キヲシさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

キヲシ

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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「アトロク」や「本屋プラグラジオ」で紹介されていたので、ある程度内容は把握した状態で鑑賞。水木を追う龍賀一族の目が印象的。次期当主は志村けんのバカ殿みたい。横溝正史を思わせる龍賀一族、「総員玉砕せよ」>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原恵一監督作品なのか。こころをいじめる真田さん?が酷い。割り込んで後ろ向いて笑う。男子に呼び出させて、茂みの影から現れて捨て台詞を吐く。集団で家に押しかけ、チャイムを連打。カーテン越しに揺れる人影の群>>続きを読む

乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

3.5

実在の歌人をモデルにした映画の4K版。前作「月は上がりぬ」と同年に公開。続けて見た。たぶん史実に即してなんだろうが、函館?の牧場の片隅で幼い兄妹との慎ましい暮らし、すっかりひねくれてしまった夫に嫌みを>>続きを読む

月は上りぬ(1955年製作の映画)

3.0

4K版にて鑑賞。脚本は小津安二郎。出演は笠智衆、佐野周二と続くので、どうしても比べてしまう。しかし、主役は北原三枝と安井昌二(なぜか役名も同じ)。浅井家の表札に斜めににじり寄るカメラ移動で、あ、やはり>>続きを読む

劇場版 荒野に希望の灯をともす(2022年製作の映画)

3.8

アフガニスタンとの関わりは医師として。しかも、人道支援というわけでもなく、登山と昆虫採集?が目的だった…。それが、医師のいない村人と出会ってしまい、巡り巡って用水路建設へ。ユンボを運転するその姿は、な>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

公開時劇場で見て以来の再見。アマプラ配信の吹き替え版。冒頭のマドンナ談義から、肝心のダイヤ強奪は空白のまま、集合場所での疑心暗鬼に捕虜の警官が連れて来られて…衝撃的だった。サミュエルLジャクソンが言う>>続きを読む

ロボコップ(1987年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「宇宙刑事ギャバン」みたいなルックだが、とんでもない代物。公開時劇場で、テレビ放映でも見たはず。フィルティペットのコマ撮りマシンED209が階段で躊躇した挙げ句に転がるとこ、足だけになってひっくり返っ>>続きを読む

であること(2020年製作の映画)

3.0

インタビューの聞き手となる西山ももこのざっくばらんな感じがいい。嬉々として料理するダンスインストラクター?の屈託のない話に時代は変わったなあ、としみじみ。けど、一見地味な女性の言葉には語られないざらざ>>続きを読む

ゆめパのじかん(2022年製作の映画)

3.0

「川崎市子ども夢パーク」という公設民営施設とそこに集う子どもたち。子供の権利条約を掲げたこの施設、NPO法人フリースペースたまりばの西野博之氏など関係する大人たちの存在は希望だ。ここのフリースクールに>>続きを読む

暴走機関車(1985年製作の映画)

3.8

監獄映画であり脱獄映画であり機関車映画でもある。アラスカの白い荒野を爆走するディーゼル機関車が大迫力。繊細なイメージのあるジョンボイドが脱獄を繰り返す囚人役を熱演。相棒となる囚人バック(エリックロバー>>続きを読む

ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

3.5

トルコの野犬を追いかける映画。どこかの国のように収容主義をとらず、人権ならぬ犬権のようなものが存在しているようで、なんとも自由に歩き回る。公園、街中、車道…。手持ち小型カメラ?で地面に近い犬目線で後を>>続きを読む

劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)

3.0

ワニ動画でお馴染み平井卓也の選挙事務所で見つけた四国新聞の記者に近付くプチ鹿島。混雑した事務所内で追う鹿島と逃げる記者をカメラが追う。ダースレイダーと鹿島の二人がなんせ楽しそう。そそくさと商店街を通り>>続きを読む

天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)

2.6

夜遅く逃げるように走ってくる女、路上に迫る影、何かが起こりそうな予感なんだが…。炬燵の中のフェティッシュな行為は、女子高生のそりゃあ危ねーだろ!な行為へ、さらには終盤へ過激化していくことになる。響く靴>>続きを読む

新宿乱れ街 いくまで待って(1977年製作の映画)

3.0

新宿ゴールデン街を舞台にした青春映画。「この町は文化だ」みたいなことを語り続けるオヤジ役で内田裕也が出てる!狭い店内での、特に姉妹のいる二階の店で、姉が逃げる彼氏を階段下まで追いかけていき、階段手前の>>続きを読む

実録・阿部定(1975年製作の映画)

3.4

宮下順子が実に表情豊か。よく笑いよく泣く。冒頭、ススキ野原を赤い襦袢を纏った吉こと江角英明と定こと宮下が歩いて来て、二人ながらぽつねんと腰を下ろす。流れ着いた待合宿で、半ば自棄っぱちに歌う芸者の前でい>>続きを読む

雨のヘッドライト(1972年製作の映画)

2.3

アマプラの日活プラスのロマンポルノ作品は全てリマスター版なのだろうか?見やすい。オープニングの油に身構えるが、意外にも絡みがなければ普通の古典的なメロドラマ。黄色い水連?を蒔いたベッドでの絡みは後の耽>>続きを読む

赫い髪の女(1979年製作の映画)

3.2

半纏のようなものを羽織って車道を歩く女。流れるのは憂歌団「どてらい女」。若く乱暴でやさぐれてどこか捨て鉢な石橋蓮司と阿藤海。拾われた宮下順子と犯された亜湖。何かが欠けたような痩せた石橋の肉体が、幼子の>>続きを読む

