3skさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

蒼井優が強い演技をすればするほど、神田伯山に見えてしょうがなかった。「売国奴!」の言葉に胸が痛んだ。

アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

4.7

力強い画、ジリジリと緊張感のあるワーク、息を呑む鏡と水の美術、痺れるサウンド、忘れられない表現ばかり。クラブやモールの絶妙なうるささ、捕食ルームのこもった音質の独特な衣擦れ、2001年ぽい音響的な音楽>>続きを読む

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

4.7

画は光によってフォーカスが絞られているのに対し、音は台詞に焦点があてられつつ、徹底的に隣の空間の音が鳴っている。それもかなり「近め」な音で。
絞られた画に広い音、カメラにシンクロしたマイクという発想か
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

画面も音もうるさすぎて、疲れ果て、序盤寝ます。ネタバレないしは、キャラクターを予習しておくことをお勧めします。
しかし、落ち着きのないカメラワークはゲームだね。
一緒に観に行った友人が、ラストの畳み掛
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人数の町(2020年製作の映画)

4.4

社会性強めながら映画としてもかなり面白かったし、ビビット刺激的だったのだが、何か物足りない。。。
なんだろう、、、熱量…?
何れにせよ、もっと評価されていいはずの映画。
しかし、ドキッとするような画作
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.5

さまざまな書籍の集合体ではありますが、映画館のスピーカーによる音付きの直感的な仕上がりになっておりました。予想通りといえば、予想通りだけど、クレジット上の人たちの肉声が聞ける。
ありがとう、ただその一
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シリアにて(2017年製作の映画)

3.5

一つのロケーション(途中で外出るけど)映画としては巧みで、部屋の撮り方はかなり工夫されている。ただし、どれも計算されたものだけ、記号・説明にすぎない感じがする。デフォルメ化されすぎているというか。あく>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.4

知らずに、テネットのプロローグ流れて、めちゃめちゃびっくりした。クリストファーノーランってこんな感じにCMみたいな編集だったけと。なんだったら、観る映画間違えたんかと思ったけど、テネットと出て安心、そ>>続きを読む

真夏の夜のジャズ(1959年製作の映画)

4.8

人の顔がなんとも美しい映画。
4Kはあくまでも、名画の修復のようであってほしい。この作品が60年後にも残っていてほしい。「割れた音」がたまらない。
ただ、フェスのブルジョワ感に背筋がゾワっとするショッ
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「エロ事師たち」より 人類学入門(1966年製作の映画)

4.3

イマヘイって音に対して鋭敏。台詞を飛行機でかき消しちゃう演出なによ、覚悟がすごい。
川沿いなのに、ほとんど鳴らさず、ケイコと始めたキスするところだけ、水がジョボジョボ鳴ってからせせらぎの音、あの危険な
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無防備都市(1945年製作の映画)

4.4

名前が全然覚えられなかったが、何が起こっているのかがしっかり分かる。しかし何があんなに空気を捉えた音になっているのだろうか。フィルムのヒスノイズだけでない、何か湿った悲しみに満ちたザーという音だった。>>続きを読む

透明人間(1933年製作の映画)

4.5

透明人間の映し方はもちろんのこと、彼を取り巻く人々の動きが素晴らしい。カメラワークが、画面の埋め方が秀逸。
音と輪郭だけが存在を示し、実体のない感じがまさにzoom的だと思う。元に戻る薬が欲しい。

インディア・ソング(1974年製作の映画)

4.3

画の中に音を手繰り寄せる。紐は言葉。しかし言葉はふっと消え、もうそこのレヴェルには不在。
ふらふらっとしたイマの私の状態みたい。
センターでドンとモノローグと同じ層でひそひそ話が聞こえ、なんだかカメラ
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.7

凱里ブルースでは横のパンだったが、今回は縦のパン。こっちの方が酔わなかった。長回しも仕掛けが多く、鏡を使ったフレームインはやはりドキドキする。しかし、『ストーカー』の電車に揺れてコップが落ちちゃうショ>>続きを読む

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

4.4

勢いがすごすぎる。顔よ、顔。
脂肪の少ない筋肉も素晴らしい。これぞ強そうな筋肉。人力車ごと持ち上げても違和感ない。
音楽と効果音の間にある音がだいぶ変なことしてて、なかなか尊敬。ヤツに最後に殺されたあ
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ラ・ヨローナ ~彷徨う女~(2018年製作の映画)

4.0

ずーっとデモの音楽が良き、面白い。デモされる側の精神ギリギリがヒシヒシと伝わってきて面白い。
ただやはり筋の通った「ホラー」は、いくら幽霊でも怖くないかもしんない。あくまでもJホラー的な観点だけど。
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

