花とみつばちさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

花とみつばち

花とみつばち

映画(630)
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上海家族(2002年製作の映画)

3.5

教師をする母親と娘・阿霞( アーシャ )
父親に女がいて、これ以上一緒に暮らせない為離婚する母親。
たちまち住む場所に困ってしまい、実家を訪れるが、弟が嫁を貰う手前で、祖母から冷たく「 我慢しろ 」と
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.5

タラの街で反ファシストの闘志だったアトス・マニャーニ。
通りや会館までアトス・マニャーニと名が残っているが、ムッソリーニ暗殺計画を実行するその同じ日にファシストに殺害されたアトス・マニャーニ。そして英
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.5

ドイツが降伏した1945年、ロシアの労働党員書記を暗殺しようとするポーランドの青年マチェク。しかし間違ってただの工員を殺害してしまう。
抵抗3部作の1作。

書記が宿泊するホテルの階下にあるバーの女給
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ラスト、コーション(2007年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品はみた後に引き摺ってしまった。
背景は、1942 年日本占領下の上海。
ここから前後3年程描かれ、香港も舞台となる。
大学で演劇をしていた仲間達。その中のクァンに感化され、抗日レジスタンス活動
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

3.5

約5時間半って凄いな。途中挫折すると思ったけど、飽きずにみれた。
率直には面白かった。

阪神間で生きる4人の女性、純、桜子、芙美、あかりを主人公とした様々の人間模様。
純の離婚裁判と失踪。
桜子の中
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うず潮(1975年製作の映画)

4.0

ジャン=ポール・ラプノーのコメディ。
「 城の生活 」「 地下鉄のザジ 」とよく似ている。内容があるのか無いのか…だけど意外と不快になる事無くなかなかハッピーな気分にさせてくれる。

ベネズエラのある
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続・何処へ(1967年製作の映画)

3.0

森谷監督の初期作品。
ダバダバとスキャットが歌われるのが当時らしい音楽。
内容はドタバタコメディ。
ほのぼのしていてまぁ笑い所は作られているが、滑っている感じが残念。
主演の加山雄三が中学のモテモテ英
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八甲田山(1977年製作の映画)

3.5

明治 35 年 1 月
弘前 31 連隊の徳島大尉 ( 高倉健 )青森 5 連隊の神田大尉 ( 北大路欣也 )が雪中行軍を実施する。
「 雪の八甲田のどこかで 」と約束する二人。
この作品の山田大隊長
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シンシナティ・キッド(1965年製作の映画)

5.0

マックィーンのブルーの瞳がカッコいい。
ラロ・シフリンとレイ・チャールズ、スウィート・エマとニューオリンズらしい音楽も充実した内容。
派手な葬式のシーンから始まり、靴磨きの少年にコインの勝負を挑まれる
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

時系列がごちゃまぜになっていて粋なシーンがたくさんある。
カップルがレストランで「 たたく 」とか言ってるのが何と最初じゃなかった。
たぶんヴィンセント達がアタッシュケース取りに行くのが最初かな……?
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

4.5

『愛しているなら、死ぬまで私を探して』
物語は撮影作家をする男性が語り始める、そして映像には一切登場しない。
マーダーというバイクで運び屋をする男性は、恋人であったムーダンという少女をたった45万元の
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.0

配給収入22億と大ヒット作品。
一握りのヘロインを巡ってヤクザ同士の戦いに巻き込まれる星泉。それだけではなく目高組の組長になり、気丈に立ち向かう女子高生。
序盤、頭数を増やして校庭にずらりとヤクザが並
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炎上(1958年製作の映画)

4.5

三島由起夫「 金閣寺 」の映画化。
市川雷蔵主演だけれど、市川雷蔵のオーラを消し去った孤独な吃音青年を演じている。
とある寺に入った修行僧・溝口吾一。
吃音が酷く、凄い劣等感の闇で生きている。自暴自棄
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潮騒(1972年製作の映画)

3.5

綺麗に纏められた作品だけど、理解できない内容かな……
街には根拠無き暴力が蔓延っている。
イヴ・モンタン演じる心理学者が昔、誤審から服役した過去を持つ為、その暴力について著書を発行する。
背景に暴力が
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.0

夢と現実が混ざり合っている。
はっきりしているのは、遊び相手のジュリー( キャメロン )がデヴィッド( トム )に本気になるが、一方のデヴィッドは一度だけ逢ったソフィア( ペネロペ )に心を奪われてい
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.5

映像も内容も何だかすべてが激しい。
ポンヌフの橋の上。
ミシェルとアレックス。
銃、戦車、花火と炎、何だか火がいっぱい。
失恋と失明に絶望するミシェル。
ミシェルを知りたがるアレックス。
胸がハラハラ
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泥の河(1981年製作の映画)

4.5

宮本輝の小説も良かったが、映画も本当に素晴らしい。
昭和 31 年の大阪。
河岸でうどん屋を経営する夫婦、その息子 9 歳ののぶお。
ある時から、船で暮らす同学年のきっちゃんと友達になる。きっちゃんの
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愛の亡霊(1978年製作の映画)

3.5

「 愛のコリーダ 」同様に海外資本作品なので、タイトルシークエンスがフランス語、エンドに fin と表示されるのと、大島渚独自の綺麗な映像と重なり、凄くおしゃれに仕上がっている。
武満徹の音楽は、やっ
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彼のオートバイ、彼女の島(1986年製作の映画)