ラブホテル(1985年製作の映画)

3.3

真夜中に女を乗せてタクシーは走る。そもそも街で見掛けて後を付け、出てくるのを待ち続けていたわけだが…(同僚の佐藤浩一にあまり私用で使うなと注意されもする)。このときラジオから流れるのが山口百恵「夜へ」>>続きを読む

殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.0

これは4Kリマスター版!モノクロでかつ夜の場面が多いので布団の中で鑑賞。オープニングタイトル後、画面上を横切るライトが旋回して旅客機が姿を現す。格好いい。しかし、一緒に仕事を受けた元ランカー南廣が飲む>>続きを読む

東京流れ者(1966年製作の映画)

3.8

リマスター版のパキパキ画質で見ると格好いい。十代後半に深夜テレビで見た記憶はあるのだが(「ツィゴイネルワイゼン」公開頃かなあ)、「東京流れ者~」の歌となんか淡いカラーのおかしなセットで劇みたいな銃撃戦>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.3

十何人かの子供を無くしたイギリス王女の話はコテンラジオで聞いたことあると思ったら、アン王女、サラ、アビゲイル、なんと実話を元にしているのか!「ここの泥は臭い」の第一章から馬車の最低野郎に突き落とされる>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.6

仰向けになったコリンファレル(眼鏡をかけて実に真面目風!)の股を少し開かせ(着衣のままです)、メイド役のアリアンラベドがスカートをたくし上げて円を描くように…って、なにこれ?「あ、今日は勃つの早いわね>>続きを読む

精神0(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の診察で手紙を持って来た患者。おもむろに読み始めると「4000円…」、財布から百円玉をいくつも取り出し、千円札を加えて「まあ、ちょっと足りないけど三千円で」と山本医師。受け取りながら、ごにょごにょ>>続きを読む

ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラストで腰が曲がる前のよそ行きを着た二人が水路脇の道路を歩いてくる…そしてカットが変わり、現在の二人がよろよろと歩いてくる。同じように笑顔を見せて…。なんというか時間の歩みや重みをしみじみ感じる。大正>>続きを読む

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

聖書をそらんじ、気に入ったもの(鷹、酒場の女主人…)の画を描く強盗団の首魁ラッセルクロウ。借金と息子との関係に苦しむ片脚の牧場主クリスチャンベール。「俺には誇るべきものがない」という告白に口角を少し上>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

堪えきれなかったところ…ロケットがぶっ放しながら名乗るとこ、ライラに貴方はまだやることあると言われるとこ、グラディスの前にヨンドゥが現れたとこ、怯える子どもたちの前で猿のマネと言いつつロボットみたいな>>続きを読む

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.6

うわー、トムが出てくる無茶苦茶よく出来たハーレクインロマンスだ。キャメロン・ディアスは隣のお姉さん感あるからな。OLじゃなく車の修理工。その前に現れるのがちょっと現実離れしたトムって、キャスティングば>>続きを読む

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

2.7

中盤で草叢をかき分け水に潜って行くので誰目線?って思ったらワニかよ!しかも、そこからの…あわわわ。凄いけどこの量は…と思ったら後に説明有り。出るわ出るわ出るわ、これはスクリーンで見たかったわ。「十戒」>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.0

オープニングでこの決闘が始まる…で過去に遡り、最後に続きが描かれる。馬を駆り、すれ違い様に槍を突き合う。何度も何度も。観客席がそびえる壁に押し付け合う両者を見下ろす。へらへら?にやにや?する国王、母親>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.6

下卑たジョークの嵐に、狭い銃座の中、果敢に対峙するクロエグレースモレッツが凛々しい。そして、さらに…。最初の襲撃でハッチの止め金具代わりに人差し指を突っ込んで…痛い痛い痛い。前半はクロエのほぼひとり舞>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最終盤、ゲートの奥に砂塵の中から登場して、おおっとなる。名も無い騎手なのか。バイク野郎までも助けようとするし、世話好きか。ダニエルカルーニャって、ジョーダンピール本人ではないのね。「ゲットアウト」でも>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

3.8

仰向けになり待つテレーズに「美しい」と囁くキャロル…。ルーニーマーラとケイトブランシェットの逃避行のようなドライブ旅行、ついに訪れたこの場面にため息が出る。冒頭の街中を彷徨うカメラに導かれ二人に出会い>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

3.8

もしかして若尾文子の最高傑作?まあ大して数見てないけれど、振り幅があり過ぎる。心配する母親をよそに不貞腐れる表情、山の中で清作こと田村高廣を待つ立ち姿、独りになる不安を訴える声、嫌われている清作の母親>>続きを読む

踊子(1957年製作の映画)

3.3

妹の京マチ子と夫の船越英二が深夜密会しているのを知り、あやしいと疑い始めた淡島千景。三人帰宅すると同時に「わかってるんだから」と部屋を飛び出す。確信は頭の中で得られたりするものだよな。ここから密会現場>>続きを読む

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

一作目に続き自衛隊全面協力。大村崑のオロナミンC看板のある田舎道を戦車が走る。「いざとなったら逃げればいい」と声をかける古参隊員、戦争体験を語る整備士小林昭二、水野美紀に敬礼で応える永島敏行、褒められ>>続きを読む

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.0

出てくるまでの海自伊原剛志と鳥類学者中山忍、藤谷文子(顔がガメラっぽい)のパートがテンポ良くワイプカット(なんか新鮮)で繋がれていく。半壊した集落を抜け森の中で見上げると…。福岡ドームの屋根の間から…>>続きを読む