花とみつばちさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

花とみつばち

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マルサの女(1987年製作の映画)

4.5

この映画を観るといつもすぐに感化されて、冠婚葬祭には行かないと思ってしまう。
日本アカデミー賞の中で数々の賞を受賞して、この時代に伊丹十三監督がいかに邦画で一世風靡したのかがわかる。
この作品は、やは
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タンポポ(1985年製作の映画)

3.5

寂れたラーメン店を店主のたんぽぽ:宮本信子に心惹かれたタンクローリー運転手のゴロー:山崎努がみんなと一緒に再生するストーリー。
結構ほっこりする内容で私好みなはずなんだけど、如何せんツボにはまらない。
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お葬式(1984年製作の映画)

3.5

この「 お葬式 」をよく知っていると思っていたが、内容はすっかり忘れていた。シュールに描かれていると思い込んでいたが、結構真面目に描いてあって勉強になった。
この作品、まずATGシネマであったことや日
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裏切りの街(2016年製作の映画)

4.0

三浦大輔監督は「 娼年 」「 愛の渦 」を観ましたが、この「 裏切りの街 」が一番面白かった。
率直に人間の表と裏があり、どちらも真実であるという事。
主演が裕一:池松壮亮と智子:寺島しのぶ。2人は出
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.0

映画のサントラを買ったのが、このヘンリー・マンシーニが最初でした。
そして映画音楽の美しさを教えてくれたのが、ヘンリー・マンシーニ。
彼の曲で有名な知られている名曲は本当に数々ありますね。
ジョバンニ
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狼の挽歌(1970年製作の映画)

3.0

最初カーチェイスが長く、チャールズ・ブロンソンの魅力が引き出されるバイオレンスストーリー。
謎めく日和見主義なヴァネッサ:ジル・アイアランドを愛する、一匹狼の殺し屋ジェフ:チャールズ・ブロンソンは、組
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最後の標的(1982年製作の映画)

4.0

80 年代になると、60 年や70 年作品とは随分と作風が違ってくるフランス映画。
この作品も 82 年製作なので、音楽があのフィリップ・サルドが担当しているが、哀愁ある曲調とは違い少し明るくビートが
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花を喰う蟲(1967年製作の映画)

3.5

主演は、二谷英明と太地喜和子。
香本:二谷英明は、代議士と業者の汚職の犠牲で刑務所に入った過去がある。その復讐なのか悪への正義なのか…ある時不意に出会った奈美:太地喜和子を利用して動き出す。横浜のただ
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愛に濡れたわたし(1973年製作の映画)

3.0

ジャケットの美しい女性に惹かれて観たけれど、どこにも出演していなかった。
ストーリーは、蒸発した妻が忘れられない京平。雨の夜に立ち寄った港町のバーで出逢った美和と良い仲になるが、その美和が取る謎めいた
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

4.0

始め観た時より、観る回数を重ねると段々とすきになった作品。
戦争中の京都。
京都大学で新しい新型爆弾の開発をする科学者の修。
科学者として未知なる物を見付けるのに夢中になる気性であるが、それが兵器へと
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危険がいっぱい(1964年製作の映画)

4.0

監督、脚本ルネ・クレマン、撮影アンリ・ドカエ、音楽ラロ・シフリンと豪華な作品。カラーでなくモノクロなのが残念。もしカラーなら更に良さが加わったかと思われる。
タイトル「 危険がいっぱい 」という通りに
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フォロー・ミー(1972年製作の映画)

4.0

何て可愛い作品なんでしょー!
不釣り合いな結婚をした夫婦。
妻の不信な行動に不安になる夫も可愛いげがあるし、探偵役のトポルがやはり一番の見処ですね。
白で統一されたファッションに、ショルダーバッグの中
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ある男(2022年製作の映画)

4.0

石川慶監督作品は初鑑賞でした。
以前に観た勅使河原宏監督「 燃えつきた地図 」に似た感想を抱き、面白かったです。
主演を演じる妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝他脇役の俳優人も良くて、良い邦画に出逢えた気
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舞姫(1989年製作の映画)

4.0

1888 年ドイツベルリン
主演 郷ひろみ ( 太田豊太郎 )
森鴎外原作

陸軍軍医としてドイツベルリンに留学する豊太郎だが、研究より悲しい目をする貧しいドイツ人女性エリスに夢中になる。そして軍医を
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冬の華(1978年製作の映画)

4.0

倉本聰脚本。
綺麗なやくざ映画だった。
やくざとしての流儀と人間としての情を持った加納秀次を高倉健が主演。
やくざとして考えの違いから松岡 池部良を殺害する。松岡には3歳の洋子という娘がいたが、秀次は
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花様年華(2000年製作の映画)

4.0

1962 年香港が舞台。

この作品は、公開当時に胸を躍らせて観た始めての香港映画。その当時の記憶が甦る。

緑と赤を基調とした映像の素晴らしさ。
マギー・チャンのシーン毎に変わるチャイナドレス。
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愛の化石(1970年製作の映画)

4.0

主役は浅丘ルリ子と高橋悦史。
テキスタイルデザイナーで人気スターのサワユキ ( ルリ子 ) はある孤独と哀しみを抱え羽田にいた。その姿を偶然カメラに撮る報道カメラマンのヒビノ ( 高橋悦史 )。これが
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

【 真実というのはそれがどんなものでもそれほど恐ろしくはないの いちばん恐ろしいのは それを知らないでいること… 】
いきなりこの3時間を鑑賞すればきっと好きになれなかったかと思う。
「 親密さ 」「
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THE DEPTHS(2010年製作の映画)

