花とみつばちさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

花とみつばち

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欲望(1966年製作の映画)

4.5

イマジネーションな内容も非常に面白い。しかも内容以外の見所が満載。
主人公デヴィッド・ヘミングス演じるトーマスは実際の写真家デヴィッド・ベイリーをモデルにしている。トーマスが帰宅するとスタジオで不機嫌
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友情(1974年製作の映画)

4.0

クロード・ソーテ監督、フィリップ・サルドの音楽、このコンビの作品はいつもフランスのエスプリが効いている。
イヴ・モンタン、ミシェル・ピコリ、ジェラール・ドパルデュー、セルジュ・レジアニの「 友情 」と
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幻の光(1995年製作の映画)

5.0

宮本輝の大好きな短編小説。
統一された映像の色、モスグリーン、濃紺、濃茶、黒が印象的で美しい。
何気無いいつもの日常、緑のペンキで自転車を一緒に塗る夫婦。
それが何の予告無く終わる。
線路のカーブ、背
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伽揶子のために(1984年製作の映画)

2.5

なんかなぁ~
好きな俳優達いっぱい出演していたのに…
文鎮 田村高廣
カッコいい学生 古尾谷雅人
水道管の漏水 蟹江敬三
りんご 殿山泰司
白川和子、小林トシ江…
浜村純の演技はどの作品でも凄いな。
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.5

普通に面白かった。
劇中の「 誰かがその人のことを思い続けていたら 死んだ人も生きてることになる… 」という台詞が良かった。
〈 Love Letter 〉 のアンサーとなる作品。2作を比べると全く性
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.5

この一本の作品の中にいろんなテーマが含まれている様に感じられる。人の死、初恋に近いであろう恋、出発、今では存在しなくなったであろう文通、忘れていた様な大事な思い出…
そして中山美穂の二役。
「 渡辺博
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配達されない三通の手紙(1979年製作の映画)

4.0

昔観た時は、期待外れって感じたのを覚えているが、今回は結構良かった。
昔も今回も、栗原小巻が劇場で独り芝居やってる感じがするのね。それが凄く違和感なんだけど、その芝居が芝居の中の芝居だから仕方ない。そ
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内海の輪(1971年製作の映画)

3.5

いろっぽい岩下志麻のアップと声。何やってるのかしら?となり、凄い魔性の美しさなので、男を食い物にする強い女の話しかと勝手に想像しちゃったが、全然違っていた。
妙な性癖のある三國連太郎と再婚するが、元夫
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.5

家族だから絆で繋がるとか、情とか…そう思われがちだけれど、面倒くさいものかと。
閉塞的な街なんだろうか?飛び出し成功する弟タケルとそのまま父親と一緒に仕事と生活をする兄ミノル。

オダギリジョーが、本
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こねこ(1996年製作の映画)

4.5

チグラーシャがかわいい!
DVD のリーフレットを見ると、フェージンさんは有名な実物の「 猫遣い 」なんだとか…猫が撮影中にすぐに成長しちゃうので、チグラーシャ5匹いたそうです。

バケツに数匹の猫が
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少女ムシェット(1967年製作の映画)

3.5

学生の中でも明らかに顔付きの違うムシェット。先生や生徒に挑発的で、土を握りしめ投げるしか抵抗の手段が無い。
貧困、父親の粗暴、弟の泣き声…
唯一少女らしい表情をするゴーカート。
アルセーヌの前では上手
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若者のすべて(1960年製作の映画)

4.0

運命に翻弄される家族。
イタリア南部の貧しい村からミラノに移り住む家族。母親と5人の息子達。
どこで間違ってしまったのだろ…
優しかった次男は女で破滅してしまう。聖人の様に寛大な三男ロッコ。
3時間程
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(1973年製作の映画)

5.0

夏目漱石「 こころ 」を脚本新藤兼人で現在に置き換えて描いている。
当時 29 歳の主演松橋登の美しさが素晴らしく、崇拝に値する。
清潔感のある顔立ちとパリッとしたシャツと下駄の出で立ち。21、22
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狂った野獣(1976年製作の映画)

3.0

乗っ取ったバスとパトカーのカーチェイス。
銀行強盗未遂の二人組が逃走にバスを乗っ取り、何と人質乗客もかなりの強か者。
その中の一人、渡瀬恒彦は宝石強盗犯人だった。
いつの間にか、逃走の主導権が彼に渡り
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浮雲(1955年製作の映画)

3.5

胸が痛くなる映画だった。
戦争中の仏印で出逢う、富岡とゆき子。
戦後の敗戦で富岡はすっかりゆき子への気持ちは終わっている。
だけど、ゆき子は違った…
敗戦の日本で女独りで生きて行ける筈がない。
富岡に
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流れる(1956年製作の映画)

3.0

衰退する芸者置き屋の物語。
物語の主がお金の話しや男運の悪い話で
( 結局お金を注ぎ込むので泣きをみる事になる ) 始終やるせない。
女将の姉に 「ここの人は、何か一つ足らないの 」と言われる。
出演
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乱れる(1964年製作の映画)

4.5

ロマンティックで切ない物語。
戦後から、また新たな時代の波が押し寄せつつある。
そこに自分の居場所が無くなろうとしている礼子 ( 高峰秀子 ) 。その義姉の立場を守ろうとしてくれている幸司 ( 加山雄
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グリース(1978年製作の映画)

2.5

懐かしのオールディーズ満載!
ポニーテールにフワフワスカートとスタジャン、そしてアメリカンなミッドセンチュリーソファー。プレスリー好きな人とかに良いかも?
始まりは、〈 慕情 〉かと思った。

