たくさんの映画レビュー・感想・評価 - 46ページ目

たく

たく

映画(1989)
ドラマ(2)
アニメ(0)

南海の劫火(1932年製作の映画)

3.5

航海中に南海の島に漂着した白人男性が、原住民の長老の娘と禁断の恋に落ちる話。

文明の違いに引き裂かれる恋ってのは昔からの定型だよね。
前半は能天気な感じで明るく話しが進むんだけど、邦題の意味が分かる
>>続きを読む

ふしだらな女(1927年製作の映画)

3.3

離婚訴訟で有罪になった美しい女が世間の悪評を逃れて新天地で幸せをつかもうとする話。有罪になる理由がよく分からないけど時代の違いなのかな。

サイレント映画って分かりづらいのが多いけど、さすがヒッチコッ
>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.8

予告編が微妙だったので観るか迷ったけど、面白かった!

潜水艦の戦いがスリル満点で、ミサイルの連続爆発でダメージ負うシーンは手に汗握る迫力。
潜水艦が小回りが効かない代わりに魚雷を囮で交わしたり、いろ
>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.3

ジョン・タートルトープということで観てみた。この監督さん「フェノミナン」が良かったんだよね。

一般に海底とされてる層の更に下に別の生態系が存在してるっていうトンデモ設定にいきなり面食らったけど、テン
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

想う人に想われずっていう恋愛のモヤモヤを描いてて、冒頭のマモルの振る舞いがほんと腹立たしいんだけど、だんだんとテルコのやり過ぎにマモルが引くのも分かってくる。

テルコの執着心がかなり異常なところを、
>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.8

一見理想的な家庭に恵まれた母親が知的障害を疑われてる息子の世話と育児に忙殺されて人生を見失ってる話で、寝不足から目の下に酷いクマを作ってるマーロが痛々しいんだよね。
赤ちゃんの世話で毎日毎日同じ行為を
>>続きを読む

地下水道(1956年製作の映画)

3.8

ずっと観たかった作品。

第二次大戦下のワルシャワ蜂起でドイツ軍に徹底的に追い詰められるポーランド人の悲劇。
冒頭から火炎放射器と建物の崩壊映像にびっくりして、続く音楽家のナレーションによる登場人物紹
>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

3.6

このまま救いなく終わったらどうしよう?っていう一種のサスペンスで引っ張っていく映画で、少年と馬の絆を描くロードムービーどころの生ぬるい話じゃ全然なかった。

母に家出され、取っ替え引っ替え女を家に連れ
>>続きを読む

運命は踊る(2017年製作の映画)

3.5

運命の皮肉っていうのか因果応報というのか、何かの暗喩かと思った。

冒頭で息子が戦死したと告げられる父親が全然セリフなくて、1時間ごとにタイマーで知らせるからコップ1杯の水を飲めって軍から指示されるシ
>>続きを読む

芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.8

毛沢東が権力をふるった’70年代に人民解放軍で活躍した文工団という芸能集団の話。
歴史に疎い自分には背景が分からないところがあったけど、いろいろ辛い出来事の中にも若者たちの青春がキラキラしてて眩しかっ
>>続きを読む

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

3.8

黒人差別モノは最近ほんと多いね。
本作は幼馴染を白人警官に殺された少女を中心に人種差別と闘う黒人の姿をかなりオーソドックスなスタイルで描いてた。
映画的に強烈なのは断然「ブラック・クランズマン」だけど
>>続きを読む

ファイティン!(2018年製作の映画)

3.6

軽めの演出で泣かせる韓国人情ドラマ。

幼いころ母親にアメリカに養子に出されて無国籍となり母親も亡くして家族がいない孤独な人生に、唯一アームレスリングをアイデンティティとしてすがってる男の話。
韓国語
>>続きを読む

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.3

若松孝二は昔「ゆけゆけ二度目の処女」「水のないプール」を観てギラギラしたアブナイ監督さんだなーってイメージだったけど、その監督役の井浦新のイキッた演技が合ってないんだよね‥。
彼は「ピンポン」「ワンダ
>>続きを読む

アレッポ 最後の男たち(2017年製作の映画)

3.8

2011年から続くシリア内戦下に反政府地域とされたアレッポで、爆撃された民間人の救出活動を続けるホワイト・ヘルメットに密着するドキュメンタリー。
最初の方で瓦礫の下から子どもの遺体を引き上げるシーンか
>>続きを読む

マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

4.0

会社の映画部(ってのがあるんです)の課題作にならなかったら多分観てなかった作品。

天才ファッションデザイナーのA・マックイーンの姿を追うドキュメンタリー。
タイトルロールで映し出される「頭蓋骨と蝶」
>>続きを読む

ブラックホール(1979年製作の映画)

-

ブラックホールの影を撮影したというニュースを目にして、物資も光も全て吸い込む究極の物理現象じゃなかったのっ?って小学生の頃に観た本作を思い出した。

宇宙空間に浮かぶシグナス号の豪華客船みたいなライト
>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.8

日常の些細な諍いからまさかの裁判に発展して、このトニーがほんと偏屈で前半は嫌悪感しかないんだよね。妊娠してる奥さんが綺麗なのが余計に腹立つ。

これが話が進むうちに、裁判がパレスチナとイスラエルの血塗
>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.5

