たくさんの映画レビュー・感想・評価 - 44ページ目

たく

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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.8

サイコパスであるジャックの身の毛もよだつ所業を、彼の脳内神父との禅問答を通して5つのチャプターで見せていく。
「悪の教典」「キラー・インサイド・ミー」とかと同じ系列だね。
マッド・ディロンが最高のハマ
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ザ・マミー(2017年製作の映画)

3.5

メキシコギャングに親を奪われた子供たちが、あるきっかけで自分達もギャングに狙われていく怖い話。
なにやら死者の霊が見えるらしいエストレヤの周りに不思議な現象が起きていくんだけど、母親らしき声が導きなの
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.5

題名通り世界各地を舞台にエージェント達が人類を守るため飛び回る話なんだけど、映画としてはどうもこじんまりとした印象だった。
近年マーベル作品とか映像的にすごい作品に慣れちゃってるせいもあるかも。
予告
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

4.0

「インターナショナル」観る前の振り返りで、2012年11月のレビュー。
なぜかアリス・イヴがFilmarksのキャスト欄に載ってないね。

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前作から何
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ああ結婚(1964年製作の映画)

3.8

冒頭、死にかけてるメイドと、若い美人との結婚を前に浮かれてるいかにも軽薄なプレイボーイが対比されて、なにやらこの二人には一筋縄ではいかない関係があるらしいと匂わせつつマストロヤンニ演ずるドメニコの回想>>続きを読む

白い家の少女(1976年製作の映画)

3.5

いろいろ衝撃的。
ジョディー・フォスター13歳の異常な演技力で、彼女のために書かれた話としか思えない。

話はかなり奇妙で、冒頭からマーティン・シーンがハロウィンに乗じてジョディー・フォスター演じるリ
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ面白かった!
果てしなく善人で人好きの町田くんが人間嫌いの女子に出会い、恋という未知の感情と葛藤するボーイミーツガールコメディ。
小ネタが上手くて笑いの絶えない展開に引き込まれた。
特に前
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.5

父親の晩年を通して家族のあり方を問う話で、痴呆症アルアルで笑いを挟みつつユル〜い感じで進んで行く。
山崎努の最初のいかにも頑固老人という感じから、症状が進行してどんどん聖人になっていくのが「おとうと」
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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎(1983年製作の映画)

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寅さんシリーズは昔に集中して全作品観だことがあって、中でも一番良かった本作のレビュー。

2009年11月鑑賞。
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マドンナは
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.8

冒頭で茶道の基本を教える樹木希林のシャキッとした演技にまず驚く。「万引き家族」のいかにも老人って感じはやっぱり演技力だったんだ!って、改めてすごいと思った。

生きるのに不器用な女性が茶道を通して己の
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億男(2018年製作の映画)

3.5

予告編通りの派手な前半からは想像もつかない後半の地味な展開が、何とも不思議なバランスの映画だった。

借金返済で夫婦関係の危機を迎えてる男が宝くじで3億円当てて、その使い道を大学生の時に起業して成功し
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

4.0

門脇麦の歌声に聴き惚れた。
ちょっと強めに歌うところで声に芯が入る感じとか上手かったな。
小松菜奈も良くて、今まで観た歌モノで最高かも。

二人組ヴォーカルユニットの解散ツアーを追いながら過去の回想を
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.3

ファルハディ監督としては普通かな。
どうも期待しすぎちゃうんだよね。

妹の結婚式で姉の娘の誘拐事件が起こることで家族間のある秘密が明らかになる話なんだけど、サスペンスが弱くて、最後これで終わり?って
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狼の時刻(1966年製作の映画)

3.3

休日の朝から観る映画じゃなかった(笑)

ある画家が孤島で行方不明になった経緯を一緒に暮らしてた妻の証言で追っていく話で、現実と幻想の境目が分からない。
そもそも全て妻の証言で、手掛かりとなる夫の日記
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アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.3

ミュージカルにクリスマスにゾンビでぶっ飛んだ内容を期待したけど、話はゾンビ物の王道で割と普通だった。

最初の方がなんか安っぽいミュージックビデオみたいな感じで大丈夫か?ってなって、ゾンビが出るあたり
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追想(2018年製作の映画)

3.8

なんかジーンと来た。
イギリスの若夫婦の初夜を描いた密室劇で始まって、二人がやけにイチャイチャしながら馴れ初めの回想を挟んで進んでいくのでこのまま最後まで行っちゃうの?って不安になる。
お互い初めてな
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.6

片方が事実を隠したまま出会った男女が恋に落ちる王道パターンだけど、終盤でもう一捻りあって泣けた。
見るからにプレイボーイな金持ちの男が本当の恋を通じて成長する話で、小ネタで笑いを取りながら飽きずに観ら
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.8

1956年のハンガリー動乱の犠牲者に2分間の黙祷を捧げた東ドイツの学校のクラスが国家の思想統制で追及されていく怖い実話で、現代からすればそんなことが問題になるの?って驚いた。
体制側の人達はナチと敵対
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心と体と(2017年製作の映画)