4.0

好きな内容だった。
大抵は男女のアンニュイな内容を描いた映画はあるが、こちらは同性愛的且つ同性愛を意識した内容でアンニュイで描かれた感じかな。濱口作品では珍しい内容。
主役はカメラマンのぺファンと男娼
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PASSION(2008年製作の映画)

3.5

「 寝ても覚めても 」がとても共感できる作品だったので、濱口作品には興味があるのだけど、どうも苦手なのかもしれない。内容が自分の好みに着地しないからなのかもしれない。
この物語に登場する若い男女数名は
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永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.0

結婚式直前のドタバタ…
新婦には秘密があったのだが、新郎はそれを知っていた。
新婦の元カレってセクシーでカッコいい。ヌードモデルなんて変わってるし!
この役の俳優に凄く興味がわいた。
内容は別にさほど
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空白(2021年製作の映画)

4.0

重いテーマだけど、見応えある良い作品だった。タイトル「 空白 」通り描かれていない箇所がある。万引きした後に連れて行かれた事務所で何かあったのか?なかったのか?

女子学生を演じる伊東蒼の自信無さげで
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甘い嘘/裏窓の女-甘い嘘-(1999年製作の映画)

3.0

良い内容なんだか、さっぱり検討が付かない。ジャン=ユーグ・アングラード目当てで鑑賞。
ジャンとミシェル、愛し合う2人に突然遺産と豪邸が譲られる。見知らぬギメという向かいに住んでいた老人の死後、謎めいた
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フェリックスとローラ(2000年製作の映画)

3.5

舞台で歌う男性が銃で撃たれる。
それを引き摺りながら観たけれど、犯罪の匂いなどなく、人間らしい内容。
遊園地のバンパーカーに独り淋しげに乗るローラ ( シャルロット・ゲンズブール ) 。彼女に一目惚れ
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暮れ逢い(2013年製作の映画)

2.5

パトリス・ルコント作品を観るのは何年ぶりだろう…
1912 年ドイツ、実業家の秘書ザイツはその妻シャーロットに恋する、美しく一線を越えない不倫もの。
夫の嫉妬から、戦争を間に挟み6年引き離されるがずっ
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美しさと哀しみと(1965年製作の映画)

4.0

フランス映画でもリメイクされている川端康成の小説が元になるこの作品。
日本的な美が魅力的だった。

芸術家の音子( 八千草薫 )は不倫相手で小説家の大木( 山村聡 )との子供を早産して死なせてしまう。
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

3.5

戦後わずかに作られた作品。
道や道路も整備されておらず、泥水と水溜まりの映像が映しだされる。戦後の復興がまだ進んでいないのがわかる。
志村喬の人となりが映像から飛び出す程にわかりやすく、情に厚い医師の
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THE LAST DAY(2004年製作の映画)

4.5

窓ガラスに顔を打ち付けるシモン( ギャスパー・ウリエル )数秒して本編が始まる。
列車に乗るシモン。独りに思えたのだけれど、ルイーズと一緒。
で、2人でシモンの実家へ。
授業や学校で一緒だったと話すが
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未亡人、回る春(2020年製作の映画)

4.0

エマニュエル・ベアール、58 歳の作品。彼女の昔のイメージが強くて最近の作品を観るのは始めて。
この映画のマルゴという未亡人女性を演じるエマニュエル・ベアールは、正直 60 歳代に見えてしまった。
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ラムの大通り(1971年製作の映画)

2.5

ロベール・アンリコ監督、音楽はフランソワ・ド・ルーベ。それにリノ・ヴァンチュラとブリジット・バルドーが主演。すべて完璧ですが、如何せん内容がグダグダで途中で集中力途切れた…
ブリジット・バルドーのメイ
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オー!(1968年製作の映画)

3.5

ネクタイコレクション 372 本、お洒落な小悪党のフランソワ・オラン。通称オー!ジャン=ポール・ベルモンド主演。

カーレーサーだったが、事故のアクシデントから挫折してギャングの道へ。
車を盗んだ事で
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愛の新世界(1994年製作の映画)

3.0

正直純粋に楽しめなかったが、この映画の良さはわかったつもり…前衛的な作風です。
演劇を勉強しながら、SMの女王様の鈴木砂羽。彼女のボディスーツの着こなしが抜群で、魅力が咲いて咲いて炸裂している。
ホテ
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冒険者たち(1967年製作の映画)

4.5

乗り物好きなマヌーとローラン。
そこに加わるモビール作家のレティシア。夢見がちな3人はアフリカ、コンゴの深海に沈む5億フランを探しに。

アラン・ドロンのすき焼き食べるシーンは大好き。

美しい夕焼け
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嘆きのテレーズ(1952年製作の映画)

3.5

ずっと不幸だったテレーズ。
子供の頃も結婚しても召し遣い扱いされていたが、恋人のローランと出逢い、束の間の恋心で満たされるが、ローランがテレーズの夫を列車で突き落とす。
疑われ、そして様々な後悔で苦し
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

クスッと笑えるシュールさが良かった。
真逆の瀬戸と内海、性格が正反対だけど河辺にいる2人はとってもチャーミング。
特に内海なんて、人の好き嫌いが激しそうなのに瀬戸と気が合うところが面白い。
オムニバス
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サロン・キティ/ナチ女秘密警察 SEX親衛隊(1976年製作の映画)

3.5

ティント・ブラス監督作品の鑑賞は始めて。ヘルムート・バーガー目当てで観たけれど、始めはボカシばかりで驚いた。
内容がユニークというか、格調あるのか無いのか位置付けが難しい作品の様ですね。
第二次世界大
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