クマヒロさんの映画レビュー・感想・評価 - 43ページ目

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

5.0

『圧倒的リアル』

ブラジル、リオデジャネイロのスラム街、通称・神の街。1960年代から1980年代にかけての実話を元に凄惨なギャングの抗争を描く。

誰もが見るべき実話の物語。まざまざとリアルを見せ
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初恋(2020年製作の映画)

4.6

『異常な世界で生まれた恋』

ヤクザ加瀬(染谷将太さん)による二転三転する間抜けな裏切り計画。その計画がきっかけで対立するヤクザとチャイニーズマフィア。巻き込まれるボクサーと少女。
ヤクザ、チャイニー
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.3

『大作映画の鑑』

SFアドベンチャー映画の大傑作第三弾。

シリーズ総合して、満点。
ラストまで駆け抜けてくれた本作『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』

お決まりのやつ、スケボ、こやし、臆
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.7

『積み上がる興奮』

SFアドベンチャー映画の大傑作第二弾。

個人的にはしっかり1を超えてくる圧倒的な面白さがあった本作『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』

脚本ボブ・ゲイルと監督ロバート
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.8

『望んでいたハーレイ・クイン作品』

ジョーカーと別れ、後ろ盾を失ったハーレイ・クインは恨みを買っていた連中に追いかけ回される。
その内の1人、ブラックマスクとハーレイは対立を深めていく。

前作『ス
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.7

『ハーレイ・クインの華麗なる誕生』

迫りくる世界崩壊の危機を前に集められた悪党達。彼らは世界を救うことができるのか。

マーゴットロビー演じるハーレイ・クインを楽しむことができる本作『スーサイド・ス
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.7

『トム・ハンクスの独壇場』

宅配便会社「FedEx」のシステムエンジニア、チャック(トム・ハンクス)。
仕事で飛行機に乗る前、恋人のケリー(ヘレン・ハント)に指輪を渡し、帰ってきたら彼女と共に過ごす
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

『正しいことをする』

大手ファッションサイト企業のCEO・30歳のジュールズ(アン・ハサウェイ)の会社にインターン・70歳のベン(ロバート・デ・ニーロ)が入ってくる。
ベンを受け入れられなかったジュ
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.1

『スペシャルとは何か』

国語教師のロランスと恋人のフレッド。仲が良く理想的な関係の2人に試練が訪れる。
「心と体の不一致」
ロランスがフレッドに告げる事実が2人の関係を大きく変えていく。

圧倒的な
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.1

『思い描いた未来と違っても』

ナミは高校時代の友人チュナと病院で再会。余命少ないチュナと再会したことをきっかけに、ナミはかつての友人グループ「サニー」を集めるため動き始める。

過去の自分を肯定し、
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.8

『4まで続く本作を今観ると』

世界初の長編3Dアニメーション作品。
監督はピクサーのドン、ジョン・ラセター。
バズとウッディ。いがみ合う2人のおもちゃが困難を乗り越え、友情を深めていくバディムービー
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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

3.9

『進化したシリーズ2作目』

犯罪組織「スペクター」による美女タチアナと暗号解読機「レクター」を餌にしたボンド殺害計画。
ボンドは罠と気付きつつもトルコのイスタンブールへ赴く。

話の筋自体がシンプル
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.4

『夢の世界の擬似体験』

SFアドベンチャー映画の大傑作。

シンプルな脚本に文句なしの演出、魅力的なキャラクター。
映画に求める夢が詰まっている本作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

映画の魅力の
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007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号(1962年製作の映画)

3.3

『時代が産んだヒーロー』

『007シリーズ』一作目。
諜報員ジェームズ・ボンドが事件解決のためジャマイカへ派遣される。クラブキーという島の科学者ドクターノオが暗躍していると知り、ボンドはクラブキーへ
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.6

『誰にでも当てはまる恋愛の縮図』

ツチダ(臼田あさみさん)とせいいち(太賀さん)、お互いに依存し合い同棲する2人。ツチダが愛人関係を持ち、お金を稼いでいると知ったせいいちは気持ちを切り替え堕落しきっ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.3

『戦争・アート・アトラクション』

1917年第一次世界大戦のさなか、イギリス兵のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン・チャールズ・チャップマン)に戦争の最前線へ向かう、命がけの伝
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

『松岡茉優の魅力が詰まった2時間』

脳内片思いの相手=北村匠海さん演じる中学の同級生「イチ」。自分を好いてくれる相手=渡辺大知さん演じる会社の同僚「二」。
2人の間で揺れる、ヨシカを松岡茉優さんが演
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.9

『爽快。現代的女性ケイパー映画決定版』

サンドラ・ブロック演じるデビー・オーシャンが刑期を終え、出所。
刑務所の中で練り練ったプランを成功させるべく、7人の仲間を集め、史上最大級の難関に立ち向かって
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.0