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.0

80 年代のギラギラした作品かと思い込んでいたら、70 年代の作品だった。
トラヴォルタの青春映画って言って良いのかな… ?
19 歳のトニー、潤んだ目でピタピタの柄シャツ、カッコいいのか?少し気持ち
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ジョン・トラボルタの プラスチックの中の青春(1976年製作の映画)

3.5

ジョン・トラヴォルタとグリニス・オコナーとの青春物語。
だけど、トッドを演じるトラヴォルタは免疫不全という難病。ずっとタイトル通り無菌室に入った生活。徐々に自宅に無菌室を作る両親や宇宙飛行士の様な衣装
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

物語は、2020 年から始まり過去に遡る。
2015 年、21 歳のキヌとムギ
「 電車に揺られていたら 」という洒落た話し方や、劇場版ガスタンクの動画を作製するムギが印象的。
同じトートバッグとスニ
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櫻の園(1990年製作の映画)

3.5

こんな邦画があったとは驚き!
中島ひろ子、白島靖代、つみきみほ、という出演者で懐かしい 90 年代を感じる。
櫻華学園・演劇部の舞台、チェーホフ「 櫻の園 」の舞台を演じるまでの演劇部の女子生徒達の人
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ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.5

サスペンスなんだけどさほどミステリアスでも無く、だけど凄く引き込まれました。
大学生の頃、淡い恋の相手だったベロニカ。そのベロニカの母親が亡くなり自分の日記を主人公トニーに譲るという。だけどベロニカは
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昼顔(1967年製作の映画)

5.0

シャンシャンシャンシャン……
馬車に乗るセヴリーヌ、いつも妄想で連れて行かれる 「後悔」や「贖罪」
子供の頃の傷心から冷感症となり、冷たい表情のセヴリーヌ。
ルイス・ブニュエルが見出だした、カトリーヌ
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.0

何だかやっと中平康監督がわかってきました。凄い個性的です……
脚本が、斎藤耕一と倉本聰にも驚きです。倉本聰っぽくないです。
18 歳のユカ。
奔放ではなくて、ちょっと考え方がネジ緩んでるかな?凄い母親
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私が棄てた女(1969年製作の映画)

3.0

わたしが・棄てた・女
大好きな小説が随分難しい内容になっている。
純粋なモリタミツを主に観たかったけれど、ヨシオカが夢中になって結婚するマリコを演じるのが浅丘ルリ子な為にミツが脇役となっている。
それ
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愛する(1997年製作の映画)

3.0

遠藤周作 〈 わたしが・棄てた・女 〉が原作で、いつもテーマにしている「 善人に何故幸福が訪れないのか ? 」を深く問う内容である。

昔小児麻痺を患い、後遺症が残るヨシオカと偶然街で出会ったミツ。序
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帝銀事件 死刑囚(1964年製作の映画)

3.0

戦後、占領下で起きた殺人強盗事件。
〈 帝銀事件 〉
昭和 23 年 1 月 26 日
帝国銀行椎名町支店で行員と小間遣いを合わせて 12 名が死亡した。
東京都の方から消毒に来たという腕に腕章を付け
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朝霧(1971年製作の映画)

3.5

当時裏日本と呼ばれていた福井が舞台の母親と娘の物語。
戦死した父親に変わって、母親一人で育てた娘キョーコ ( 泉雅子 ) 。まだまだ親離れができず、母親の女としての事情を許す事ができない。
物語の始ま
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ばるぼら(2019年製作の映画)

2.0

え~ばるぼらがいったい何者?と思ってずっとそれだけで引っ張られてたのに…
全然わかんない!?
官能的な役、ゴローちゃんへたっぴ!

春の鐘(1985年製作の映画)

3.0

ラブストーリーが好きなので何とか観れたけれど、2 時間以上と長い。
奈良が舞台、美術館の館長である北大路欣也に夢中になる古手川祐子。この二人は奈良の仏像や古美術を活かして古風に描かれている。だけど妻で
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天城越え(1983年製作の映画)

4.0

よく観ると、好きな俳優がいっぱい出演している。
田中裕子は勿論、平幹二朗、渡瀬恒彦、加藤剛、樹木希林と出演している。

40年以上も昔に起こった事件。天城峠で土工が無惨に殺害されたが、その頃若く駆け出
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結婚相談(1965年製作の映画)

3.5

三十歳、婚期を逃した独身女性を演じる芦川いづみ。
この時代の三十歳って世間の目が厳しかったのだろう…沢村貞子が所長である如何わしい結婚相談所に行ってしまいまんまと騙され人生脱線転落して行く。
なんだか
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モン・パリ(1973年製作の映画)

4.0

とにかく愉快、楽しくなる。
オープニング曲のミレイユ・マチュー「奇想天外の出来事」というタイトルの様にこの作品の内容も奇想天外。
当時アポロ計画で人間が月面着陸した事に合わせて作られた作品だけあり、男
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危険な年(1982年製作の映画)

3.5

ピーター・ウィアー監督らしく?映画の本筋をあからさまにしないのか、内容の特徴がよく分からないのが難点。
1965 年インドネシア・ジャカルタ、スカルノ政権下の不安定な情勢の一端を描く。
ABS オース
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ザ・プラマー/恐怖の訪問者(1980年製作の映画)

4.0

心理描写が巧みで上手い!
ある時、予告無しに訪れる配管工のマックス。その住人のジリーは自宅を非常に気に入った空間としているのだろう。そのマックスは、たぶん仕事が出来ない配管工なだけなんだろうけど (
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