たくさんの映画レビュー・感想・評価 - 42ページ目

たく

たく

映画(1960)
ドラマ(2)
アニメ(0)

山河遥かなり(1947年製作の映画)

3.5

第二次大戦直後のアメリカの戦災孤児受け入れ施設から脱走した少年と彼を探す母の話で、英語以外の字幕がなく、冒頭ずっとナレーションによる状況説明が続くのが変わった作りになってる。ここでBGMに一瞬「モルダ>>続きを読む

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.8

売れないストリートミュージシャンのジェームズが猫のボブとの共同生活を通して薬物依存症を克服していくという、実話が基になってるのがちょっと信じられないような出来過ぎた話。
薬物依存症克服のステップとして
>>続きを読む

シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

3.8

スター歌手を夢見る天才少女とインドの根強い女性差別を描いてて、まあとにかく終盤ギリギリまでのストレスフルな展開にめげそうになった。
自分の気持ちの持ちようによって人生は変えられるんだって主張するインシ
>>続きを読む

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.8

悪ガキ男子と優等生女子の絵に描いたようなボーイ・ミーツ・ガールで、ちょっとついていけないかなーと思って観てると、ああそうなるかーってなって最後は感動した。

コートンが最初あまりにしょーもないガキでイ
>>続きを読む

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.8

1984年の夏に起きた連続殺人事件の真相を少年たちが突き止めていく、ちょっと「スタンド・バイ・ミー」テイストの青春ホラー。

1984年といえば「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還」の公開翌年で、イウォ
>>続きを読む

グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.8

どう見ても女の子にしか見えないダニエルと、変わった転校生のテオが中学校の夏休みに自作のキャンピングカーで冒険する話で、まあとにかく二人が可愛くて終始ニヤニヤしてしまった。

ダニエルの心の成長が軸にな
>>続きを読む

ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.5

予告編ではあまり感じなかったけど、実写を超えてくるCGがとにかく圧倒的!
ストーリーはお馴染みの王位継承モノで、映画館で映像を楽しむための作品としては満点だね。

ただ動物たちがあまりにリアルなので、
>>続きを読む

ファニー(1961年製作の映画)

3.5

マルセイユの港で育った幼馴染の男女の愛の行方を描いてて、レスリー・キャロンの庶民的な美貌、シャルル・ボワイエ、モーリス・シュバリエという二大名優の味のある演技を堪能できる豪華作。

セザールの店を手伝
>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

4.5

今年の邦画ベストかも。いやぁ良かった!

東大出てからアルバイトしかやったことのない和彦が成り行きで銭湯で働くことになり、そこでまさかの裏稼業に足を突っ込んでいく話。
人殺しや後処理をあたかも普通の仕
>>続きを読む

逆光の頃(2017年製作の映画)

3.5

高校生男子のひと夏の成長を3つの章で見せる話で、京都の風情をふんだんに盛り込んだ映像が綺麗だったね。
暗転を多用した間が印象的。

酒を飲むシーン、父がタバコを勧めるシーンはちょっとドキッとしたね。
>>続きを読む

若草の萌えるころ(1968年製作の映画)

3.5

敬愛する親類の死をどうやって受け入れるかっていう話。
冒頭で少女にピアノを教えてるジタが発作で倒れて、彼女を慕う姪のアニーの心配度が半端なく、彼女が現実から目を逸らすために刹那的な行動を取ってしまうの
>>続きを読む

ハッピーニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡(2011年製作の映画)

3.5

シャマラン「サイン」に直球でハマってるオタク男子が間違い電話を神の啓示と捉える冒頭から、せっかちにズーム、ズームからの引きの画を繰り返すちょっと昔に流行ったカメラワークが懐かしい演出。

世知辛い世の
>>続きを読む

無法松の一生(1943年製作の映画)

4.5

ずっと観たくて何年も待って、ようやくAmazonプライムでたどり着いたよ‥。

無法松といえば同じ稲垣浩監督の三船敏郎リメイク版が一般的だけど、激しさが立った暑苦しいキャラがちょっと違うなーと思って、
>>続きを読む

名前(2018年製作の映画)

3.5

なぜか複数の偽名を使ってる中年男のもとに謎の少女が訪れて、二人の交流を通してそれぞれ前に進む話。自分探しの描き方がちょっと青くさいんだけど、ラストの意外な展開がほろ苦い余韻を残して終わるのが良かった。>>続きを読む

マルティナの住む街(2011年製作の映画)

3.7

結婚式当日に婚約者にすっぽかされた男が、親友二人と共に故郷で10年前に愛を誓ったマルティナに会いにいくコメディで、愛情表現の激しさがさすが情熱の国スペインだった。
いろいろ問題抱えてる人達の群像劇を笑
>>続きを読む

悲しみは星影と共に(1965年製作の映画)

3.3

みんな思い切りイタリア語しゃべってて、ミーシャが自分たちが何語で喋ってるのかレンカに聞くシーンでセルビア語だって答えるので混乱したんだけど、ナチスに圧迫されるユーゴのユダヤ人の話なんだね。ドイツ兵はち>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.0

予告編見てあまり期待してなかったんだけど、すごく良かった!