4.5

念願の一本。このような映画が観られることに、ただただ感謝の気持ち。中国、ありがとう。
凄みのある長回しだいたいスウィフトパンだし、例のなが〜いワンカットは広角強くて、やや船酔い感が否めない。狙いなのか
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.8

大傑作。小寺さんと近藤の間を貫く水の音がとにかく良い。ラストとか固唾を飲んでみてしまった。
小寺さんを中心に据えた群像劇、ボルダリング特有の見上げる構造上、小寺さん崇拝かと思いきや、ひとりひとりを丁寧
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ゲド戦記(2006年製作の映画)

4.5

シネコンコロナ開け初?だからか、ムーランの予告で時間が停止していたことに気づき、衝撃が走る。
アニメの画面の明るさってすごいんだなぁ、めちゃノート取りやすかった。
それはさておき、この映画もしかしてテ
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.8

最初の方はカーラジオが対位法で恐怖を強調つつ、後半から割れまくりのチェーンソーと叫び声とテープエフェクトかかりまくりな低音の力技。スピーカーを壊しに来る破壊力がありながら、かなり練られたノイズ。相当ト>>続きを読む

ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版(1978年製作の映画)

4.4

ゾンビが来たら、ゾンビになったら音楽が鳴る。略奪隊来るあたりからハードロックになっていって、もうどっちがゾンビか分からない。2人が逃げた後に音楽があったから、もしかして2人はゾンビなのか?

死霊のえじき(1985年製作の映画)

4.6

最初の真っ白の部屋とカレンダーの時、ヘリの音もあってか、地獄の黙示録を思い出したからか、女が精神疾患かと思ったら彼氏の方で驚いた。
目覚めにはじまり、目覚めにおわる。これは夢、フィクションだと思わせて
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恋のエチュード(1971年製作の映画)

4.1

えっちだった。湖の小屋の家の軋みや藁の擦れる音がなんとも生々しかった。技術的に録れなかったのか、あるいはオフにしたのか、音楽だけでセリフが聞こえないシーンがいくつかあったけれど、どこも映像と音楽で十分>>続きを読む

隣の女(1981年製作の映画)

4.0

えっちだった。
スタッフロールの後、黒字幕で音楽だけというのはなんとも感傷的。
抑え込まれた記憶を心のために表出すると身体を蝕む。オトナってつらいんだなぁ。。。

ヒッチコックのゆすり(1929年製作の映画)

4.8

音楽と無音の使い方がもうこの時点で完成されている。すごいとしかいいようがない。ボリューム調整とかお手本だし、そもそものカットの内容、不穏な記憶の繰り返し(伸びたお手手)、言葉が嘘であることの証明、物語>>続きを読む

マンクスマン(1929年製作の映画)

4.5

ズームもこれだけ分かり易いといいのにな。言葉が信じられない現在、今作は動きだけが信じられ、言葉は裏付けにすぎないことがグッときた。なのにこってりしていないところがすごいなぁ。それは不明確な部分があるか>>続きを読む

蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)

4.5

「映画に解説はいらない。ムードが壊れるじゃない」
モリーナのこの言葉に集約されますな。
上手に映画を話せるようになりたいなぁ。

タッカー(1988年製作の映画)

4.5

知覚がビンビン。PCにはないですよ。スクリーンを見上げているからか、映画にアウラなるものを感じずにはいられなかった。
大いなる圧力に消される、新聞や発言権のある人たちは平然と嘘を真実として語る、それで
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コロンバス(2017年製作の映画)

4.7

建築というテーマであるから、美術館で見られないのかなとか思いながら観に行ったのだが、映画館だからこそ、スクリーンに映るもの以外の状況に左右されない劇場だからこそ、個々の建築物をじっくり映像美的に鑑賞で>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

4.5

音楽が痺れる。かなりセンス良かった。弦ボヨーン好きなんだなぁ。
叫び映画にしては、割れすぎないで抑制が効いてるのも好みだったし、車がばちくそかっけぇ。
ホームセンターってのも面白かったな。
音大きめで
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殺しの烙印(1967年製作の映画)

4.7

アフレコも良いよなぁと思わせてくれる鈴木清順最高。
モノクロの鮮やかな色調、複雑な構図、見入ってしまうモンタージュのリズム、いちいち夢中になる。映画は物語じゃない、内容なんだと思わせられた。
ウッドベ
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.3

キレキレのショットでグッときた。
テレーザが狂気。

ピクニック(1936年製作の映画)

3.9

綺麗だった…
お母さん声でけーー
ある種ミュージックビデオなのか。音楽に回帰

AI崩壊(2020年製作の映画)

4.6

タイトルや予告からは、今さら…?な感じで敬遠してたけれど、
この手の映画にしては破壊や暴力で解決して後は皆に委ねた!みたいな在り方ではなく、新技術に対する明確な解答があったのが新しく、良かった。
AI
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