲスが2時間にまとめつつ監督。何そ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

評価されるべきはその手法・構造ではなく、見事な脚本と演出なんじゃないかと。電話の向こうの光景が見えているかのような錯覚を起こすほどによくできた“電話映画”です。
起こっている“事件”を解決しようとする
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ジグザグキッドの不思議な旅(2012年製作の映画)

3.6

“最高の刑事”と“大泥棒”を師匠として刑事になるための訓練を受ける少年。そこに“歌姫”と“写真の女”と“優しい秘書”が絡む。
多国籍合作映画だけど、基本的にはオランダ映画なのかな? 独特なストーリーテ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.1

もともと“実は取っ付き易い”ヨルゴス・ランティモス監督作品。『ロブスター』も『聖なる鹿殺し』もコメディに見えづらいルックのコメディだったけど、今回は女王様を使ったラブコメだった。
もちろんランティモス
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ディセント(2005年製作の映画)

2.9

『ドゥームズデイ』(←大好き!)のニール・マーシャル監督作品。
キツいアバンタイトルからの女性6人組のケイビング。まぁ映画なんで当然人間関係は悪化していって厭な事も多々起こります。ただそこに…という話
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エリジウム(2013年製作の映画)

4.1

ふとブロムカンプ作品を観返したくなって本作と『チャッピー』を再鑑賞。『第9地区』は何度も観てるのでオミット。
やっぱこの監督、独特のクセのある作家性がたまらない。いわゆる大衆エンタメSF的なオチはつけ
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ラプチャー 破裂(2016年製作の映画)

2.4

【rapture(歓喜・狂喜あるいは携挙)】じゃなくて【rupture(破裂・断絶)】なのね。前者かと思ってて勝手にキリスト教的な意味を深読みしてた。
言ってしまえば『マーターズ』みたいな狂信的で理不
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イン・セキュリティ 危険な賭け(2013年製作の映画)

2.8

“Intruder alert♪”

常識に欠けるボンクラと常識の無いバカのコンビで、前者がまともな人に見えるというバディ系コメディの王道。
防犯装置を売るために泥棒をするというマッチポンプサクセスス
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アクアマン(2018年製作の映画)

4.5

DC映画最高傑作じゃないかな。
『スター・ウォーズ』と『インディ・ジョーンズ』、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『マイティ・ソー』に『ロード・オブ・ザ・リング』をひとつの土俵に乗せて、水を大量
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

美醜を併せ持ち、演技でその割合をコントロールができ、なんならその境界も演じ切れて、その上堂々とした濡れ場もこなせてしまう。自分の中ではジュリエット・ルイスか伊藤沙莉、あとは安藤サクラくらいしか思いつか>>続きを読む

ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.1

TBSラジオの『アフター6ジャンクション』で紹介されていて興味を持ち鑑賞。
中国の盲人マッサージ院の人間模様。
盲人を憐れみの対象として“泣けます”みたいな作品ではない。日本だとまだまだ障害を持つ人を
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ロシアン・ブレイカーズ(2013年製作の映画)

3.6

ロシア版ガイ・リッチー映画といった趣き。
もう少し牧歌的で隙のある感じか。
過剰にキャラ立ちしたルパン一味みたいな義賊(なのか?)がワーキャードンパチ。
序盤のオリジン話、長いだろと思いつつ笑いながら
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

2.9

自分が理解できない世代の物語を怖がる映画かと思ってたんだけど、そういうことじゃなかった。
個々のシーンを点で見ればカッコイイ/カワイイ/華やかだったりと、鮮やかな青春を描く様は見所であり魅力でもある。
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.6

1977年のオリジナル版『サスペリア』とか、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督作品という文脈で観ると面食らうかも。
当然1977年(スター・ウォーズが公開された年だ!)版の要素をベースに
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

4.2

『ホステル』とか『ソウ』が苦手な人は絶対に近寄らないほうがいい。痛くてイタい話。
凄いわー。こういう良識とか道徳とかの外側にある“胸糞悪くて面白い”映画が韓国やヨーロッパじゃなくて今の日本で作られたこ
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.7

シャマラってるねー。

シャマラン以降、ドヤ顔の無理くりツイスト映画が増えたかと思うんだけど、そういうのってだいたいオチに注力し過ぎてそこまでが退屈だったり凡庸だったりする。
シャマラン映画はオチのど
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.8

活版印刷のかっこよさを全力で見せてくる映画!
気持ちがいい!
スピルバーグがトランプとそれに従う者達に叩きつける“アメリカの自由ってこういうもんだろ!”というメッセージ。
『レディ・プレイヤー1』のポ
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.8

【リメイク版『サスペリア』への助走[2]】

“母音e+リア”というタイトルの語感が『サンゲリア』や『ゾンゲリア』等、ホラー映画の邦題に影響を与えまくった作品。しかも監督であるダリオ・アルジェントの1
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

【リメイク版『サスペリア』への助走[1]】

良い青春映画で語られる話というものは、トラウマティックな事件ではなく、後の人生でふとした時に思い出すくらいのあくまでも若き日の瞬間。
少年が大人になり大人
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