ブッシュ政権時に副大統領としてアメリカの政治を実質的に牛耳ってたディック・チェイニーの半生を描いてて、クズみたいな奴が妻にケツを叩かれながらやり手の政治家としてのし上がっていく姿が恐ろしかった。趣味の>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.0

まあ訳わからないので観てて感じたことを羅列するしかないね。

冒頭から言葉の関連付けがめちゃくちゃな世界。
時たま出るピンボケ映像。
塀の中に閉じ込められた世界で外に何があるのか必死に試す少年少女たち
>>続きを読む

モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 グレアム・チャップマン自伝(2012年製作の映画)

2.8

本人の声を亡くなる3年前に録音してて、なんでだろう?って思ったら、自作の伝記の朗読を録音したものなんだね。

グレアム・チャップマンの自伝をいろんなタッチのアニメーションで描いていくんだけど、ちょっと
>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.0

評判が良いので観てみた。結果、号泣。

冒頭で悲惨な事故に遭ってもあっけらかんとしてる織子。
幽霊が出てきてファンタジーになるは、織子が若女将になる展開が速いはで、ちょっと拍子抜けしてこれ大丈夫かなー
>>続きを読む

恋の十日間 I'll be Seeing You/戀の十日間(1944年製作の映画)

-

萩原健一さん追悼。いやいや「約束」の方を書けって話だけどレビューが残ってなかった。

(2009年7月鑑賞)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジョゼフ・コットンとジンジャー・ロジャースの大物共演
>>続きを読む

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.0

昔過ぎて観たかどうかもあやふやだったけど、フロリダに着いた時に女装したジャック・レモンが大金持ちのジジイに一目惚れされるシーンで思い出した。

禁酒法時代のアメリカで、マフィアの暗躍と男女の三角関係の
>>続きを読む

(1959年製作の映画)

3.8

ずっと観たかったやつ。

第二次大戦下のドイツで、苦境に陥った軍隊が年齢的に基準未満のはずの少年たちまで徴兵する話で胸が痛む。
ドイツも日本と同じだったんだね。

前半で少年たち(7人!)がそれぞれ抱
>>続きを読む

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.5

こないだ観たポランスキーに似た話かな。
冒頭で髪を切るシーンがあって、別人格がテーマだと匂わせる。

双子設定は前半の早い段階で出てきて、観客側は果たしてこれは現実なのかどうなのか?って読もうとしなが
>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

スパイク・リー監督ひさびさ渾身の一作。

タイトルにすでにKKKの文字が入ってる。
KKKといえばグリフィス監督の「國民の創生」だよなーと思って観てたら劇中で長々と本編映像が出てきて驚いた。ここで黒人
>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.9

トランスフォーマーシリーズは戦闘シーンのごちゃごちゃしたCGが苦手で観てないけど、本作は戦闘より心の交流にスポットを当ててるのが良かったし、戦闘シーンもすっきりしててかっこ良かった!
友情、家族愛、勇
>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.5

タイムパラドックスが複雑なのと、ネタバレ禁止系なので感想が難しいね。
前半のバーで回想話が延々続いてこれはどうなっちゃうんだろう?と思ったところから意外な展開になるのは面白かった。

「鶏が先か卵が先
>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.8

足が不自由な兄が仕事をリストラされた生活苦から自閉症の妹を売春で稼がせるという酷い話なんだけど、兄妹の生活に密着したカメラから哀愁が漂ってなんだか憎めなかった。
生活と犯罪にスポットを当てたのがちょっ
>>続きを読む

午後の遺言状(1995年製作の映画)

3.8

新藤監督の生命賛歌。
したたかに生きる女性の強さを、華やかな女優人生にかける杉村春子と地味な田舎生活に捧げる乙羽信子のぶつかり合いで対比的に見せる。

杉村春子に会いに来る老夫婦のボケちゃったらしい奥
>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

全編おっさんが電話してるだけの地味な作品なんだけど、会話のテンポと音の演出で惹き付けるのが凄いね。

なんかやらかしちゃったらしい警察官が緊急ダイヤル室に左遷?されて電話番してるうちに拉致事件に関わっ
>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

監督自身の幼少期の一コマを家政婦の視点で描いた話で、後からジワジワくる感じが良い。

キュアロンお得意の長回しを多用しつつ、一見幸せな家庭の日常が淡々と進む中、後半思わず息を呑む圧倒的なシーンが2回出
>>続きを読む

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦下のイギリスで国威発揚CMを作らされてるチームがダンケルクの撤退を題材に本当に作りたい映画に取り組んでいく話し。
いやー映画ってなんて素晴らしいんでしょう!

トムの「人々が映画を求める
>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

最っ高に面白くて、映画館で観て良かった!
コミックのページをめくっていくような演出と早い編集が抜群にカッコよくて、2時間現実を忘れさせてくれた。

ストーリーは男の子の成長物語をメインに家族愛や友情の
>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.2

家族をないがしろにしてきた男の贖罪の物語で、イーストウッド自身を主人公に重ねてる感じが何ともジーンときた。

園芸場を差し押さえられたことから生活のために麻薬の運び屋となる運命のいたずらが怖い。この9
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

現世の生き地獄を象徴的に描いたような感じ。「女王陛下のお気に入り」もそうだけどこの監督さんはシリアスとコメディを同時に入れてきて超面白い!

期間限定で結婚相手見つけないと動物にされちゃうってことで手
>>続きを読む