3.0

読んでないので何とも言えないが、きっと男臭いだろうと想像される片岡義男の小説を、見事に大林作品のカラーで作り上げているのが凄い。
新人の主演以外、またまた大林の常連俳優ばっかり。
峰岸徹は、今までの大
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プラトーン(1986年製作の映画)

5.0

この作品大好きで家と劇場で何度も観た。
このプラトーンは、サミュエル・バーバ「 弦楽の為のアダージョ 」が非常によく似合う。
ポンチョに包まれた死体、砂、熱気、新米兵士のテイラーは、親に反抗的で志願し
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悪魔のワルツ(1971年製作の映画)

3.5

音楽家のダンカンと娘のロクサーヌは、悪魔と取り引きして人の死を操り楽しんでいた。
ダンカンは白血病で死ぬ事を知っていた為、目を付けていたマイルズの身体を借り、入れ替わるのだった。
ダンカンの肉体は滅び
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愛人 ラマン/恋人・ラマン(1992年製作の映画)

5.0

大好きな作品。
母親が騙され土地を購入した為に貧しい暮らしをするフランス人少女。対照的に裕福に遊んで暮らす中国人青年との物語。対照的だけど、他に人種的にもお互いが軽蔑しあっている。
この映画、青年の気
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さよなら、また明日(1960年製作の映画)

3.5

「 灰とダイヤモンド 」で主演を演じた、サングラスが印象的なズビグニエフ・チブルスキーが主演。

マルゲリートというパリからやって来た少女にマチェクが片想いする物語。

マチェクとその仲間達でする演劇
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化石の荒野(1982年製作の映画)

4.5

西村寿行の小説は映画化が難しいと言われていたらしく、この作品も興行的作品的に惨敗だったらしい。配給収入3億。
やはり「 君よ憤怒の河を渉れ 」に近い評価、いやそれより酷い…
私には結構印象強く、どちら
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悪の階段(1965年製作の映画)

4.0

凄まじいサバイバルゲーム。
四人である会社の金庫から四千万強盗した。それを四人で分け、安全の為半年はそのお金には手を付けない約束だったが…

加東大介の女に貢ぎたい為に早々に金を欲しがるだらしなさが笑
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反撥(1964年製作の映画)

4.0

ドヌーヴがイギリス映画、ポランスキー作品に出ているのはちょっと衝撃だった。内容がホラーだったから。

幼少の写真を見ても、いつ頃からだろうかいつも心ここに在らずという感じ。
男性に異常に嫌悪を抱く事か
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ジェレミー(1973年製作の映画)

5.0

この時代の青春映画で主演を演じるなら、ロビー・ベンソンとレイモンド・ラヴロックかと思っている。

内向的に一見みえるジェレミーだけど、チェロ奏者を夢見る、知的なハイスクール2年生。同じ学校のスーザンに
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天国にいちばん近い島(1984年製作の映画)

3.5

小さい頃、父親から知った、珊瑚でできた天国に近い島。
父親亡き後ニューカレドニアに行き、その島を探す旅に出たマリコ。
最初にヌメアで知り合った、旅行ガイドのフカヤに頼りカジノへ、旅行資金をそこで作りや
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時をかける少女(1983年製作の映画)

4.5

雪山、スキー場、スキー道具が見つからないフカマチくん…
土曜日の実験室、ラベンダーの香り…
自転車が猛スピードで走って来た為に、フカマチくんに抱きついてしまったヨシヤマカズコ 16歳。
赤いカーディガ
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探偵物語(1983年製作の映画)

4.0

83 年、薬師丸ひろ子の大学受験で休業の復帰作。
脚本、鎌田敏夫なんですね。面白かった。
配給収入 29 億。松田優作との共演も重なり当時話題作だっただろうな。
主題歌も大瀧詠一だし。
女子大生役の薬
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恋人たちの時刻(1987年製作の映画)

4.5

DVD のジャケット、当時の宣伝ポスターだったかと思うけど、これと同じく凄くムードある素敵な作品だった。
フランス映画っぽくて、本当にフランス映画だったら、出演者によっては凄く評価されたかもしれない。
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早春物語(1985年製作の映画)

5.0

角川映画配給収入 12 億、キネマ旬報 9 位、原田知世が全盛期だった頃の作品。
赤川次郎が映画化前提で原作を書き、川端康成の短編「 母の初恋 」をイメージしたらしい。
主人公ヒトミ( 原田知世 )
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ダーティハリー5(1988年製作の映画)

2.5

賭博王の逮捕に貢献したとして表彰されるキャラハン刑事。表彰って…テイスト違い過ぎ。ダーティハリー5、イーストウッドも 60 歳手前でガーゴイルズのサングラスが似合っている。
若き日のリーアム・ニースン
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ダーティハリー4(1983年製作の映画)

3.5

音楽はダーティハリー1、2と同じくラロ・シフリン。かなり 80 年ぽくアレンジされている。
イーストウッドも 50 歳になったキャラハン刑事がどんなだろうかと観てみた。
強盗やギャングが暴れ、キャラハ
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ダーティハリー3(1976年製作の映画)

3.5

このシリーズ、日常の小さな事件と、物語の大筋となる難事件を平行して進む。
今回の難事件は、ガス会社の職員とある倉庫の夜警が殺害され、加えて警察殉職者も出る。容疑者は、人民革命攻撃隊。金目的に爆弾を仕掛
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ダーティハリー2(1973年製作の映画)

3.5

警察の腐敗を描く、ダーティハリー2
今回のイキな台詞は、「 身の程を忘れないことさ! 」
ギャング、麻薬、売春、強盗と殺して良い悪を次々に殺害する謎の暗殺団の白バイ警官。
今回は、キャラハン刑事に多少
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