たくさんの映画レビュー・感想・評価 - 43ページ目

たく

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誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)

3.5

子供ができない倦怠期の夫婦が養子をもらうことになって、いい子なんだけど素性が気になる旦那さんが生みの親を調査したところ、母親がありえない境遇だったって話から展開するウディ・アレンならではの小話。
倦怠
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.8

第二次大戦後のポーランドで結成された舞踏集団で出会った男女の愛を描いてて、演目に共産党のイデオロギーが入り込んでくるあたりが「芳華」思わせる。
最初の舞台のシーンで流れる清冽なコーラスの迫力にまず圧倒
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過去を逃れて(1947年製作の映画)

3.8

ガソリンスタンドで平和に暮らす男が逃れられない過去を清算しに行くっていう、ちょっと「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に似た話で、複雑な展開からまさかのラストに驚き。自分を諦めさせる男の愛にグッとくるん>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

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ひさびさに観て、やっぱりいいね。
新海誠らしい映像の瑞々しさここに極まれりって感じで前に観たとき5点付けてる!
2013年の興奮気味のレビューをそのまま‥

・・・・・・・・・

いやーあまりに美しい
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ローラ(1961年製作の映画)

3.5

ジャック・ドゥミの監督デビュー作。
「白夜」を思わせる残酷な恋の話。

初恋の男との息子を育てるシングルマザーのダンサーのローラが、失業して危ない運び屋の仕事を得た昔馴染みの男と再会して愛を告げられる
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田園の守り人たち(2017年製作の映画)

3.5

第一次大戦開戦から終戦までのフランスのある農家とお手伝いさんの生活を描いてて、セリフ少なく演技の間が長く、まあとにかく地味。

冒頭いきなり死体の山が出てきて何事かと思うと、その後は地味な農作業がひた
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.5

いやー良かった!
ほろ苦い大人の話だけど、子どもも楽しめるようになってるのがすごい。

9年前に別れたって設定でボー・ピープを自然に登場させる冒頭から引き込まれた。
今回はゴミで作られたフォーキーが軸
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純平、考え直せ(2018年製作の映画)

3.5

ベタな道行きの恋の話で、B級映画みたいなチープな感じが作品に合ってたね。
主役は純平というよりは加奈の方で、裸体を晒して演じた柳ゆり菜の魅力がすごい。

絵に描いたようなチンピラヤクザの純平が「男」に
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.3

メリーポピンズは子供のころにテレビでよくやってたなー。
あまりに昔でよく覚えてない中でジュリー・アンドリュースの凛とした感じと圧倒的な歌唱力は強烈に残ってて、そのキャラの魅力をどれだけ魅せるかっていう
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.3

最近の篠原涼子の演技が好きなんだよね。

本作はほぼ彼女の魅力で引っ張ってて、母が反抗期の娘に対して彼女のクールキャラをぶち壊す嫌がらせ弁当を作り続けるっていう、予告編以外のことがほとんど起こらないの
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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

3.5

やたら評価が高いので観てみたら、終盤でなるほど納得。
ちょっとあざとい泣かせ演出に見事に泣かされた感じ。

身寄りのない若者が人生に絶望して自殺を図って失敗する冒頭から、なぜか死者達の霊が見えるように
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.5

観ていてこんな辛い映画も珍しい。

バレリーナを目指すララが高名なバレエ学校に転校して厳しいレッスンを受け続けるシーンと、トランスジェンダーとして性転換手術に向けて準備を進めていく様子を並行して見せて
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.5

容姿コンプレックスの克服という昔ながらの題材を分かりやすく見せてくれたね。
人は容姿じゃないんだっていうテーマが「ハンサムスーツ」思い出した。

いくら美人でも自信満々の人には敵わないってことで、ミシ
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.5

「ミレニアム」シリーズらしいスムーズな展開で、リスベットの天才ハッカーぶりと異常なタフさが見どころ。

車のナンバーをカシャっと撮影したら一瞬で身元割り出して追跡モードに切り替わるとか都合良すぎなとこ
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

4.0

蜷川監督ナメてたわ。
すごい良かったね。

ほぼダイナーの内部だけで繰り広げられる密室劇なのに、縦横無尽のカメラと極彩色の映像で空間の狭さを全く感じさせないのがすごい。
出てくる料理がとにかく美味そう
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.8

ボール・ダノ初監督作。
最後なんかジーンと来た。

全編とにかく地味で、ワンシーンが長いもんだから途中まで退屈に感じたね。
失業した父が急に山火事消火隊に入るって出てっちゃって、残された母が浮気しちゃ
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スターダスト・メモリー(1980年製作の映画)

3.7

冒頭でサイレント風の列車シーンのシュールさにちょっと身構えたところで、コメディ映画監督の意欲的な実験作のラストと分かる掴みがいいね。

全編通して強迫神経症的に恋人にひたすら話しかけるいつものウディ・
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

今の日本でよくこんなの作ったなー。
完全に政権批判だよね。

冒頭のレイプ被害を公表するくだりが最近実際にあった報道と重なっておいおい大丈夫か?ってなった。ツイッターの反応を含めて生々しく、淡々とした
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.6