3.8

心の不自由な若い女と身体の不自由な初老の男が共通の鹿の夢を通して結ばれる、不思議なボーイミーツガールの話。
鹿は聖なるものの象徴なのかな。

食肉加工場のシーンが残酷で、昔観た「いのちの食べかた」思い
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マルリナの明日/殺人者マルリナ(2017年製作の映画)

3.5

やたら引きの固定カメラが入る不思議なインドネシア映画で、マルリナの部屋にずっと置きっぱなしの夫のミイラがなんともシュール。

力の弱い女が、いざという時のために毒草を隠し持ってるのが怖いし、追い詰めら
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トロメオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.8

シェイクスピアの古典をエログロな現代劇に仕立てた話。
前半の悪趣味な感じから何だこれ?って惹きつけられたね。残酷な映像が生々しくてエロくて上手い。
指カットシーンが鮮烈で、こぼれた脳味噌を戻そうとする
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魔術師(1958年製作の映画)

3.6

魔術はまやかしだけど映像の魔術は本物ってことで、ベルイマンの明と暗の映像のコントラストに酔った。

舞台劇みたく役者のプロの演技とカメラワークで進行していくのに、話はいったい何が起こってるのか全くわか
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軍法会議(1955年製作の映画)

3.3

第一次大戦直後のアメリカでは飛行機がまだ戦力として認められてなかったのが驚き。
空軍としてすら成り立ってなくて、エリートの陸軍からバカにされてるのが「オネアミスの翼」の宇宙軍みたいな感じ。

己の信念
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.5

陰謀論に囚われた男が一歩進む話で、ハリウッドが舞台なので「マルホランド・ドライブ」みたいな妄想系かなーと思いつつ最後まで行くと現実なのどっちなの?ってなる不思議な後味。
まあ言ってしまえば妄想に囚われ
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.8

感動CMみたいな感じで始まってサクサク早い展開で進んでいくんだけど、まさかのインターミッション挟んでの2部構成で観応えあったね。

2001年の話とは思えないインドの貧困層の男女差別にまず驚いちゃう。
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.3

なんか思ってたのと全然違くて、青春クライムサスペンスを期待してたら再現ドラマ付きドキュメンタリーだった。

大学の図書館に保存されてる超高額な蔵書を盗み出すことによって安易に人生の成功体験を得ようとし
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.6

冒頭で空から飛び降りて地上に降りるまでのシーンがめちゃくちゃ迫力あって怖かったんだけど、その後のB級ゾンビ展開との落差には驚いた。
ナチの人体実験とゾンビ要素を結びつけるアイデアが斬新。

第二次大戦
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ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(2015年製作の映画)

3.5

ビル・エヴァンスのアルバムは本当にメジャーなのしか知らないけど、昔から独特な和声でピアノの音色に哀しい美しさがあるなーって思ってた。バリバリ弾く人じゃないけどテクニックもすごいし。

実際にどんな人か
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.5

予告編がふざけてたのでちょっと手が出なくて、レンタル開始をきっかけに観てみたらなかなか面白かった。

自分が高所恐怖症なので、パネルの部屋で床が消えるシーンからもう冷や汗吹き出て、ソーヤがビルに飛び移
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ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(2018年製作の映画)

3.5

前作「気休めの報酬」観たのが6年くらい前で内容ほとんど覚えてないけど、面白かった印象が残ってた。
本作もドジなスパイが何だかんだミッションコンプリートするいつものパターンで展開も早くて楽しめた。内容は
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女の顔(1938年製作の映画)

3.5

若きバーグマン主演のスウェーデン映画。

冒頭、不倫の証拠を握られた金持ちの奥さんを強請ってる一味のやさぐれた女がバーグマンで、顔の火傷のメイクにギョッとする。口元が引きつっててすごい迫力。
この顔の
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.5

自分自身が飲兵衛なので、非常に身につまされたね。

実在の風刺漫画家がアルコール依存症と身体麻痺の障害に向き合って行く話で、現在の姿、依存症克服セラピーのプログラム、漫画家として成功していく過程の3つ
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男の敵(1935年製作の映画)

3.3

1922年のダブリンで、恋人のために賞金首をかけられた友人を売って20ポンドを得る貧民街の男の話で、冒頭にユダの話が出てきて裏切りの話ってことを暗示する(原題”the informer”は「密告者」)>>続きを読む

昨日・今日・明日(1963年製作の映画)

3.8

ナポリ、ミラノ、ローマを舞台としたオムニバスで、それぞれ男女の関係を喜劇的に描いてて面白い。

闇商売で借金を踏み倒した夫婦が逮捕を逃れるために妊娠・出産を繰り返すちょっと怖い話、大金持ちの女が貧乏な
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

さすが京都アニメーションで、繊細な表現に魅入った。みぞれがオーボエのリードに糸を巻くシーンとか良かったなー。

「響け!ユーフォニアム」は全く観てないけど問題なし。
吹奏楽部員の女子二人の親友同士が人
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.8

大昔に観たビットリオ・デ・シーカ監督の名作で、内容ほとんど覚えてなかった。

冒頭の一面のひまわりが目に焼き付いて、ヘンリー・マンシーニのメロドラマ調の音楽が「シェルブールの雨傘」とすごく似てた。
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