戦艦大和の建造の裏にこんな内幕があったんだというフィクションで、戦艦と空母のコンペでどう見ても見積額がおかしい平山の建造計画を通そうとする
>>続きを読む

中学生は泣かない(2012年製作の映画)

3.3

ド定番の難病モノ。
好きな女の子に素直になれず、意地張ってムキになっちゃう男の子の図はどの国も同じなんだなーと微笑ましくなった。
それだけの話といえばそれまでだけど‥。

中学生は泣かないっていう謎の
>>続きを読む

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

4.0

これは良かった!
人生において誰からも存在を認めらたことのない寂しい男が、大学時代に初めて自分を名前で呼んでくれた女子に執着して行く変態ストーカーモノなんだけど、それだけじゃ終わらないところに高評価も
>>続きを読む

隣の影(2017年製作の映画)

4.0

いやー怖い映画だった。
こういうのを本当のホラー映画って言うのかも。

一本の木を巡っていがみ合ってる隣同士のトラブルがエスカレートしていく様子と、夫の浮気案件から離婚話が進んでいく夫婦が並行して描か
>>続きを読む

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)

3.3

感動要素を詰め込みすぎて、ちょっとボヤッとしたかなー。

死んだように生きてる身寄りのないボクサーのジョハが自分を捨てた母に偶然再開し、異母兄弟で自閉症の天才ピアニストのジンテと関わりながら心を開いて
>>続きを読む

アストラル・アブノーマル鈴木さん(2018年製作の映画)

3.0

松本穂香が見たくてレンタル。
youtubeの配信動画が基になってるの知らなかった。

何も無いド田舎で怪しいユーチューバーをやってる鈴木さんの話で、全体的にものすごくチープなのがキツイんだけど、松本
>>続きを読む

五億円のじんせい(2019年製作の映画)

4.2

すごく良かった!
少年が人生の意味を見つけていく成長物語で、伏線回収がまあ見事だったね。
主演の望月歩の爽やかなルックスに一見して明るい青春物語かと思ったけど、高額バイトがかなりエグくてリアル版「天気
>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

3.6

ずっと観たかったジャン・ルノワール監督作品。何がすごいって、40分の未完作なのに短編としてちゃんとまとまってるのね。

都会の家族が総出で田舎にピクニックに来るたわいもない話で、天真爛漫な娘さんを田舎
>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

3.5

感情の掛け違い、ディスコミュニケーションの話かな。ちょっと期待しすぎて、こじんまりしてるのは全然いいんだけどもっと人間感情のおぞましさを見たいという贅沢な望みが残った。

訪問看護師の市子が介護で通っ
>>続きを読む

君が生きた証(2014年製作の映画)

3.7

一見爽やかな音楽モノで、観終わってみればどんより重い気持ちになった。
喪失からの再生という定型は守ってるんだけど、話が重すぎて「天気の子」の賛否両論どころじゃなく、この話どう捉えたらいいんだろう?って
>>続きを読む

100歳の少年と12通の手紙(2009年製作の映画)

3.8

10歳で重い白血病を患ってるオスカーが偶然知り合ったローズと心の交流を交わす話で、暗くなりがちな台材を空想を多用した演出でおとぎ話みたいに仕立ててるのが良かった。

冒頭の学校シーンでオスカーがイタズ
>>続きを読む

メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.5

文学者の両親を持ち、思想も性も自由な母親の強い魂を受け継いだメアリー・ゴドウィンがフランケンシュタインの物語を生み出すまでのいきさつを描く話。
彼女の16歳から18歳までの話で、エル・ファニングがまだ
>>続きを読む

おとなの事情(2016年製作の映画)

3.5

古くからの友人たちが集まっての食事会で、何の気なしにお互いの携帯の内容を晒しましょうっていう絶対やっちゃいけないゲームが始まり、やがて互いに隠してた秘密が明らかになって修羅場化していく怖い話。
理性的
>>続きを読む

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.5

すごい良かった!
政治的な話が苦手で、乗っけから話の展開がよく分からずどうしようかと思ったけど、最後まで観ると男の友情物語で感動したね。

‘90年代の韓国で北朝鮮の核開発を阻止するために工作員を命じ
>>続きを読む

がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

3.3

学芸会みたいなチープな演技で始まる冒頭でちょっと引いてからの、ゾッとするタイトル出しが良かった。
青春学園モノにゾンビを掛け合わせたアイデア勝ちで、女子高生の弾ける若さで乗り切った感じ。
現実逃避して
>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

レバノンの最底辺の暮らしを描いてて、暗くどんよりした話かと思ったら意外や意外で勇気をくれる映画だった。
予告編にもあった自分を産んだ罪で息子が親を訴えるギョッとするシーンから始まって、どうしてそうなっ
>>続きを読む

汚れたミルク/あるセールスマンの告発(2014年製作の映画)

3.7

グローバル企業の闇を実話を基に描いてて、一人の男が企業の不正を告発して英雄になる話かと思ったら全然違った。

冒頭、ミルク色の背景に議会で企業側が追求されるやりとりが文字で出てきて、てっきり本編の闘い
>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.8

世界の摂理が男女を阻むという新海誠監督の作家性が炸裂してて、「君の名は。」で獲得したエンタメ性と悲劇性のコラボが本作でも活きてたね。
予告編が完璧過ぎて本編見るのがずっと不安で、それは半分当たって半分
>>続きを読む

乾いた花(1964年製作の映画)

3.7

篠田監督の恋の道行きモノで、モノクロの強いコントラストの映像が「心中天網島」思い出させる。

組のために人を殺めてムショで勤め上げた男が、出所日に入った賭博場でエゲツない賭け方してる少女みたいな女と視
>>続きを読む

エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

4.0

いやーなんて綺麗な映画!
映像の柔らかい感じが’60〜70年代の作品観てるみたいだった。
愛は障害を乗り越えられるかっていう寓話みたいな話だね。

冒頭のモヤモヤした映像が母親の子宮の中から外界を感じ
>>続きを読む