これはあれだ、親子連れで観に行って親の方が泣くというクレヨンしんちゃん劇場版パターンだ。
ちょっとチープな冒頭から、まさか終盤泣かされた。

話は分かりやすい家族再生物語で、オンラインゲームの世界で正
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ウンベルトD(1952年製作の映画)

3.7

イタリアの年金生活者の悲哀で、なんだか日本の制度破綻と被ってタイムリーな話。

公務員を勤め上げたのに少額の年金で家賃も払えず滞納してるウンベルトが、人としての尊厳を保とうと奮闘するも行き場がなくなる
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.5

ピーターの修学旅行中にヨーロッパ各地で話が展開するっていう、MIBインターナショナルをちょっと小規模にしたような舞台設定。

予告編でマント姿のジェイク・ギレンホールにだっさーって思ってたら、本編見て
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食べる女(2018年製作の映画)

3.3

「生きる」とは食べることと恋をすることであるっていう、女の人生賛歌。
映画というよりはテレビドラマって感じのゆるい演出がちょっとタルかったかな。

小泉今日子のいい感じの枯れっぷりとか、鈴木京香は年取
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.8

香取慎吾演じる郁男のクソっぷりがまあとにかくヒドい。カメラが傾くたびに、あーまた溶かすのかよやめてくれー!って気分が落ち込んだ。
いい感じになるまで我慢させられるけど、喪失からの立ち直りで、観終われば
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.5

ウェイ系集団の中を一陣の風のように吹き抜けた、ちょっとカリスマ性のある天然系チワワちゃんの話で、賑やかな映像編集に若さが溢れてた。
何だかんだみんな彼女のことが好きなのは、彼女が裏表なく素の自分で生き
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.7

よく知らずに何となく観た。
冒頭の木々のざわめきから仲の良い姉弟とアマンダの幸せそうな描写が延々続くのがちょっと退屈かなーって思ったところからの、衝撃の展開に絶句。

いつ誰に起こるか分からない喪失を
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トロン(1982年製作の映画)

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小学生の時に映画館で観た。
大げさに言えば人生で一番ハマった映画。

まず公開前にレコード屋さんでサントラを見つけて、そこに印刷された画像の見たこともないような世界観に衝撃を受けて即ジャケ買い。解説文
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.3

前田敦子演じる葉子がTVレポーターとしてウズベキスタンを紹介する番組の撮影の裏側をドキュメント風に見せる話で、ちょっと微妙だった。加瀬亮と染谷将太の撮影スタッフ役に無理感が漂ってたのと、葉子の歌は他の>>続きを読む

ふたりの女(1960年製作の映画)

3.7

第二次大戦中のイタリアで戦災を逃れてローマから疎開先に旅するソフィア・ローレンと娘。

ジャン・ポール・ベルモンドが聖職者目指して挫折したひねくれ者なんだけど心根の優しい童貞男で、汚れちまった母親と対
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SANJU/サンジュ(2018年製作の映画)

4.2

今年ベスト級で、「きっと、うまくいく」「PK」のラージクマール・ヒラーニ監督快心の一作。

実在するインドの有名俳優サンジャイ・ダットの半生を描いてて、薬物依存の恐ろしさ、男の友情、家族愛、メディアの
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サクらんぼの恋(2018年製作の映画)

3.5

45歳の童貞こじらせ男が憧れのAV女優と偶然出会って恋をするという、まあ絵に描いたような男の妄想劇。

宮川大輔演ずる則夫がひたすら人にペコペコ頭を下げて馬鹿にされてるのがなんかステレオタイプだなーっ
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.3

え、これで終わり?って感じ。
アベンジャーズシリーズの見事な終わらせ方とは雲泥の差だったなー。

たぶんX-MENシリーズは時系列がややこしい上に作品ごとの辻褄が合わない部分もあるので、フィナーレ感が
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ミラノの奇蹟(1951年製作の映画)

3.5

ビットリオ・デ・シーカ監督のコメディ路線。カンヌのパルムドール受賞してるのね。

「昔々あるところに‥」って始まって、キャベツ畑を手入れしていたお婆さんが畑の中から赤ちゃんを見つけるっていう桃太郎みた
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さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

3.5

思春期特有の不安定な心を抱えた少女の夏休みを描いてて、シーンによって少女にも大人にも見えるレオニーを演ずるカレル・トレンブレイが上手かった。
最近だと「レディ・バード」とか、古くは「なまいきシャルロッ
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アラジン(2019年製作の映画)

3.6

何となくチケット買って期待せず観始めて、前半タルいな〜ガイ・リッチーどうした?って思ってたら、ウィル・スミス演じるジーニーが最高で後半面白くなった!
歌もここぞという場面だけに抑えられてて、ミュージカ
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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.3

自分に向き合うことから逃げてた少女が宇宙の神秘に触れた一夏の体験を経て自分を受け入れるって話だと思うんだけど、話自体が難解だし、神秘(祭り)のくだりでやたらポエムなセリフが登場するのでちょっと白けちゃ>>続きを読む

リバティ・バランスを射った男(1962年製作の映画)

3.5

ならず者のリバティ・バランスに襲われた弁護士のランスが腕利きのトムに救われる冒頭から理性と暴力の対比で魅せて行く、まさに男の映画。

ジェームス・スチュアートとジョン・ウェインなんて画的に合わないんじ
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