印パ分離独立を極めて中立的な立場から描いた映画。英国統治下インドにおけるムスリムとヒンドゥーの宗教対立は英国がヒンドゥスターニーから自国への反発を避け、円滑な統治支配を行うためにでっち上げたストーリー>>続きを読む
地獄とは人々が苦しんでいるところのことではない。人が苦しんでいるのを、誰も見ようとしないところのことだ。
マンスール・アル=ハッラージュ
4月29日、神戸・元町映画館で行われているイスラーム映画祭に>>続きを読む
社会の「中の下」っていうボリュームゾーンの人たちを取り扱った映画って他になくない?それでいて、"しょーがない"から頑張るしかない!っていう希望を与えてくれる隠れた名作だと思った。
老老介護における愛憎の混淆を巧みに表した映画だった。音を立てて崩れていく生活と衝撃的なラストはトラウマのように残り続ける。
Nコンの描写がガバガバで撮りかたも若干残念。とはいえ、原作の素晴らしいので泣いてしまった。五島列島の美しい景色とともに、合唱のよさがよく映し出されてる。
幼少から大好きな映画。あらためて観てみると、なぜこんなに渋いものをあんな小さい頃から好きだったんだろう?と思った。でも、鉄道が好きだった幼少期そこに信念をかけて戦うぽっぽやの姿になんとなく心を掴まれて>>続きを読む
アメリカで暮らすパーキスターニーの実情もよくわかるし、恋愛ドタバタコメディ自体も面白い。
後味の悪い、あまりにも後味の悪い映画。
家庭を静かに狂わせていくナチの足音がだんだん大きく聞こえてくる。人を人に非るとして殺すことのできるものを、人間といえるのか?ナチスという最悪の史実は逆説的に人間>>続きを読む
変化を表す蛾や、皮を剥がれ殺される羊。生物が象徴的に描かれ、ストーリーはキリスト教がモチーフになっている。ホラーやサイコサスペンスというのは上っ面で、非常に難解だった。
去年のいつだったか観た映画。こんなに歌がいい映画はなかなかない。恋愛沙汰は結構粗めに撮ってあるけど、アイルランドの社会背景にもちゃんと触れているところが好感持てる。
邦題は「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」。まるでチャーチル礼賛の映画のようだが、内実は違う。チャーチルの政治の良い点悪い点をしっかり描きながら、その人間性にも迫っている傑作だ。政>>続きを読む
黒人が白人に対して抱く恐怖心のようなものをうまく誇張してシンボライズしたホラーだと感じた。ただのフィクションというよりはアメリカの黒人差別の有り様を当事者ではない他人種に知らしめるような効果を含んでい>>続きを読む
高橋ヨシキがよく「究極の恋愛映画」と評しているが、あながち間違っていないぶっ飛びバカ映画だった。CGとかじゃない時代だからこそ、妙なリアリティのある質感のハエ人間に仕上がっていて、本当に心底気持ちが悪>>続きを読む
午前十時の映画祭にて観賞。最初から最後までコメディ‼️さすがタランティーノ‼️fuckin'楽しかった‼️
泣いた。極めて善良な映画だ。特に今の日本においては誰もが見るべきだと感じた。ジャーナリズムとは何かという議論はよく見かける。レトリックを骨くりまわし、いろいろな見解が並ぶだろう。しかし、何が最もその価>>続きを読む
仕事漬けの旦那が久々の家族孝行で一家団欒スキーリゾートへ。そこで家族は小さな雪崩に襲われる。夫は咄嗟に一人避難。結局全員無事だったが、夫の行動に妻は怒り、夫婦の冷戦が始まる。シニカルで男にとっては本当>>続きを読む
封建的なインドの主婦シャシが姪の結婚式のためNYへ。英語が話せないことで、家族にも引け目を感じていたシャシは英語を勉強し始める。シャシが自信を取り戻すまでのストーリー。最後のスピーチに感動して泣いた。>>続きを読む
水墨画のような物寂しくも美しい韓国の田舎の小さな村。そこを、カラフルな韓服で手を繋いで歩く老夫婦のほのぼのとした日常を映し出す。愛し合う相手さえいれば、老いることも決して悪くないなと思える美しいドキュ>>続きを読む
戦争映画という位置付けでありながら、戦争の悲惨さや収容所の惨状はあえて殆ど描いていない。しかしだからこそハラハラが止まらないが、最後には感動が残る。これが名作たる所以だが、ハッピーエンドのように描いて>>続きを読む
イスラム共和制におけるシャーリア信奉の行きすぎたところがよくわかる。男女の模様としても大好きな映画。この映画のおかげでSとれた。
https://note.mu/hidari_migee/n/n7068c357e7e1
トランプ大統領が生まれたのも当然のことだったと知らしめられる。そして、フリントの現状が日本の水道法に通じる部分もあって、他人事じゃなく恐ろしい。
いつの時代も異性が成功すると男は落ちぶれ、女はどうともないよな。ったく、男ってのは弱い生き物だ。悲劇によってスターが生まれるというのは皮肉なことだな。
今まで働きづめで生きていながら死んだようなものだった役人が、余命幾ばくもないことを知って生き始める。ハイデッガーの「死への存在」を体現するような話かと思うと、後半は官僚制批判に。死を美談なんかにしない>>続きを読む
性的なカテゴライズから逃れた『君の名前で僕を呼んで』(2017)とは異なり、ゲイのセクシュアリティに踏み込んだ名作。美しい映像とともに、60~80年代USのゲイフォビア的な社会の中で、男らしい二人のカ>>続きを読む