『最高美術の幽霊屋敷』

遺体安置・焼却を生業とする検死官のトミーに送られた身元不明の女性(ジェーン・ドゥ)の遺体。トミーと息子オースティンは死因を突き止めようと遺体の解剖を始めるが…。

前半の解剖
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.0

《The Prestige in 『The Prestige』》

1890年代、憎しみ合い、競い合うマジシャン2人。クリスチャン・ベール演じるボーデンとヒュー・ジャックマン演じるアンジャーの物語『プ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.3

『王道からの逸脱』

「ベタなミステリーの舞台みたいだ」物語序盤、登場人物にこう語らせるほど一見ベタに見える本作『ナイブズアウト/名探偵と刃の館の秘密』

豪華キャスティングを揃えることにはっきりとし
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ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

4.0

『出会いと変化』

パッケージのイメージ「ちょっとエッチなラブコメ」とは一線を画す内容。「難病モノ」であり「資本主義社会問題提起モノ」である『ラブ&ドラッグ』

SEX依存症な上に、金儲けのために医薬
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藁の楯(2013年製作の映画)

3.3

『守るべきものを考える』

藤原竜也演じる少女連続殺人犯、清丸国英。被害者には山崎努演じる財産家、蜷川隆興の孫もいた。
『清丸を殺せば10億円支払う』
蜷川のメッセージが各種全国紙、インターネット上に
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.4

『芸術的過程崩壊』

ケヴィン・スペイシー演じるある家族のうだつのあがらない大黒柱レスター・バーナム。
頭のおかしいレスターが大黒柱とは思えない奇行に走り、もともと壊れかけだった家族がさらに崩壊してい
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大脱走(1963年製作の映画)

4.6

『最後の1秒まで続く緊張』

ドイツ軍の捕虜となった連合軍が250人の「大脱走」を企てる。
史実だが、思ってもいないような方向へと向かっていく本作。

前半はコメディ色強めの脱走劇。脱走方法についても
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OK牧場の決斗(1957年製作の映画)

3.4

『太くて短い人生』

保安官として生きるワイアット・アープ、ならず者として生きるドク・ホリデイ。
「太くて短い」お互いの人生を認め合い、困った時には助け合う。
男の熱い友情を名優バート・ランカスターと
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.8

『不穏なカタルシス』

観賞後、まだ鬱積したものがあるものの同時にカタルシスを得る奇妙な作品「ミッドサマー」
「ヘレディタリー/継承」との類似部分は多いものの新たな世界を見せてくれる。

今作、最初か
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.2

『体に纏わり付く恐怖』

恐怖の説明が難しいホラー映画「ヘレディタリー/継承」
自分が作品のこの部分に怯えている。と
いうより、作品全体がこの世に現出してしまったかのような恐ろしさが全体に漂う。

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キム・ポッシブル(2019年製作の映画)

2.9

『アニメと実写の狭間』

ディズニーチャンネルのアニメでやっていた「キム・ポッシブル」
そんなことも知らずに飛行機内の余った時間で鑑賞。

ディズニーチャンネルならではか、画面全体的に安っぽさがあり、
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

3.9

『王道ラブロマンス』

前日のことを全て忘れてしまう短期記憶喪失障害のルーシーと、そんなルーシーに一目惚れする水族館獣医ヘンリーの恋の物語「50回目のファーストキス」

ありがちな物語に落ち着きそうな
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

4.0

『冒頭10分がもたらすもの』

冒頭10分のカールとエリーの人生。
美しい音楽とともに2人きりの夫婦の物語が描かれる。
愛おしすぎる2人の人生を細やかに描くことにより、後のカールの行動全てに説得力と重
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.6

『極上ワニパニック』

本格的に恐ろしいモンスターパニック映画が見られる「クロール 凶暴領域」

徐々に浸水していく家、手負いの父、ワニの恐怖。モンスターにしては大きすぎず小さすぎないワニのサイズ感も
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.3

『日本最高峰アクション』

岡田准一さんの最強アクションを存分に堪能できる映画「ザ・ファブル」

脚本抜きにして後半のアクションが良い、というか凄まじい。
壁を登るシーン、ガンアクション、落ちていく柳
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

『一人二役コメディムービー』

宇宙からの寄生生物シンビオート。ジャーナリストのエディ・ブロックのバディムービー「ヴェノム」

原作も知らず、ポスターのイメージだけで見ると意外な作品。
シンビオートと
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.8

『意味を帯びたチャーリーズ・エンジェル』

過去二作と比べ、現代版にアップデートされた本作「チャーリーズ・エンジェル」

バカさ加減も激減、キャラクター毎のバックグラウンドも個性も見えやすくなり、フェ
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

『日本が誇るクラシック作品』

日本映画界、いや映画界のクラシックである「七人の侍」

仲間を集める前半から後半の決闘に至るまで弛むことなく進んでいく。
印象的な馬のカットや、ラストの決闘の躍動感は一
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