新品畳さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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静かなる男(1952年製作の映画)

3.8

男気とか昔気質の風習とかかなり苦手な質だけどこの映画は楽しめた。

人の情動が中心にある映画はいい。
整合性ばかりに注力する近代合理主義的な映画なんてクソ食らえだ。

コレラの時代の愛(2007年製作の映画)

3.2

なんかところどころワロタ。

大事なところで心理描写ほっぽってるの凄いし、数カットで美少年が第二次性徴によってバビエル・バルデムに変化を遂げるの面白すぎる。

でもこういうナゾ人間ドラマ結構嫌いじゃな
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怒りの葡萄(1940年製作の映画)

4.2

1930年代のアメリカ中部のダストボウル(砂嵐)被害から始まる物語。
土地を追われた小作農の一家が家族を失いながらも豊かな土壌のある西海岸へと向かい生きる術を模索する。

この災害はもともとは草原だっ
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

2.8

音楽の入れ方と視覚効果の相性が悪すぎて胸焼けと映像酔いがすごかった。

たぶん演出側が狙った効果ではないんじゃなかろうか。とくに(40年近く経ってるから仕方がないとしても)音楽がめちゃくちゃダサく感じ
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マイ・フーリッシュ・ハート(2018年製作の映画)

-

いや、そうじゃない。そういうの見たいんじゃない。
開始30分でそう思って見るのをやめてしまった。

刑事の自我がとにかく邪魔。

ひとよ(2019年製作の映画)

3.6

千の夜をかけて積み重なった想いが「ある夜」の衝動を呼ぶ。
千の夜のことを考えればその理由は家族にあるけれど、一夜のことに限って言えば家族というものが言い訳になる。

夫を殺したのは突発的に気が触れたか
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ヴェニスの商人(2004年製作の映画)

3.6

当時のユダヤ人の処遇がナチュラルに伝わってきた。そりゃ心臓を抉り取りたくもなる。

貴婦人ポーシャが男装して法学士に扮する目的はいまいち判然としなかったが、死んだ父親にさえ自由意志を奪われ常に"受動的
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12か月の未来図(2017年製作の映画)

4.5

いつも花の都パリの映像ばかりを見せられてるせいか、フランスの郊外の景色は新鮮だった。

貧困によって生まれる心理的な負荷に関する書籍を読んだばかりだったので、子供たちが抱える問題を感覚的に触れるいい機
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.4

基本いい人しか出てこないので見やすかった。
オノ・ヨーコは何してるんだろ。

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.7

素晴らしい俳優と素晴らしいロケーション、素晴らしい脚本。

従来の薬物映画というとドラッグそのもののおぞましさよりも、退廃的な格好よさに託つけた「ワルさ」の表現ばかりに執着していて嫌気がさすことが多か
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.3

THIS IS USのスタッフというのを聞いたので結構楽しみに見たのだけど、ソレっぽいけどコレじゃない感が自分の中では強かった

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.6

評判を聞いてネトフリで視聴。

面白かった。
ドラマ性を極力排したストーリーで淡々と登場人物も死ぬし、ウイルスの前ではヒロイズムも無力と化してしまう様はなんとも言えない気分になった。

ウイルスの発生
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

見る前はどんな内容なのか想像できなかったが、面白かった。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

イーストウッド相変わらず質の良い映画を撮ってくれる。
サム・ロックウェルも最高。

最近ファクトフルネスを読んだばかりだったので、どうやって人間は真実を見誤るのかを実践的に把握しながら見たので面白かっ
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.6

想像よりずっと面白かったし、可愛かった。
しかしアメリカは偉大な父みたいな映画がほんとに好きだな。

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.7

今のアメリカのティーンたちを取り巻く環境はこんな感じなのかぁーといろいろ学びがあった。

失くした体(2019年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ面白かった。
語られる内容も新鮮だし、手の冒険譚も見ていて飽きなかった。

パディントン 2(2017年製作の映画)

3.8

全体的に綺麗に纏まっているがどこか汚さが残っているのがイギリスっぽさだと思っていて、別の言い方を用いれば「垢抜けない」とも言える。

独特な穢れの形が映画のパディントンにはあってそこに親近感と愛らしさ
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.3

「昔一回見たが、今見ても同じくらい面白くて、同じくらいつまらない。」っていうのも珍しいと思った。
人間の好みって歳を取ると変化するものだし、同じ映画でも感じ方がかなり変わったりするものだからだ。

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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.8

音楽が心地良すぎてめちゃくちゃリラックスして寝そうになった。
マックス・リヒターだったのね。そりゃ眠くもなるわ。

ブラピはかっこいいけど内省的な孤独はあまり似合わない気がした。
モノローグで語るより
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.8

バーチャル世界に戻るために京都駅の大階段を黄泉比良坂として使うのは面白かった。
神話で見れば坂を降った先が生の世界なのだろうけど、目的地が「虚の世界」って結構シュールな構造だと思う。(厳密にはラストシ
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